渋の会 2014.02.06

渋の会3回目です。この日はピラミッド完成系2種、捕獲系2種の計4種を遊びました。ピラミッド完成系はどちらもニムの変形です。捕獲系はどちらもA5のルールシートに収録されていたゲームです。




スパイア Spire (渋 Shibumi より)
(プレイ時間 各5分)
Spire20140206.JPGディルター・シュテインがデザインしたニムの一種です。目的は最後にボールを置くことです。手番には中立の赤いボールを置くことができます(これは置かなくても構いません)。そのあと必ず自分の色(白か黒)のボールを置きます。ボード上や2x2の土台の上に任意に置けますが以下の2つのルールを守らなければなりません。



1:2x2の土台で3つ以上同色のボールがあってはならない。
2:2x2の土台のうち2つある色をその上に乗せることはできない。

ボールは置けるときは置かなければならず、置けないときに限ってパスをします。

今回はルールを少し勘違いしてしまい、中立のボールを自分の色のボールのあとに置いたり、またひとりがパスしたらゲーム終了、つまり相手を手詰まりにすれば勝ち、としていました。ルールの書き方も曖昧で、置ける限りパスはできないという記述が抜けています。それでも、ゲームの核となる部分は楽しめたと思います。特に配置に関する2つの縛りが非常に秀逸で、ゲームを深いものにしています。次回は正式なルールで遊んでみます。

結果(*は先手)
1戦目:自分 勝利、キノ* 敗北
2戦目:キノ 勝利、自分* 敗北
3戦目:自分 勝利、キノ* 敗北
4戦目:自分 勝利、キノ* 敗北
5戦目:自分* 勝利、キノ 敗北
6戦目:キノ* 勝利、自分 敗北



スプラストゥー Splastwo (渋 Shibumi より)
(プレイ時間 各5分)
Splastwo20140206.JPGジャコモ・ガリンバーティがデザインしたゲームで、渋チャレンジの3位を獲得しています。各自15個ずつの自分の色のボールを持ってスタートです。目的はそれぞれの段を完成させること。下の3段を完成させれば各1点、一番上の段、つまりピラミッドの頂点を完成させれば2点です。この5点を奪い合い得点が多い方が勝ちとなるわけです。手番には自分のボールを1−3個、平面上で連続した直線状に置けます。

2人が1つずつ置いていけば、後手は最後の2点が取れます。つまり先手は最初の3段すべてを取らなければならないのです。よって先手はなんとか後手に2つ使わせようとするのですが、それでもやはり後手が圧倒的に強いと思います。疑問に思うのは3個一度に置くことがあるかどうかということです。調べてみると古いルールでは個数制限はなかったみたいでつまり4個でも置けたようです。大きなボードで遊ぶなら個数制限がない方がすっきりしていますね。

ルールでは縦横の直線状ということがはっきりかかれておらず、斜めでもいいのかと思わせます。縦横だけにしましたが、あとで調べるとそれで合っていたようで良かったです。

結果(*は先手)
1戦目:自分 3、キノ* 2
2戦目:キノ 3、自分* 2
3戦目:自分 4、キノ* 1
4戦目:キノ 4、自分* 1
5戦目:自分* 3、キノ 2
6戦目:自分 3、キノ* 2
7戦目:キノ 4、自分* 1



スポイング Spoing (渋 Shibumi より)
(プレイ時間 各5分)
Spoing20140206.JPGスティーブン・タヴァナーがデザインしたゲームで、ジャンプを繰り返して最後に自分のボールが多くなるようにすることが目的です。ボードの自分の側半分に自分の色のボールを8個ずつならべてゲーム開始です。手番には、自分のボール、または中立の赤いボールを直線上で2マス動かします。このとき、その2マスにはボールが既に置かれていなければならず(つまり3つのボールが直線上に並んでいなければならない)、さらに1マス先のジャンプされるボールは動かすボールと異なる色でなければなりません。2マス先に既にあったボールは取り除かれ、ジャンプされたボールはジャンプしたボールでもされたボールでもない色に置き換わります。こうして手番でジャンプできなくなったら(たとえもう1人のプレイヤーはジャンプできても)ただちに終了です。

渋のセットを使うものの、その特性を使っているゲームではありません。おそらく何か別のコマを使った方がプレイしやすいと思います。ゲームとしては悪くないと思います。

結果(*は先手)
1戦目:キノ* 2、自分 2(引き分け)
2戦目:キノ 4、自分* 3
3戦目:自分 4、キノ* 3
4戦目:自分* 4、キノ 1
5戦目:キノ* 3、自分 2



スパーゴ Spargo (渋 Shibumi より)
(プレイ時間 各5分)
Spargo20140206.JPGキャメロン・ブラウンがデザインしたマーゴの渋版です。マーゴ Margo はマーブル Marble +碁 Go という意味ですが、スパーゴは square pyramid のイニシャルで、渋ファミリーのゲームを表す接頭語 sp にマーゴ Margo を合わせた名前です。ボードの大きさが異なるだけで、ルールはマーゴとまったく同じです。マーゴは本が出版されているくらい奥が深いゲームです。

囲碁のルールを元に、以下の点が異なります。

手番では、ボード上または2x2の土台に置ける。
真上から見て繋がっているかを判断する(アクロンと同じ)。
呼吸点はボード上のみで判断する。
相手のボールが上に乗っているボールはゾンビと呼ばれ、呼吸点を失っても死なない。
パスはできず、どちらかが打てなくなった所で終了する。
勝敗はボード上にあるボールの数(ゾンビも含む)で決める。

ボードサイズが4x4ではさすがに少々狭く感じられますが、マーゴの練習用にはとても良いと思います。一度大きく取られてもゾンビの形によっては挽回できることもあるので注意です。終了まで打たずに、投了で終わることが多かったです。

結果(*は先手)
1戦目:キノ* 勝利、自分 敗北
2戦目:キノ 勝利、自分* 敗北
3戦目:キノ* 勝利、自分 敗北
4戦目:自分* 勝利、キノ 敗北



「渋」のゲーム以外にはキノさん手製の「アクロン」を遊びました。これはすばらしいできなので改めて紹介したいと思います。

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