DCゲーマーズ 2007.10.27

今回のDCゲーマーズはマイクHの家とゲーリーの家と2カ所に別れて行いました。僕は直前まで参加出来るかわからなかったのですが、GMAILチャットでマイクHに参加しても良いか?と話しかけたら、OKしてくれました。バージニア州のバーク Burke, VA という町で、DCからクルマで20分ほどのところです。クリスチャンがエッセンから持って帰ってきたゲームの数々を5人でプレイ。近頃新作には殆ど興味がわかなかったのですが、それなりに面白かったです。



ボルネオ Borneo
(説明 20分 プレイ時間 1時間)
Borneo.jpg本格的なカードゲームで、ボルネオのスパイス貿易をテーマにしたゲームです。焦茶、薄茶、緑、灰色の4色のスパイスで、特定の組み合わせ(4種のペアなど)を集める事がゲームの目的です。

赤、青、黄、緑の4色の旗は商船を表しています。各プレイヤーは船乗りを3人ずつ持っていて、それぞれの商船で最初に乗ったのがキャプテンとなります。それ以下も船の中でランク付けが決まっており、上位のランクにいるほどスパイスを分けあう時に有利になります。また、スタート時を除いて、同じ船に2人以上の船乗りを乗せても構いません。

手札となるカードには商船に対応する旗が4つ(2色で3-1の組み合わせか、各色1つずつ)と4種のスパイスのどれか1つが1-2個書かれていて、手番には必ず1枚3つの港のどれかに対してプレイしなければなりません。カードは港に陸揚げされるスパイスと、どの商船に対して影響力を持つかの両方が関係してきます。

港には、カード枚数の上限と商船の旗1色の上限が書かれていて、どちらかを満たすと、陸揚げとなります。陸揚げではプレイヤー間で港にプレイされたスパイスを分け合い、そこで得たカードは自分の前にさらして得点となるのです。

旗1色の上限を満たしたとき
その旗に対応する商船のキャプテンから、船乗りのランク順にカードを取っていきます。さらにキャプテンは港カードも取る事が出来ます。港カードはスパイス1つ分になります。

カード枚数の上限を満たしたとき
このときは各商船のキャプテンだけがカードを取る事が出来ます。
出ている旗の数が多い順にその対応する商船のキャプテンから選びます。港カードは手番プレイヤーが得ます。

もちろん有望な商船や船の中の高いランクを目指して、船乗りを移動させる事が出来ます。他の商船に移る時はそこでの最下位のランクに移ります。同じ商船で上のランクに移りたい時は、上のランクの船乗りを指名して、カード勝負となります。まず、その商船に対応する旗を手札から好きなだけ出します。戦いを挑まれたプレイヤーは同じ枚数内でそれを超える数の旗を出さなければなりません。このとき、ランクの差マイナス1が防御の旗数に加算されます。

例えば、一つ上のランクを狙う場合はこの加算分がないので、旗が3つ書かれたカード1枚を提示すれば無条件で勝ちます(3つが最大なので)。人気のある商船で下から這い上がるには一気にキャプテンを目指すより、段階を踏んで、他人の手札具合を見て戦いを挑むのが良いです。なお防御に成功すると、ボーナスとして勝負に使ったカードを1枚、自分のスパイスとしてさらせます。

色々と考えさせられるゲームで、4種のスパイス3つずつという25点の組み合わせを達成した僕が勝ちました。今回プレイしたゲームでは一番面白かったです。カルタゴの商人にちょっと似ているという意見がありました。

カード上限と旗の上限がうまく機能しているように見えます。また、キャプテンにはどちらの決算でもかなりの恩恵があります。このあたりの綾がわかってきたのが終盤だったので、もう一度プレイしたかったのですが、周りではあまり好評ではありませんでした。まあ5人は適正ではないと思いますが、ぜひ3-4人で遊んでみたいです。

ルールでは、ランクを巡る戦いのとき、同色の旗を1枚手札に残さなくてはならない、とあるようですが、リボーグのチェックのしようがないし、あまり意味の無いルールだと思います。もしかしたら誤訳なのかもしれません。

結果:自分 28、クリスチャン 27、ラリー 17、ジェイコブ 10、マイク 5



このあとマイク行きつけのオースティングリルというチェーン店が閉まっており、隣のテイクアウトの店(名前失念)で、夕食です。感謝祭ラップなるものをクリスチャンのすすめで食べてみました。ブリトーやファヒタとおなじようなラップ系の食べ物ですが、中が七面鳥とスタッフィングとクランベリーソース。まさに感謝祭ですね。けっこういけます。



ハンブルグム Hamburgum
(説明40分 プレイ時間 1時間20分)
Hamburgum.jpg今回の目玉と言えるハンブルグム。ボードはリバーシブルになっていて、今回は初心者用のロンデニウム(ロンドン)をプレイ。運の要素の全くないゲームで、ロンデル rondel という円形のマス目を1-3マス任意に進んでそのアクションを行う、というシステムは、作者ゲルツ特有のものらしいです。

