秋葉原水曜日の会 2012.03.21

ミーンダー Meander
(プレイ時間 10分)
Meander20120321.JPG2人用の重力を使ったゲームです。今回は両方向にボールを転がし、それぞれ到達した数と到達した異なる地点数を得点としました。どうにもテーブルが最初から傾いているようで、思った通りにボールがスムースに転がりません。ボードがプラスチックなので、将来的には少し歪んでしまわないかと心配です。もっと重厚な素材できちんと水平になり、傾斜を付ければ同じ傾きになるような仕掛けがあれば良いのにと思います。底の四隅にねじを付けて高低を調節できるようにするなど工夫してみたいです。

結果:はいばら 11、自分 9



ラパ ヌイ Rapa Nui
(説明 20分 プレイ時間 各35-40分)
RapaNui20120321.JPG「ラパヌイ」はカードのドラフトとスコアリングの連動が悩ましいゲームです。得点を取るのが目的ですが、その方法は4種類ある作物(魚、果物、麦、芋)を集める(1つにつき0-3点)、モアイを建てる(4点)、神官やモアイのスコアリングを発動させる、木材チップを集める(5つで1点)とありますが、主な手段は作物カードでしょう。

作物を得るためには対応する収穫カードを手札として獲得し、手番に自分の前に置き、さらにその作物の決算を起こさなければなりません。このプロセスに3段階あるので計画性が問われます。4種類の収穫カードの他に、モアイ、神官、木こりカードがあり、これら7種はよく混ぜられて最初の16枚が4列4段に表向きに並べられます。各プレイヤーはあらかじめ木こり1枚をさらし、3種3枚収穫カードを初期手札として持ち、さらに4種の作物を1つずつと手番順プラス1の木材チップ(4人の場合は2-5チップ)を持ってゲーム開始です。

手番には3枚の手札から1枚を自分の前にさらし、4列のどれかの最下段をドラフトして手札にします。このとき、あらたに最下段となったカードについて決算が発生するのです。これがこのゲームの最も斬新なところです。作物の場合は収穫カードを出しているプレイヤーは対応する作物を1つ得ます(2枚以上で最も多く出しているプレイヤーは2つ)。木こり、モアイ、神官の場合は出しているカード枚数だけ木材チップや得点チップを得ます(2枚以上で最も多く出しているプレイヤーは追加でもう1チップ)。ある列の最後の1枚をドラフトしたら、ただちに4枚を山札から表向きにして新たに列を作ります。決算はランダムに現れた最下段のカードに対して行われるのです。

収穫カードだけは木材チップを支払うことで、同種のものを2枚3枚とまとめてさらせます。このときは複数枚をドラフトし、最後にドラフトしたカードによって現れたカードに対してのみ決算が起こります。つまり起こるべく決算を人為的に飛ばすことができるのです。

唯一得点になるモアイだけはさらすときに木材チップを7つ支払わなければなりません。さらにここでゲームは一時中断され、これまでに得た作物を神に全員1枚ずつ捧げるのです。モアイを建てたプレイヤーだけは作物を裏向きに捧げ、さらに好きな作物を共通のストックから1枚表向きに捧げます。この捧げられた作物の総量が多い順に作物の得点が3、2、1、0点(総量がタイのときは底上げ式)と決まるのでプレイヤー間の思惑が絡みます。

また手番の最初に木材チップを払って作物を1つ獲得することができます(任意)。コストは5から対応するさらした収穫カードの枚数を引いた数値です。例えば魚の収穫カードを3枚さらしていれば、木材チップ2つで魚が得られます。

こうして列に補充できなくなったら終了です。作物の価値を決め、作物、モアイ、得点チップ、木材チップを集計します。タイブレークはモアイの数、そして端数の木材チップです。

メンバーを替えて2回遊びました。説明を最初に聞いていた時には、ドラフトとスコアリングの連動が面白そうだと思ったのですが、いざ遊んでみると思ったよりも選択の幅がないように感じました。特に列に4枚補充してのランダムスコアリングは頂けないシステムです。ドラフトしたら、その列の最上段に1枚補充する、で良かったのではないでしょうか。また4列ではなくもうすこし列数を増やした方が良いのではと思いました。収穫カードを複数プレイして、決算を握り潰すというのがとても面白いアイディアだと思うので、その部分を発展させたら良かったのではないかとも思いました。

