ウォルドーフゲーム会 2008.07.11

キングアーサー King Arthur - Das Kartenspiel
(説明 10分 プレイ時間 20-25分)
KingArthur.jpg数年前に東京のメビウスで購入したゲーム。キングアーサーというゲームは本来は音声を使ったボードゲームで、このゲームはそのカードゲーム版です。ボードゲームの方はドイツ語で喋るので、ドイツ以外では流通しておらず、よってカードゲームの邦題は単にキングアーサーとなっています。基本ルールと上級ルールがあるのですが、上級ルールでないと面白さが分からないと思います。今回も上級ルールで遊びました。

二段階のカードドラフトゲームで、手札の騎士カードを集めて敵カードをドラフト、そして敵カードを集めて冒険カードをドラフトしていきます。数値の高い冒険カードを沢山集めて、その合計点を競います。

騎士カードは3スートあり、数値が1と2の2種類です。またジョーカー(数値1)が5枚あります。

敵カードは4スートで数値は1ー5ですが対称的ではありません。黄色、青、緑、赤の順でレアになり、また数値も高くなります。特に数値5のカードは赤のスートに1枚あるだけです。数値1のカードは黄色と青にしかない事も覚えておくと良いと思います。カードの内訳表を作っておくと良いかもしれません。

冒険カードは13枚。それぞれ必要な敵カードの条件が異なります。敵カードの数値の合計、特定スートの合計、特定数値、特定スート、特定枚数の5種類の条件があります。得点率の良い物ほど条件が難しくなっています。

場には敵カードがスートごとに4列並び、各列は最大で4枚です。これを同数値以上の騎士カードをプレイすることでドラフトするのですが、すぐにドラフト出来るわけではありません。自分の紋章タイルをその敵の上においておき、場の同スートのカードすべてに紋章が置かれた時、初めて手札となるのです。このタイミングのずれによって狙っていた冒険カードを取られてしまう事もあります。

待てない、という場合にはすでに自分の紋章が置かれた敵に対して、再び騎士カードをプレイすることによりすぐに手札に出来ます(連続攻撃)。またこの2つを1手番で行う事も可能です(二重攻撃)。これらはもちろん肝心な時にのみ使う事が大切ですが、良いルールだと思います。

また手番の最初にすべての列が3枚以下の場合にはどれかの列が4枚になるまで場の敵カードを増やす事が出来ます。これによって相手にカードを取らせないように邪魔をしたりできるのが面白いです。

二段階カードドラフトといえば、スティムトソー(アルハンブラ)があります。通貨をドラフトして、その通貨で株(建物)をドラフトして最後は株(建物)ごとの相対枚数で得点、というゲームですが、似ているようで違うゲームですね。今回は5人で2回プレイ。2度ともマイケルが圧倒的な強さを見せて勝利。また遊んでみたいゲームです。

結果:
1ゲーム目:マイケル 38、ノア 31、自分 31、エリックC 30、ハック 23
2ゲーム目:マイケル 44、エリックC 31、ハック 27、ケビン 27、自分 26



レフュージアム Refugium
(説明 10分 プレイ時間 15-25分)
Refugium.jpgピアトニック社製のちょっと古いゲーム。アブストラクトでタイル置きという、個人的には好みのタイプのゲームです。9X9のボードに自分の建物や公園を建てていきます。自分の建物と公園、またはボードの端のあいだに出来るだけタイルの置かれない空間を作る事が目的です。けっこうややこしいですね。

建物タイルは中央の3X3のマスのなかには立てる事は出来ず、公園タイルの隣に立てる事も出来ません。公園タイルは最初は3X3のマスのどこかから置き、以後は既にある公園タイルの隣に置いていきます。面白いのは建物タイルは公園タイルの隣に置けませんが、その逆の順番なら可能だと言うところです。

こうしてボードの中央に公園タイル、それ以外はドーナツ状になるのですが、それぞれ縦横の列(18列ある)で自分の建物の数と建物から公園、あるいは建物からボードの端の空白地帯のマスが得点となります。建物同士の間の空白地帯は得点とはなりません。一番得点の高いプレイヤーがその列を支配します。18列の中でもっとも支配した列の多かったプレイヤーの勝利です。

以前にも何度かプレイした事がありますが、かなり久し振りです。手番には自分の建物タイルを置き、そのあと任意で公園タイルを置く事が出来ますが、公園はほぼ必ず置かれるようになってしまい、ゲームがあっという間に終わってしまいました。

2ゲーム目は自分の建物か公園かどちらかを置く、というバリアントを試してみました。これだとちょっと戦略的になったような気がします。どちらにせよ、あまり直感的ではないルールなので慣れないと戸惑うかもしれません。

