高尾ボードゲーム会 2016.09.25

先月に引き続き、はたさんと一緒に高尾ゲーム会に参加です。イズナさんの友人のステュアートさんにも久し振りに会って少しだけ雑談しました。彼はアメリカ人なので何気なく出身地を聞くとメリーランド州とのこと。よくよく聞いてみると、自分が以前住んでいた街から20マイルくらいという近所に住んでいたみたいです。さらに彼が働いていた大型チェーン店のボードゲームショップ「ウィザード・オブ・ザ・コースト」があるモールは自分が一番よく訪れていたモールで、もちろん「ウィザード・オブ・ザ・コースト」にもよく行っていました。もしかしたら何度か会っていたのかもしれません。2004年に小売業から撤退し、今はボードゲームショップがないのがとても残念です。日本でいうとイエローサブマリンのような存在だったと思います。



コードネーム Codenames
(説明 10分 プレイ時間 各20−25分)
Codename20160925.JPG人気の連想ゲーム「コードネーム」です。4人で2対2で遊びました。まずは経験のあるイズナさんと自分がヒントをだしましたが、例によって自分が出すヒントがなかなか通じません。「フルート」「しっぽ」「ポール」という3語に対して「棒」といってみたり「ダイス」「目」にたいして「ブラフ」と言ってみたりするのですが、すべて裏目に出てしまいました。お互いをよく知っている同士でないと、うまく遊ぶのは難しいゲームなのではないかと思います。

結果
1戦目:イズナ&はた 勝利、自分&小出 敗北
2戦目:自分&小出 勝利、イズナ&はた 敗北



アクロン Akron
(プレイ時間 各10−30分)
Akron20160925.JPGアブストラクトを結構好むたっくんに遊んでもらいたくてもちこみました。3Dなので最初は感覚に慣れるまでが難しいと思いますが、コツをつかんだのか2回遊んでたっくんが2勝しました。そのあと普段アブストラクトはまったく遊ばないというイズナさんと遊び、イズナさんのルール勘違いでこちらが1勝したものの、次はやはり負けてしまいました。2人とも強い! というよりも自分が弱いのですね。

結果
1戦目:たっくん 勝利、自分* 敗北
2戦目:たっくん* 勝利、自分 敗北
3戦目:自分 勝利、イズナ* 敗北
4戦目:イズナ* 勝利、自分 敗北



粒子加速器 Particle Accelerator
(プレイ時間 15分)
ParticleAccelerator20160925.JPGネスターゲームズの素粒子を題材としたおはじきゲームです。マウスパッドボードには大きな青い円とその外側に2重の環が描かれており、水素から順番(同位体を含む)にネオンまで、分子構造になるように電子、陽子、中性子を指で弾いて入れていきます。ただし条件が厳しく、例えば内側の環より先に外側の環に入れてしまうと爆発してしまいます。

難易度が高すぎて、なかなか最初の水素さえ作れません。イズナさんはベリウムまで到達したことがあるそうです。

結果:5回挑戦:リチウム達成 6点



ファイナル タッチ Final Touch
(プレイ時間 各15−20分)
FinalTouch20160925.JPGセットコレクションで次のプレイヤーを牽制するゲームです。5色の絵の具カードを5枚手札として持ちます。場には絵画のカードが1枚あり、必要とする絵の具の種類と数量が示されています。カードには点数があり、最後に完成させたプレイヤーだけがこの点数を得られます。つまりファイナルタッチが大切というわけです。

手番には最低1枚以上何枚でも場に出して5枚になるまで補充します。あるいは出せないカード(指示に描かれていない色やすでに既定枚数が集まっている色)を1枚だけ場に置くこともできます。これは絵画にいたずら書きをしたことになり、3枚目のいたずら書きをするとそのカードは他のプレイヤー全員の得点になってしまいます。ただしこの時は得点は半分です。

こうして1枚の絵画が完成するか3回いたずらされたら次のカードが場に出ます。次のカードの指示はあらかじめ見えているので、それを見越してゲームを進めることが勝利への秘訣です。

1戦目は3人での個人戦、2戦目は4人で向かい合った2人が組んでのペア戦を遊びました。個人戦はうまくいたずら書きを利用して不要カードを処理し、圧倒的勝利。しかし2戦目はなかなか自分のパートナーとの呼吸が合わずに大敗しました。シンプルですが、なかなか面白いです。絵画のイラストも有名な絵画をもじったものになっており、見ているだけで楽しいです。

1戦目:自分 34、はた 4、usalapbit 2
2戦目:ステュアート&usalapbit 25、はた&自分 14



マイ ワード My Word (缶箱版)
MyWord20160925.JPG久し振りにステュアートさんと会ったので、英単語を作るワードゲームをだしてみました。そうしたら「これ、この前の時も一緒に遊んだね」と言われてしまい、そういえばそうだったかもしれないと思いました。1人はディーラーとなってカードをめくることに徹するルールなので、本来は人数分のディールを遊んで合計点を競いますが、今回は時間の都合で1ディールのみです。自分がディーラーをやりました。

