2009年に最も遊んだゲーム

新年おめでとうございます。2010年と21世紀ももう10年目。2009年の最も遊んだゲームを振り返りたいと思います。

2009年のプレイ回数は 307種類、延べ879ゲーム。前年の165種類、延べ549回をかなり上回りました。307種のうち一度だけのプレイは141種、リプレイしたものは166種です。例年に従ってリメイクゲームをまとめてプレイ頻度トップ10を出しました。(どこまでがリメイクなのかは難しいので、線引きにはある程度主観が入っています)。

なおこれらの集計は当データベース play:game database とボードゲームギークで個人的に行ったものです。どちらもプレイ記録が付けられるようになっているので、これを機会に活用してみるのも良いのではないでしょうか?自分では気が付かなかった意外なプレイ傾向などがわかります。またこの情報は公開なので、友人のプレイ傾向も分かって面白いです。

2009年はSdJ、DSPともにドミニオンが受賞。さらにアラカルトカードゲーム賞のほかいくつもの賞を得たドミニオンの年、と言って良いと思います。拡張も陰謀と海辺の2つが既に出ており、日本語版も出され、この流れは数年は続くと思われます。個人的にはドミニオンはプレイヤーインターアクションが少な目であり、あまり好みではありません。09年に2回、08年の3回と合わせてもドミニオンのプレイ回数は5回です。ただオンラインのBSWで2人でやるには悪くないゲームだと思います。ミシガンの友人に誘われて何度か遊びました。好都合なことに、オンラインではインターアクションの希薄さも何故かそれほど気になりません。

SdJノミネートで未プレイなのはファウナ、DSP入賞で未プレイなのはル アーブル、スモールワールド、ヴァルドラ、スルーザエイジ、シャーウッドの森、ファウナです。このうち、ルアーブルとスルーザエイジくらいはプレイしなきゃなあと思っています。気になるのはモダンアートカードゲームがどの賞にも入っていないことです。これは最近のクニツィアでは傑作だと思うのですが。

個人的に大きな出来事はエッセンのシュピールに行ったこと。初めてでしたが非常に充実した時間を過ごせました。エッセンで購入したヤバラスはこの年のプレイ頻度2位となるまで気に入ってます。



1.10 デイズ イン ザ USA 10 Days in the USA 42回(未プレイ)

10daysCANE.jpgなんと09年に最もプレイしたゲームはアランムーンの10デイズシリーズ第1弾です。2003年出版ですが、入手も初プレイも09年です。同居人と自分が地理マニアなこともあり、そう言った部分で盛り上がりました。各州は1枚ずつ。隣接州が大事なのですが、マニアな僕たちは殆ど地図無しで、航路の為に州の色を一覧にした紙だけを見て遊んでました。これが最初は難しいのですが、慣れると面白いものです。写真は48州を訪れた僕が未だに行ったことが無い2州(カリフォルニアとネブラスカ)を結ぶルートを作った時のもの。




2.ヤバラス Yavalath 40回(未プレイ)

Yavalath20091102.jpgこの年に初めて行ったエッセン。様々なゲームを遊びましたが、そこでの一番の収穫はヤバラスとの出会いかもしれません。10月のエッセン以降だけで既にこのプレイ回数。もっとも1ゲームが短いのですが、シンプルなルールだけに奥が深いです。アブストラクト好きには自信を持って薦められます。ヘクスボード上での4目並べですが、3目を作ると負けになります。コンピュータープログラムがデザインした史上初めてのゲームです。ネスターゲームズはパッケージもユニークなので興味がある方はチェックしてみてはどうでしょう。通販で購入可能。




3.交易王 Handelsfürsten: Herren der Meere 23回 (前年19位:6回)

Handelsfuersten2.jpgこの年の個人的大ヒット。小箱につまるジレンマのエッセンスです。カードカウンティングをある程度しておけば長期的な展望も建てることができ、単なるタクティカルなゲームではありません。パワフルな特殊カードを買うべきか買わないべきか、トレンドにのるかそるか、ゲームのスピードは早いのか遅いのか、など考えることは沢山あります。第2版や英語版も出てにぎやかになりました。




4.ケルトタイル Keltis: Der Weg der Steine 21回 (前年未プレイ)

KeltisMBBstones.jpgケルトシリーズは拡張、カード、タイルと出そろいましたが、最も手軽なケルトタイルを一番遊びました。場のタイルをめくるか取るかの2択。めくったら取るか残すかの2択。このあたりがコロレットっぽくて癖になります。2人から4人、どの人数でも面白いし、降順昇順のルールが原作以上に生きています。




5.チグリス ユーフラテス Euphrat & Tigris (新版7回、旧版7回) 14回 (前年5回)

ETZikkurat2.jpgこの年一番遊んだゲーマーズゲーム。新版が出たのが前年。財宝が14もある新マップ、王国拡張ポイント2倍の文明の建物、そして、ワイルドモニュメントといえるジッグラトモニュメントなどゲームの別の魅力に驚かされました。まだまだ遊び続けたいゲームです。写真はペガサス版の新マップで文明の建物とジッグラトモニュメントを入れて遊んだ時のものです。




