SW関西ゲーム旅行 前編 2015.09.19-20

9月19日から22日まで、シルバーウィークを利用して秋山さんと関西ゲーム旅行に行ってきました。シルバーウィークというのは初めて聞いたのですが、なかなかない貴重な連休のようですね。19日の朝、新横浜で合流して出発です。



クリベッジ Cribbage
(プレイ時間 40分)
Cribbage20150919.JPG往きの新幹線のぞみ9号の中でクリベッジを遊びました。秋山さんのリクエストで持参した自分のセットです。もう20年近く前にスコットランドで購入したものですが、小さいので結構気に入っています。

クリベッジを遊ぶのは非常に久し振りで、すっかりルールを忘れており、秋山さんに手ほどきをしてもらいました。秋山さんは最近クリベッジやごいたなど、伝統ゲームにはまっているようです。夢の中では勝っていたのですが、実は負けていました。

結果:秋山 121、自分 111



KiwiGames20150919.JPG新大阪から御堂筋線で難波へ出て、たなやんさん、ハイライフさん、温泉卵さん、西の道化師さんに合流します。まずは温泉卵さんおすすめの難波駅近くの「大吉」で天ぷらを食べました。付け合わせのアサリのみそ汁の貝殻を床に叩き付けると言う風習があるらしく、床は貝殻だらけです。自分もそれに倣って殻は床に捨ててました。

そのあとはゲームショップ巡りです。まずはキウイゲームズまで歩き、次に恵美須から地下鉄を乗り継いで鶴橋のディスカバリーゲームズへ、さらに谷町六丁目のデザートスプーンを訪問し、最後はDDTまで歩きました。ディスカバリーゲームズとDDTは初めての訪問です。

DiscoveryGames20150919.JPGDiscoveryGames20150919-2.JPG
DDT20150919-1.JPGDDT20150919-2.JPG

DessertSpoon20150919.JPGどの店も個性的でプレイスペースがあり、大阪は恵まれているなあと思います。デザートスプーンではコーヒーを飲みながらゲームを幾つか遊びました。




航海の日々 Days of Sailing
DaysOfSailing20150919.JPG内容が分からないものに対してビッドしていくというシステムです。「建築家の祭典」という似たようなシステムのゲームがありましたが、こちらの方がどんどんカードが出てくるので考えどころがあり、また手持ちのお金がなくなって脱落してしまわないかとヒヤヒヤできるのも良い所です。たなやんさんのおすすめの一作。




似顔絵探偵 Painter Detective
PainterDetective20150919.JPGひとりの探偵とその他全員の目撃者に分かれる協力パーティーゲームです。目撃者は一定時間だけ犯人のカードを見ることができます。よく特徴を覚えなければなりません。そのあと、どの部位の特徴について証言ができるかがランダムに決められます。部位は頭(髪型)、目、鼻、傷などに分かれており、探偵に対して1人ずつ証言をしていきます。探偵はそれを元に似顔絵を描くのです。最後に自分が描いた似顔絵をもとに犯人のカードを特定できれば勝利です。

部位の指定が後から来るのがよくできていて、髪型は覚えているけど、耳は、なんてことがよくあります。なかなか面白いプレイ感覚のゲームです。

たなやんさんによれば、このゲームは別のゲームの準備になっていて、その別のゲームのほうがもっと面白い、とのことです。皆んなが描いた似顔絵を使ってゲームをするということで、次回はそれも是非試してみたいですね。




DDTのある堺筋本町から扇町へ抜け、そのまま天満へと歩き、夜はたなやんさんおすすめの串カツ屋の「串もん西屋」という店でたらふく食べました。串カツだけでなく魚介類も豊富で素晴らしい店です。ここでは、合流したやおきんさんとブルームーンを2戦遊びました。



ブルームーン Blue Moon
やおきんさんはブルームーンを持っていて遊びたいけれどルールがよくわからない、ということで、基本セットに入っているヴァルカとホークスで2ディール遊びました。まずはやおきんさんがヴァルカです。ヴァルカの炎の力には勝てず、我がホークスは負けてしまいました。そのあとデッキを交換してもう1ディール行いました。




みんなで梅田まで歩いて解散です。秋山さんと自分は三国の宿泊先で、nakiさんも交えてゲームを続けます。



ザ・ゲーム The Game: Spiel... so lange du kannst!
TheGame20150919.JPGこの旅で、合計3回も遊んだ「ザ・ゲーム」です。以前1回だけ遊ぶ機会があり、そのときは面白くて6回連続で遊びました。面白いのですがコミュニケーションに関するルールが曖昧なのはやはり不満です。その辺りをうまく解決してくれたら真の名作になりえたかもしれません。




