高円寺盤遊会 2011.02.26

トパーズ Topas
(プレイ時間 各10分)
Topas20110226.jpg正午に到着すると、4テーブルほどで既にゲームが始まっていました。余っていた一斗さんを誘って、試してみたかったトパーズの2人ゲームを遊びました。上級ルール(得点は掛け算式)です。ゲームの性質上、手番で自分が点が取ることと、次のプレイヤーの手番に点を取らせないようにすることの2つが考えどころなのですが、3人以上だと、どうしても自分の点だけを考えがちになってしまいます。でも2人での直接対決だと、相手に有利な場を残さないという部分の比重が大きくなるので、やはり2人がベストだという気がします。1ゲームが短いので先手と後手を変えて2回遊びました。0勝2敗。

結果
1戦目:一斗 127、自分 101
2戦目:一斗 209、自分 68



黒将軍 Kuro Shogun
(プレイ時間 各5-10分)
KuroShogun20110226-1.jpg黒将軍は国産の古いゲームで、相手の王を取ることが目的です。コマは9つずつで、各自、王、飛車、角、八方桂馬(チェスのナイト)の4つの特殊コマと5つの普通のコマを持ちます。お互いに相手から見られないように自由に自軍を配置してゲームスタート。コマは基本的にはすべて王と同じ八方向にひとつずつ動かせるという動きをします。飛車、角、八方桂馬の飛びごまは正体を明かせばそのように動かせますが、以降は王の動きはできません。相手の王がどれなのかを推測しながら、ときにはブラフをかけたりもできるし、なかなか面白いと思います。

ストーンRさんのpgdbでのコメントを読んで遊んでみたいと思っていたところで草場さんが持ってきてくれました。ボードは5x5や6x6など色々あるようですが、5x5より6x6の方が序盤の戦略が多少はあって良いと思いました。5x5(写真の緑のボード使用)で3回、6x6(古代ローマの新しいゲームのカエサルボードを流用)で2回と、通算で5戦遊びました。最後の草場さんとの1戦は自分の王が相手の飛車で取れる位置なのに、あえて防御せず、他のコマを王と思わせて一気に勝ったので、特に印象に残っています。是非どこかで再販して欲しいゲームです。

結果
1戦目:草場(勝利)、自分(敗北)
2戦目:ヴァイス(勝利)、自分(敗北)
3戦目:sai(勝利)、自分(敗北)
4戦目:どきゅん、自分(引き分け)
5戦目:自分(勝利)、草場(敗北)



長天/斜釘 Cheeteng/Che Deng(天九牌使用)
(プレイ時間 約30分)
CheDeng20110226.jpg中国ドミノとも呼ばれている天九牌には色々な遊び方がありますが、長天(チェーテン)もそのひとつ。日本では「長天」と書きますが、中国では「斜釘」と書きます。英語表記も Cheetengよりは Che Dengの方が一般的なようですね。

「長天」は4人専用で、何ディールでも好きなだけ遊びます。各ディールの始めには、32枚のタイルを裏向きによく混ぜて、1人8枚を手札とします。それぞれのタイルはドミノ同様に2つの数字から成り立っており、手番になったら、タイルを1枚横向きに出します。このとき、出したタイルの1つ目の数字は、直前に出されたタイルの2つ目の数字と同じでなければなりません。出したタイルの2つ目の数字は次のプレイヤーに向けて出され、しりとりのように繋がっていくのです。「3・5」「5・4」「4・2」「2・6」・・・というように。もしも出せるタイルがなければ(あるいは出したくなければ)裏向きに1枚を出してパスをします。こうして8巡し全員出したところでディール終了です。

裏向きに出したタイルはすべて失点となります。失点はタイルの数値合計の5につき1点ですが端数は二捨三入です。また支払いは他のプレイヤーとの差分となります。もしも全てのタイルが表向きならば収入は倍、逆に全て裏向きなら支出は倍なので、一気に逆転もあり得るのです。

失点の最も少ないプレイヤーが親となり、次のディールのスタートプレイヤーとなります。面白いことに1ゲームごとに、時計回りと反時計回りを交互に行うのです。

出された数字の1つを繋げていくことや、支払いは差分で全員に対して行うことなど、ドミノのカンテットと似ている部分も多いです。大きな違いは、1方向にしか伸びていかないことと、出せないときに1枚埋めてそれが失点となることです。これだけでカンテットとはかなり異なったゲームになっています。基本的には相手が持っていない目で攻めて、相手の失点を多くするようにします。スピーディーでルールも易しく、それでいて独特のプレイ感を持ったとても良いゲームです。

今回は持ち点60点で、誰かが破産するまでとしました。結果表記は持ち点からの差分です。

結果:自分 +8、かずさ +7、フォルテ +2、草場 -17



王と枢機卿 Web of Power/Kardinal und König
(プレイ時間 25分)
Kardnal%20UndKonig20110226.jpg久し振りの王と枢機卿です。フォルテさん持ち込みの英語版。3人での傑作と良く言われますが、4人でもかなり面白いと思います。途中までフランスに手を出していたのですが、カードの巡り合わせが悪く、自分が1つ枢機卿を置いているところにフォルテさんに2つ目の枢機卿を置かれてしまいました。そのあとはフォルテさんにできるだけ点数を取らせないように気をつけていたのですが、やはり序盤が響いたのか2位どまりでした。写真はゲーム終了時のボード。フォルテさんは緑、自分は黄色です。

