友人宅ゲーム会 2009.08.10

先週一週間のWBC(ワールド ボードゲーミング チャンピオンシップ)で一週間連続でゲームをしていたローラがまだゲーム熱が冷めないのか、月曜の夜だというのにショーンや僕を誘ってショーンの家でゲーム会です。WBCに来られなかったアンチュマンも来て合計4人。



テキサス Texas
(プレイ時間 40分)
texas081009.jpg前回はショーンに大差で負けたのでリマッチです。うまいことボードの中程に陣地を築き上げました。後半、測量タイル(相手の色を変えられる、ローゼンケーニッヒでの騎士タイルにあたる)を使って分断され、自分の最大エリアは9とショーンより一つ少なかったのですが勝利。エリアはショーンが10、5、3、1、1、1、1、1で自分が9、7、4、2、1、1でした。最大エリアが小さいプレイヤーが勝ったのは初めてかもしれません。このエリア自乗の得点システムもそれほど悪くないかもしれないなと思いました。9点差の接戦。

結果:自分 152、ショーン 143



ケルトカード Keltis - Das kartenspiel
(プレイ時間 25分)
KeltisCard081009.jpgもうひとつ2人ゲームということで、ケルトカードを出してみました。ペアを捨てるタイミングが悩ましいゲームです。ショーンは中ランクのペアをうまいこと捨てて序盤から石を3つ集めます。対する自分は2列を9枚(最大の10点となる)にしようと思ったのですが、2列目が5枚までしか伸びずに僅差で敗退。2人プレイも面白いです。

ショーン 23、自分 21



モダンアートカードゲーム Modern Art: The Card Game
(プレイ時間 各25分)
MAcardgame.jpgモダンアートカードゲームはグリフォンゲームから出たゲームでマスターズギャラリーと内容は同じです。おそらく廉価版という位置づけだと思いますが、モダンアートと同じ新鋭芸術家が登場するので、モダンアートに思い入れがある人はこちらのほうが良いのかもしれません。ただし絵柄はスート(芸術家)ごとに同じで分かり易いのですがモダンアートほどカードを見る楽しみはありません。ライトメタルの絵はメタリッククニツィアです。各スートの枚数はモダンアートよりも5枚ずつ増えて、平均19枚、計95枚です。

モダンアート自体がカードゲームじゃないかとも思うので、最初は一体どんなゲームなんだろうと思いましたが、一言で言うと「競りの無いモダンアート」です。手番には手札1枚を自分の前にプレイするだけ。いずれかのスートが6枚になったらラウンド終了で、場に出たカードの枚数によってモダンアート式にトップ3に3点、2点、1点の得点が付きます。2ラウンド以降ではモダンアート同様にそれまでのラウンドの点数が加算されます。このルールを読んだ時にはトレンディーに近いプレイ感覚なのかなあと思いましたが、実際のプレイ感覚はかなり違います。

まず各スートに5種類6枚の特殊カードがあります。モダンアート同様の同スート2枚出しのカード、追加で1枚裏向きで出せるカード(これだけ各スート2枚ある)、好きなスートの価値を2点上げるカード、手札を1枚増やすカード、そして全員同時出しで1枚プレイするカード、とどれも使い方が面白いカードばかりです。

あるスートが6枚場に出たらラウンド終了ですが、まだどのスートがトップなのかは分かりません。裏向きで出したカードを全て表にしてから、トップ3を決めます。。面白いのは、このあと自分がプレイしたスート数以下で手札から足せるのです。よって特にカードの価値が上がる後半には4スート目をあえて出すなどということも考えられます。

WBC(ワールドボードゲーミングチャンピオンシップ)で買ったばかりのこのゲーム。今回が全員初プレイです。あまりに面白かったので2回続けて遊んでしまいました。価値の上がりそうなカードを後まで取っておきたいのだが、価値を上げる為にはプレイしなければならない、というところがはちみつくまさんみたいだなあと思いました。全員同時出しのカードの使いどころが難しいです。モダンアートをやる前に遊ぶと、カードを手札に残す大切さが分かるので良いかもしれません。

