Abstract Strategy Game Society 2014.09.20

Command20140920.JPG久し振りに五反田のASGSに参加しました。第1部では「コマンド」「Cat's-Eye Contact」「フィボナッチ」「マナ」「ギュゲース」の5ゲームが紹介されました。自分はそのうち「Cat's-Eye Contact」「マナ」「ギュゲース」を1度ずつ遊ばせて頂きました。ここでは製品化されている「マナ」と「ギュゲース」を紹介します。なお左の写真は「コマンド」です。



マナ Mana
Mana20140920.JPGボードゲームギークによれば1987年製という古いゲームのようです。相手の大名を取ることが目的である将棋・チェス系統のゲームです。まずは自分の側に自分の大名1つと浪人5つを並べる所から始めます。ボードのマス目にはシンボルで1−3と記してあり、これがそのコマが動かせるマス目の数となり、その数だけちょうど動かさなくてはなりません。動かすのは縦横で何度でも曲がれるので3でも隣りに移動ができます。

動かしたコマにマナと呼ばれる印をつけて、今度はそのマナが付いているコマのマス数と同じだけ動かせます。つまり自分の移動先が次に相手が動かせるコマを制限するというわけです。もし相手に該当するコマが無ければ(例えば自分の移動終了時に2のマスに乗って、相手のコマで2のマスにいるものがないときなど)当ては自由にコマを選べます。

ゲームとしては「オールザキングスメン」や「カミサド」とちょっと似ています。ジャクタリア(現ブルーオレンジヨーロッパ)が出版しており、エッセンで何度か遊んだことがあります。ボードの配置に規則性が無いのでどうにも中途半端にランダムな感じがします。ゲームとしては機能していますので興味がある方は遊んでみると良いと思います。

結果:



ギュゲース Gyges
Gyges20140920.JPG名前は何度も聞いたことがありますが、遊ぶのは始めてです。「ジャイジャス」と勝手に発音していましたが「ギュゲース」というのが本来の発音に近いようですね。1−3の高さのコマを2つずつ自分の側に並べて開始しますが、コマは共通です。ただし最も自分の側のコマしか進むことはできません。目的は相手側の最前線に1つコマを送り込むことです。

コマはその高さだけちょうど進めます(縦横のみですが何度も曲がれます)。そして進んだ先に別のコマがあれば、そのコマの高さだけ更に進めるのです。これが幾つも連鎖するので、うまく利用して相手の側にゴールさせるというわけですね。

ちょっと「ストリートサッカー」っぽいと思います。まあ悪くないのではないでしょうか。




第2部のゲームパーティーでは「フィボナッチ」と「フィッシャリー」の2作しか遊べませんでしたが、4勝1敗で通算2度目の総合優勝を獲得しました。



フィボナッチ Fibonacci
Fibonacci20140920.JPGかなり大きなボードで、センター(キングに当たるコマ)を1個、ストライクとサポートを6個ずつ並べて始めます。手番には6アクション行い、各アクションでは自分のストライクかサポートを隣接するマスに動かすか、または自分の同種のコマのグループに隣接するマスに動かせます。つまりなるべく同種のコマ同士を固めておいた方が、大きく動けるのです。さらに移動先に自分や相手の他のコマがあっても構いません。そのコマは移動したコマがいた場所へ移されます。つまりコマの位置を交換するわけです。センターだけは自発的に移動できず、この交換のみによってのみ移動するというのが非常に面白い部分です。

ゲーム開始時には先手プレイヤーから1、2、3、4、5、6とアクション数を増やしていきます。それ以降は基本的には6アクションずつなので、先手も後手も相手より3アクション少ない状態から始めて3アクション多い状態で終わるというのも公平です。ただしセンターに隣接するマスに相手のストライクがいるとその数だけアクション数が減ります。このゲームの目的は相手のセンターの6方向を完全に包囲して相手のアクション数を0にしてしまうことです。

すでに何度か遊んでいますが、かなりユニークで面白いプレイ感覚のゲームだと思います。6アクションもあるというのが大胆です。

結果
1戦目:自分 勝利、中島 敗北
2戦目:自分 勝利、中島 敗北
3戦目:自分 勝利、Stew Eucen 敗北



この日は第3部はなく、そのまま夜から蒲田の「ミスボド」に行きました。「オールザウエイホーム」と「フィボナッチ」2回を遊びました。

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