結果
1ゲーム目:ケビン 5、ハック 4、自分 4、エリックK 2
2ゲーム目:ケビン 5、エリックK 5、ハック 2、自分 0



マネージャー Manager
(説明 10分 プレイ時間 1時間40分)
Manager.jpg1991年の経済ゲームとしてそれなりに有名なゲームです。以前所有していた物を売ってしまったのですが、再び買い直しました。シュリンクラップがかかっていた新品で、あけるときにはちょっと緊張しました。

プレイヤーはそれぞれ会社を担当します。昔のゲームらしく会社のロゴはフロッピーディスクだったりするのがレトロっぽいです。自社株4枚、現金0からゲーム開始。最初はどの会社も製品をつくる生産コストは5000かかります。写真にある黒いディスクを使って、同時アクションで販売価格をビッドします。販売に成功するとコストとの差額が収入となり、株価が上がります。逆に、失敗すると収入0で株価が下がります。この成功失敗の判定が非常に面白く、他のゲームにはあまり見られないシステムで、マネージャーの大きな特徴ともなっています。

例えば6人プレイで5500、6200、6600、7100、8300、8400という販売価格をビッドしたとします。一番低い値をビッドしたプレイヤーは販売に成功しますが株価は上がりません。それ以降は直前のプレイヤーが販売に成功しており、そのプレイヤーとの価格差が1000以内ならば販売成功で、株価も最大3ランクまで上昇します。上の例だと、5500、6200、6600、7100の4人は販売成功で、株価が0、1、2、3ランク上昇します。8300と8400のプレイヤーは販売失敗で、収入なし。株価は1ランク下がります。よって、できるだけ販売価格の連鎖の上方になりたいわけですが、どこで1000を越えるギャップがあるかはわからず、リスクも大きいわけです。

さらに、工場という別の要素があります。工場は買うのも売るのも5000。工場ひとつにつき、生産コストが500下がります。工場を4つ持っていると生産コストは3000となり3400などとビッドしても収益があるのです。

こうして毎回、販売価格をビッドし、株や工場を売買して、誰かが工場10個、つまり生産コスト0となったらゲーム終了。その時点で最も多くお金を持っているプレイヤーの勝利です。

今回は6人でのプレイ。この手の経済ゲームが得意なアレックスはルールを説明したときからエキサイトしていました。工場を途中から殆ど売り払って、株で勝負してくるアレックス。アンチュマンと僕は工場建設争いでアンチュマンが丁度10工場建てて終了。僅差で僕が買ったと思いきや、工場なし、株勝負のアレックスが1位でした。

結果:アレックス 51200、自分 50300、アンチュマン 50000、ルーク 27100、エリックC 25900、エリックK 23100



メディチ Medici
(プレイ時間 1時間)
MediciAbacusRio.jpg6人で競りが遊びたいとなるとメディチです。新版のアバカス/リオグランデ版でカードでなくてタイルとなりました。またマーカーはゴアの香辛料と同じ形です。ルールは、一つ前のリオグランデ版を継承していて、ボーナスは5、10、20とあり、また5枚タイルを買ったプレイヤーは完全にそのラウンドは終了です。

デザインも円形、というか五角形で、結構好きなのですが、いかんせん配色はどうにかならなかったのでしょうか?やはりプレイヤーの色とスートの色が同じだと間違いを起こしやすいです。

今回は競りの勘所を謝ってしまい、5位。2ラウンドまではそれなりに好調だったものの、どの色でもトップになれずに、点が伸びませんでした。(ゲームの概要はここ

結果:アンチュマン 105、マイケル 91、エリックK 82、ルーク 81、自分 76、エリックC 74



ツインズ Twins
(説明 5分 プレイ時間 30分)
Twins.jpgこれも久し振りです。誰かが破産するまで続ける、というルールなのですが、一応スタートプレイヤーが一巡したら終了ということにしました。それも杞憂で4ディール目で決着。1ディール目に10のツインズがバッティングしたのが響いて、エリックKに続き僕も破産してしまいました。軽くて良いゲームですね。(ゲームの概要はここ

結果:ルーク 46、マイケル 20、アンチュマン 5、エリックK 1、自分 0(破産)、エリックK 0(破産)



トランスアメリカ TransAmerica
(プレイ時間 1時間10分)
TransAmerica2.jpg最近プレイ機会の多いトランスアメリカ。6人でもそれほどダウンタイムが無く、でも考えどころはきちんとあって良いゲームだと思います。どこでどの路線と繋がるのか、誰が自分と同じ方向に行きたがっているのか、などの思惑が入り乱れて、写真のように「早く繋いでよ」「お前が繋げよ」などと軽い会話が盛り上がります。序盤でマイナス4をくらったものの、そのあとは何とかしのいで最終的には3位に。(ゲームの概要はここ

結果:エリックK 7、エリックC 6、自分 5、アンチュマン 4、ルーク 4、マイケル 0

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