2人ゲーム会 2012.03.19

ホキト Hokito
(プレイ時間 各15-30分)
Hokito20120319.JPG味のあるコンポーネントの「ホキト」です。前回は2戦2敗でしたが、今回は3戦3勝の絶好調でした。あまり塔を捕獲することにこだわらず、とにかく自分の勢力を固めつつ広げ、相手を手詰まりにすることを考えていったのが良かったようです。一次元でやるデュボンのようなゲームですが、かなり面白いと思います。

結果
1戦目:自分 21、シミーズ 15
2戦目:自分 25、シミーズ 11
3戦目:自分 20、シミーズ 16



わが街シカゴ My Kind of Town
(説明 10分 プレイ時間 各10-15分)
MyKindOfTown20120319.JPG2人用の数比べのゲームです。場の4枚のカードを取り合います。それぞれの前に影響力カードを出していき、3種類(銃、ハイヒール、現金)のシンボルのどれかで決算が行われ、シンボルの数が多かった方が場のカードを取れます。ここまではオーソドックスですが、このゲームならではの工夫もあります。

まず、このゲームには手札がなく、影響力カードはこの手番と次の手番の2枚が常に公開されています。カードは自分の列に置いても相手の列に置いても構いません。またパスすることで、本来相手が使うはずの公開されたカードを自分が使うこともできます。全部で12枚の影響力カードが置かれると決算となります。

決算では先手から交互に1列ずつどのシンボルで決算するかを決めます。影響力カードには、決算が可能なシンボルが示されており、列に出したすべてのカードのシンボル数で列の勝者が決まるのです。同数の場合はどちらの得点にもなりません。勝敗に関わらず、自分の列の最後の影響力カードはそのまま得点になります。つまり影響力カードには3種のシンボル、決算可能なシンボル、そして得点という3つの要素があるのです。

先手は最初の決算ができるので有利ですがパスをすると先手後手が入れ替わることになります。このあたりが一番悩ましいところではないかと思います。場のカードも影響力カードも全体の半分未満しか出てこないので、毎回展開が変わります。場のカードも影響力カードも規則性はなく、カウンティングはほぼ無意味です。タクティカルで悪くはないのですが、今一歩という印象もあります。

結果
1戦目:シミーズ 11、自分 8
2戦目:シミーズ 10、自分 7



オリオン Orion (オリオン Orion より)
(プレイ時間 各5-25分)
OrionBox.JPG「オリオン」はパーカーブラザーズから1971年(ドイツ版は1975年)に出版された10種類ほどのゲームができるセットで、その中でも「オリオン」はおそらく最も力を入れているゲームだと思われます。

目的は相手のコマをより多く捕獲すること。囲碁のようにボードの辺と自分のコマで相手のコマを囲むと捕獲できますが、最大でも12ローターまでしか囲んだとは見なされません。ボードは5x5で25ローターあるので、過半数だとだめだということです。捕獲したコマは個数を記録して相手の手持ちに返します。どちらかがボードをすべて占領するとゲーム終了ですが、これには少なくとも3つの領域が必要になります。

このゲームではローターをクリック(90度回転)をするたびに、痕跡を残すようにコマが増えていきます。つまり自分のコマがあった場所がクリックのあとに空いていたらコマを置けるのです(強制ではなく任意ですが置いた方が良いことが多いです)。もちろん相手のコマがあったら置くことはできませんので、ボードが埋まってくると、どんどんとコマを増やすのが難しくなります。自分のコマがローターの対辺にありもう一組の対辺が空いている場合に限り1クリックで2つのコマを増やせます。合計20ある手持ちのコマが無くなったら、不要なコマを取り除いて痕跡に足すこともできます。

ゲーム開始時の最初の3手番は両プレイヤーとも、コマを1つ置く、1クリック、2クリックと進み、4手番目以降からは3クリックとなります。「オリオン」セットのすべてのゲームに共通するルールとして、1手番の間では常に自分の1つのコマを動かし続けなければなりません。この制約は非常に大切です。つまりボードのあちらもこちらも手を加えるというわけにはいかないのです。

ルール上は3クリックの代わりにオリオンダイス(変則6面ダイス:1、2、2、3、4、5)を使って出た目だけをクリックすることもできます。また多人数でのプレイも可能なようです。ルールブックには「人数2人」と書いてあるのに「多人数でも面白い」と矛盾したことが書かれています。

ほぼルール通りに遊んでいますが、ダイスは使わずに完全情報ゲームとして楽しんでいます。また先に20点を獲得したら勝利とし、ボードをすべて占領したらサドンデスで終了としています。サドンデスの場合は大量に点を獲得するので、ほぼボードを占領したプレイヤーの勝利となります。

Orion20120319.JPG何度か遊んでいますが、ようやく動かし方のパターンと言ったものが少し見えてきました。ローターの四辺すべてを自分のコマで埋めて拠点を作るとそこから広げていくことがやりやすくなり、また相手から攻めず楽なります。とくにボード中央に拠点を作られるとかなり厳しいので、中央のローターを巡る争いは手を抜けません。今回7ゲーム遊びましたが、先手有利かなあという気がしました。こうなると後手として勝つ手筋を見つけたくなります。一見先手有利というのはよくあることで、まだまだ研究の余地があります。何よりもこのローターの動きが面白く、何度も遊んでみたくなるのです。さすが説明書にも「オリオンのセットの中で最も良いゲームの1つ、古典ゲームの匂いさえ漂う」と書かれているだけあります。写真は緑が勝つ直前です。2クリックでボードをすべて捕獲できるのですがわかるでしょうか。

結果
1戦目:自分 12、シミーズ 0
2戦目:シミーズ 15、自分 5
3戦目:自分 12、シミーズ 0
4戦目:シミーズ 11、自分 0
5戦目:自分 10、シミーズ 0
6戦目:シミーズ 11、自分 0
7戦目:自分 20、シミーズ 14

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