土嚢の会 2017.05.21

Games20170521.JPG今月の土嚢の会は、ゲームマーケットで手にいれたばかりの「ウクレレ」や「茸vs筍」、初プレイとなる昔のゲームの「万里の長城(サクソン)」や「テラス」、そして土嚢は「イチシチ」「アバンデ」「ヴォロー」「カイロコリドー」を遊びました。他にも、先月遊べなかった「クラミ」や「ボーテス」ができたし、色々なテストプレイもできて大満足です。




パラゴ Palago
(プレイ時間 各5-10分)
Palago20170521.JPG「パラゴ」はタイルをつなげていって自分の色のループを作るゲームです。タイルは1種類しかなく、手番に2枚ずつ置きます。その2枚は接していなければならず、また少なくともどちらか1枚は必ずこれまでに置かれたタイルに接していなければなりません。この2枚配置ルールを忘れていて最初は1枚でやっていたプレイヤーもいて、ルールの確認を怠ってしまい悪いことをしたなあと思います。今回はバラの騎士さん、大塚さんと2戦ずつ遊んで計3勝1敗。いずれ多人数バージョンのゲームも遊んでみたいです。

結果
1戦目:バラの騎士* 勝利、自分 敗北
2戦目:自分* 勝利、バラの騎士 敗北
3戦目:自分 勝利、大塚* 敗北
4戦目:自分* 勝利、大塚 敗北



ウクレレ Ukulele
(説明 5分 プレイ時間 各5-10分)
Ukulele20170521.JPGゲームマーケットで購入した、チェッカー/ドラフツの動きに似た到達系のゲームです。目的は相手のスタート地点に自分のコマを移動させることで、ダイアモンドゲーム/チャイニーズチェッカーの変形と言えるでしょう。手番には自分のコマでも相手のコマでもジャンプできます。ただし連続ジャンプはできません。また動きにも幾つか制限があり、おそらく収束するようにできているものと思われます。コンポーネントが音符でケースがDVDケースというのもなかなか洒落ています。

結果
1戦目:自分 勝利、バラの騎士* 敗北
2戦目:自分* 勝利、バラの騎士 敗北



茸 vs 筍 Mushrooms vs. Bamboo Shoots
(説明 5分 プレイ時間 各10-20分)
MushroomsVSBambooShoots20170521.JPGゲームマーケットでくさのまさんから頂いたゲームです。配置場所を指定していくエリアマジョリティーで、大まかに3エリアx3エリアのグリッドになっており、その中がさらに3マスx3マスに分かれています(数独のボードと同じです)。毎回異なる縦列と横列でエリアを指定して、そこに自分のコマを置きますが、コマに描かれた草の絵が指定したエリアにあるという条件さえ満たせば、はみ出しても構いません。3手番が終わると再び縦列と横列でエリアを自由に指定できるようになります。こうして、最後には各エリアで9マス中多く置いている方がそのエリアの勝者となり、多くのエリアを勝ち取ったプレイヤーが勝利します。

どこかで見たようなシステムのような気もするし、新しいような気もします。エリアマジョリティーなのですが、2マス分に数える1x1のタイルなどがあって、結構一筋縄ではいきません。また今回はそうはなりませんでしたが、獲得エリア数が同じ時のタイブレークのルールが結構ややこしいという印象を受けました。あと、プレイアビリティーの問題ですが、1x1のタイルにも草を描いておいた方がわかりやすかったと思います。X字形の変形タイルもあって、コマの形と個数を吟味すればもっと面白くなりそうな気がします。

結果
1戦目:バラの騎士* 4、自分 3
2戦目:自分* 6、バラの騎士 2



イチシチ Iqishiqi
(プレイ時間 各10分)
Iqishiqi20170521.JPGサッカーボールのように黒い筒(ボール)を自分のゴールに入れるゲームです。ただ、その前に手詰まりになって負けてしまうことが多く、今回も2戦遊んで2回とも手詰まり終了でした。どのように配置すれば良いのか、戦略があるのかないのか、よくわからないゲームです。

結果
1戦目:エアンヌ* 勝利、自分 敗北
2戦目:エアンヌ 勝利、自分* 敗北



アバンデ Abande
(プレイ時間 各20-30分)
Abande20170521.JPGアバンデを遊ぶのはちょっと久し振りです。すべてが繋がっていなければならないというアバンデルール、3段までという制限、それに最後に相手が隣にいないと得点にならないというシステムなどシンプルながらもよく考えられています。今回は基本ボードだけでしたが、また変形ボードも試してみたいです。また、同作者のアタングルというゲームも遊べるようですが、現在ページ更新中らしく、ルールがダウンロードできるまで少し時間がかかるみたいですね。アタングルの方が面白いうというプレイヤーもいるみたいなので、そちらもぜひ試してみたい。

