自宅2人ゲーム会 2004.05.20 (後編)

先日書いたポールとの2人ゲーム会の続きです。
前編はこちら

アッティカ Attika :オンラインゲームサイト、BSWでのプレイ回数の方が多いゲームなのですが、やっぱり実際にプレイした方が良いですね。数回やってからやっと面白さが分かったゲームで、最初はあまり印象がよくなかったものの、今ではプレイしたいゲームの上位に入ります。特にBSWでここの管理人のPuppi氏と何度か2人プレイをして以来、面白さに目覚めました。ゲームについてはここで何度かレポートされているので、ルールなどはそちらを見てください。

過去のレポート:2003年12月28日:概要(Puppi氏)詳細(ゲームマラソンレポート)2004年2月13日2月27日

少数派の意見かもしれませんが、アッティカは2人がベストだと思います。神殿をタイルで連結すれば勝ちというサドンデスがある為、3人以上だとどうしても誰かが多少犠牲になって連結を止めないとゲームが成り立ちません。それも連結しそうなプレイヤーが実際に連結できるかどうか分からないけど、危ないので止める、という不確定要素があります。ゲームとしてはあまり良い勝利条件だとは思いません。連結したらアンフォラを2-3個もらえるとかの方がバランス的によかったのでは?と思います。この「他人を止めるために犠牲になると不利になる」という現象をキルドクターラッキーシンドロームというようです。チーパスから出ている同名のゲームは実際ににあるプレイヤーの勝利を止めたプレイヤーが不利になるからです。2人プレイだと、このキルドクターラッキーシンドロームがそれほど目立ちません。相手が連結しそうだったらリスクを取って自分の有益になる行動に出るか、安全に相手を止めるかは自分次第だからです。

今回はカテゴリーの特性をうまく生かしたポールが3ゲーム中2勝しました。連結のルールは相手に強制的に置かせるという位で、慣れてくると神殿連結で勝つことはないようです。ポールはこのゲームがかなり好きなようですが、やはり2人プレイが一番良いと言ってました。

結果:ポール2勝、自分1勝

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指輪物語 対決 Lord of the Rings - The Confrontation / Der Herr der Ringe - Die Entscheidung :ポールがやったことがないというのでLOTRコンフロンテーション(対決)をプレイ。指輪物語をテーマとしたゲームは相当の数が出ていますが、なかでも対決と決闘は両方とも2人用でコスモス(英語版はファンタジーフライト)から出ていることもあって紛らわしいですね。この対決は軍人将棋(あるいはストラテゴ)のようなゲームです。(Puppi氏による過去のレポートはここ

よくレビューでストラテゴにカードを付け加えたものという紹介がされていますが、どちらかというと古代ローマの新ゲームの1つ、ハンニバル対ローマを発展させたゲームのように感じます(勝利条件も似てますし)。ハンニバル対ローマは象以外は各コマが同じ扱いなのに対し、こちらは指輪物語をテーマにしているだけあって個性豊かです。また戦うまで相手からは見えないのでどこに何が隠れているのかを推測しながら進めていく必要があります。勝利条件も悪は3つをシャイアに進めるかフロドを殺せば勝ちなのに対し、善はフロドをモルドーに進めれば勝ちという風にテーマに沿っています。

一般的には基本ルールでは悪が有利、2枚ずつある特殊カードを加えるとちょうど良いといわれています。今回はポールが初プレイなので上級ルール用の特殊カードは使わずに善と悪をお互いに一回ずつプレイしましたが連続で僕が負けてしまいました。特に自分が悪を受け持った2回戦目では相手のフロドとサムの友情に負けてしまいましたね。

結果:ポール2勝

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フロドとサムの友情の前に負けていく悪


ストーンヘンジ Stonehenge :そろそろ疲れてきたので簡単なアブストラクトゲームのストーンヘンジをエントリー。10分くらいで終わるのが魅力ですが考える要素はたっぷりあります。こつをつかむのにちょっと何回かプレイが必要かもしれません。ポールはきちんと先を読んでプレイしていたようですが、僕は殆ど直感でプレイしていました。いつ5や6の大きい数字を使うかとどこの列を相手に取らせるかの判断がシビアでよく出来ています。(過去のプレイレポートはこちら

結果:自分3勝

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モノリスを積み木にしてついストーンヘンジを作ってしまう。


クルクルケッコー Looping Louie :実はプレイ頻度の高いアクションゲームです。「なんだこれ?」と言っていた誰もがほぼ必ず夢中になって何ゲームも連続でプレイしてしまうというアクションゲームのなかでは中毒性の高いゲームです。以前アメリカではこのゲームをテレビのコマーシャルで流していたらしく、半分アニメーションのようなよく分からないコマーシャルだったと友人のマイクBが言っていました。うーん、そのコマーシャル、見てみたい。ただゲーム自体は全然売れなかったようですが。

各自3つプラスチックで出来た円形のニワトリチップを自分の小屋の上にセットしてスタート。モーターのスイッチを入れると、ルーイ(飛行機おじさん)が回りだします。何もしないと自分のニワトリチップに飛行機があたってニワトリを失ってしまうため、そのあたる直前にタイミングよくバーを叩いてルーイの航路を変えます。それだけでなく、叩くタイミングによって直接相手を攻撃できるのです。右隣のプレイヤーへの攻撃は簡単なのですが、慣れてくると180度対面、あるいは強く叩いて270度で左隣のプレイヤーへも攻撃できるようになります。さらには叩く場所によって、クルクルと旋回したり、予期しない飛び方をするので気が抜けません。こうして3羽のニワトリチップを全て失うと脱落、最後まで残っていたプレイヤーの勝ちです。4人が基本でトーナメントルールと称して勝ったプレイヤーはニワトリを1つ減らして次のゲームをはじめ、最初に3勝してニワトリを全てなくしたら勝利、というルールでよくやっています。友達と適当に考えてこのルールを始めたのですが、同様のことは皆考えるらしく、BGGに同種の投稿があります。

最近2人でも面白いということが分かったのでこの日最後のゲームとしてエントリー。2人の場合は1人あたり2つの小屋をもちます。つまり両手を使って各自6つのニワトリチップを守るのです。これだと、バレーボールかテニスのダブルスを1人でやっているみたいでなかなかエキサイティングです。自分の左手で右手を攻撃して自爆しないようにしなければならないのですが、気を抜くと自爆してしまうのが面白い。攻撃にもバリエーションがあります。トーナメントルールとして6勝で1ゲームとしました。あまりに夢中になって3ゲームもしてしまいました。

結果:自分 3勝

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ニワトリをルーイおじさんから守れ!

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