友人宅ゲーム会 2010.01.18

マーチンルーサーキングディで休日の月曜日。サイモンの家で、カリフォルニアから訪問中のチャーリー、それにサイモンの旧友チャールズと4人で遊びました。最初にプレイしたのは本日のメインのヴァスコダガマですが、1ゲーム目の途中でチャーリーが所用で1時間ほど抜けたため、その間に遊んだコーポレーションからレポートします。



コーポレーション Corporation
(説明 5分 プレイ時間 70分)
Corporation.jpgエリックソロモンがネスターゲームズから出した新作。ビラボングやヒュレ7のようにソロモンらしいアブストラクト色の濃いゲームです。ネスターゲームスらしく、ボードはマウスパッド。ボードの左のビルは会社(コーポレーション)での社員の階級を部屋によって表しています。一番下の平社員から始まって自分の3人の社員をすべてトップまで昇進させたプレイヤーの勝利です。

各部屋には社員数の制限は無く、昇進した先の部屋に既に社員がいたらその社員の上に重ねて置きます。下になった社員は上が動くまで動けません。ドラダと同じ方式ですね。

各プレイヤーは、赤、青、黄色、緑のいずれかの社員を受け持ち、またボード上の各部屋もこの4色です。3人以下でも4色すべて使います。ボードの右には4色のカウンターがペアで6列あり、これが昇進のルールを表しています。各列で左側の色が一番上のコマで、右側の色がそのすぐ下のコマ/部屋の色だと昇進が起こるのです。

手番にはこの昇進ルールチャートのカウンターを自由に2つ交換してルールを変更します。その後、ルールをすべて実行するのですが、実行順は自由です。ルールの実行が出来なくなったら次のプレイヤーの番です。実行する順番によっては思わぬ結果になるので細心の注意が必要です。このあたり、ソロモンのパズルチックな部分が好きな人にはたまらないと思います。

30分くらいだろうと思っていたら1時間以上かかってしまいました。さらにダミーの緑が勝ってしまいました。基本的には2人用ゲームだと思うので、次回は2人で試してみたいです。

結果:全員敗北



ヴァスコ ダ ガマ Vasco da Gama
(説明:35分 プレイ時間 各120-135分)
VascoDaGama.jpgワーカープレイスメントの新作。2時間の長時間ゲームです。ワーカーをすべて置いてから各場所でのアクションを実行するのですが、実行する順番はワーカーを置いた順や決められた順ではありません。ワーカーを置くときに同時にそのワーカーの実行順(1-20)をドラフトするのです。実行は低い数字からですが、低い数字ほどワーカーほど実行にコストがかかるようになっています。このルールはムーンのニューイングランドと同じアイディアです。また、一定以上の高い数値はコストがかかりません。その限界値はラウンドの始めに4-12の範囲でランダムに決められ、さらに全員がワーカーを置いた後にプラスマイナス3の範囲で変動するのです。限界値より低い数値のワーカーは差分がコストとなります。

例えば限界値が8のとき、6のワーカーはコストが2のはずですが、限界値が3増えて11になるとコストは5になってしまいます。ここがこのゲームで一番運の要素が多い部分で、救済ルールとしてアクションを起こさないワーカーはコインをもらえす。

ワーカーの置ける場所は船員/キャプテンのドラフト、船タイルのドラフト、出航、そしてコイン/キャラクターカードの取得の4カ所です。これらのアクションで船タイルと人とキャプテンをセットにし、船を出港させることで点数を得ます。船に書かれた点数、船が次の港に着いてその港が埋まった時の点数などが主な得点源ですが、何をすれば点数になるのかの見通しは悪いです。特に船が動くルールは少々ややこしく、港が船で埋まらないと得点にならない為に、どこに置くかでキングメイクになってしまう場合も多いです。これはシステムの重大な欠陥だと思います。

ワーカープレイスメントは好みではないシステムなのですが、このゲームはそれなりに楽しめました。せっかく理解したところでもう一度やろうということになり2度遊びました。2度目の方がルールが殆ど分かっているので集中できましたが、わかったらわかったで考えることも多くなるので所要時間はあまり変わりませんでした。2度とも3位。2ゲーム目は途中まで1位だったのですが、最後にいろいろと逆転されました。

第1戦:チャーリー 44、チャールズ 37、自分 28、サイモン 26
第2戦:サイモン 44、チャーリー 42、自分 38、チャールズ 29



エレファント Der Elefant im Porzellanladen
(説明 10分 プレイ時間 30分)
Elefant.jpgアミーゴのカードゲームは好きなシリーズで、シャハトのエレファントもそのひとつ。でもこれはまったく見落としていたタイトルです。数値の書かれた3色の皿カードを効率よく集めるゲームで、各ラウンドで「各色の最高値合計」「各色の最低値合計」「1色の合計」「すべての合計」の4項目のうちどれかを得点します。一度得点した項目はもう使えず、これを4ラウンド4項目埋めて合計点を競うのです。ただし、ゲーム中には皿カードと同じくらいの枚数の破壊カードを取らなければならず、破壊カードにはどの皿を壊す(カードを捨てる)かが示されています。つまり象が踏みつぶしたという訳です。

場にある5枚の皿カードと5枚の破壊カード。手番にはどちらかを1枚ドラフトしますが、皿カードのときには紙幣を払い、破壊の時には逆に紙幣を受け取ります。紙幣は1人2枚までしか持てないので、連続で皿を取るのも、連続で破壊するのも2手番までというわけです。手番に何もせずにパスするのはゲーム中たったの1度だけ。あとは必ず皿を取るか破壊するかを選ばなければなりません。相手の紙幣状況を見て、うまく相手の皿を破壊するようにしむけたり要らない皿を取らせたりというのが面白いです。コツをすぐに飲み込んだチャーリーの勝利。これは結構面白いのでまた遊びたいです。

結果:チャーリー 88、サイモン 49、自分 46、チャールズ 27



賽は投げられた Alea Iacta Est
(プレイ時間 50分)
AleaEactaEst011810.jpg賽は投げられたの3人プレイは建物を一つ使わないのですが、ダウンタイムが少ないのでゲームとしては白熱します。このゲームは思考系ダイスゲームとしては悪くないのですが、何ぶん特殊タイルSPQRの存在がテンポを悪くしています。慣れるまではチャートとにらめっこです。かといってSPQRのパワーは強力なので、無視するわけにはいきません。今回は、他のプレイヤーとの争いを避けながら、このSPQRを効率よく取って勝つことが出来ました。

結果:自分 55、チャーリー 41、サイモン 34



ジャイプル Jaipur
(説明 10分 プレイ時間 40分)
Jaipur.jpg最後に2人でジャイプルを遊びました。2人とも初プレイです。話題の2人用のキレのあるカードゲームとのことですが、それほどジレンマは感じませんでした。何故かと言えば、ラクダのルールを決定的に間違えており、また手札制限を忘れることも多かったので(気が付いたら13枚も持ってました)ちゃんとしたルールで次回に仕切り直しといきたいところです。よって評価保留。

結果:サイモン 2(59-73-91)、自分 1(62-49-73)

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