秋葉原水曜日の会 2011.03.23

3週間振りの水曜日の会です。早めに2時頃からお邪魔しました。



泥棒と乞食 Beggars & Thieves
(プレイ時間 2ディール 15分)
Beggers%26Thieves20110323.jpgカードの点数とスートの長さに工夫のあるトリックテイク。4スートですが切り札だけ長く、またプレーンスートのハイカードや切り札の中間が高得点なので、ドイツのドッペルコプフやスカートを思い起こさせます。2-5人用なのですが、2人用のゲーム「おちょくりゲーム」がかなりよく出来ていて、今回もkitoさんを誘って、この2人用ゲームを遊びました。マストフォローなのですが、自分の手札が相手から見えないカード、公開になっているカード、公開のカードを使うと公開になるというカードの3種類に分かれており、かなり悩ましく出来ています。500点先取なのですが、人数が集まるまでということで2ディールで終了。3人以上のルールは遊んだことがないのですが、これらも試してみたいですね。

結果(2ディール):自分 127、kito 113



カナロア Kanaloa(ティルシット版)
(説明 15分 プレイ時間 1時間30分)
Kanaloa20110323.jpg「カナロア」という名前のゲームは2つあります。紛らわしいことに両方ともコルネットがデザインしたもので、両方とも「アラバナイイビチ/カフナ」を4人まで出来るようにしたゲームです。今回遊んだ「カナロア」はティルシットが2003年に出版したもので、まず2002年に「アラバナオポドッポ」としてバンブスシュピールが出したもののリメイクです。「アラバナイキビチ/カフナ」をそのまま多人数で出来るようにしたゲームです。ちなみに、もうひとつの「カナロア」は限定200個発売で、バンブスシュピールが2001年に出版した、より要素の多いゲーマーズゲームらしいです。まとめると、
元のゲーム:アラバナイキビチ(バンブス 1997)、カフナ(コスモス 1998)
派生1:カナロア(バンブス 2001)
派生2:アラバナオポドッポ(バンブス 2002)、カナロア(ティルシット 2003)
となってます。

ボードには16の島があり、それぞれ、3、5、7個の近隣の島に橋を架けられるようになっています。それぞれの島に対応するカードが3枚ずつ計48枚あります。手番にはカードを手札から好きなだけプレイして、1枚補充です。プレイしなくても良いのですが、手札上限は5枚なので、5枚だったら必ず1枚はプレイしなければなりません。出したカードに対応する島に対して橋を架けていき、ある島に対して過半数の橋を架けると、その島を所有したこととなります。自分のトークンを置き、他のプレイヤーの橋を除去できます。自分の橋が除去されて過半数を失うと所有権も失ったこととなりトークンも除去されます。いかにして複数枚の手札を使って連鎖させるかがこのゲームの鍵です。

決算は山札が尽きたときと、そこから山札をもう一巡してゲーム終了時と2回あります。自分の島に対する自分の橋以外のスペースが得点となります。終了時にはさらにトークン自体も1点となります。よって過半数ギリギリの数の橋を架けるのが一番効率が良いのですが、危険度も高いのです。

他人の橋をその島に関するカード2枚を使って自分の橋に置き換えることも出来ます。使うタイミングによっては非常に強力です。さらに硬直状態を防ぐ為に、ある島に対する全ての橋が架かったときに、最多数の橋(トップタイでも良い)を架けているプレイヤーは最小数のプレイヤーの橋をひとつ除去できます。

今回はさらにオプションルールのトークンを使いました。これをあらかじめ各島に裏向きに置いておき、最初に所有したプレイヤーがトークンをもらえるのです。トークンには得点になるもの、ワイルドカードの代わりになるもの、他人からカードを奪えるものや交換できるものなど様々な効果があります。

kitoさんの持ち込みです。カフナは運の要素があるとはいえかなり攻撃性の高いゲームなので、これを多人数にするのはどうかとも思いましたが、オプションのトークンなどのおかげで程よくランダム性が出て楽しめました。でもやはりトップ叩きに終始してしまい、とくにゲーム終了は手番順がかなり大きいです。負けているプレイヤーは最終手番をあとに出来るのですが、これがちょっと強すぎかもしれません。基本的にはカフナのルールを踏襲しているので、カフナが好きな方は試してみる価値があると思います。

結果:kito 11、自分 10、なべ 7、カワハラ 7



エルゴ Ergo
(説明 10分 プレイ時間 15分)
Ergo20110323.jpg論理学を用いたカードゲームです。各プレイヤーはA、B、C、Dのいずれかになります。カードはこれらA~Dの変数の他、論理学の演算子(AND、OR、NOT、THEN)や括弧カードが入っています。手番にはこれらのカードをプレイし、場に論理式を作って行きます。よってそれぞれの変数の真偽が定まっていったり矛盾が起こったりします。無矛盾で自分に割り当てられた変数が真のときにエルゴカードを持っていれば上がることが出来ます。このとき、真のプレイヤーは全員、場に出た枚数だけ得点します。