砂糖、布、ビールの3品目を生産し、船で国外に売ってもうけたお金で木材、レンガ、鐘を買って教会を建てる、という流れですが、生産向上のために建物を買うと、その品目の売値が安くなったりと、よく出来ています。

HamburgumComponent.jpgロンデルに書かれたアクションは、砂糖、布、ビールの生産、建物購入、船の購入、教会への献金、木材やレンガの購入または生産品の売却、などとなっており、3マスまでは無料、それ以上は勝利点を払う事によって進めます。なにしろ効率が全てのゲームなので、結構綿密な計画が必要とされます。

教会を建てるための木材、レンガなどのコンポーネントはよく出来ていて、特にレンガは本物のレンガでいい感じです。

結果:クリスチャン 65、ジェイコブ 58、ラリー 58、自分 44、マイク 33



クレイジーダイヤモンド と カラティノ Crazy Diamond and Karatino
(説明 15分 プレイ時間 1時間10分)
CrazyDiamond.jpg中央から人数分(6人まで)プレイヤーの専用ボードが伸びています。ボードは地図になっていて、各プレイヤーの地図は全く同じです。中央のダイヤモンドの原産地から手前の出荷地まで25個のダイヤモンドを最初に運んだプレイヤーの勝ちです。

手番にはサイコロを振って、全員がその数だけダイヤモンドを1つ進めます。序盤ではテイクイットイージーのように他のプレイヤーと全く同じ動きをする事も可能ですが、免許証や、特定の港や空港の権利を買うにつれてプレイヤー間で状況が異なってくるので、全く同じというわけにはいきません。

サイコロは1-4、港、空港、の6面です。港が出た時は川沿いに港を2つ分、空港が出た時は空港から空港へどこでもダイヤモンドを運ぶ事が出来ます。赤い道路は自動車専用道路なので免許証が必要です。また、同じ手番で自動車専用道路(赤)と砂利道(灰色の道)の両方にまたがっては動けません。

鍵となるのが、港や空港の独占権。これにはダイヤモンド3-5の支払いが必要ですが、他のプレイヤーはその港や空港だけでなく、都市ごとブロックされてしまいます。これが強力で、拠点となる港や空港を早めに押さえるのが大切です。またブロックを解除する事も出来、それには独占権を持ったプレイヤーにダイヤモンドを支払わなければなりません。

独占権と使用量の差はゲーム終了時の独占権カードの価値となります。つまり独占権が5の空港で使用量が3だったら、その独占権カードは2の価値があるので、誰か1人が使用料を払ってくれれば元が取れてしまうのです。2人が払えば、儲けが出ます。自分以外を全員ブロック出来る上に、これではちょっとバランスが悪いのでは?と思いました。

ダイヤモンド25個への道は遠く、早めに重要な独占権を4つ買い占めて殆ど元を取った僕が勝ちました。この手のゲームで1時間以上は長いですね。20-30分だと良いのですが。

結果:自分 25、ラリー 17、ジェイコブ 16、マイク 15、クリスチャン 14



ストリート スマート Street Smart
StreetSmart.jpg今回唯一途中で頓挫したゲーム。スエーデンのゲームらしいのですが、ロボラリーをもとにしており、9枚のカードから5枚選んでキャラクターの動きをプログラムします。変わっているのが、毎回キャラクターをドラフトしていく事で、選んだキャラクターをうまく使って自分の店を増やしていくのです。例えば、「お客」というキャラクターは既に置かれた自分の店を踏むと店を1つ増やせます。逆に「喫煙者」は他人の店に火をつける、といった具合です。

それぞれのキャラクターはうまく使う事によって自分の店を増やせるのですが、かなり運の要素が高く、ボードが6割埋まった時点で中断となりました。まあ続けても良いと僕は思ったのですが。



ジャンタリス Jantaris
(プレイ時間 1時間40分)
Jantaris.jpg最後にはインド辺りの地名っぽい(架空の地名らしい)ジャンタリス。ボード上の8つのエリアのうち指定された3つで最大のコマ数になること、または赤と黒のキューブを使った競りでカードを買う事によって得点していきます。同時アクションのバッティング系で、毎回4つのアクション(キューブを得る、エリアにコマを置く、相手のコマを排除する、あと一つ失念)からひとつを選択して、同時に公開します。

問題は、バッテングした人数によって3通りもの異なった結果があることです。全部で12ケースとなり、とてもじゃないけれど覚えきれません。もちろん一覧表が各自に配られるのですが、デザインとしては美しくないですね。

3つのエリアでトップになるというのはかなり大変で、ゲームは癒着してしまいました。それでもなんとか競りで点を稼ぐプレイヤーが現れて終了。

バサリや貴族の努めのように他プレイヤーのアクションを読む事が大切だとは思いますが、バサリをやった方が楽しいです。

結果:クリスチャン 13、ラリー 11、ジェイコブ 11、自分 9

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