5.モダンアートカードゲーム Modern Art: The Card Game(13回)/マスターズギャラリー Masters Gallery(1回) 14回 (前年未プレイ)

MAcardgame.jpgラーダイスゲーム、サムライカードゲームなど以前の名作のスピンオフを多く出しているクニツィアですが、モダンアートカードゲームはそんなスピンオフの中でもダントツに面白いです。フリンケピンケ、トレンディといったトレンドと相場を見極めると言う好きなカテゴリーのゲーム。程よい特殊カードもゲームに彩りを添えています。マスターズギャラリーは本物の画家の絵を使ってあるというだけで、デラックス版ならばせめて得点を表すコイン、又はスコアリングトラックが欲しかったですね。




5.10 デイズ イン アジア 10 Days in Asia 14回 (前年未プレイ)

10daysAsiaMap.jpg10デイズUSAに少し飽きてきたので2番目に買ったのがこれ。鉄道やら船やらがあり、かなり複雑な地図です。とても覚えきれないのでUSAのように地図無しではプレイしたことがありません。でも、アジアの地理にはかなり詳しくなったかな。ヨーロッパとアフリカを入れて世界一周40日間というバリエーションがあるそうなので、いつかをそれをやってみたいものです。




5.アンギャルド En Garde(13回)/デュエル Duell(1回) 14回 (前年19位:6回)

EnGarde1sted.jpgフェンシングゲームの決定版。前進攻撃のあるアドバンスルールが熱いのですが、エンドゲームが少々複雑。これはFAQを見てしっかり理解するのが良いと思います。たった25枚のカードでこれだけ色々考えさせられるのはすごいです。カウンティングもそれほど苦になりません。デュエルは前進攻撃無しですが、毎ラウンド異なったルールで遊びます。このバラエティも悪く無いと思います。




9.ダブルオアナッシング Double or Nothing 13回 (前年未プレイ)

doubleornothingpiatnik.jpgクニツィアの運試しのゲーム。ダイアモンド(インカンゴールド)やクラウド9の系統ですが、ダブルオアナッシングが一番良く出来ていると思います。個人のバーストと全員のバーストがあるところ、そして、最後までチャンスがあり逆転可能なところも素晴らしい。バーストの確率を知っておくとより戦略的に楽しめるでしょう。(ボーナスか特定のスートをめくる確率は約70%)




9.古代ローマの新しいゲーム Neue Spiele in Alten Rom(12回)/ローマ(1回) 13回 (前年10位:9回)

Cateline2.jpg2年連続トップ10入り。この年は帝国、カテリーナの陰謀、歴史の糸車、法廷、大競技場などを中心に色々遊びました。特に、カテリーナの陰謀は短時間の面白い推理ゲームで、クニツィアの底力をあらためて感じられる傑作だと思います。写真はカテリーナの陰謀。




11位から20位までは以下の通り。

11.ドメモ Domemo 11回 (前年3位:31回)
冬幻舎版はちょっと大きめですがよく出来てます。永遠の名作。

12.ハーベスト Harvest 10回 (前年未プレイ)
これはいずれは再販して欲しい傑作です。どうしてこのゲームが埋もれているのでしょうか?

12.ロボトリー Robotory 10回 (前年1回)
カワサキファクトリーのアブストラクトはひと味違います。メジャーから出版されて手に入れ易くなったようです。

12.皿洗いゲーム(8回)/お先に失礼します(2回) 10回 (前年1回)
テーマはオリジナルが好みですが、メビウス版も可愛らしいです。勝とうとすると玄人向けなゲームなのかもしれません。

15.ごいた Goita 9回 (前年未プレイ)
4回目くらいから面白さが分かってきました。いま一番熱い伝統ゲーム。ティチューよりずっと面白いと思います。国際版が望まれます。

15.サムライ Samurai 9回 (前年3回)
サムライカードゲームがでましたが、ボードゲームがやはり面白いと思います。2人がベスト。

17.ゲニアール Einfach Genial: Wer zu viel riskiert, verliert! 8回 (前年未プレイ)
簡単なめくりバースト系ですが、絶好調宣言と最も少ない色を取れるルールが生きています。

17.フィット Fits 8回 (前年未プレイ)
取っ付き易いのであまりゲームをしない方にも好評。目標は31点のマスタービルダー。公認の拡張も遊びたい。

17.ジェムディーラー Gem Dealer(7回)/アタック Attacke(1回) 8回 (前年3回)
以前、かなり遊んだアタックのリメイク。4人以上は必須。追加された伏せ札のルールが優れています。

17.モールヒル Mole Hill 8回 (前年1回)
ネスターゲームスから再販されて手に入れ易くなりました。非対称アブストラクトという珍しいジャンルです。シンプルで手軽なルールなのに展開は多彩です。

17.ショッテントッテン Schotten-Totten(6回)/ナルニア国物語 カスピアン王子の角笛 カードゲーム The Chronicles of Narnia - Prince Caspian Card Game(2回) 8回 (前年7位:12回)
ナルニアは映画とのタイアップで缶入りです。特殊カードなど、ルールは微妙に異なりますが基本的には同じゲームです。

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