DCゲーマーズ 2009.06.13

ウォルドーフに続いて連日ですが、自宅でのDCゲーマーズ。ドーンの新作、ダイアモンドクラブや、トゥーメニークックスの経験者を入れての4人プレイなど非常に楽しめました。色々と遊びたいゲームはあるのに時間がない!Too many games, too little time! というのは贅沢な悩みですね。



犬夜叉 アクションダイスゲーム Inuyasha: Das Action Würfelspiel
(説明 10分 プレイ時間 35分)
InuyashaWithGary.jpg1時集合だったのですが、早めに到着したゲーリーと2人で犬夜叉。自分の残りのダイスと相手の残りのダイスを考えながら、効率的にポイントを稼ぐような配置を心がけます。この手のゲームに強いゲーリーはすぐにコツを飲み込んで、2つくらいのモンスターの得点を独占する有様。自分の置いたチップは全て無駄にさせられてしまいました。これは追いつけないかなあと思ったのですが、終盤で何とかキャラクターダイスを駆使して同点タイとなりました。

結果:ゲーリー(犬夜叉)27、自分(かごめ)27



ジャンボ グランプリ Jumbo Grand Prix
(プレイ時間 30分)
JumboGrandPrix.jpg手に入れた当時は結構遊んだ記憶がある手軽なカードゲーム。このゲームのシステムは、ロストシティのスート別捨て札、指輪物語二つの塔カードゲームのカード補充方法というように後の名作に受け継がれています。そういう意味では興味深いゲームです。

プレイヤーはレーシングカーの4つの要素(ドライバー、エンジン、ボディ、タイヤ)を集めて、出来るだけ速いレーシングカーを作ります。カードは、4スートが4つの要素となっており、数値1-7が2枚ずつの計56枚。各スート1枚ずつを集めると、数値の合計がそのままレーシングカーの価値になります。ただし、ドライバー(青)以外の3スートが同数値だとその3枚は21、ドライバーを含む全てのスートが同数値だと最高の28として数えられます。

各自手札4枚から始め、補充ラウンド4巡で手札を8枚に増やします。補充はスート別の捨て札の上から、または山札から行います。単に1枚補充するか、あるいは1枚捨てて2枚補充するかなので、かなり自由度があります。これによって低い同数値を集める事ができます。

手札が8枚になったら決算です。8枚から4枚を同時公開し、もっとも速いレーシングカーから最も高い得点札を取っていきます。このあたりはフォーセールにちょっと似ています。このとき、最低でも4スートを公開しないと無得点です。面白いのは、残った手札の4枚は次のラウンドに持ち越すところです。よって、得点札によっては手札を温存して、次のラウンドに備えることができます。

最初3人だったのですが、説明を終えたら4人目が来てまた説明。終わると5人目が来てまた説明。終わると6人目が、・・・って6人では遊べないではないですか!プレイが危ぶまれたのですが、すぐに7人目が来たので、組み分けして4人と3人の2テーブルとなりました。

最初の2ラウンドで首位獲得、17点と18点の計35点でしたが、その後が振るわず。低い数字を集めていたのですが、捨て札がなかなか出ずにその後は惨敗でした。軽いカードゲームですが、捨て札をうまく活用し、勝負所を読む面白さがあります。

結果:ローラ 64、ゲーリー 54、自分 43、サイモン 38



ダイヤモンド クラブ Diamonds Club
(プレイ時間 1時間25分)
DiamondClub.jpg今日のメインのゲーム。アレアの大箱になっても良いんじゃないか?というような噂を聞いていたドーンのダイアモンドクラブです。ドーンは、ジェノバの商人、ゴア、ルイ14世などの「ドーン歩き」で有名ですが、これはドーンらしさを残しながらも新しいシステムが光るよくまとまったゲームです。

メインのボードは1x6の細長いボードをランダムに並べて作ります。3人だと6x6、4人だと8x6の大きさになります。ボードのマス目には契約書、宝石、船、特権、帽子が数値とともに描かれており、プレイヤーは順番に好きなマスにお金を置いて対応するタイルを得たりアクションを実行するのです。値段は「そのマスの四方に既に置かれたお金の金額プラス1」で、最初は1なのですが、すぐに値段が4や5のマスが出てきます。資金は10ちょっとくらいしかないので、うまく相手の欲しいマスの隣に先に置くようにするのです。一種のワーカープレイスメントなのですが、このシステムは面白い。

DiamondClubMyBoard.jpg契約書、船、宝石の3つのタイルを集めると、その数値だけ宝石が得られます。また帽子はその後のプレイヤー順を決めるので結構大切。お金が最も残っているプレイヤーや帽子を多く取って先番を得たプレイヤーにはダイアモンド(ワイルドカードの宝石)が与えられます。これらの宝石を使って、色々な建物や、動物、樹木などを買っていくのですが、これも後番だと多く支払うシステムなので、先に述べた帽子での順番争いが大切になるのです。