1戦目は木こりがなかなか出ずに全員木材不足で結果としてモアイもなかなか建ちませんでした。終わってみれば2人が同点でモアイも同数、結局は数の木材ではじめさんの勝利になりました。2戦目は打って変わって木材が大量に出る展開でした。自分はつねに大量に木材を持っていたのですが、最終的には余ってしまいました。もっと早い時期から木材を作物に変えていれば良かったなと思います。

結果
1戦目:はじめ 26(モアイ1木材3)、草場 26(モアイ1木材0)、はいばら 25、自分 24
2戦目:はいばら 42、自分 33、んじょも 29、シミーズ 28



西部の無法者 Desperados
Desperados20120321.JPGアメリカ西部を舞台に10種類の無法者を逮捕していくカードゲームです。目的は場の建物カードを取ることで、そのためにはそこにたむろする無法者を逮捕しなければなりません。無法者のイラストが粋なカードは無法者10種にスートが4種、それが各2枚で計80枚です。手番にはこれを建物に配置してたむろする無法者を表しますが、同じ建物は同じスートでなければならないという縛りがあります。

建物の価値と同じだけの数の無法者が集まると逮捕です。逮捕は同時ビッドで行われ、まけてもビッドしたカードは捨てるという厳しいルールです。不条理ですが、このゲームには合っているメカニクスだと思います。ビッドに出すカードはすべて同種類、またはすべて同スートという縛りがあります。またたむろし始めた順に価値が高く、過去に逮捕歴があるとさらに高くなります。ビッドした無法者の価値をくらべて勝者を決定し建物を獲得するのです。

今回で2回目となるこのゲーム。りゅ~・い~そ~さんの持ち込みのです。同種の建物はすべて最も高い数値と見なす(例えば同種で2、3、5点の3枚と取ると5、5、5と取ったことになり15点になる)というルールは除外して遊びました。最後の5点の建物を巡る争いは、勝てばゲームにも勝つという最後の決戦です。なんと自分とりゅ~・い~そ~さんが16対16のタイビッド!(写真は2人のビッドです) 手番順でのタイブレーク負けで敗北しました。

結果:りゅ~・い~そ~ 13、はいばら 11、んじょも 8、自分 7



火星の庭 Gardens of Mars
(プレイ時間 30分)
GardensOfMars20120321.JPGネスターゲームズといえば2人用アブストラクトゲームが主ですが、このゲームは多人数でダイスを使います。6色10ずつ計60ある花コマをプレイヤー間でランダムに等分し、プレイヤーコマをボードに置いてスタートです。手番には自分のコマの周辺でまだ花コマがない空きマスの数だけダイスを振ります。その後、振られたダイスから1つ選び、目の数丁度だけ好きな方向に直線に進んで、進んだ先のマスに手持ちの花コマを置くのです。置いた色と同色が繋がっていたらその数だけ得点となります。まったく繋がっていなければ置いた花だけなので1点、10すべて繋がったら10点です。そして次のプレイヤーは残りのダイスから1つ選び移動と得点をする、ということを繰り返します。すべてのダイスを使い切ったら次のプレイヤーは周辺の空きマスの数だけまたダイスを振るのです。

コマは直線上に進みますが、相手のコマは通り越せません。また進んだ先にすでに花があったら花コマは置けずにマイナス1点のペナルティになります。まったく動けない時もマイナス1点です。中央のマスは花コマや自分のコマは置けませんが通過はできます。

ある色について、自分が持つ最後の花コマを置いたらもう1手番できます。これをうまく利用して、終盤逃げ切るようにするのです。

ダイスを1つずつ選んでいくところは「リトルイタリー」や「アバンダンシップ」さらには「ロイヤルターフ」の馬の選択にも似ています。もう1手番のボーナスがあるところや後から絡んだ方が得点が高くなるところなどは「頭脳絶好調」風味です。また、コマの動きは「ローゼンケーニッヒ」のようでもあります。ネスター本人がデザインしたとのことで、エッセンで遊ばせてもらった時に気に入って買ったものです。

結果:んじょも 90、シミーズ 87、自分 73



ハイ ソサエティー High Society (ラベンスバーガー版)
(プレイ時間 10分)
HighSociety20120321.JPG最後にもうあまり時間もないということで、持参したハイソサエティーを遊びました。相場を決めるのはゲームの終了の早さと全体のお金なのですが、プレイヤーの集団心理によるところも大きいです。特に初めてこのゲームを遊ぶ相手とは本当に腹の探り合いになるのが面白いです。途中からビッドが高騰してしまい、自分も高値をビッドしてお金を使いすぎて脱落です。

結果:んじょも 21(27)、シミーズ 14(29)、自分 18(17脱落)

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