1戦目:自分 136、ショーン 134、ローラ107
2戦目:ローラ 142、自分 121、ショーン 112



コンテナ Container
(説明 20分 プレイ時間 1時間20分で協議終了)
Container.jpgコンテナはビッグシティやトランスアメリカで有名なデロンシュの遺作です。非常に自由な価格設定ができる経済ゲームですが、インフラストラクチャーに焦点を置くのではなく、マージナルプロフィットに焦点を置いています。荒削りに見えますが非常に意欲的な作品です。

各プレイヤーは工場、倉庫、港が書かれたボードを持ち、コンテナは工場で生産され、工場から倉庫へ、倉庫から港のコンテナ船へ、そして最終的にはコンテナ船から中央のスコアボードの島へと流れていきます。ただ、どの購買ステップも自分のものを買うことは出来ません。相手の工場からしか自分の倉庫にコンテナを買うことは出来ず、同様に相手の倉庫からしか自分のコンテナ船にコンテナを積むことは出来ないのです。買ったコンテナは、決まった範囲内で自由に価格設定ができます。この自由さがこのゲームの魅力です。

コンテナ船は2アクションで港から中央の島に行き、ここで一斉公開のオークションとなります。支払いはコンテナ船の持ち主へ。さらにコンテナ船の持ち主は銀行から同額を受け取るのです。これがゲーム中唯一、プレイヤー全体の現金が増やされる方法で、非常にシビアなゲームです。

5種類のコンテナはそれぞれのプレイヤーによって価値が10、6、5、4、2と異なり、これはあらかじめカードで極秘裏に決められ、他のプレイヤーの各コンテナの価値はわからないようになっています。価値5のコンテナは、全5種類のコンテナを運ぶと価値が10になります。ゲーム終了時までに価値の高いコンテナを出来るだけ多く中央の島に運びたいのですが、5種類のなかで最も多いコンテナは供給過多ですべて破棄されます。もしも2種類のコンテナが最多ならば好きなほうを破棄できますが価値5のコンテナがそのうちの1つならばそれを破棄しなければなりません。このスコアリングシステムが難解な部分ですが、全種類を集めた上で、価値10と価値2を同数最多に、そして価値5をその次に多く集めるのが最も能率的です。

コンテナが2種尽きた時点でゲーム終了。運んだコンテナに、コンテナ船と工場のコンテナ、さらに現金を足したものが得点となります。

アンチュマン持参のコンテナ。自分とアンチュマンは過去に1度だけ一緒に遊んだことがあり、今回2回目。ショーンとローラは初プレイです。非常にシンプルで洗練されたルールなのですが、キャシュタイトだということを分かっておらず、皆な、工場と倉庫を建て、大量に生産したものの$20の借金を返済できずに唯一借金しなかったショーンを除いては完全に脱落状態。大量に島に運んでも皆お金を持っていないので競り値も安くなるという悪循環です。よって協議終了となりました。

しかしながら、ゲームが分かっておらず、インフラストラクチャーに投資し過ぎたのが問題だったわけで、近いうちにきちんと遊んでみたいと思います。



マンマミーア Mamma Mia!
(プレイ時間 各35分)
MammaMia081009.jpgWBCでアンチュマンへのお土産として買ったマンマミーアとカッツェンジャマーブルースを早速プレイ。ショーンの母親のタンディも加わって4人プレイで2回あそびましたが、2回ともタンディの勝利。

1戦目:タンディ 6、ショーン 5、自分 5、アンチュマン 4
2戦目:タンディ 7、ショーン 5、アンチュマン 3、自分 3



カッツェンジャマーブルース Katzenjammer Blues
(プレイ時間 30分)
KJB081009.jpgお土産第2弾。4人で遊ぶことはあまりないのですが、それなりには機能しました。ムガルと似た緊張感があります。つまりどのタイミングで売却するか(メルドするか)ということです。ムガルが好きなアンチュマンは気に入ってくれたようでした。自分は手札の4枚のジョーカーをうまく処理できないうちに終了。勝利はまたしてもタンディです。

結果:タンディ 5、アンチュマン 3、ショーン 0、自分 0

SHARE