横浜ボードゲーム会 2011.06.25

夕方から5時からの3時間だけになってしまいましたが、横浜南太田のボードゲーム会で遊んできました。



フロカティサーカス Zirkus Flohcati(アミーゴ版)
(プレイ時間 15分)
ZirkusFlohcati20110625.JPGまずは、主催のこいちさんに誘われて「フロカティサーカス」です。この日のゲーム会は大盛況だったようで、テーブルが既に足りない状態となっており、椅子を並べてテーブル代わりとした上でのプレイ。リオグランデ版とアミーゴ版で特殊カードが異なることもあって、特殊カードは抜いて遊ぶことが多いのですが、今回は全部入れて遊びました。アミーゴ版の方がシンプルな効果でわかりやすいです。

それなりに高数値のカードで10色揃い、トリオをさらしているのはこいちさんだけだったので、おそらく勝てると思いましたが、せっかくなので0と2のトリオを作ってから終了させました。特殊カードは少々トップ叩きの部分がありますが、この位ならバランス的には良いかもしれません。

結果:自分 81、こいち 50、だいおう 48、くどう 43



ル パティシェ Le Pâtissier
(説明 10分 プレイ時間 35分)
LePatissier20110625.JPGゲームマーケットで売られていた非常にきれいな同人ゲーム。ケーキの写真を多用したカードは美しく、見栄えがします。これらのカードを場からドラフト(公開選択)して集めていきます。カードには勝利点と技術点の2つの得点要素があって、ゲーム終了時に技術点が最も低いプレイヤーは自動的に負けとなります。それ以外のプレイヤーの中で勝利点が最も高いプレイヤーが勝つのです。カードによっては同種を集めたり同じカテゴリーで多種を集めると得点が高くなるものなどセットコレクションの要素もあります。また、ケーキカードの他には紅茶カードがあり、紅茶の得点が多いプレイヤーはラウンド終了時に得点が加算されます。これは累積するので、最初に出遅れると結構な点差になります。

手番にドラフトしたカードは自分のボードに置かなければなりません。ボードは赤、白、黄、茶、緑のマスが並んでおり、これらはケーキの素材である「クリーム」「スポンジ」「イチゴ」などに対応しています。各カードにはどの要素が必要かが書かれており、例えば「赤」「緑」となっていれば置いたマスとその周辺にこれらの色がなくてはならないのです。さらに置くマスの色は必ず使わなければならず、置いた後はもうそのマスを素材として使えなくなります。よってゲームが進むにつれてカードを置くのはどんどん難しくなるのです。また、カードにはワイルドで1や2といった枚数が書かれているものがありますが、これらは書かれた素材とは別の色でなければならないというのが結構難しい縛りになっています。どうしても置けなければ裏返しにして「得点0、技術点100」として扱います。もちろんわざと置けないものを取って相手の邪魔をするのも可能です。

4人の場合、場は15枚から始まり、全員1枚ドラフトしてから最後のプレイヤーが1枚除去するということを3回繰り返します。これが1ラウンドとなり4ラウンドでゲーム終了となります。

LePatissierMyBoard20110625.JPGりんちゅさんの持ち込み。技術点は結構気をつけていたつもりでしたが、ボードに置く順番がまずかったらしく緑ばかりが残ってしまい、終盤には置けるカードがほとんどなくなって選択肢がほぼない状態になってしまいました。その間に技術点で遅れて最後はみーさんと共に技術点2700点と足切りで失格。りんちゅさんと道化師さんは技術点は2800点の同点でしたが、勝利点もたったの10点差というわずかの差でりんちゅさんの勝利です。

カードドラフトがこのゲームの中心となるメカニクスで、ゲームを通じて全員同じ枚数をドラフトするのですが、そのあたりは最初から全部で何枚になるのかは数えておいた方がいいですね。カードを置いたマスの素材が使えなくなるというのは「アッティカ」のタイル置きを思い起こさせますが、すべてのマスに素材が書かれているので「アッティカ」以上に置く順番が非常に重要になっており、手詰まりしやすい感じがします。また当然ながらパズル的要素も大きくダウンタイムが長くなりがちです。

足切りのルールは「ハイソサエティ」などの短時間ゲームでは緊張感を与えており悪くないのですが、これだけ本格的なゲームだと「クレオパトラと建築士」同様にちょっと相性の悪いメカニクスかも知れません。でも30分強なのでこれはありかな。

技術点は100単位、得点は10単位ですが、これらには何か意味があるのでしょうか?両方とも余分な0を削った方がプレアビリティがあがると思うのですが。また、紅茶の得点用に得点チップがありますが、スコアボードもあるのでこのチップは不要な気がします。でも得点を完全にオープンにさせない為には必要なのかもしれません。