結果:usalapbit 30、ステュアート 19、はた 12、自分 ディーラー



アメン ラー Amun-Re (スーパーミープル版)
(説明 25分 プレイ時間 165分)
Amun-Re20160925-2.JPGこの日のゲーマーズゲームはクニツィア最後のゲーマーズゲームとよく言われている「アメンラー」の新版です。ボードは以前の倍ほどの広さになり、ピラミッドや石材といったコンポーネントが非常に豪華です。石材は厚揚げのようにも見えます。競りに使うマーカーとエリアの所有を示すマーカーは統合されて、人の形をした書記トークンになっています。ゲームの内容は以前と同じです。それにしても「アメンラー」が再販されるとは喜ばしい限りです。

Amun-Re20160925-1.JPG自分以外は全員初プレイです。第1ラウンドの競りから少々激しい応酬があり、自分は珍しく河口のメンデスを獲得し、大量に農民を購入してお金を稼ぎます。らくだのプレイヤーが2人いたものの、少々多めに捧げ物をすることでぎりぎり13になり、らくだを無効化することに成功。そのまま良い調子で前半は15点を稼ぎました。なお捧げ物による水位は第1、2、3ラウンドでそれぞれ3、3、2でした。

Amun-Re20160925-3.JPG後半は、おそらく第4ラウンドの競りで失敗したのだと思いますが、いつのまにかお金がなくなってしまい、ずっと金欠に苦しみました。以後は欲しい土地も得られず、農民も少なくジリ貧の状態が続いて最終的には4位どまりでした。イズナさんはナイルの河口に3つの土地を持ち、大量の農民を購入するものの、捧げ物は第4、5、6ラウンドで、1、1、2と低水位だったので大変そうでした。最終ラウンドは捧げ物が合計12というぎりぎりさで、神殿の特典などに大きな影響を与えました。

結果
前半終了時:自分(黒) 15、イズナ(赤) 13、はた(青) 8、武井(白) 7、たっくん 7(緑)
最終結果:武井(白) 32、イズナ(赤) 30、はた(青) 29、自分(黒) 28、たっくん 24(緑)



あーぎ!てくと Aargh!Tect
(プレイ時間 30分)
AarghTect20160925.JPG原始人のまねごとをしてパートナーにカードに指示された通りに積み木を積んでもらうゲームです。ビニール製の棍棒が2つ付いており、これで相手に間違っている(棒で叩く)か合っている(棒でなでなでする)のかという意思を伝えますが、叩くと突起が当たって結構痛いのです。積み木の色は全身の動作で表し、積み木を置く、右に移動、回転させる、などは原始人語で示します。例えば緑はお尻を振る動作、積み木を左に動かすのは「カギング」といった具合です。ややこしいのは2回言うと逆の意味になることで「カギングカギング」と言うと右に動かすという指示になります。

これらの指示を組み合わせるのがかなり難しく、結構体力を使います。10点先取なのですが、5点カードを2枚獲得して勝利。

結果:自分&イズナ&竹井 勝利



ウィンナー ワルツ Wiener Walzer
(説明 15分 プレイ時間 30分)
WienerWalzer20160925.JPGクニツィアの新作のタイル配置ゲームです。場には中立の地元の貴族(白)と食べ物タイルをランダムに並べてゲーム開始。各プレイヤーは0−5までの自分の色のタイルを男女1枚ずつ計12枚持っており、これをよくシャッフルして個人のデッキとします。各プレイヤーは異なる国の貴族を表しており、イギリス(緑)、フランス(青)、ドイツ(紫)、ロシア(赤)、スペイン(黄)の5カ国だと思われます。

手札は1枚だけ。手番には食べ物タイルをボードから1枚取って、そこに自分の貴族タイルを置きます。それによって貴族タイルが完全に他のタイルやボードの辺で囲まれたらダンスが始まるのです。ダンスのパートナーは隣接するタイルのなかで異性のもっとも高数字のタイルです。この2枚を裏返し、それぞれの持ち主に2枚の数値合計が得点として入ります。2枚とも同じ持ち主でも2回カウントはせず単に合計になります。異性の高数字のタイルが複数あるときには手番プレイヤーが選べます。囲われたタイルが複数あるときも同様です。

すべてのタイルを置いたら終了で、最後に食べ物タイルのボーナスが入ります。5種類の食べ物が各タイルに1−3個描かれており、チグリスユーフラテス式(あるいは、頭脳絶好調式ともいう)で一番少ない食べものの5倍が得点になります。言い方を変えれば5種類1セットで5点です。シャンパンはワイルドになるので強力です。

非常に面白いタイル置きゲームです。相手の高数値の貴族をいかにして自分の低数値のタイルとマッチングさせるか、自分の高数値のタイルをいかにして相手の低数値のタイルから守るか、という駆け引きが良いです。また異性同士でしかマッチングできないので、うまく配置しないと最後まで孤立してしまいます。パートナーが見つからなかった悲しいタイルなのです。

