ゲームカフェぶんぶん 2018.02.05

オストル Ostle
(プレイ時間 10分)
Ostle20180205.JPG一味さんと、店に常備してある2人用のアブストラクト「オストル」を遊びました。押して取るのでオストルというタイトルだと思うのですが、相手のコマを2つ盤外に押し出せば勝利です。穴というコマがあり、この穴に相手を落とすこともできます。千日手は禁じられているのですが、4手や6手の千日手はどうなんだろうという話になりました。実際、今回は4手周期の千日手が起こって処理にちょっと困りました。前回遊んだ時よりはゲームになっている気がします。

結果:自分 勝利、一味 敗北



セイミ イン ザ スーパー クレイジー ワールド Seimi in the Super Crazy World
(プレイ時間 30分)
SeimiInTheSuperCrazyWorld20180205.JPG3人でノーマルモードです。拳のカード(4、5ラウンド)の得点が高かったので、序盤から少しずつ拳を貯めていきました。この成果もあり、4、5ラウンドではトップを取ったものの、最終の6ラウンドでは全く及ばず。もう少し力加減を調整すればよかったと思います。名人は5枚も得点トークンを取ってトップでした。

結果:名人 16、自分 15、一味 12



アメンラー カードゲーム Amun-Re: The Card Game
(説明 30分 プレイ時間 80分)
Amun-ReTCG20180205-1.JPG「アメンラーカードゲーム」は「アメンラー」を基にしたゲームです。カードゲームとはいうものの、ボードゲーム版「アメンラー」の特徴の一つだった12種39枚の特殊カードはなく、カード枚数はさほど多くありません。もっともボードにあった15の地域は45枚のカードになっており、これを指して「カードゲーム」と言っているのかもしれません。

「アメンラー」と比べて簡略化されているところもあれば、新たなメカニクスも導入されており意欲的なゲームです。「アメンラー」では土地の競り、購入と建設、捧げものの競りと捧げものボーナス、収入、得点(3、6ラウンドのみ)という流れだったのが、こちらは、土地の競り(3回)、捧げものの競りと捧げものボーナス、収入、建設、得点という流れで、大きな違いは建設フェイズのタイミングです。面白いのは手札となる現金カードで、1ラウンド目は14、それ以降は前のラウンドで余った金額に等しくなるように0−8のカードの組み合わせを選ばなければなりません。0は必ず選ばなければならないので、例えば14ならば0+5+9や、0+2+3+4+5のような様々な組み合わせが可能です。この整数分割的な思考は面白いですね。カードは順に選んでいくというのもポイントで、他のプレイヤーの数字の組み合わせを見て決められます。選んだカードは3回の競りに1枚ずつ、そして捧げものに1枚以上使いますが、0のカードは何度でも使えるのでうまく支出を抑えることも大切です。

競りでは人数分の土地カードを公開し、順に欲しい場所に手持ちの現金カード1枚を置きます。すでに他のプレイヤーがビッドしているなら、オーバービッドができます。オーバービッドされるとそのカードは戻り、あらためてどこでも(同じところでも)ビッドできます。同じところに行けるところてん式の競りという感じで、金額の上がり方が急ではないのでオーバービッドがボードゲーム版よりも起こりやすいのではと思われます。この競りを3回連続で行い、各自3枚の土地を手に入れます。

捧げものはアメンラー式で、これにより農民1人あたりの収入が決まります。そして多くビッドしたプレイヤーからボーナスとしてピラミッドを3、2、1個もらえます。その後、農民やラクダからの収入があり、そしてピラミッドを好きなだけ建設します。この建設コストは三角数の初項を省いたもので、1、2、3、4・・・のピラミッドは、それぞれ3、6、10、15・・・のコストがかかります。ここで残ったお金は現金カードになります。

得点は毎ラウンド終了時に決算をします。ピラミッドは3つの土地に1個ずつでようやく1点です。ボードゲーム版ではこれは6点なので、大きな違いです。またピラミッドの最多ボーナスもないので、モノポリーの家のように均等に建てていくことになっています。ほかにはスタートプレイヤーを表すアンクトークンを持つプレイヤーとアンクシンボルが少ないプレイヤーにプラスマイナス1点、そして農民9以上でプラス1点です。

これを3ラウンド繰り返して終了です。2ラウンド目以降は、競りで獲得した3枚の土地はこれまでの3枚の土地を拡張していきます。

Amun-ReTCG20180205-2.JPG今回の現金カードの構成は以下の通り。
第1ラウンド:一味 0+2+5+7、名人 0+2+4+8、シミーズ 0+1+2+5+6、自分 0+1+2+3+8
第2ラウンド:一味 0+1+2+3+6+7、名人 0+1+2+5+8、シミーズ 0+2+3+5+6、自分 0+1+2+4+6+7
第3ラウンド:一味 0+2+3+4+6+8、名人 0+1+3+7+8、シミーズ 0+3+4+5+6、自分 0+1+3+4+5+8

「アメンラー」と似ているようで異なる部分も多いです。現金カードを整数分割のごとく分けていくのは非常に面白いのですが、得点や土地カードなどがちょっとバランスを崩している気もします。もちろんこれは今回の印象なのですが、すごく良いゲームに一歩届かない惜しいゲームなのかもしれません。みんなの「久し振りにドイツゲームをやったっていう感じ」という感想が印象的でした。

結果:名人 18、自分 17、一味 16、シミーズ 14



ビッダーズ! Bidders!
(説明 20分 プレイ時間 55分)
Bidders20180205.JPGかなり久し振りに遊ぶ「ビッダーズ」です。白黒のカードに対応した2種類の競りを同時に行い、それが絡み合っているのが独創的です。さらにそのあと白カードの勝者から分け前をもらうべく両隣のプレイヤーが競りをします。黒はビッド値が固定していますが、リビッドのたびにビッドの対象であるお金が少しずつ減ってきます。この減ったお金は白のカードのビッドの対象となり、こちらは競り値は通常通りの吊り上げ式です。ゲームの勝利条件はお金ですが、名声が最も低いプレイヤーは自動的に脱落となります。この名声の値が白のカードにはプラスで、黒のカードにはマイナスで書かれています。よって、あまり黒のカードを取りすぎると自動的に負けてしまうわけです。

また、ビッドでは、いわゆるビッグチーズ式(アミュレット式)を用いており、毎ラウンドビッドで使ったトークンが戻ってきます。これが隣のプレイヤーとの共有カードか自分だけのカードで別々に戻ってくるのも面白いところです。

もう少し、黒と白カードの額面にメリハリがあっても良いと思いますが、なかなか楽しく遊べました。こういう同人ゲームがもっと出て欲しいものです。

結果:一味 28、自分 24、シミーズ 22、名人 28(脱落)

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