DCゲーマーズ 2008.06.28

2週間前に引き続き、自宅でのDCゲーマーズ。なんと合計で13人もの参加で、昼の1時から夜中の3時まで14時間、たっぷり遊びました。丁度同居人の一人が実家に帰った事もあって、彼が残していった机をゲームテーブル代わりに、さらにコーヒーテーブルを使って、通常のゲームテーブルと合わせてなんとか3テーブルの体裁を整えました。



グランド ナショナル ダービー Grand National Derby
(プレイ時間 各20分)
GrandNationalDerby.jpg8頭の馬の障害物競走をモチーフにしたカードゲームです。各スートはそれぞれの馬に対応しており、0から9までの10枚。さらにどの馬にも使えるワイルドスートがあるので(8スート+1ワイルドスート)x10枚で合計90枚です。

手番には対応する馬の隣にカードを1枚プレイして1枚補充。こうしてすべての馬にカードが出されると、ラウンド終了。その時に一番数値の低い馬が脱落する、という仕掛けです。これを5ラウンド繰り返し、最終的にはたった3頭の馬が生き残るわけです。プレイする前に最後まで生き残りそうな馬に対してビッドする事が出来ます。ビッドは早いラウンドでするほど点数が高く、同じラウンドでは各馬に対して先着1名しかビッド出来ません。ここで同じ馬にビッドしているプレイヤーと協力してうまく自分の応援する馬を生き残らせるのです。

面白いのは既にプレイされたカードの上に上書き出来るところです。これによってどこでラウンド終了するかの綾が出てきます。またワイルドスートのカードはどの馬にも使えるので強力です。いささかバランスを崩しているような気がしないでもないですが。

このゲームは3度もリメイクされており、リメイクの方が有名です。最初のリメイク、タイタンアリーナがアバロンヒルから出て大変なヒット作となり、その後も、GMTからギャラクシーというさらに特殊効果が激しいものが出て、さらにタイタンアリーナとほぼ同じコロッサルアリーナも出ました。グランドナショナルダービーはこれらの元祖で特殊効果がなく、プレイ時間も短いとの事です。

ギャラクシーやコロッサルアリーナをよく遊ぶというローラがオリジナルをやってみたいというので今回久し振りにエントリー。1ゲーム目は4人プレイですが、このゲームはかなり直接攻撃が出来ることもあって見事に0点。気を取り直して2ゲーム目。今度はポールも加わって5人でしたが、またもや0点。こんなにけちょんけちょんに負けたのって久し振りかも。5人だと全く先が読めないので、今度は3人くらいで遊んでみたいです。できればワイルドスート抜きで。

結果
1ゲーム目:ローラ 10、ジャック 5、ショーン 4、自分 0
2ゲーム目:ジャック 8、ポール 7、ローラ 6、ショーン 5、自分 0



ブラス Brass
(説明 35分 プレイ時間 3時間)
Brass3.jpg先週に引き続きブラス。今回はTGCのジャック持参です。僕は3回目でポール初プレイ。説明にやはりかなり時間がかかるゲームです。多少はゲームの全体が分かってきましたが、そうとうなプランニングが必要なゲームです。前半(運河時代)と後半(鉄道時代)の両方で、綿を港を使わずに海外貿易で売ろうと企んだのですが、直前で2度ともジャックに阻止されてしまいました。1手差だったのでくやしかったですね。でまた海外貿易の時にめくったタイルがひどずぎて、売る事が出来ない状態になってしまうし。

ゲームのあと、このゲームは分かりやすいか分かりにくいかという議論が起こりました。基本となるルールは確かにそれほど難しいわけではないのですが、2種のカードによる建設の制限はかなり戸惑います。得点方法が直感的ではなく、どうやったら得点になるのかが分かりずらい。どの行動にどういう意味があるのかもわかりずらいです。そこでかなりフラストレーションがたまります。まあこれが1時間のゲームだったら良いのですが3時間は長いですよね。

結果:ジャック 123、ショーン 118、自分 111、ポール 100



ストーンエイジ Stone Age
(説明 15分 プレイ時間 2時間)(途中で夕食を食べながら)
StoneAge.jpg長時間ダイスゲーム。よく噂を聞くので話題のゲームらしく、一度は遊んでみたかったゲームです。石器時代をテーマにしたワーカープレースメントゲームです。つまり自分のコマを盤面の色々な場所に置いて全部配置し終わった時点で各場所のアクションや特典を得る、というタイプで、ケイラスやアグリコラなどもそうだし最近流行のメカニクスなのかもしれません。

このゲームの特徴はなんといってもダイス。プレースメントが終わったあとは各場所に対してコマの数だけサイコロを振ってリソースを得る、というのが基本です。リソースはサイコロの目の合計に対して2対1から6対1のレートで与えられます。リソースは食料、木材、黄金などあるのですが、なかなかかわいらしいコンポーネントで好感が持てます。