自分は何枚か最後まで残ってしまったり、意味のない0と0のマッチングをさせられたりと終盤までビリでしたが、セットコレクションである食べ物ボーナスで逆転勝利。両方のバランスも良さそうで、何度も遊びたくなる良いゲームだと思います。

結果:自分 69、usalapbit 64、イズナ 59



クレオ Kreo
(説明&練習 45分 プレイ時間 25分)
Kreo20160925.JPG「クレオ」は「花火」を複雑にしたような協力ゲームです。プレイヤーに配られるのは5種の元素カードや10枚ほどある化合物のカードです。化合物はレベル1から4まであり、以前の段階をいくつか完成させてないと次のレベルをプレイできません。一種のテックツリーです。レベル4のプラネットを完成させると勝利です。完成させるには必要な元素カードをその上にプレイしなければなりません。プレイする時は全員一斉にカードを選択し、同時に公開しますが、処理はスタートプレイヤーから時計回りです。そのためにうまくカードがかぶらないように、コストとなるクリスタルを支払って他のプレイヤーにカードを見せたり、交換したり、また捨てられてしまったカードを再利用したりできます。

最初は雲をつかむようなプレイ感覚で練習をしましたが、いざ本番が始まるとなんとなくわかってきました。このほかに妨害カードを処理したりなど色々と要素がありますが、プラネット完成寸前で敗北しました。どこまでコミュニケーションが許されるのかは難しいところですね。

結果:失敗



マタンガ! Matanga
(プレイ時間 各5−10分)
Matanga20160925.JPG1本しかないふにゃふにゃ鉛筆を奪い合っていち早く手元の紙にランダムに書かれた1から60までの数字に順番に丸を付けるゲームです。鉛筆を持っているプレイヤーはひたすら丸をつけていきます。他のプレイヤーは順にダイスを振り、鉛筆の目(3分の1の確率)が出ると鉛筆を奪えます。次に誰かに奪われるまでひたすら丸をつけていくのです。60まで達成したら勝利です。今回は人数が多かったので30までとしましたが、すごく焦るゲームです。他のプレイヤーに鉛筆が渡っている間に、次の数字を5−6箇所覚えて丸を付けることをイメージするのですが、それ以上ですぐに行き詰まってしまったり、探せなくなってしまったりと大混乱です。

1戦目:イズナ
2戦目:自分



生意気なアナグマ Frechdachs
(プレイ時間 各5分)
Frechdachs-boxes.JPGクニツィアがデザインした「生意気なアナグマ Frechdachs」は2000年にハバから出版された4歳以上向けの子供ゲームです。同じ絵柄のパッケージでアメリカ版 Crafty Badger、フランス版 Chambardement、オランダ版 Rommelkoffer が出版されているようです。さらにリメイクの「象のトランク Elephant's Trunk」が2012年にゲームライトから出版されています。

Freshdachs-trunks.JPGプレイヤーは1種類の衣類トークンすべてを持って始めます(4人プレイのとき)。手番にはダイスを振り、指示に従います。色の目が出たら対応する色のトランクに衣類トークンを1枚入れます。そこにアナグマがいたらラッキーで、2枚入れられます。アナグマの目が出たらアナグマがいるトランクに入っている衣類をすべて引き取らなければなりません。そしてアナグマを時計回りに隣りのトランクに動かすのです。4種類の衣類トークン(帽子、シャツ、パンツ、靴下)を集めたら4枚1セットで捨てることができます。これで逆転のチャンスを作っているのです。

各エディションの違いは以下の通りです。

衣類トークンの枚数
生意気なアナグマ:4種各7枚、計28枚
象のトランク:4種6枚、計24枚

3人プレイのときの各プレイヤーの衣類トークン
生意気なアナグマ:1種7枚+4種目から2枚、計9枚
象のトランク:1種6枚+4種目から2枚、計8枚

2人プレイのときの各プレイヤーの衣類トークン
生意気なアナグマ:2種各7枚、計14枚
象のトランク:2種各4枚、計8枚

ダイスの目とコマ
生意気なアナグマ:コマもダイスの目もアナグマ
象のトランク:コマは象だがダイスの目はネズミ

Freshduchs-pieces.JPG「象のトランク」は、2013年にクニツィアが来日した時に、同行したマーガレットさんがケースを飴入れに使っていました。「それはゲームのコンポーネントなの?」と聞くと「多分そうだけど、何のゲームだっけ」という答え。あとでクニツィア本人に聞いて「象のトランク」だとわかったのですが、そのときはまだこのゲームを知りませんでした。記念にとマーガレットさんから飴入れのケースをプレゼントされた、思い出のあるコンポーネントのゲームです。

Frechdachs20160925.JPGゲーム自体は4歳から遊べるとあって、シンプルすぎるほどシンプルなゲームです。ほぼ運だけなのですが、アナグマの目を出して数種類の衣類トークンを集めると、少しだけ考えるところがあるかもしれません。雰囲気を楽しむのが良いと思います。今回はだれも4種類揃うことなく終了してしまいました。

結果
1戦目:usalapbit
2戦目:不明

SHARE