アジアの伝統ゲームで遊ぶ会 2018.06.10

トリックテイキングパーティー主催者のひげくまごろうさんによる「アジアの伝統ゲームで遊ぶ会」というマニアックな会に少しだけ参加しました。



十胡 Shihu
(説明 10分 プレイ時間 95分)
Shihu20180610-0.JPG「四色牌(スーサーパイ)」と呼ばれる変わった牌を使って遊ぶラミー系のゲームで「シーフゥー」と読むそうです。その名の通り、牌は四色、書かれた文字は師、士、相、車、馬、包、兵の7種で計28種類。それが各4枚ずつで計112枚あります。3-5人で遊べますが、4人がベストのようです。

このゲームを最も特徴づけているのは、引いた牌を手札に加えられない(!)というところです。引いた牌は自分の捨て牌の列に出して、そこから自分自身で「ポン」や「チー」をするのです。つまり、手牌を揃えるという概念はなく、すでに面子の一歩手前のものしか意味がありません。そのときにどの牌を捨てるかは自由なので、これが唯一の手牌調整といえるでしょう。自分で積もっても強制的に捨てなければならないので「フー(麻雀のロン)」されてしまうという、一見理不尽なゲームです。「フー」されなければ、自分が最初に「ポン」や「チー」をする権利があります。

Shihu20180610-1.JPG面子には刻子(トリプレット)と順子(シークエンス)があります。数字もないのに順子とは、と思うのですが、師士相の組み合わせ(2点)と車馬包の組み合わせ(1点)がそれに当たります。つまり順子とはいえ必ず1面待ちなのです。その他に兵だけは異なる色の兵同士で3-4枚の順子となります(それぞれ3、5点)また師だけは特別に1枚でも面子として扱います(1点)。刻子は暗刻が3点、明刻が1点ですが暗刻というのは手牌に最初から3枚あるときだけです(自分で引いたものは捨て牌扱いなので)。さらに槓は必ずしなければならないという恐ろしいルールがあります。マスト槓。これにより暗槓は8点(最初から4枚持っている)、明槓は6点と点数が上がりますが、師だけはなぜかこの得点が逆です。

Shihu20180610-2.JPGあがるためには手牌のすべてが面子の一部でなければならず、そして最低10点なければなりません。余った牌を処理する手段として、10点を越えると「ティン」という宣言をして、以降は捨て牌に対して対子でも面子として扱えるようになります(ただし対子は0点です)。

色々な意味で不安になるゲームですが、遊んでみるとそれなりの面白さがあります。とにかく引いた牌は手に入れられずに捨て札、というのとマスト槓のルールが斬新です。結局半荘にあたる8回を遊びました。

結果:たろ 133、しのだけ 113、bluerose 113、自分 51



大老二 Da Lao Er
(説明 10分 プレイ時間 15分)
DaLaoEr20180610.JPG台湾で遊ばれているらしい、大富豪のようなゲームです。3が弱く2が強いなど大富豪に似たランクですが、スートにもランクがあり同じ数字でもスートが強ければ出せます。また、1、2、3、5枚出しがあり、1-3枚は同位札を出す通常のルールですが、5枚出しではポーカーの役を出します。一気に手札が減るのでうまく使うべきでしょう。このとき有効な役を詳しく聞くのを忘れましたが、ストレートより上なら出せると思います。わかりづらかったのは、最強のストレートは2AKQJではなく、65432であるというところです。

手札運が強く、大量のカードを出せるあたりがティチュにプレイ感覚が似ています。

結果:けんじ 281、ハラペコ 256、しのだけ 241、自分 221



なかなか普段遊ばない伝統ゲームを遊べて楽しかったです。また、こういう機会があれば是非参加したいものです。

SHARE