ウォルドーフゲーム会 2005.03.18 後編

後編です。3種短時間ゲームをプレイしたときに丁度隣のノイラントが終了。2人抜けたので残った4人で一緒にオールドタウンです。



オールドタウン Old Town
(説明 10分 プレイ時間 40分)
Old_Town.JPGGioco del Mondo のあきおさんお気に入りのオールドタウン。今では廃墟となったゴーストタウンが19世紀当事にどんな町だったかを再現するというなかなかユニークなテーマです。18ある建物と16ある候補地に関する情報がカードとして配られ、建物の位置を特定できるカードをプレイすると得点となります。また、各プレイヤーは2つ「マイビルディング」を担当し、そのプレイヤーだけのワイルドカード的な役割を果たします。カードは3種類あって、(A)ある特定の建物の候補地を4つ以下に絞り込むもの、(B)マイビルディングの候補地を7つか8つ以下に絞り込むもの、そして(C)特定の建物とマイビルディングの関係を絞り込むものがあります。その辺は結構パズルチックで、時には連鎖で2つ3つもの建物が決定し大量得点となることも。(C)のカードの使いどころが鍵です。

持ち主のマイクがルール説明をしてくれました。前に Puppi さんのところでやったときより建物を特定するルールが複雑だった気がしますが、それは気のせいみたいです。以前2回プレイしたときには皆(C)のカードは後半まで温存していましたが、今回はマイクが早々と(C)のカードで大量得点。こういうプレイスタイルもあるのかと思いました。ゲームはユニークですがカードの構成をもう少し整理して欲しかったなあと個人的には思います。

結果:マイク 32、自分 18、ピート 17、ルーク 13



ここでやっと隣のテーブルのゴアが終わり、2組に分かれてエルグランデ(5人)とスチーブンソンズロケット(4人)に。



スチーブンソンズ ロケット Stephensons Rocket
(説明 20分 プレイ時間 80分)
Stephensons_Rocket.JPG運の全く無いクニツィアの鉄道ゲーム。イギリス南部の7つの鉄道を舞台に利益を上げていきます。ルールが色々と入り組んでおり理解するのが大変です。鉄道と言いながら分岐などは出来ないのであまり鉄道ゲームらしくはありません。また駅を線路のない所に建てて、あとからそこに鉄道をうまく誘導するというのがちょっと直感的に分かりにくいと思います。にもかかわらずよく出来た戦略ゲームで慣れれば慣れるほど面白くなります。あまりプレイ機会が無いのが残念ですが。(戦略のページはここ(英語))

難解な部分の1つは得点方法。このころからクニツィアのデザインのテーマとなった色々な得点方法があるゲームの1つです。得点方法は産物チップ、駅、株の3通りでゲーム中にも終了時にも得点できますが、得点できるのは上位2位まで。

1.産物チップはゲーム中は鉄道が該当都市を通るたびに都市別に、ゲーム終了時は産物別に得点。
2.駅はゲーム中に鉄道が町を通った時とゲーム終了時に、町と都市の数だけ駅の多い人が得点。
3.株はゲーム中に合併された時かゲーム終了時に、やはり町と都市の数だけ株の多い人が得点。

と書いただけでは分からないほど込み入っています。さらに併合されてなくなった鉄道の株は併合した方の鉄道の株に2:1で交換するのでアクワイア的な部分もあります。

手番には線路を伸ばしてその会社の株を受け取る、駅をこれから線路が来そうな所に置く、都市に置かれている産物チップを取る、の3つから選んで2アクション行います。線路を延ばせば伸ばすほどその鉄道の線路の方向に影響が与えられます。というのは、他のプレイヤーが伸ばした方向が不満ならば拒否権を発動させ、鉄道株を使ったビッドで勝つことにより線路を好きな方向に変更できるからです。これが面白くもあり悩ましくもある部分で、このゲームで一番好きなところです。

駅は自分が最大数になれば町を新規に通るたびに得点するのですが、自分の駅に通すのが大変です。株は1度しか得点にならないのですが、線路の進む方向に大きな決定権が与えられます。この絡みが面白く、みんな自分の駅に通してもらうよう拒否権の連続で、株は収入源と言うよりその路線をコントロールするための存在と言う感じでした。これほど拒否権の多発したスティーブンソンロケットは初めてですが面白かったです。

結果:ケビン 78、マイク 57、ポール 48、自分 46(単位1000ポンド)



アッティカ Attika
(プレイ時間 20分)
Attika.JPGここでマイクとケビンは帰宅。隣のエルグランデが終わるまでの時間つぶしとして何か手軽な2人ゲームはないものかとポールと物色してピート持参のアッティカを発見。早速貸してもらいます。アッティカ自体久し振りですが、BSWでよくプレイするポールがルールをおさらいしてくれてスムースに始められました。やはりアッティカは2人が面白いですね。2回ともあっという間に神殿が繋がって終わってしまいましたが、それでも良いゲームです。

結果:ポール、自分ともに1勝1敗



ターフマスター Turf Master
(説明 5分 プレイ時間 60分)
TurfMaster_Yellow.JPG最後に何かもう1つということで買ったばかりの競馬ゲーム、ターフマスターをエントリー。念願の初プレイ。コンポーネントは噂どおり豪華で、個別のカードケースといい、パールダイスといい製作者の意気込みが伝わってくるようです(右の写真のように、各自の馬、32枚のカード(ケース付き)、2つのダイスが各プレイヤー分合計8セット付いてきます)。出版元のAZAはゴルフやカーレースなどハイクオリティーなスポーツゲームを専門に扱っているようです。

競馬と言っても賭けたりはしない純粋なレースです。合計3レースで自分の馬を上位4位以内に付けてその総合得点(1位50点、2位30点など)を競います。各自全く同じ32枚のカードを各レースで10枚ずつ使い余った2枚は緊急補充用でゲーム中一度だけこの2枚を足すことが出来ます。レースはカードとダイスを交互に繰り返す形でトップから全員がカードを使ったあと手番プレイヤーがダイスを振って全員がその目だけ進みます。

TurfMaster.JPGカードは3-12までですが、ハンディキャップとしてトップを走る馬は8、2位は9、3位は10以内しか使うことが出来ず、アベカエサル同様一度は4位以下にならないとカードを使えないジレンマがあります。また馬の前後のスペースには入れず、レーンチェンジは第1歩めと7歩目以降の合計2回だけなので相手を妨害したりすることが出来ます。サイコロも同様に2つ振ったあと両方使うかどちらか1つだけかを手番プレイヤーが決められるのでそれによってレースのペースが変わり、トップの馬はハンディキャップのおかげで遅れを取ることがあります。

今回はアレックスが2度も1位をとってダントツ優勝。全員のカードが3レースを通じて同じなのでそれなりに戦略的な部分もあります。慣れればテンポもよく、リアリスティックながらもゲーム性を保つことに成功していると思います。8人まで出来るし障害物レースや別売りのレーストラックもあるし楽しめそうです。

結果:アレックス 120、自分 80、ポール 50、ピート 40、ハリー 40

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