結果
1戦目:自分* 16、エアンヌ 11
2戦目:自分 17、大塚* 9



クラミ Kulami
(プレイ時間 各20分)
Kulami20170521.JPGこれまた久し振りとなる「クラミ」です。エアンヌさん持ち込みの新版で、パッケージデザインがポップになっており、また前回おいたマーブルにかぶせる輪っかが付いています。相手と自分が前回おいたボードには置けないという制限があるので、この輪っかがあるとわかりやすいですね。かなり変な配置で試してみました。どんな配置でもそれなりにゲームになるのがすごい。

結果
1戦目:菊子* 25、自分 25
2戦目:自分* 29、菊子 19



ヴォロー Volo
(プレイ時間 各10-30分)
Volo20170521.JPG続いて「ヴォロー」です。菊子さんは正しいルールであまり遊んだことがないということなので、ルールを確認しながら遊びました。「アバンデ」や「ミックスツアー」と同じディーター・シュテインの傑作です。相手を上手く隔離しつつ自分は繋がるようにするのですが、自分のコマの隣りには置けないという制限を上手く利用することが大切です。奥が深いゲームで、まだまだ訓練が必要です。

結果
1戦目:自分 勝利、菊子* 敗北
2戦目:自分* 勝利、菊子 敗北



テラス Terrace
(説明 10分 プレイ時間 各15-30分)
Terrace20170521.JPG今回土井さんと遊んだのは「テラス」です。「アバロン」とともに、90年代初頭には北米のいろいろな店で見かけたゲームです。当時は白黒の渋いデザインでしたが、自分が手に入れたのはオレンジと緑という派手な色です。通常ゲームだとプレイ時間が120分というとんでもないことが書かれていたので、ショートゲームで遊びました。

各自6つのコマを持ちそれを自分の側の指定された場所に並べます。大、中、中、小、小、極小の6つのコマで、一番小さいコマはTの文字が描かれており、これをテラスコマと呼びます。目的は自分のテラスコマを相手側の隅に到達させるか、相手のテラスコマを取ることです。ボードが一番の特徴で、その名の通りテラスのようにL字の段状になっています。

手番には自分のコマを動かします。どのコマも動きは同じです。同じテラス上であれば、自他かかわらずコマを飛び越えてどこにでもいけます。1段上に上がるときは縦横斜めに、1段下がるときは縦横だけです。ただし、相手のコマを取るときは1段斜めに下がってしか取れません。ちょっとチェスのポーンの動き(進むのはまっすぐだが捕獲は斜め)に似ています、というより影響を受けていると思われます。2段以上上がったり下がったりはできません。

せっかくなので、2回遊びました。とにかくコマの動きが遅くて、ショートゲームでもかなりもっさりとしたゲーム進行です。上の段からでなければ相手を取れないのですが、その上の段に行くまでが大変です。テラスコマを1つのコマだけでかんぜんに道を塞げたりするのも、ちょっと問題です。テラスの段状のボードがあまり生かされていない気がします。ありきたりな感じがするし、あまりエレガントとは言えないゲームです。ボードゲームのつまらなさを広めたのが「モノポリー」や「人生ゲーム」だとしたら、アブストラクトゲームのつまらなさを広めたのは「アバロン」「フォーカス」「テラス」なのかもしれません。

結果
1戦目:土井* 勝利、自分 敗北
2戦目:土井 勝利、自分* 敗北



ヤバラックス Yavalax
(プレイ時間 各5-25分)
Yavalax20170521.JPG前日になかよし村で正式発表した「ヤバラックス」を6回遊びました。まずはテストプレイにも付き合ってくれた佐藤さんと2戦し、1勝1敗。次に、今回ふらっと立ち寄って、土嚢の会に参加してくれたしょうさんと3回遊びました。しょうさんは本当に偶然に初めてディアシュピールに1人で来たというのに、対戦した相手みんなが「強い、強い、とても初めてと思えない」という感想を言うので、気を引き締めて挑みます。でもあえなく3連敗してしまいました。特に3回目はかなりの接戦で、25分もかかりました。あとで「ギプフ」を遊んだ後に時田さんとも1回遊びました。

結果
1戦目:佐藤* 勝利、自分 敗北
2戦目:自分* 勝利、佐藤 敗北
3戦目:しょう* 勝利、自分 敗北
4戦目:しょう 勝利、自分* 敗北
5戦目:しょう* 勝利、自分 敗北
6戦目:自分 勝利、時田 敗北