集めたリソースで得点となるタイルやカードを買います。タイルを置く場所が各自のボードにあるのですが、タイル数に制限があるわけではないし、なにか意味があるのでしょうか? カードはゲーム終了時にボーナスとなります。

その他にも子供を作ったり食料を補給したりとこれもズーロレットやアグリコラ同様、最近の流行なのかもしれません。

ダイスゲームは嫌いなジャンルではないのですが、なにぶん2時間ほぼダイスだけというのはつらいです。カードやタイルの種類も多くて、それなのにゲームにクライマックスがありません。最初から最後まで単調な展開で同じ事の繰り返しです。正直30分くらいで飽きてきました。ワーカープレイスメントなので、手番順でどこに先に置くべきか、などのジレンマがないわけではないのですが、置く場所が多いのでかなりゆるいというのも原因の一つかもしれません。

途中でデリバリーのタイ料理が来たのでそれを食べながらだったこともあるのですが、それでも2時間は長いです。これが20分だったらまた遊んでも良いなあという気になるのですが。

結果:ショーン 198、アンチュマン 138、ダグH 121、自分 115



指輪物語 二つの塔 カードゲーム Der Herr der Ringe - Die Zwei Türme das Kartenspiel
(プレイ時間 50分)
TwoTowers4.jpg最近のパーソナルヒット。皆に広めています。ルールを説明すると、必ず「面白いの、これ?」という顔をされるのですが、いざ始めて、2、3回目の決算になると「これ良いゲームだね」と言われます。最大で5人まで遊べるこのゲーム。5人が一番面白い気がします。最近こういう短めでキレのあるゲームが少なくなってきました。

結果:チャーリー 21、自分 19、ダグH 16、アンチュマン 14、ショーン 14



ミュー&メアー Mü & Mehr
(説明 10分 プレイ時間1時間打ち切り)
以前から気になっていた変形トリックテイキングのミュー。リシの友達のアンディが教えてくれるというので良い機会だと思って習う事に。5人が一番面白いらしいのですが、ビッドの仕方が変わっています。

5スートで各スートは0-9の12枚(1と7が2枚ずつある為)の合計60枚です。カードにはピップと呼ばれる三角のシンボルが0-2個書かれており、このピップを一定数以上取るのが目的です。毎回2対3にわかれるチーム戦です。ビッドは手札からカードを公開する事で行います。全員がパスするまで一度パスしてもまたビッドに参加出来るというソフトパス方式です(この方式では1830のプライベート会社のビッドがある)。ビッドでのカード枚数が多いほどトリックで取らなければならないピップ数が多くなります。さらにこれらビッドで使ったカードは全員公開したままとなるので、あまりビッドを高くしたくはありません。

最も多くのカードをビッドしたプレイヤーがチーフとなり2番目のプレイヤーがバイスとなります。チーフとバイスが切り札を決めたあとチーフは自分のパートナーを個人指名で選んで、チーフ率いる2人 対 バイス率いる3人の戦いとなるわけです。

切り札はスートまたは数値で、チーフ、バイスともにビッドで公開したスートか数値からしか選べないというのが面白いです。チーフとバイスが選んだものをまとめて切り札スートとして扱いますが、チーフが選んだものが同じ切り札でも強くなります。例えばチーフが「6」バイスが「赤」を選んだら、6と赤の札はすべて切り札ですが、強さは赤の6、その他の6、その他の赤、の順番となるわけです。これも両方数値だったり両方スートだったりする事もあり、チーフとバイスがそれぞれスートを切り札として選ぶと切り札が40%にもなります。

なんと言ってもビッドが面白く、とくにチーフのパートナーになるべくチーフの好むだろうと思われるカードをさらすのは、インビテーションビディングのようで非常に面白いです。今回は都合上3ディールで打ち切りましたが、近々、是非再戦したいゲームの一つですね。

結果:ラリー 52、自分 52、リシ 48、ショーン 30、アンディ 13



指輪物語ボードゲーム Lord of the Rings
(プレイ時間1時間10分)
LordOfTheRingsDeluxe.jpgショーンの希望でジャックと3人で指輪物語。デラックス版を使いました。サウロンは10から。最初のボードではイベントが最後まで起こってしまい、これはまずいか、と思いましたが、気を取り直して3人で細心の注意を払った結果最後のボードまでサウロンがまだ動いていない状態。でもガンダルフカードもすべて使い切り、指輪の効力も使ってやっと指輪を投げ捨てる最終地点まで到達目前に、ジャック扮するピピンが死亡。指輪を破壊する為にサイコロを振ったショーン扮するフロドも、そのサイコロで死亡。2人とも手札が2枚未満だったのが原因で「手札を2枚捨てる」でやられてしまったのです。最後の最後で僕が扮するサムのサイコロで破壊する事が出来ました。こんなに接戦で熱く燃えたのは久し振りです。

