友人宅ゲーム会 2011.09.29

トムの誘いで「トワイライトストラグル」に初挑戦しました。



トワイライト ストラグル Twilight Struggle
(説明 40分 プレイ時間 3時間50分)
TwilightStruggle20110929-1.JPG米ソの冷戦をテーマとした、長時間2人用ゲーム。ボードゲームギークでは現在1位で、pgdbでも102位となっています。プレイヤーはアメリカ合衆国がソビエト連邦のどちらかを担当し、核戦争を回避しながらも世界の国々への影響力を競い合います。カードドリブンとも呼ばれるテキストの多いカードを使ったシステムですが、様々な要素を歴史的背景をうまく織り交ぜてじっくりと考えるゲームとなっています。

勝利点は綱引き的に2人の差だけで示されます。10ラウンド終了後に自分の点が多ければ勝利です。またゲームの終了条件は全部で5種類もあり、これ以外にもゲーム中に20点差がつけば勝ち、ゲーム終了カードを出したプレイヤーが6点以上の差をつけていれば勝ち、決算時にヨーロッパをコントロールしていれば勝ち、核戦争を起こしてしまったら負けという感じです。

各ラウンドは7-9手番に分かれており、ソ連のプレイヤーから手札を順にプレイしていきます。カードは数値とイベントが書かれており、基本的には数値の分だけ影響力を増強していきます。また、イベントにはアメリカに有利なもの、ソ連に有利なもの、中立のものの3種類があり、カードにはっきりと明示されています。面白いことに自分に有利なイベントのカードだと数値かイベントのどちらかしか選べませんが、相手に有利なイベントのカードだと数値とイベントの両方実行しなくてはならないのです。手札は手番数プラス1枚しかないので、殆どの相手に有利なイベントカードは実行しなくてはなりませんが、タイミングを選べるというわけです。さらにカードは何度もリサイクルされて再登場するものと、イベントが行使されるとゲームから除外されるものがあり、これがまた選択を悩ましくしています。

ボードは冷戦当時の様々な国に分かれており、ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカ、南米、中米というように地域グループ分けされています。国には固有の安定度が数値で書かれており、また戦地と非戦地の2種類に分かれます。ここにカードの数値やイベントを使って自分の影響力マーカーを置いていく訳ですが、相手との差が安定度以上になるとその国をコントロールしたことになります。相手がコントロールしている国に影響力を増強するには2倍のコストがかかるというのがシンプルながらも良くできたルールです。また通常は既に自分が影響力マーカーを置いている国かその隣接国にしか影響力を増強できません。イベントを使ったときはこのルールに縛られないのでイベントの使いどころは非常に大切です。

カードの数値のもう一つの使い方はクーデターです。相手の影響力マーカーが置かれた国にたいして、クーデターを発動させることができますが、成功の度合いはその国の安定度とサイコロの目に関わっています。うまくいけば相手を一気に排除して自分がコントロールできるので、ときにはギャンブルに出るのも良いでしょう。クーデターを戦地国で発動すると、核戦争の危険が高まり、クーデターを起こせる地域が制限されてきます。

決算カードが各地域ごとにあり、これを手札からプレイすることによって決算されます。よって決算が近いと思う地域に力を入れるわけです。決算で有利に立つためには相手より多くの国、特に多くの戦地国をコントロールすることが大切です。ゲーム中の主な得点源はこの決算によるものです。

他にも、ラウンドの始めに各プレイヤーが同時に選択するイベントや、数値の高い中国カード、さらに手札でどうしても使いたくないカード(相手に非常に有利なイベントなど)を破棄できる宇宙開発などもあり、プレイ中の選択肢は幅広いです。

TwilightStruggle20110929-2.JPG今回が全くの初プレイ。DCゲーマーズのジェイソンがデザインした初めてのゲームということもあり、プレイしなければ悪いなあとは思いつつもテキストの多いゲームがあまり好きではないので今まで避けていた部分があります。トムの勧めもあって漸く初プレイにこぎ着けたという訳です。トムはもう30回もプレイしているらしく、ルールの説明も非常にうまいです。今回は有利と言われているソ連を自分が担当しました。自分はゲームに関しては習うより慣れろという体質なので、とりあえず色々と試してみます。影響力を置くときには基本的には一気にコントロールを目指すこと。そして自分に不利なイベントや決算はなるべく損失を最小限に抑えることを心に留めてプレイしました。途中、日本やフランスがソ連の手に落ちたりと自分が少し有利かと思いましたが、日米安保条約で一気に日本を奪われてしまいました。ゲームは10ラウンドまで進み、ヨーロッパの決算でかなり自分が有利になると思いましたが、ソ連の隣接国であるポーランドなどを奪われていたためそれほど得点が伸びずに10点差が付いたところでゲーム終了カードを出されて終了。4点差でトムが率いるアメリカの勝利となりました。長時間なのがネックですが、とりあえず思ったよりはずっと面白かったです。忘れないうちにまた遊んでみたいです。

結果:トム(アメリカ)4点差勝利、自分(ソ連)敗北

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