結果:りんちゅ 470、道化師 460、みー 失格、自分 失格



百花繚乱 All Kinds of Flowers Profusion
(説明 10分 プレイ時間 1ディールのみ10分)
HyakkaRyouran20110625.JPGりんちゅさんがデザインしたという大貧民のようなトリックテイク。各スートは5、6、7、8、13と言う数値がそれぞれ5、4、3、2、1枚ずつで合計60枚となります。マストフォローですが、同数字の複数枚出しをすることができ、そのときはカードの合計値が強さとなります(合計値が同じときは先出し勝ちです)。トリックではカードは1枚消費するだけで2枚以上出した場合は残りはすべて手札に戻ります。よって全員が同じ手札枚数を保つようになっているのです。消費する1枚は、トリックで勝ったときには自分の前に表において得点とし、負けたときには裏返して捨て札にします。4人のときは15枚の手札となりますが、13トリックで終了とし残った2枚は捨て札となるのです。

なおリードされたスートがフォローできない場合には手札から同数字を(スートに関わらず)何枚でも出すことができ、これが合計値となります。よって、フォローできなかったプレイヤーが勝つことも多いのです。ほかには13を使って負けるとマイナス点になるなどの調整がされています。

複数枚出せるトリックテイクというのは、中国の「友達探し」などしか経験がないのですが、同様に少々派手な展開となります。最強の13には5や6が3枚、または7や8が2枚で勝てるというのも程よいバランスであり、同数字を何枚も持っていると何度もそれで攻撃できるというのも面白いです。ただし、フォローできない場合が強すぎるので、ただでさえ強いボイドがよけいに強くなって大味になっている感覚があります。例えば緑をもっていなければ、赤の5を2枚と青の5を3枚などと出せば25なので負けることもあまりないのです。とはいっても、これはすべて1ディールだけ遊んだ感想なので、きちんと数ディール遊べば評価はかわるかもしれません。アイディアが面白いので、また機会があれば遊んでみたいです。

結果:みー 23、自分 9、りんちゅ 8、道化師 6



フェイス アクター Face Actor
(プレイ時間 10分)
FaceActor20110625.JPGRaelさん持ち込みのゲームマーケットで販売されていたという同人ゲーム。場には様々な表情をした顔が並んでおり、同じカードが山札にもなっています。手番プレイヤーは山札の1番上のカードをこっそりと見て、それと同じ表情をするのです。ほかのプレイヤーはカルタの要領で早い者勝ちで場の表情から同じものを探して取ります。お手つきのペナルティーはありませんが、チャンスは各プレイヤーにつき1度だけ。うまく誰かが取ってくれれば、取ったプレイヤーとて番プレイヤーの両方に1点ずつ入るのです。これを各自手番3回ずつ繰り返して得点が多かったプレイヤーの勝ちです。

カードの表情にはなかなか微妙な違いもあり、また男の子と女の子の表情があるのも紛らわしくてゲームに面白みを与えています。アイディアの勝利ですね。

結果:じゅん 7、自分 7、BG 6、つづき 4、Rael 4



木こり達人 Toc Toc Woodman
TocTocWoodman20110625.JPGRaelさん持ち込みのアクションゲーム。ゲームマーケットで自分が手伝いをしていた台湾のメーカー、スワンパナシアのブースで売られていたゲームです。木の幹が輪切りになっており、それぞれの部分には4つの茶色い木の皮が噛み合っています。手番にはプラスチックの斧で2回幹をたたいて、うまく木の皮だけ落とすのが目的です。木の皮は1つプラス1点ですが、幹は落としてしまうとマイナス5点。木の皮と幹は4対1の割合なので、始めからマイナスが多くなるようにできているのです。

手軽なのですが、結構こつがいります。一番上のパーツなどは摩擦係数が少ない為に滑りやすく、途中をうまく叩くのがコツでしょう。2回ほど遊ばせていただき、2回目は6点で勝利。



ロッカ Rocca(カードタワー Card Tower)
(プレイ時間 10分)
Rocca20110625.JPGトランプのデッキが六角形のカードになりました。ずらして重ねて置くと三次元っぽく見えるのが面白いです。このスタイリッシュなカードデッキの特性を生かしたゲーム「カードタワー」を遊びました。なおロッカのホームページを見る限りはオリジナルゲームはこの「カードタワー」だけのようです。

ゲームの目的は最初に配られた5枚の手札をなくすことです。場のカードの同スートか同数字のカードを以前のカードに重ねるように置いていき、置けないときは1枚補充します。同スートの場合は上下方向、同数字の場合は左右方向に置いていき、半分かくれてしまった要素は使えなくなるので置く順番も少々大切になってきます。ほかにジョーカーやリバース、テイク1、テイク2などの特殊カードがあります。

BGさん持ち込み。「ウノと七並べを合わせたようなゲームですよ」と言っていましたが、果たしてその通りでした。国産ゲームらしいのですが、作戦も自明で見るべきところがないのが残念です。カードのデザインは格好がいいのに少々残念です。

結果:自分(勝利)、じゅん、BG



アップダウン Auf & Ab
最後に自分が持ち込んだ「二重ピラミッドカードゲーム」の「アップダウン」を3人と4人で数ディールずつ遊びました。前回同様に、開始時のリードは自由、失点は手札枚数としましたが、この変更はかなり良いと思っています。暫くは、このスコアリングシステムで行きたいと思います。

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