結果:68点(成功)



ヘックメック Heckmeck am Bratwurmeck
(プレイ時間 25分)
Heckmeck.jpg何度かここでも取り上げていますが、クニツィアの気楽なダイスゲーム、ヘックメックです。コンポーネントは16枚の得点タイルと8個のサイコロだけ。ミニマリスティックですが、コンポーネントが可愛らしくいい雰囲気です。

6面のサイコロは6が無くかわりに虫の絵が描かれています。1、2、3、4、5、虫、というわけです。手番には8つのサイコロを振って、出た目のうち一種類を選んでその目のサイコロをすべて固定して脇によけておきます。そして残りのサイコロを振って、再び出た目のうち一種類を選んで固定する、という事を繰り返すのですが、以前に選んで固定した目と同じ目は選べません。また、以前に選んだ目しか出なかった場合はバーストとなり手番終了。よって最大でも6回しか振れないわけです。

それまでに固定させた目の合計が十分高いと思った時に、サイコロを振らずにストップします。そして目の合計と同じ数値の得点タイルを場から取ります。ただし、必ず虫の目がなければなりません。虫は数値では5として数えるのですが、虫を振るまではバースト覚悟で振り続けなければならないのです。

得点タイルは21から36で、これが目の合計に対応しています。得点は4枚ずつ1点、2点、3点、4点。ストップした時に丁度の数値のタイルがなければそれより低い一番近いタイルを取ります。また取ったタイルは積み重ねておいておき、相手のプレイヤーの一番上のタイルを取る事も出来ます。この時は丁度出なければなりません。

バーストのたびに自分のタイルの山から一番上のタイルを場に戻し、さらに場にある一番数値の高いタイルを裏返します。このとき忘れやすい例外ルールがあって、場に戻したタイルが最も数値の高いタイルだった場合に限り、裏返さずに残しておきます。

こうして場の表のタイルがすべて無くなった時にゲームオーバーです。

バーストのペナルティが思いのほかきついゲームです。まだタイルを持ってないゲーム序盤や、タイルの山の一番上が1点の時は多少リスクがあっても高得点を目指して、3点や4点の時は、とにかく安全第一に進めて、高得点タイルを守るというのが基本戦略です。またトッププレイヤーからタイルを奪う事は大切で、個人攻撃のゲームがあまり好きでない自分でもこれは短時間ゲームという事もあって面白いルールだと思います。うまく出目の可能性を調節してトッププレイヤーのタイルを奪う事が出来たときは、なかなか気持ちがいいものです。

普段は2-3人で遊ぶこのゲーム。4人だとダウンタイムが少々長くなるのでだれるかなと思いきや、結構白熱して面白い。場のタイルに加えて他の3人のタイルからも取れるのですが、それほどだれず、かなりの接戦となりました。最後はタイブレークでポールの勝ち。以前5人だとかなりだれたという記憶しかないので、2-4人が適正なのだとおもいます。

結果:ポール 7(最高値のタイル30)、ショーン 7(同29)、自分 6、ジャック 4



フォーラム ロマナム Forum Romanum
ForumRomanum.jpg6人でもプレイ出来るアブストラクト。かなり久し振りですが、古き良きドイツゲームの香りがします。所有しているのはフランクコスモス版で、中古で買ったのですが、新品のものにはおまけで羽がはいっているとの噂をよく耳にします。7x7のマス目は7つのエリアに分かれています。縦横7列ずつと斜めの2列、それに7つのエリアと合計23カ所で自分のコマが最多になる事を目指すという、エリアマジョリティの元祖とも言うべきゲームです。6人だと各自5コマしかありません。手番には、まず手持ちのコマを置き、そのあとは既に置かれたコマを空いている場所に移動していきます。こうして23箇所のうちどれかの列またはエリアがすべてコマで埋まり、かつ単独トップのプレイヤーがいると決算です。

決算では単独トップのプレイヤーがその列、またはエリアの数(6-9)得点し、最低のプレイヤーはマイナス4点(タイの場合はマイナス2点)のペナルティです。また同じエリアや列の決算は2度と起こらないので、ゲームは自然に収束するように出来ています。

ジャックは、4つくらいのコマを一列に置いていたのですが、皆そこから逃げ出してしまったのがたたってしばらく得点出来ずに沈んでしまいました。僕も似たような状況にあったのですが、見切りをつけて撤退し、なんとか別の決算に絡んでそれほど沈まずに済みました。難しいゲームです。でも面白い。よく中央のマスは5つの決算に関わっているから有利では?という事を聞きますが、真ん中のエリアは9マスなのでなかなか決算は起きないし、それほど有利とは感じませんでした。

結果:ポール 17、アンチュマン 12、自分 10、リシ 7、ラリー 7、ジャック -9

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