アールヌーボーの会 2014.04.04

ミックスマッチ Mix Match
(プレイ時間 各10−15分)
MixMatch20140404.JPG今回が2度目となる暗算のゲームです。先に到着していたタロ吉さんと一騎打ちで遊びました。2回遊んで1勝1敗でした。今回もルール通りに使わなかったカードは流すとしていましたが、そのまま残して足していくのでも良いかもしれませんね。

今回はバリアントで大きな数で難易度が高くなる黒いダイスを合わせて使用しました。写真の問題が解けるでしょうか? 好きな枚数を使って四則計算でダイスが示す50を作れば良いのですが、この場合は5枚使う解法もあります。

1戦目:自分
2戦目:タロ吉



プラスク! Bzzz... Plask!
(プレイ時間 20分)
Plask20140404.JPGポーランド版「イッツマイン」の「プラスク」です。今回はきちんと誰かが2勝するまで遊びました。全員1勝したところでの4戦目に自分が執念でもう1勝して勝利です。

最も多く集めたプレイヤーがプラス7点で最も少ないプレイヤーがマイナス7点というハエ叩きのカードが強いと思いましたが、マイナス7点を喰らっても勝てるケースもありますね。

結果:自分 2、タロ吉 1、シミーズ 1



ここでドイツ式のトリックテイク(トリックポイントシステム)の基礎ということで、シミーズさんがスカートのラムシュの変形を教えてくれました。練習ということで2ディールほど遊んだところで燃素さん到着です。



ニューレン Nullern
(プレイ時間 25分)
Nullern20140404.JPGビッドで宣言したちょうどのトリック数を目指す、メイフォローのトリックテイクです。ターンアップカードが切り札となり、切り札でリードしたときのみマストフォローとなります。トリックで勝つのは切り札の一番数値が高いカードで、切り札が出なければリードスートと関係なく数値の高いカードです。よって切り札以外のスートはスートの意味がありません。

切り札が決められたあと、順に何トリック取れるかを宣言します。得点は取ったトリック数に加え、宣言がちょうど当たれば10点、外れればマイナス5点です。

本来は手札は1枚から毎ディール増やし、10枚になったら減らして1枚になるまで1−10−1と19ディール行うのですが、それでは長過ぎるということで3−8の6ディール行いました。手札が10枚でも4人だと使わないカードが半分もあるので、カウンティングなどが相当やりづらいです。

「オーヘル」「ウィザード」といった系統のゲームですが、唯一の新しいところと思えるメイフォローがゲームの面白さを崩してしまっています。とはいえ、これをマストフォローにしてしまうと「オーヘル」などと何の変わりもなくなってしまいます。

結果:シミーズ 79、自分 53、燃素 43、タロ吉 20



カテナ Catena
(説明 10分 プレイ時間 各10分)
Catena20140404.JPGクニツィアのかなり初期のゲームで総木製です。ブラインドビッドと陣取りを合わせたようなゲームで、短時間ながらよくまとまっています。得点が多くても計16点しかなく、それを4人で取り合うためにかなりシビアな戦いになります。よって4人よりも3人の方が良いのでは、という意見がありました。

1は10に勝つこと、そして*は後出しができること、などといったルールも面白く、これらはのちの「トール」や「カエサル」などにも引き継がれています。短時間なので2回遊びました。

1戦目:タロ吉 6、自分 5、シミーズ 3、燃素 2
2戦目:シミーズ 7、燃素 5、自分 4、タロ吉 0



アキンド Akindo
(説明 15分 プレイ時間 35分)
Akindo20140404.JPGプロダクトアーツから出版されている本格的なコンポーネントの競りゲームです。見た目が面白そうだったので、一度は遊んでみたいと思っていました。2−6の数値が書かれた5種類のカードのセットコレクションです。ダイスロールによる収入と、お金を使った変形握り競りの2つのシステムが基軸となります。

手番プレイヤーが3つのダイスを振り、出た目に対応したカードを持ったプレイヤーに収入が入ります。ただし、ダイスを2つまでは自分のものとし、残りを他のプレイヤーのものとします。このダイスの分け方が不満ならば他のプレイヤーは不服を申し立てることができ、そうするともう一度振り直しです。二回目に不服申し立てが成立すると誰も収入になりません。ただし今回は間違ってプレイしてしまい、二回目は不服申し立てができないということにしてしまいました。また大名行列という3つのダイスの目が同じときの特殊ルールがあるようですが、今回はそれは起こりませんでした。

競りでは2枚のカードが競られます。どちらのカードに幾ら払いたいかをついたての裏に隠して同時に競るのです。同数だとカードは保留で次回競る枚数が増えていきます。また、競りでお金を置かないと収入が入ります。これもバッティングシステムで、1人だけなら2コインですが、2人なら1コインずつ、そして3人以上なら無収入です。

他には5種類のスートで単独最多枚数を持っているプレイヤーには特殊能力があります。

最後に残ったお金も1コイン1点なので、競りがそれほど高くことはないはずですが、最初はルールをちゃんと分かっていなかったこともあって結構高値で競り落としてしまっていました。競り落としたカードは1枚1点で、さらに自分の色が4枚以上、他の色5枚以上、自分と両隣りの色のセットなどで追加点が付きます。ただし重複はできないとのことです。

コンポーネントは金属製のコインが使われているなど力が入っていますが、ゲームには特に新しいアイディアがなくて少々残念です。ダイス分配での不服申し立てが毎回のように起こるので、あまり機能していないと思います。2枚あるうちのどちらが欲しいかというのを読むゲームなのですが、ブラインドビッドとしてはちょっと複雑過ぎるかなあと思います。

なんというかもう少し新規性が欲しかったです。談合のルールは使っていなかったのですが、談合のルールを入れてもあまりゲームの本質としては変わらない気がします。

結果:自分 19、ひだり 17、シミーズ 17、タロ吉 16、燃素 13



スペキュレーション Spekulation (クイーン版 Speculation)
(プレイ時間 55分)
Speculation20140404.JPG株を売り買いして儲けるゲームです。ゲームには8つの株が登場し、それらのマーカーがトラック上を進むことによって株価が上下します。そのマーカーのあるエリアとマーカーの相対順位の2つの要素で価格が決められるというのがよくできているところです。手番には、アクションタイルと数字のタイルの2枚を引きますアクションタイルによって株価の売買をしたり、任意の株の順位を1段階上下させたりできます。株の売買は売るのが1つ、買うのが1つというのが上限なので慎重に行わなければなりません。その後、全員同時に動かしたい株を指定してから公開し、手番プレイヤーからそれぞれ自分の選んだ株のマーカーを数字タイルの示すだけ進めていきます。

ここで面白いのは既に株価マーカーのあるマスは数えないということで、後から追いかけていくマーカーほど一気にあがるのです。指示している株価マーカーが最後にうまくごぼう抜きをすれば気持ちがよいのですが、ひとつ間違うと余計に引き離されてしまいます。この辺りのバランスがとても良いです。こうして売り買いを続けてもっとも大金を手にしたプレイヤーの勝利となります。

ディルクヘンの1992年のリメイクで、8種類の株はすべて彼の過去のゲーム名になっています。また近いうちに遊んでみたいゲームです。

結果:シミーズ 975、タロ吉 910、ひだり 895、自分 760、燃素 730

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