土嚢の会 2021.05.15

Lunch20210515.JPG今月の土嚢の会は、初参加の3人を含む13人と多くの方が参加してくれました。喫茶マーブルの1階と地下を両方使い、換気と感染予防に気をつけながら、楽しい時間を過ごせました。ランチはマーブル特製の「土嚢ランチ」でひとりずつ隔離して食事。そしてテイクアウトの夕食はオムライスが提供されました。




トラペーツ Trapez
(説明 5分 プレイ時間 15分)
Trapez20210515.JPGゲームマーケットで手に入れた「トラペーツ」です。少し前の土嚢の会で、試作品を作者の1人であるエリサさんが持ってきてくれました。製品版を遊ぶのは今回が初めて。3x3x3のヘックスヘックスボード(つまりカタンの開拓と同じ大きさ)に交互にタイルを任意の場所に任意の向きで置きます。正六角形のタイルは等脚台形2つに白黒に塗り分けられており(タイトルの「トラペーツ」は台形の Trapezoid/Trapeziumから来てると思われます)、自分の色をタイル7枚分繋げるのが目的です。面白いのはあるタイルを囲んだ場合は、そのタイルを任意の方向に60度回転させるのです(2枚以上が同時に囲まれた場合は1枚を選ぶ)。このルールによって、配置のタイミングが大切になります。最後まで7枚分繋がらなかったときには、多い枚数を繋げた人が勝利です。

とけいさんと遊びました。途中までは一進一退で、これはどちらも7枚にならないのでは、と思いましたが、最後の最後で自分が8枚分繋がって勝利。

結果:自分 勝利、とけい 敗北



パサ Pasa
(説明 10分 プレイ時間 各5-10分)
Pasa20210515.JPG去年の秋のゲームマーケットで購入したゲームです。ダイスを使ったセミアブストラクトです。小さなダイス専用のボードに自分のダイスを2つ置きます。手番にはこのうちどちらかを使って自分のコマを進め、そしてダイスを振って出た目に置きます。こうして相手の王様を取ったら勝利です。

ダイス目はパリティ(偶奇)によってチェッカーボードの黒か白のどちらかのコマしか動かせません。しかし、数字を任意に分けて、複数のコマ(おそらく3つ以上も可能)を動かすことができます。コマは縦横に動き、何度曲がっても構いません。斜めには動けません。相手のコマと同じますにたどりつけば相手を取れます。またコマを2段に重ねると防御に対してちょっと強くなるクッションのような役割を果たします。

一番小さな1はパリティを無視できるのは良いのですが、それでも1歩しか進めないのであまり有効に使えません。やはり5や6の目が一番役に立ちます。

防御をするのはコマを積むことくらいで、少し隙間ができると相手は侵入してあっという間に負けてしまいます。また2戦目では自分はすべてのコマのマス目とダイス目の色が異なってしまい、まったく動けない状態になってしまいましたが、そのときはどうするのかルールには書いてありません(おそらく敗北だと思いますが、ダイスを振り直すのでは、という意見もありました)。どうなるのか知りたいものです。

結果
1戦目:とけい 勝利、自分 敗北
2戦目:みどり 勝利、自分 敗北



ザイク Zaic
(プレイ時間 各15-35分)
Zaic20210515.JPG初参加のみどりさんと、「ザイク」を遊びました。この手のタイルを配置していくゲームとしては、ルールがよくできています。目的は上から見たときに広いエリアを獲得することですが、テーブル上の1段目では直接隣接するようには置けないというのが難しいところです。

1戦目は自分が勝ちましたが、2戦目はお互いにじっくりと考えて、なんと5対5の同点でしたが、タイブレークは2番目に大きいエリアということなので、5対4で負けてしまいました。こんなに接戦になるとは! 熱い戦いでした。

結果
1戦目:自分 10、みどり 8
2戦目:みどり 5-5、自分 5-4



デュプロヘックス Duplohex (デラックス版)
(プレイ時間 各10-15分)
Duplohex20210515.JPG初参加の尾根ギアさんがとけいさんと「デュプロヘックス」を遊んでいたので、自分とも遊びませんか、と誘ってみました。コネクション系のゲームはやり慣れていないと難しいところがあります。やはりプレーンな「ヘックス」から始めるのが一番良いかもしれません。

結果
1戦目:自分 勝利 尾根ギア 敗北
2戦目:自分 勝利、尾根ギア 敗北



混ぜないで! Don't Mix It!
(プレイ時間 各15分)
DontMixIt20210515.JPG多人数パズルゲームで「奇妙なキッチン/謎の地下世界」をもう少し簡単にしたようなゲームです。プレイヤーは全員同じタイルを持ち、ランダムに選ばれた1枚のタイルを全員自分のボードにおいていきます。目的は4種類のゴミをきっちりと分けること。分けられたゴミは1個1点の得点になり、それ以外は無得点です。なお、タイルは30枚中25枚しか使わないので、毎回最大得点が異なります。