結果:フォルテ 57、自分 49、どきゅん 41、かずさ 33



パレード Parade
(プレイ時間 25分)
Parade20110226.jpgこれもちょっと久し振りです。どきゅんさん持ち込みのZ-MAN版。場のカードを取らないようにするのが目的で、大きな数字だとたくさんのカードを無視できるけど、その分取らなければならないカードの範囲は大きいというのが肝ですね。各スートで最多枚数を取れば失点がぐっと少なくなるのですが、最多になり損ねると大変です。

結果:フォルテ 14、かずさ 20、自分 22、どきゅん 33



紫禁城 Die Verbotene Stadt
(説明 15分 プレイ時間 45分)
VerboteneStadt20110226.jpg1992年のランドルフとルッティンガーの共作で、のちのハイパーロボットの元になったと言われているゲームです。ボードは8つの建物にカードが3枚ずつ伏せて置かれてます。カードは帽子、服、ズボンとなっており、これらのカードを多く集めることが目的となります。ボードの中央には25のコマが置かれており、プレイヤーは手番に1-4回(さいころでランダムに回数が決まる)、任意のコマを指定された建物に動かして、カードを得るのです。コマの動かし方は縦横に動かすのですが、壁や他のコマに当たるまでは途中で止まれないという、ハイパーロボット同様のルールです。プレイヤーはあらかじめどのコマが建物に到達しそうかを極秘裏に指定しており、手番プレイヤーの心理を読んで、見事に指定したコマが建物に到達すると、代わりにカードをもらえます。また、手番プレイヤーは自分が選んだコマでないコマで到達させてブラフを行うこともできるのです。到達したコマは取り除かれ、15個が取り除かれるとゲーム終了です。10個取り除かれた時点で、到達した場所の全てのカードが得られたりと、逆転の要素を付加しています。

山形ゲームコンベンションのゲーム交換会で得たのですが、漸く初プレイです。日本語の訳文が曖昧な部分が多くて解読に苦労しましたが、あとでギークからの英訳やTGIWの改訂訳と照らし合わせてみると、それほど大きく間違っているところはなかったようです。パズル要素をゲームに持ち込むのは難しいと思うのですが、このゲームもあまり成功しているようには思えませんでした。ブラフの要素なども途中で建物が変わったりする以上必要だとは思うのですが、今回はうまく機能していませんでした。むかしの古き良きファミリーゲームという感じで、ハイパーロボットの時間制限は嫌だけど、あのパズル要素が好きという方には向いていると思います。

結果:フォルテ 10、bluerose 7、自分 7、ジロウ 1



Z-エンジン Z-Engine
(プレイ時間 1時間25分)
Z-Engine20110226.jpgゲームリンク第6号の付録です。前回、間違えていたルール(他のダイス目を起動できることと、手持ちのお金は公開情報なところ)をちゃんとした正しいルールで遊びたかったのと、2つあるうちのもう1つのコースを試したかったのでエントリーしました。コマは「古代ローマの新しいゲーム」からの流用です。このコースは2カ所ほど分岐点があり、地雷の多い短距離か、地雷のない長距離かを選べます。競りも手持ちが公開なので以前より適切なビッドが行われるようになり、地雷を踏む為に余分にプラグインを買っておくなどという戦略も取れるし、前回よりはかなり楽しめました。レースも抜きつ抜かれつでしたが、後半にトップだったフォルテさんが脱落し、最後までデッドヒートが楽しめました。写真はゲーム終了時の様子です。正しいルールでも記載された45分では終わらずに90分近くかかってしまいましたが、満足度は高いです。今回は誰も黒いお邪魔タイルを競り落とさなかったので、次回は黒いタイルの使い方を試してみたいです。

結果:ジロウ 1位、bluerose 2位、Merrynice 2位、自分 4位、フォルテ 5位



総督 Prokonsul
(プレイ時間 45分)
Prokonsul20110226.jpg最近、気に入っているちょっと変わった交渉ゲームの「総督」です。その場の相場観がプレイするメンバーによって異なるので難しいのですが、それにしても今回は大失敗です。受けられる交渉を渋って受けなかったので収入は伸びず、さらに自分が票を得ようと交渉するときには高い値段を提示してしまいことごとく断られてしまいました。バランスとして、いくらお金を得てもやはり総督にならないと最終的な得点は伸びません。自分とフォルテさんは結局どこの総督にもなれずに沈んでしまいました。

結果:bluerose 64、ジロウ 62、Merrynice 50、フォルテ 28、自分 25



帝国 Imperium
(プレイ時間 15分)
最後の締めは短時間エリアマジョリティの「帝国」です。今回は通常の8ラウンドルールで遊びました。5人だと自分のコマ1つあたり1点以下になることが多いので、どこまで置くかが難しいです。初プレイのまるむしさんがうまい配置でトップに。自分は1点差で2位でした。

結果:まるむし 20、自分 19、フォルテ 17、ジロウ 13、Merrynice 12



このあとは例によって高円寺駅近くの中華料理に行きました。みなさんどうもありがとうございました。

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