ウォルドーフゲーム会 2007.10.12

今月のウォルドーフはTGCで知り合ったアレックスとカープール。最近ガソリンが高いので、出来るだけ相乗りをするようにしています。
蒸気の時代が4人で立ち上がっていたみたいですが、それには加わらずに軽めのクニツィアを中心に遊びました。



チンク オ Cinq-O
(プレイ時間 15-20分)
Cinq-O.jpgケースがキーホルダーになる、おしゃれでコンパクトなダイスゲーム。6つあるダイスのうち1つは目標表示ダイスで、6面に大、又は小の目標が1倍-3倍の倍率で書かれています。残り5つの目の和を出来るだけ大きく、または小さくするのが目的です。

振るたびに最低1つ確定させるというルールなので、最大6回まで振り直しが出来ます。面白いのは1つ以上確定させると、貯金として、その分だけ確定を全くせずに振り直しが出来ます。これによって多少戦略的なプレイが可能となります。

得点はパーフェクト(大で30か小で5)が基本点10点、そこから8、7、6、と下がって最小は1点です。この基本点にに目標ダイスに示された倍率(1倍-3倍)を掛けたものが得点となります。こうして合計が100点に届いたプレイヤーの勝ちです。

残念ながら、暫く遊ぶと戦略がすぐ見えてしまいます。最初の出目で大か小かの目標を決め、目標ダイスがその2倍か3倍になるのを狙って確定していけば点が稼げます。それでもそこそこチャンスがあり、パーフェクトの3倍が出た時などは盛り上がりました。

結果:
1ゲーム目:自分 100、ワード 75、エリック 63、アレックス 50
2ゲーム目:エリック 104、アレックス 87、自分 53、ワード 43



カテナ Catena
(プレイ時間 10-20分)
Catena2.jpg3度目のプレイですが、ルールを今までちょっと間違っていたようです。7列、どれも1点だと思っていましたが、コマを置くマスの数(1-4)がそのまま点数になります。これでやたらタイが多いと思っていたのが少し解消されるし、戦略的になりそうだと思ったら果たしてその通りでした。

短時間で面白い。昔のクニツィアは切れ味があります。フリント船長や、帝国、ハンニバル対ローマなどが好きならばおすすめです。

結果:
1ゲーム目:エリック 7、アレックス 4、自分 3、ワード 2
2ゲーム目:ワード 6、自分 5、ベッキー 3、ダイアン 2



有頂天(第七天国) Im Siebten Himmel
(プレイ時間 30分)
ImSiebtenHimmelBox.jpg10代の粋な女の子のための愛の乱気流カードゲーム。A turbulent card game for 2-5 sassy girls ages 10 and up. という怪しげなうたい文句。のゲーム。ピンクの箱が乙女チックです。カードもピンクでスコア用の「いちゃつきポイント」 flirtation point はダイアモンドの赤いプラスチックのコマと同じです。

手番にプレイしたカードの数値を累計していき、7を超えたらバーストするという、ノイに似たゲーム。カードは1-3の3種類が6スート。手札は5枚でプレイしてから補充です。ノイが101まで続き手札が3枚なのに比べるとスピーディーで、手札のマネージメントも多少はあります。

ImSiebtenHimmel.jpg特徴的なのは、直前にプレイされたスートと同じスートをプレイすること。この時に限り0扱いとなり、さらにプレイ順が逆回りになります。手持ちに無いスートで累計を7にしてしまうと、次のプレイヤーにリバースされたらひとたまりもありません。よって、スートを集めてから7でまわすようにします。この辺りの感覚は、クニツィアの昔のカードゲーム、アタック(あるいはリメイクのアイバンホ)に似ています。

山札が尽き、手札が無くなった時点で終了。バーストの回数が最も少ないプレイヤーは全て、いちゃつきポイント1点がもらえます。いちゃつきポイントを3点集めれば勝利。

まあノイより多少は戦略があると思います。

結果:ベッキー 3、ダイアン 2、自分 1



にわとりのしっぽ Zicke Zacke Hühnerkacke + 追加セット うんちふんじゃダメ! Zicke Zacke Entenkacke
Zicke.jpg最近よく遊んでいる気がするメモリーゲーム。たった12枚の絵柄なのにどうしてこうも覚えられないのでしょうか?と思っている間にゲームは収束するし、見事です。2回プレイ。2回ともなんとか勝てました。



ハイソサエティー High Society
(プレイ時間 30分)
ウーバープレイ版。競りゲーム自体が初めてのプレイヤーがいたこともあり、相場が全くわからず殆どのお金を使ってしまったプレイヤーも出て、こうなるとそのプレイヤーは悪いカードは取るしかありません。これによってゲーム自体が機能しなくなってしまった感があります。結局最後に使いすぎて失格したのは自分でした。このゲーム、凄く好きで100回以上はプレイしてますが、こんなに面白くない展開は初めてです。長考をするプレイヤーが多かったとはいえ30分は長過ぎですよね。