1戦目はゴミが全部で36個ありましたが、最高点はとけいさんの29点。自分は大きなエリアが完成せずに他のゴミが混じってしまったのが痛かったです。2戦目はこの日の最後に遊びました。ゴミは38個でエサさんは全てを仕分けして38点! 最後のタイルさえ合っていれば自分も38点だったのに! と最後の1枚に左右されてしまう局面が多いゲームかもしれません。本当ならばそうならないように、最後のスペースはすでに壁で四方を囲ってしまうのが良い戦法ですね。

結果
1戦目(最大36点):とけい 29、みどり 27、佐藤 26、自分 26、尾根ギア 24
2戦目(最大38点):エサ 38、自分 33、とけい 31、中村 27、たっくん 19



ドラゴン Draco (オリオン Orion より)
Draco20210515.JPG久し振りに持ち込んだ「オリオン」から一番簡単な「ドラコ」を遊びました。今回は自分が騎士を担当し、しのだけさんととけいさんのダブルヘッドドラゴンです(単に2人で協力しているだけなのですが)。序盤は確実にドラゴンを倒せると思っていたのですが、途中ですり抜けられてしまい敗北。久し振りだとやはり動きに慣れるまでが難しいゲームですね。この「オリオン」からはまだ遊んでいないゲームも幾つかあるので、それらも遊んでみたいものです。
結果:しのだけ&とけい(ドラゴン軍) 勝利、自分(騎士) 敗北



トライアド Triade
(プレイ時間 15分)
Triade20210515.JPG去年のクニツィア会で遊んだシュピールボックスの付録のゲームです。クニツィアの「インターメッツォ」やコンウェイの「ゲームオブライフ」というシミュレーションに似たゲームで、なかなか面白かったので持ってきました。良い配置のパターンを忘れてしまい、そのまま土井さんが31個置いて勝利。そのあと土井さんとエサさんも遊んでくれたようです。

結果:土井 4、自分 0



フィボナッチ Fibonacci
(プレイ時間 10分)
Fibonacci20210515.JPG久し振りに持ち込んだ「フィボナッチ」です。他のゲームにはあまりない動きがあり、スピーディーで面白いゲームだと思います。序盤以降は6アクション制なのですが、それぞれのアクションは単純なのでまずまず相手を読みやすいと思います。初参加のイチダイさんと対戦して勝利。

結果:自分 勝利、イチダイ 敗北



ヤバラス Yavalath (デラックス版)
(プレイ時間 各5-15分)
Yavalath20210515.JPG続けて、イチダイさんとエリサさんと2人とも遊んだことがないという「ヤバラス」を遊びました。3人プレイだと、次の人の勝利を必ず止めなければならないというルールがあり、それをうまく利用して生き残っていきます。1戦目はボードが半分くらい埋まって終わりましたが、2戦目はボードがかなり埋まってしまい、もう誰も勝てないのでは、と思い始めたところでエリサさんが見事に勝利。

結果
1戦目:自分 勝利、イチダイ、エリサ
2戦目:エリサ 勝利、自分 イチダイ



ブロックス ファストファン! Blokus Fast Fun!
BlokusFastFun20210515.JPGエサさんが激安店で見つけたという「ブロックスファストファン Blokus Fast Fun!」です。内容は「ブロックスデュオ」と同じですが、コマの材質が異なります。見た目ではちょっと安っぽい感じですが、プレイアビリティーは問題なかったです。1戦目は圧倒的にエサさんの勝利。ボーダーバブル方式(境界線に1x1の泡みたいな空きますをたくさん作って相手を阻む)に見事にやられました。悔しいので2戦目へ。1戦目よりは善戦しているなあと感じていましたが、なんと最後には1点差で勝利(写真)。これは嬉しい。

結果
1戦目:エサ 18、自分 32
2戦目:自分 18、エサ 19



マナラス Manalath
Manalath20210515.JPG気持ち悪いゲームの代表格(?)である「マナラス」です。3-1-2という勝利の配置を目指すのがわかりやすいと思います。慣れてくると色々な手筋があると思いますが、なかなかそこまでやり込むまでには至らなそうですね。今回は2戦2勝。

結果
1戦目:自分 勝利、エサ 敗北
2戦目:自分 勝利、エサ 敗北



最後に「どろぼうギツネのマジックパンツ」を3回と「混ぜないで! Don't Mix It!」を1回遊んで(結果は前述の通り)この日の土嚢の会は終了です。道化師さんとは一緒に遊べませんでしたので、また次回ですね。周知の通り、ネスターゲームズからは、いわゆる土嚢スタイルのペンケースでのゲームの販売は終了してしまいましたが、土嚢の会はアブストラクトゲームの会として末長く続けていきたいものです。

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