CU部交流会 2011.05.15

CU部交流会に参加してきました。今回で9回目だそうです。会場では久し振りにPHYさんと再会。また、いつもブログを拝見しているひだりさんとも漸く卓を囲めました。もちろんCU部のスタッフの方とも遊べたし、パンサーさんと念願のドクロと薔薇が出来たりと充実した一日でした。



ストリームス Streams
(プレイ時間 10分)
Streams20110515.jpgストリームスは、東京高円寺のゲームショップ「すごろくや」オリジナルのパーティーゲームです。6人分まで専用のペンが付いていますが、筆記用具さえあれば何人まででもできます。用紙には一列に並んだ20のマスがあり、カードからランダムに引いた数字を全員が好きな場所に書きます。これを20回繰り返し、数字の並びが昇順で続いている数に応じて得点になるのです。

カードは全部で40枚あり、1-30の数字が書かれています。11ー19は2枚ずつであとは1枚ずつ、それにワイルドになる星マークのカードが1枚あります。よって中程の数字が出やすいのでそれを考慮してマス目を埋めていく訳です。同数字は昇順と見なされます。例えば 3、7、12、12、14、星、10、22、29、となっていたら5連続と4連続が出来上がったという訳です。なお6、12、17連続は得点が低くなるのもポイント。今の例だと、6連続と3連続、という見方もできますが、点数は低くなります。可能な得点は最高点から、300、150、101、100、75、73、72、67、65、64、63、62、61、60、…といった具合です。

CU部主催者のひとり、ヨツヤさんの説明で24人で遊びました。思い思いに数字を書いていくのですが、全員違う結果になるのは面白くテイクイットイージーやフィットをもっと手軽にした感じです。今回は写真のような数字で(24、10、20、5・・・の順)、みんなの中での最高点はカナズカさんの60点。今回で2度目なのですが、手軽でこういった全体ゲームなどとして遊ぶには面白いと思います。個人的にはカード構成とスコアリングシステムがちょっとすっきりしていないと感じられますし、もう少しひねった方が面白かったかもしれません。カード構成は微妙に非対称なのは何か訳があるのでしょうか。まあそんなことを気にする人は自分だけかと思いますが。得点は1の長さの列はマイナス1点とするとか、言われた数字のうち1つだけはパスできるとかやってもよいかもしれません。

結果:33点(24人中10位らしい)



ペンギン Pingvinas
(プレイ時間 各10-15分)
Pingvinas20110515.jpg名人のリクエストで持参した「オイそれは俺の魚だぜ」の初版です。当データベースや書籍では「ペンギン」という邦題が付いています。なお原題の Pingvinas は作者の母国語(リトアニア語)でペンギンという意味だそうです。プレイアビリティの面から言えば紙タイルの方が遊びやすいかもしれませんが、この厚みのある木製タイルはただよう氷という感じがして自分はとても好きです。

6人になったので、ひだりさんは夫妻で、自分はパンサーさんと組むチーム戦で、1手ずつ打つような感じになりましたが、これもまたなかなか面白かったと思います。1戦目は名人の勝利。2戦目はいつもおちゃらけているパンサーさんが真剣な眼をしてプレイしていましたが、接戦でひだりさん夫妻の勝利でした。

結果
1戦目:名人 31、キノ 26、ひだり夫妻 24、パンサー&自分 19
2戦目:ひだり夫妻 27、キノ 24、名人 23、パンサー&自分 23



髑髏と薔薇 Skull & Roses
(説明 5分 プレイ時間 各20-30分)
Skull%26Roses20110515.jpgCU部のレポートをみてから、是非パンサーさんと遊んでみたかったドクロと薔薇。もちろんパンサーさんは「チーム・パンサー」です。ちなみに自分は「チーム・スネーク」。1戦目はみなあまり髑髏を出さず、パンサーさんがあっけなく2勝して勝利。パンサーさん強いです。2戦目はみな髑髏をかなり仕掛けてきて、自分は自爆(ビッドに勝ったのに自分は髑髏を入れていた)したこともあって、早々と髑髏を抜かれて薔薇2枚だけになってしまいました。そのうち、自分、キノさん、太子さんはすべて薔薇1枚の「酔っぱらい」になってしまい、事実上、パンサーさん対ひだり夫妻の対決に。ひだり夫妻は2人3脚で髑髏を仕掛けてきて、ついにパンサーさんが脱落してゲーム終了となりました。ひだり夫妻のコールド勝ちです。白熱した素晴らしいゲームでした。それにしてもパンサーさんは嘘を見抜くのがうまいですね。