万里の長城 Die Chinesische Mauer
(プレイ時間 20分)
ChinesischeMauer20170521.JPGサクソンのアブストラクトゲーム「万里の長城」です。どうもあまり良い評判を聞かないので、これまでプレイせずにいましたが、ようやくプレイ機会を持ちました。ルールの英訳があまり読みやすくないので苦心しました。64枚のうち、16枚ずつを公開して使って4x4に並べていきます。自分の色の塔が繋がった数とそれが4x4の外周に達した辺の数(0-4)の積が得点です。例えば10個をつなげてそれが外周の3辺に達していれば30点なのです。これを4ラウンド繰り返して合計点を競います。

自分の色の塔が繋がるように置かなければならないと書いてありますが、それでは戦略性があまりにも低いので、2ラウンド目からは自由におけるようにしてみました。それでもあまりにも淡々としており、タイルにもあまり工夫がないので、途中でやめようかと思ったくらいです。でもなんとか最後の4ラウンド目まで続けました。ボードゲームギークでシド・サクソンのなかで一番の駄作、と書かれていた理由がわかった気がします。

結果:自分 156、菊子 96



アッパーハンド Upper Hand (7x7)
(プレイ時間 15分)
UpperHand20170521.JPG今回は渋/マーゴのマーブルをすべて持ってきたので、黒と白を70個ずつ使って7x7のアッパーハンドができます。菊子さんと先手後手を変えて遊びました。先手が断然有利なので、いかにして先手の時に勝つか、そして後手の時に負けを少なくするかが勝敗を決めます。まずは自分が先手です。久し振りなのか、先手なのに後手後手になってしまい、たったの2点差で勝利。これはまずい。そして後手になった時には、27点負けと大敗してしまいました。動揺して写真を撮り忘れました(写真は菊子さん提供)。

結果:菊子 27、自分 2



ボーテス Bootes (オリオン Orion より)
(プレイ時間 各5分)
Bootes20170521.JPG「日本一、ボーテスが強い男」の名を欲しいままにする道化師さんと対戦です。動かせるコマは羊飼いの2つしかなく、それを使って間接的に自分の羊4つを相手側に到達させるのですが、どうやったら最短なのかが難しく未だによくわかりません。その最短手筋が道化師さんには見えるようです。次回のために、ちょっと研究するべきですね。

結果
1戦目:風来の道化師 勝利、自分* 敗北
2戦目:風来の道化師* 勝利、自分 敗北



ギプフ Gipf + タムスク ポテンシャル Tamsk Potential (ギプフプロジェクトセット1 Gipf Project Set 1 より)
(プレイ時間 20分)
Gipf20170521.JPGエアンヌさんに頼んでタムスクポテンシャルを持ってきてもらいました。タムスクポテンシャルがボードの中央に到達すると、ポテンシャルを取り除くことでもう1手番できます。相手に取り除かれたらもうタムスクポテンシャルは戻ってこないので、どんどん使って行った方が良いと思います。連続手番があるというのはなかなか強く、そして面白いです。序盤で一気に優勢になったのですが、中盤以降は経験の差か、エアンヌさんに押されて最後はこちらがコマ切れになりました。これらかしばらくは、タムスクポテンシャルで良いかも。

結果:エアンヌ 勝利、自分* 敗北



六目並べ Connect 6
Connect6-20170521.JPG「六目並べ」は12*プロトコル(先手が1個打ち、後手の初手番以降は2個ずつ打つ)で行うゲームで、連珠のように禁じ手などが一切なく、先手後手の有利不利もないので自分はかなり良いと思っているゲームの1つです。ところが、草場さんはこれに否定的で、お互いがブロックしていると終わらないとのこと。それを確かめる意味も込めて2回遊びました。2回とも終わりましたが、慣れてくるとブロックで終わらなくなるという危惧は残ります。4を2つ同時に作るか4と片側が止まっている5を作るのが常套手段でしょう。もう少し遊んでみたいですね。

結果
1戦目:草場 勝利、自分* 敗北
2戦目:草場* 勝利、自分 敗北



カイロ コリドー Cairo Corridor
(プレイ時間 10分)
CairoCorridor20170521.JPG初参加の戦闘員ディーさんとは、最後に「カイロコリドー」を1回遊びました。かなり久し振りで、置いたコマが全部得点になるという珍しい勝ち方をしました。どうもタイになりやすいと思っているのですが、実際はどうなんでしょうかね。

結果:自分 勝利、戦闘員ディー* 敗北



他は「スーパーアダプトイド」「デュボン」「タック」「ファクトリーファンナー」「ピッグテイル」なども遊ばれていました。終了後は近くのステーキハウスで夕食をとって解散。また来月も遊びましょう。

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