建物や動物、樹木には様々なボーナスカードが絡んできます。これらも早い者勝ちなので常に相手の動向をうかがう事が大切です。こうして、毎ラウンドボード上でのお金を使った変則ワーカープレイスメント、建物、動物などの購入、を繰り返して、最も多くの勝利点を得たプレイヤーの勝ちとなります。

今回は7人を3人と4人に分けて、両テーブルともダイアモンドクラブの同時プレイ。唯一ルールを知っていたサイモンの説明を全員で聞き、そのあと3人の方のグループに入りました。4人の方が早く終わったようです。以前も3人と4人で同じゲーム(チグリスユーフラテス)を同時開始で行ったことがあるのですが、4人の方が早く終わる傾向にありますね。

帽子をうまくつかって寸前の差で3点や5点のボーナスカードを首尾よく手に入れた自分が勝ちました。とくに最終ラウンドでは宝石を3種にダイアモンド6個の大量採掘で、拡大生産ゲームの楽しさを味わう事が出来ました。

結果:自分 75、ゲーリー 67、サイモン 64



黒いヒツジ Black Sheep
(プレイ時間 45分)
BlackSheep2.jpg今回も基本ゲーム。カウンティングまではしませんでしたが、欲しい動物が出たらそれに対応できるように手札を調節していきました。手札は3枚なのですが、ここぞという時に先手を打つ事が大切だと思います。だれもセット(動物1種ずつ)を作れなかったので、黒い羊を取らずに多くの動物を捕った自分が勝つ事が出来ました。

結果:自分 19(動物10匹)、ドリアン 19(動物8匹)、ローラ 11、ショーン 11



ロイヤルターフ Royal Turf
(説明 10分 プレイ時間 1時間20分)
RoyalTurf6-player.jpgアレア小箱2番。古くはギブソンゲームスから出ていたターフホースレーシングのリメイクです。最近では、さらにリメイクされたウィナーズサークルのほうが有名かもしれません。サイコロの使い方に切れのあるゲームです。

サイモンが遊んでみたいとの事で久し振りに出してみたのですが、やはり6人だとゲームが長くなります。やはり3人か4人が理想だと思います。アルバイノはどのレースでもびりで、2ラウンド目には3人がアルバイノにビッドしていたのに実は3人ともブラフでした。これはかなりおかしかったです。ローラが勝っていたのですが、最後の3ラウンド目でショーンとダグが巻き返し、ショーンが1位。

結果:ショーン 2000、ダグ 1700、ローラ 1600、サイモン 1450、自分 1450、ドリアン 1050



魔法にかかったみたい Wie verhext!
(プレイ時間 45分)
WieVerhext2.jpgアレア中箱4番。4人でのプレイです。今回は気をつけて "so be it!" を連発したのですが、なかなか思うように行きません。でもかなり接戦でした。

結果:ダグ 22、サイモン 20、ローラ 19、自分 19



クルクルケッコー Looping Louie
アンチュマンが来るまでの待ち時間に、これも結構久し振りのアクションゲーム、クルクルケッコーです。勝つたびに一つ少ないチップで初めて、3回勝ったらチャンピオン、というルールです。自分は最初に2連勝してすぐにゲームが終わるかと思いきや、そのあと他の3人が追い上げて、全員2勝という状態に。9ゲーム目で見事、グランドチャンピオンの座を手にしたのはサイモンでした。

結果:サイモン 3、ローラ 2、ダグ 2、自分 2



メンバーズ オンリー Members Only
(説明 15分 プレイ時間 1時間5分)
MembersOnly.jpg日本ではかなり評価の高いクニツィアの旧作。イギリスの秘密クラブをテーマーにした賭けのゲームです。ボードゲームですが主役はカード。5スート(傘、新聞、紅茶、ビッグベン、帽子)が13枚ずつで計65枚あります。各スート13枚のうち、11枚はそれぞれを1枚として数えますが、残りの2枚には No! と書かれており、これらはそれぞれをマイナス1枚として数えます。ボードはビッド(賭け)表示板と得点表示板で、誰が何処にビッドしたのかが分かりやすいように出来ています。

ラウンドの始めには、65枚のうちほぼ半分だけをプレイヤーに配ります。プレイヤーは、自分の手札や他プレイヤーのビッドから、あるスートが何枚出回っているのかを予測してビッドし、得点を重ねていくのです。ビッドは「傘は4枚以下」とか「帽子は5枚以上」と比較的易しいものから、「傘は1枚以下」、「帽子は8枚以上」という難しいものまで様々です。客観的に見ればカードを配った時点で既に結果が分かっているものを、部分情報から当てていくというコンセプトが面白いです。

手番には、ビッドをして(任意)、手札から2枚さらすだけ。最後に破棄する1枚を除いては全てのカードをさらさなければならないので、さらす順番が大切になります。少しずつ明らかになる情報をもとにビッドをしていくのがこのゲームの醍醐味です。