結果
1戦目:パンサー 2、他すべて 0
2戦目:ひだり夫妻 2、名人 1、パンサー 1(脱落)、キノ 0、太子 0、自分 0(脱落)



ベニスの仮面舞踏会 Maskenball Venezia
(プレイ時間 30分)
MaskenballVenezia20110515.jpgPHYさん持参のさりげなさが要求されるジェスチャーパーティーゲーム。2人以内に自分のジェスチャーを伝えるというのが目的です。パーティーゲームなのですが慣れると勝ちやすく、他のプレイヤーが一斉にカードを取っている隙を狙って、隣のプレイヤーをつついてジェスチャーしたりと、それなりに作戦があります。3人のジェスチャーを当てて3点取りたいのはやまやまですが、誰が誰なのかを忘れてしまう危険もあって、基本的には2人をしっかり当てて、1人か2人に当ててもらうという方針を持ちました。最初の2ラウンドくらいはスタートの合図と同時に全員がジェスチャーをしてしまい、3人以上に当てられてしまうプレイヤーが多かったです。10点先取でmsyさんと自分が同ラウンドで10点を獲得して勝利。この日、実は勝ったゲームはこれだけでした。コイン(今回は古代ローマの新しいゲームのものを流用)で得点をつけた方がこのゲームは楽です。

結果:msy 10、自分 10、如月 9、PHY 8、名人 7、ウサギ 4、パンサー 4、太子 4、だくむー 3、東 2



ハーベスト Harvest
(プレイ時間 55分)
Harvest20110515.jpg名人のリクエストで収穫ゲームのハーベスト。4人だったのでスタートプレイヤーを変えて4ラウンド勝負としました。農業というのどかなテーマとは裏腹に、結構シビアにプレイできるゲームです。自分一人では収穫できないというのがミソで、自分の2x2のボードがうまく得点に絡むように3連、4連を作っていきます。

最初の2ラウンドは名人と自分は完全収穫(自分の畑をからにして終わらせる)を得ていましたが、自分は災害カードが手札に残ってしまったりと散々でした。名人とmsyさんがトップ争いをしていましたが、名人は最終ラウンドにみんなに妨害されてしまい最下位に。だくむーさんの見事な逆転勝利でした。

結果:だくむー 380、msy 370、自分 370、名人 360



丘の上の裏切り者の館 Betrayal at House on the Hill
(説明 15分 プレイ時間 50分)
Betrayal20110515.jpgゲームの途中から「1対多」の協力ゲームになるという一風変わったスタイルのゲーム。アメリカの古そうなスタイルのゲームだと思いきや初版は2004年と意外と新しいです。ゲームの前半はみなダンジョンをさまよい、武器を得たりイベントに遭遇したりを繰り返しますが、予兆イベントとの絡みで「怪異」が発生するとゲームは後半に入ります。そのときの状況により、シナリオと1人の裏切り者がルールによって決められ、それぞれの側の勝利条件が発表されるのです。とは言っても、このシナリオ(50以上ある)は「裏切り者用」と「協力者(他のプレイヤー)用」の2冊あり、それぞれが極秘裏に自分の側の勝利条件と相手に対する断片的な情報を得るのです(実際は一度席を離れて別々にこのシナリオを読むことになります)。お互いに相手の勝利条件もわからないまま、自分の勝利条件を達成しようとすると言う何とも奇妙なメカニクスだと思います。

ウサギさんが説明をしてくれてスムースにゲームが進みました。ゲームが始まって25分後に「怪異」発生。もっとも攻撃力を持っていたmsyさんが裏切り者となりました。協力者のミッションは代表を1人決めて、そのプレイヤーがある場所に2つのアイテムを持っていく、ということです。既に必要なアイテムの1つはだくむーさんが持っていましたが、もう一つはアイテムのデッキを引き続けて探さなければなりません。そのためにはダンジョンをもっと探検していかなければならないのです。代表を誰にするかは散々話し合った結果、名人とすることにしました。

BetrayalTheEnd20110515.jpgmsyさんは「ここに罠が仕掛けられます」と言ったり妙なゲージのようなもので手番数を記録しだしたりと怪しいです。これが全くなんなのかは最後までわからないのです。msyさんが最初に遭遇したのが名人で、なんと名人はここでダイス勝負に敗れて死んでしまいました。msyさんはダイス5つで7を出したのに対し、名人はダイス3つで0。ダイスは0、1、2が2面ずつなので3つ振って0というのは27分の1の確率です。これによってあえなくゲームオーバーとなってしまいました。ようやく何かが始まったと思った矢先だったのにちょっと拍子抜けです。写真は、msyさんと戦って破れる名人の図。