場には論理式を4つまで作ることができます。また演算子はNOT、THEN、OR、ANDの順に処理の優先順位が決まっていますが、これが取って付けた感じがします。また、ANDは「・」でORは「V」なのですが、これを共通カードにしてANDは「V」の逆さまにする方が面白かったかもしれません。

いたるさんの持ち込みです。今回はAがkitoさん、Bが自分、Cがシミーズさん、Dがいたるさんというメンバーです。2ディールほど遊びました。ゲームというよりはアクティビティといった方が良いと思いますが、なかなか楽しめました。




鹿狩り Deer Hunting
(説明 5分 プレイ時間 40分)
DeerHunting20110323.jpg天九牌を使ったパートナーシップのトリックテイクで、向かい合った2人がパートナーとなります。日本では「鹿狩り」という名前で呼ばれていることが多いようですが、本当は「中原逐鹿」という名前だそうです。スートのないトリックテイクで、大きい方の数字が大きい方、それが同じならもう一つの数字が大きい方が強いのです。同一の牌は先出し勝ちです。目的は合計で64ある赤の目をより多く取ること。赤の目は1と4の全てと66の牌の半分です。32枚のうち1人8枚の牌を手札としますが、各チームに最強の3牌(66、65、64)と得点の最も高い1牌(44)が1枚ずつ必ず行き渡るように配ります。よって配られた中にそれらがあれば、パートナーにはないし、なければパートナーが持っているのです。このシンプルな事実がゲームの面白さの全てかも知れません。

DeerHunters44s20110323.jpg草場さんに教えてもらってのプレイ。点数は半分の32から負けた分だけを勝ったチームに支払うのでゼロサムです。各自がスタートプレイヤーとなるよう4ディール遊びましたが、余り強くないのに8点もある44の牌をどうやって首尾よくパートナーに取らせるのかなど、非常に悩ましく出来ています。

結果:シミーズ&ささおやじ 9、いたる&自分 -9



ペルガモン Pergamon
(説明 25分 プレイ時間 65分)
Pergamon20110323.jpgペルガモンは発掘と展示をテーマとしたドーラの新作です。12ヶ月のあいだに発掘を繰り返して博物館に展示して名誉点を稼ぐのです。ひと月が1ラウンドとなっており、各ラウンドにはお金の支給、発掘、展示を行います。お金の支給と発掘の順番は同時にビッドします。ボードの一端にはマス目があり、左に置くほど多くのお金をもらますが、右に行くほど早く発掘できます。さらに各マスにはどれくらい深く掘れるかまで記されており、たくさんのことを一挙に決めてしまうという大胆なシステムです。支給されるお金の合計は、毎ラウンドある程度の予測は出来ますが振れ幅があります。右に置いた先の手番のプレイヤーから支給されるので、一番左だと、もう全くもらえないかもしれないし、残りを全部もらえるかもしれません。5、7、9、12ラウンドの終わりに展示会があり、ここも古い展示は価値が下がったり、展示直前に発掘品を磨いて価値をあげたりと工夫があります。

PergamonMyCollection20110323.jpgシミーズさんのリクエストに応えて草場さんが持ち込んでくださったもので、説明もしていただきました。ファミリーゲームっぽい雰囲気もありますが、各所にどこかで見たようなシステムがたくさんあります。悪くはないのですが、ルールがかなり煩雑で要素が多いかなあと思いました。

結果:シミーズ 26、自分 23、ささおやじ 18、いたる 17



ゴールド Gold!
(説明 5分 プレイ時間 30分)
Gold20110323.jpgシャハトのカードゲームの新作。6スートあるカードは3~8のコインカードとマイナス2のドンキーカードがあります。これらを集めるのが目的ですが、数値がそのまま得点になるのでできればドンキーは余り欲しくありません。でもこのドンキーは使い方によっては非常に強力なのです。

各自にドンキーを1枚ずつ配り、山札から5枚めくって場札としてゲームスタート。このゲームでは手札はなく、配られたドンキーは自分の前にさらしておきます。手番には場にある一番低い数値のカードを取るか、自分のドンキーを場に戻して好きなコインカードを取るか、自分のコインを場に戻してそれより低い数値のコインカードを取るかのどれかができます。取ったカードは自分の前にスート別にさらしておき。あるスートが3枚集まったらそれは裏返して得点とします。そして他のプレイヤーがさらしているカードから、自分がいま得点したスートや自分がさらしているスート以外の1枚を奪えるのです。

見た目からは面白さはわかりませんが、始めてみると実に面白い。さすが3人ゲームの帝王シャハトです。2人でも遊べるそうなので、いずれ試してみたいところです。メビウスゲームズの紹介ページにボードゲームギークのゴールドのパズルがリンクされていますので、興味がある方は見てみると良いでしょう。

結果:自分 67、どきゅん 64、シミーズ 38



ガッツ Guts
(プレイ時間 25分)
Guts20110323.jpg最後は6人でガッツです。2枚ポーカーのバリアントですが、急速に膨らんで行くポットがギャンブル魂をひきつけます。600点持ちで始めましたが、勝負所を間違えて最初に破産。暫くして、ささおやじさんも破産し終了となりました。

結果:いたる 1294、草場 920、どきゅん 614、シミーズ 416、ささおやじ 破産、自分 破産

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