土嚢の会 2018.11.17

2ヶ月振りの土嚢の会は、前日に日本に到着したばかりのネスターも来てくれて賑やかな会になりました。合計参加者は合計15人だったと思います。ネスターの主目的は翌週のゲームマーケットで、日本には2週間程度滞在するようです。自分は数週間前のネスターミーティングでネスターと遊んだばかりなので、今回はネスターとは遊びませんでした。ネスターは日本のアブストラクトゲームの新しいデザインに興味があるらしく、数人の自作ゲームを次々に遊んでいました。



ペントアップ Pent-Up
(プレイ時間 25分)
Pent-Up20181117.JPGまずは、初参加の武さんと「ペントアップ」を遊びました。途中で明らかな敗着もあり、先手番だったこともあって最後には負けてしまいました。でも楽しさがわかってもらえたようで良かったです。スタックトリロジーでは一番遊びやすいと思います。

結果:武 勝利、自分* 敗北



リブラリア Libraria
(説明 5分 プレイ時間 15分)
Libraria20181117.JPG図書館を舞台としたマジョリティーのゲームです。タイルはランダム配置でスタート。手番にはタイルの角に自分の石を置きます。タイルの周りにより多くの石を置けば、そのタイルに描かれた本の数(1-3)だけ得点になります。ネズミが描かれたタイルはマイナスだったりなど、幾つか工夫がありますが、なんといっても2対2でタイになりやすいのが欠点な気がします。悪くはないのですが、リプレイ欲は薄いかもしれません。

結果:武 7、自分* 7(引き分け)



トレイルメーザー Trailmazer
(プレイ時間 各5-10分)
Trailmazer20181117.JPGキノさん持ち込みのリングを垂直に転がすコンポーネントが斬新なゲーム。目的は縦か横につなぐことです。ギプフのように、端からしかリングを入れられず、既にあるリングは押します。押しだせるのは自分の色のリングだけなので、ある列が埋まるとその列の自分と相手のコマの数は以降変わることはありません。5あるうち3対2くらいにはしておいたほうが良いでしょう。またこの手の押し出すゲームと異なり、別の方向から押すことができないのも不思議な感じです。思ったより悪くないです。

結果
1戦目:キノ* 勝利、自分 敗北
2戦目:キノ 勝利、自分* 敗北
3戦目:自分 勝利、キノ* 敗北



リンゴー Ringo
(プレイ時間 各3-30分)
Ringo20181117.JPGエッセンでのシュテフェンシュピールの新作「リンゴー」です。キャメロンとオランダで遊んだ以来ですが、ゲームとして少々怪しい部分もあり、キノさんと検証の意味も込めて遊びました。最初の数手の選択肢が非常に狭いのがあまり好きではない部分です。先手と後手を2回ずつ遊びましたが、結果としては先手が4勝。先手必勝でなければ良いのですが。

結果
1戦目:自分* 勝利、キノ 敗北
2戦目:キノ* 勝利、自分 敗北
3戦目:自分* 勝利、キノ 敗北
4戦目:キノ* 勝利、自分 敗北



ヘプタリオン Heptalion
(プレイ時間 各10分)
Heptalion20181117.JPG存在は知っていたものの、初めて実際に遊ぶ「ヘプタリオン」です。ボードには7種類(Hept は7の意味)のシンボルが入り乱れて描かれており、ドミノタイルはシンボルが2つ描かれています。プレイヤーは与えられたドミノタイルをシンボルに合わせて置いていくだけです。手詰まりになったら負け。ボードはよくできていてそれぞれのタイルが置ける場所がちょうど3箇所ずつあります。このあたりのデザインの話はPuzzle & Game Designという雑誌の記事を読むと良いでしょう。最初はルールに書かれていた通り裏向きに置いていましたが、表向きの方がどのタイルが既に使われたかがわかりやすいので表向きの方が良いと思います。キノさんと1回遊んで敗北。そのあととみおかさんと1回遊んで勝利です。

結果
1戦目:キノ 勝利、自分* 敗北
2戦目:自分 勝利、とみおか* 敗北



スタック22 Stack-22
(プレイ時間 40分)
Stack-22-20181117.JPG「ペントアップ」「セブン」「カウンタープレイ」のスタックトリロジーの続編です。ペンタヘックスと呼ばれる正六角形5個からなる形のコマで全部でひとり22個もあります。テトラヘックスを使ったセブンは7個、ペントアップやカウンタープレイは12個なので、それらの2−3倍の手番数があります。なので、長期的な戦略がある程度は必要だと思います。今回はkobaさんと対戦し、上から3層目のコマ数の差で負けました。コマ数が多いと六角形よりも正方形の方がわかりやすいのですが、ヘキソミノは35種もあるのでこれも大変そうです。

結果:koba* 1-2-6(勝利)、自分 1-2-4(敗北)



ラプラス Laplace (パートナーシップ)
(プレイ時間 25分)
UpperHand20181117.JPG人気の「ラプラス」のペア戦をキノさん手作りのアッパーハンドセットを使って遊びました。この4人用のルールは素晴らしいです。なんとかオフィシャルなアッパーハンドのバリアントとして世界に広まって欲しいものです。

結果:キノ&koba 勝利、自分&あいこ 敗北



イクイリブリックス コネクト Equilibrix Connect
EquilibrixConnect20181117.JPGチェコ製の木製コネクションゲームです。コマが2種類あり、とても美しいです。相手のコマを取れるという攻撃的なゲームなのですが、そのパターンに慣れないうちはちょっと複雑です。ダイスによる運は不評でしたが、自分はこれはこれで悪くないと思います。

結果:自分 勝利、(中村、土井 敗北)



火星の庭 Gardens of Mars
(プレイ時間 30分)
GardensOfMars20181117.JPGかなり久し振りにあそんだ「火星の庭」です。これを発端に「イオの庭」「エンケラドスの庭」とガーデンシリーズが産まれていくわけですが、火星の庭はちょっとロイヤルターフっぽいダイスの使い方もあって悪くないと思います。でも自分は最下位でした。

結果:ダイキチ 46、中村 29、とけい 25、自分 17



ヤバラス Yavalath (デラックス版)
(プレイ時間 各10-20分)
Yavalath20181117.JPGとけいさんがヤバラスを未プレイだというので、2回ほど遊び2敗しました。ヤバラスは頭がヤバラス脳になっていないと厳しいです。というのは、言い訳です。最近ヤバラスで勝てないです。

結果
1戦目:とけい 勝利、自分* 敗北
2戦目:とけい* 勝利、自分 敗北



アクロン Akron (デラックス版)
(プレイ時間 各10-15分)
Akron20181117.JPG続けて3Dコネクションゲームの傑作と言える「アクロン」です。ボールの数が少なかったり、繋げ方や配置が弱いとあっという間に逆転されてしまいます。そのあたりのバランスが難しい鋭いようなそうでないような不思議なゲームです。とけいさん、キノさんと2回ずつ遊び、3勝1敗でした。

結果
1戦目:自分 勝利、とけい* 敗北
2戦目:自分* 勝利、とけい 敗北
3戦目:自分* 勝利、キノ 敗北
4戦目:キノ* 勝利、自分 敗北



フィボナッチ Fibonacci
Fibonacci20181117.JPG最後は風来の道化師さんと「フィボナッチ」を遊びました。見た目よりもずっと鋭いゲームなのでかなり好みです。うまくタイミングよく攻められれば押し切れるという感じがしますが、どうなのでしょうか。

結果:自分 勝利、風来の道化師* 敗北



翌週はいよいよゲームマーケット。次回はそのレポートを掲載する予定です。

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