不景気とボードゲーム

  この記事は他のサイトでも紹介されていたのですが、面白かったのでうちでも紹介します。ロイターのウェブサイトに掲載された記事なのですが、不景気の中、アメリカでのボードゲームのセールスが好調というお話です。2003年度の前半期だけでボードゲームセールスが84%も増えたそうです。これはもちろん、ハズブロやマテルという国内大手メーカーのセールスが大半をしめますが、ドイツ系ボードゲームもシェアは少ないにせよセールスアップに貢献しているようです。さて、ボードゲームセールス好調の原因ですが、ずばり不景気のお陰というのが理由だそうです。不景気な時はなるべく家をでず、ボードゲームで遊んで過ごすのが一番安上がりで良いということです。また一人で遊ぶことの多いエレクトロニックゲームより、ボードゲームの方が多人数で出来るためコストパフォーマンスが高いというのも人気の理由の一つだそうです。過去にも1930年代の大恐慌の時にモノポリーが生まれていますし、1970年代の不景気な時にもトリビアル・パスートがヒットし、この二つはボードゲームのベストセラーになっているとのこと。大手のマーケティング判断だと、不景気の時には一般的に新しい物よりも保守的にすでに売れている物を好む傾向にあるので、モノポリーだとかトリビアル・パスートの派生した物をこれからも提供していくとのことです。そこでアメリカにおいてドイツボードゲームはどのようにとらえられているかというと、ニッチマーケットの一つで大手(マテル・ハズブロ)にはマネの出来ないボードゲームを提供していると締めくくっています。

SHARE