バベルの塔 Der Turmbau zu Babel
(プレイ時間 50分)
BabelLuke%27sTokens.jpgルークのリクエストでかなり久し振りのバベルの塔。初プレイ2人を交えた4人プレイ。4人だとパスするジレンマもあるし、おそらく一番理想的なプレイヤー人数だと思います。今回は特殊カードは抜いてのプレイです。

このあたりがクニツィアのオリジナリティが見える最後のゲームかもしれません。プレイすればするほど、色々な作戦が見えてきます。2度ほど建設に失敗してしまいましたが、なんとか勝利、と思いきや、最後のディスクの集計で逆転されました。3色を貯めていたルークが初勝利です。僅差で負けました。初プレイの2人も楽しんでいたようでした。

結果:ルーク 81、自分 78、エリック 66、ワード 58



チグリス ユーフラテス 王たちの戦い Euphrat & Tigris - Wettstreit der Könige
(プレイ時間 1時間5分)
ETC.jpg最近なぜかやりたかったゲームです。ボードゲーム版とは又違った面白さがあると思うのですが、評判が今ひとつなのか、あまりプレイしてくれる人が居ません。ということで、興味を持ったエリックとルークを誘っての3人プレイ。

僕以外は初プレイでしたが、ボード版を知っていたため、説明は楽でした。ボード版を知らないと、かなり説明しずらいゲームではあると思います。2人とも適度に戦争をしかけてくるし、船の建設を妨害してきたりと、かなり難易度の高いプレイをしてきます。中盤までリードしていたと思うのですが、最後はエリックが圧倒的に点数を集めていました。

ルールで緑の指導者が宝物をとれるタイミングがあやふやだったので、あとでギークで調べてみました。宝物は、王国がつながった直後というタイミングでしか取れないようです。以前書いたレポートのルールの主な違い、に防備録として付け加えておきます。(ルールの違いはここ

結果:エリック 9、ルーク 8、自分 6



クオ ヴァディス Quo Vadis?
(プレイ時間 1時間5分)
QuoVadis.jpg陰謀渦巻くローマの政治をテーマにしたゲームです。ボードは政治のヒエラルキーを表し、様々な委員会からなる階層を成しています。自分の議員8人のうち最低1人を上院まで進めつつ、交渉や駆け引きで点数を稼いで行きます。ただし上院には5議席しかありません。その5議席が埋まるとゲーム終了。その時点で上院に自分の議員がいないと自動的に失格となります。ハイソサエティー同様の足切りルールですね。

手番には議員を一番下の委員会に置くか、既に置かれている自分の議員をひとつ上の委員会に昇進させるか、シーザーを動かすか、の3択です。

ひとつ上の委員会に昇進するには、現在の委員会の定数の半数以上の同意が必要です。委員会は1、3、または5人が定数なので、それぞれ1、2、または3人の同意が必要なわけです。同意に必要な数が自分の議員だけでまかなえるなら問題ないのですが、たいていは他のプレイヤーの議員の同意が必要となります。ここからがこのゲームの本質である、交渉となるのです。

交渉に制限はありません。点数チップのやりとり、次回他の議員の昇進に同意すること、シーザーを特定、不特定の場所に動かすこと、特定の他人と協定を結ばないこと、などです。面白いのが、どんな約束でも自分の次の手番までに履行できるものは守らなければなりませんが、それ以外は無効となることです。この制限のために泥沼にならず、ある意味でその場その場のタクティカルな交渉の連続が可能となるのです。

昇進した議員はその途中にある点数チップ(2-5点)を、同意した議員はストックからそれぞれ1点チップをもらいます。もちろんこのチップをもらうことを含めて交渉することはあたりまえなのですが。また2点チップの中にはシーザーをその場で動かせるものもあります。

シーザーを動かす時は、昇進の点数チップを隠すように置かれます。ひとつ上の委員会への途中にシーザーがいると、彼の七光りで無条件に昇進出来ますが、点数チップはもらえません。点数が欲しいプレイヤーには邪魔者となり、交渉がうまく行かないプレイヤーには強力な助けとなるシーザーです。

上院まで昇進してしまえば、あとは点数勝負なので、出来るだけ色々な交渉に関わるのが大切です。点数は非公開なのですが、誰がどのくらい持っているかの目安はつけておくと良いと思います。

普段はHIG版をプレイするのですが、今回はアミーゴのコンパクト版での初プレイ。ボードが6つに折られているので、うまく広がりません。

今回は、前半恐ろしいスピードで上院の議席が3つ埋まってしまいました。そのうち2つはルークの議員です。ということは残り3人のうち1人脱落確定です。ここから、残り2議席を巡っての3人の熾烈な争いが始まります。エリックが上院への昇進を果たしたあと、僕とアレックスの争いを尻目に様々な交渉をしかけてきます。こんなにドロドロしたクオバディスは初めてかもしれません。結局失格してしまいましたが、楽しかったです。

結果:エリックK 40、エリック 18、アレックス 14、ルーク 0、自分 失格

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