ビッドは難易度によって当たれば1点から5点。しかし、外れると無得点の上、ビッドコマが回収されてしまいます。よってなるべく確実なビッドをしたいのですが、他人と同じビッドは出来ず、さらされたカードの情報で真実が明らかになってきた頃には既に他のプレイヤーにビッドされている、ということも少なくありません。よってどのタイミングでどこにビッドするかが非常に悩ましいです。もちろん、他のプレイヤーのビッドが大いに手がかりになります。またダブルビッドやカードプレイ前のイニシャルビッド(共に得点2倍、組み合わせると3倍)をうまく使って大量得点を狙うのも大切です。

各自の手札が3枚になったところで同時に手札から1枚破棄し、残りの2枚をさらして終了。得点計算をし、カードをすべてシャッフルして次のラウンドとなります。ここで自分のビッドコマが残り1枚になると、全て手元に戻ってくるので、コマが少ない時にはリスキーなビッドをする事になります。当たれば大量得点だし、外れればコマが戻ってくるからです。

得点はスートごとで最低5点ないと得点になりません。また各スートで10点以上は取れないので、勝っているプレイヤーは不利になるように出来ているなど、細かいルールがよく出来ています。

余談ですが、場に出るカードの合計は3人又は5人のときは32枚、4人のときは34枚です。よって、No! カードを考慮すると、各スートの期待値は3人又は5人のときは4.43枚、4人のときは4.71枚となり、ほぼ4.5と言って良いと思います。

今回はサイモンのリクエストもあっての5人プレイ。5人だと、3人、4人と比べて相対的に見えている情報が少ないので、相手のビッドから流れを読む事がより重要になります。ビッドの回数はイニシャルビッドを含めて3回と少ないので慎重になります。途中には集団心理でイニシャルビッドが並ぶ(写真)という面白いシーンも見られました。5ディールで終了。推理と勘を働かせて勝利。

結果:自分 37、ダグ 34、アンチュマン 32、ローラ 29、サイモン 19



トゥー メニー クックス Too Many Cooks
(プレイ時間 55分)
TooManyCooksOnionSoup.jpg前日のウォルドーフに引き続き、トゥーメニークックスです。ダグが最近好きなゲームらしく、ダグの提案でプレイすることになりました。前日のプレイである程度感覚は分かってきたので、メニュー選びから慎重に考えます。ゲームの絵柄から見ると子供ゲームだと思ってしまうのですが、全くそんな事はありません。

途中では沸騰カードが何回もプレイされ、その度に合計を9に引き上げたため、ついに「今日はスープ無し」のメニューだったサイモンが大量のカードを引き取る事に。何と一度に23枚です。また自分は最終ラウンドで玉ねぎを2の1枚しか持っていなかったにもかかわらず、「玉ねぎスープ」のメニューで大量点を獲得(写真)。他のスートの高数値をうまく使えば、結構何とかなるものなのですね。これは傑作。

結果:自分 25、ダグ 22、アンチュマン 16、サイモン 1



10 デイズ イン ザ USA 10 Days in the USA
10DaysInTheUSA.jpgここからは延長戦です。同居人のマイクとアンチュマンを交えて3人で10デイズ。実は今年2009年に一番遊んでいるゲームはこの10デイズインザUSAで、マイクと遊び始めると3、4回は遊んでしまいます。最初の数回はボードを使っていたものの、この頃はマイクの提案でボード無し。頭の中でどの州とどの州が繋がっているのかを考えなくてはなりません。飛行機は色別なので、州の色だけを書いたリストを作って、それを見ながらプレイしています。

今回は初プレイのインド人、アンチュマンを交えてなのでボードを使いました。3人でプレイするのは最初にこのゲームを教えてもらった時以来ですが、2人よりもゲームとしては難しかったです。捨て札の回収も難しいので、あまり派手なことはできません。5ゲームプレイ。

結果:アンチュマン 2勝、自分 2勝、マイク 1勝



ジグザグ ZigZag
ZigZag.jpgメンサセレクションと思われるアブストラクトゲーム。各自4つずつあるコマを縦横斜め1列に並べれば勝ちというルールだけでは何の変哲も無いゲームですが、アイディア次第ではこんなにも深いゲームになると言う好例です。

プレイヤーは縦横を繋ぐ長さ1の道路と斜めを繋ぐ、長さルート2の道路をそれぞれ自分の色でいくつか持ちます。手番には既にある道路に沿ってコマを動かすか、または道路を1つ置いてコマを動かすかのどちらかです。コマは自分の道路に沿ってなら何マスでも動かせますが、他のコマ(自他ともに)を越えることは出来ません。

良いゲームが大抵そうであるように、このゲームも適度な縛りがあります。道路を置く場合には自分の道路やコマがあるマスからしか置けないということと(注:修正しました)、道路を置いたら必ず、その道路を通過させるようにコマを移動しなければならないという事です。これによって、必然と道路を置ける場所が限られ、また移動も限られるのです。

アブストラクトゲームが好きなアンチュマンと自分の為に、ダグがこのゲームを貸してくれたので早速プレイ。ネットワーク作りが大切で、特に自分しか行けないマスをうまく作ることが勝敗を分けました。借りている間にもう少し遊んでみたいです。

結果:アンチュマン 1勝、自分 1勝

SHARE