結果:裏切り者(msy)勝ち、その他(だくむー、名人、なほこ、えいじ、自分)負け



花火 Hanabi (花火と生け花 Hanabi & Ikebana より)
(プレイ時間 各25分)
Hanabi20110515.jpgここで、ウサギさんのリクエストもあってボーザの中では一番好きな「花火」を遊ぶことにしました。ひだりさんもこのゲームは初めてとのことです。ドメモを協力ゲームにしたようなゲームで、既に何度もレポートしているので詳細は省きますが、一風変わったプレイ感覚があります。好評だったので2度遊びましたが成功の25点には及ばず、下記のような結果となりました。両ゲームともキーカードが捨てられてしまい、特に2ゲーム目は黄色の2以上を完全に放棄するという形になりました。

このゲームの難しい所は「ヒントなしもまたヒントなり」という部分です。おそらく2巡しても誰も自分にヒントをくれなかったら、自分のカードはどんどん捨てて良いのです。また数値と色をきちんと情報として伝えるために2手番使うのは効率が悪いと思っていましたが、今回は所々の要所では2手番使ったのは良かったと思います。このあたりのさじ加減が難しいゲームです。

また、デッキが尽きてしまうとあと1巡なので、いかにしてデッキが尽きないようにするかをもう少し考えなければならないと思いました。カードを捨てるとデッキが減っていくのでカードをむやみやたらに捨てる訳にも行かないのです。

ウサギさんもとても気に入ったようで、これからのCU部の定番になるのかもしれません。少なくとも自分にとっては、ボーザと言えば「世界の七不思議」よりも「花火と生け花」ですね。

結果(花火師:ウサギ、ひだり、ともみ、PHY、自分)
1戦目: 19
2戦目: 20




近衛兵 Die Prätorianer (古代ローマの新しいゲームより)
(プレイ時間 20分)
Praetorians20110515.jpg「近衛兵」は運試しの手軽なバースト系のゲームです。使うのはカード50枚(5スートで各スートにつき1-10)と得点ボードだけ。このゲームでは緑と青、赤と紫はそれぞれ同一のスートと見なします。よって緑青が20枚、赤紫が20枚、そして中立の黄色が10枚あるのです。わかりやすいように、旗印カードをおいて、この同一スートの組み合わせを表示しておきます。

手番になったらカードをめくるだけ。やめたいと思うまで何枚続けてめくっても構いません。青緑か赤紫のどちらか一方のスートと中立の黄色だけなら良いのですが、もう一方のスートをめくってしまうとバーストとなり得点なしで手番終了。バーストしないうちに手番を終わらせると、それまでにめくったカードの数値合計が得点となります。

面白いのは、これまでにめくったカードの数値と同じ数値をめくるとそのカードは捨ててその分は即得点になることです。これは別のスートでもバーストにならないのです。よってリスクを乗り越えて多くのカードを出していればバーストのチャンスは軽減できるのです。バーストの確率はだいたい40%なので、勝負に出る所は出て、やめるときはやめるというリスクマネージメントがものを言います。これを繰り返して、プレイヤーの1人が99点に達したらゲームオーバーです。

なお、ルールブックにはバリアントルールが紹介されています。5枚の数値12のカードを加え、もしこれを引いたら直ちに捨てるかわりに、任意のプレイヤーを12マス戻せるというものです。

本日のCU部交流会の締めとして出してみました。「古代ローマの新しいゲーム」では一番ライトなゲームだと思います。個人攻撃色の強そうなバリアントは入れず通常のルールです。説明をしていたらPHYさんは「それは運だけじゃないのか?」と言っていましたが、運の要素は非常に高いです。ひだりさんが、初手版で一気に60点くらいまで到達し、これはもうゲームが終わってしまうのでは、と心配になりましたが、その後はミズキさんと自分が抜きつ抜かれつでひだりさんを追う形になりました。PHYさんはバースト覚悟でかなりの枚数をめくっており、一時追いついたものの再び引き離されます。98点になったひだりさんはもう安全圏だろうと思ったのかそこで手番を終了させますが、ミズキさんが直後に17点を獲得し99点オーバーを達成(写真)。鮮やかな逆転勝ちでした。

シンプルですが、結構盛り上がります。フロカティサーカスの元になったと思われるようなデザインで、ゲーム会の締めなどには良いのではないでしょうか。

結果:ミズキ 99、ひだり夫妻 98、自分 63、PHY 46



このあとは、PHYさんやCU部の方々と夕食を取りました。楽しい時間を過ごせました。CU部のみなさん、ありがとうございました。

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