もっとホイップを! ...aber bitte mit Sahne
(プレイ時間 15分)
Sahne20150919.JPGnakiさんのリクエストで久し振りに遊びました。ケーキの切り分け問題をメカニクスとするならケーキをモチーフにしてしまえ、というゲームで、きり分けが悩ましく、また食べてすぐに得点とするか、食べずに最多を狙うかも悩ましいです。やはり問題点は最後にはキングメイクになってしまうというところでしょう。

結果:naki 37、自分 32、秋山 30



自分はここで、疲れがピークを越えて眠ってしまいました。秋山さんとnakiさんは「ザ・ゲーム」を遊んでいたようです。



LiteratureFleaMarket20150920.JPG翌日20日は、午前中は朝から秋山さんと中百舌鳥の文学フリーマーケットに行き、秋山さんの手伝いをしつつマーケットを見物しました。世の中には色々なイベントがあるものですね。午後からはnakiさん一家と天王寺で合流してアベノハルカス界隈を観光しました。夜からは東京から来たまさのぶさんとも合流して、「あたり屋」で松茸と鱧のそばを食べたあと、三国で遊びました。




ストックパイル Stock Pile

(プレイ時間 80分)
Stockpile20150920.JPGまさのぶさんが持参してくれたゲームです。株ゲームということで、遊ばれているのを見たことがあり、ちょっと気になっていた所です。ゲームとしては株ゲームというよりはパーティーゲームだという気がしました。

このゲームでは6社の株があり、市場価格が上下していきますが、手に入れるのはオークションのみです。市場価格は売るときにだけ有効になります。競りでは、まず人数分だけ株の山(ストックパイル)を作ります。最終的には各プレイヤーがひとつの山を得るわけです。この山はプレイヤーがカードをめくって配置していき、「コロレット」のごとく仕込んでいくわけですが、プレイヤーにつき1枚は裏向きで置けます。つまりよくわからないものに対してオークションが行われるわけです。

このあと「アメンラー」のように手番順にビッドしていきます。ビッド値はボードに書かれており、オーバービッドされたらリビッドします。「アメンラー」との大きな違いは、同じストックパイルに対してリビッドできること、そしてビッド値の上がり方が15以降は5刻みになり緩やかになること、さらに上限が25であることです。率直に言えば、「アメンラー」のところてん式競りの劣化版と言う感じです。

この後、自分の株を何枚でも市場価格で売れます。そして株価操作が行われます。株価操作はラウンド毎にランダムに各自に配られており、6社のうち1社がどうなるのかが分かっているわけです。あっという間に倒産するのですが、自分より後の手番のプレイヤーが売り抜けたら目も当てられません。自分には根拠がないからです。

またストックパイルには株価を操作するカードが入っており、これが非常に強力です。なぜなら任意の会社の株価を操作できるという能動的なアクションだからです。他には追加で手数料を取られるカードがありますが、ゲームが煩雑になるだけであまり意味があるとは思えません。システム的には不要なカードです。

これを6ラウンド行うのですが、ほとんどコントロールが効かないので、ちょっと辟易しました。株のゲームと捉えていたからかもしれませんが、あまりに大味過ぎます。問題も多く、あるストックパイルが明らかに25以上の価値があることもあり、そのときはスタートプレイヤーが25をビッドしてしまえば良いと言うことになってしまいます。色々と機能していないのではないでしょうか。

今回は裏面のボードを使いました。6社それぞれに特徴があります。ただ、もともとハチャメチャなゲームなので、表面でも十分かもしれませんね。

自分以外には好評だったし、一般的にも評判は良いみたいです。

結果:まさのぶ 101、自分 92、hal 71、naki 69



カップケーキの女王 Queen of the Cupcakes (パートナーシップ)
(プレイ時間 60分)
QueenOfTheCupcakes20150920.JPG以前「魔獣の王」を気に入ってくれたnakiさんにと「カップケーキの女王」のペア戦を遊びました。枚数が非常に良くできていて、相手チームの投票したカップケーキに相乗りするのか、阻止するのかはなかなか悩ましいです。1位が決まらずに終わることもあれば、あっという間に1位が決まることもあり、展開も様々です。好評で、続けて比較のために個人戦を1ディールだけ遊びました。個人戦も良いけどやっぱりペア戦がベストなのでは、という意見が大半でした。

結果
1戦目(ペア戦4ディール):hal&自分 31、naki&まさのぶ 21
2戦目(個人戦1ディールのみ):naki 6、hal 3、まさのぶ 3、自分 1



そのあと再び「ザ・ゲーム」を遊んでおしまいです。やはり負けました。ここで文学フリーマーケットから帰宅した秋山さんと一緒に5人で短時間で遊べるもの、ということで「ダイスゲーム百科」より「ねずみと男たち」です。



ねずみと男たち Mice and Men
ひとりあたりダイスを3個使った振り直しがないブラフゲームです。シンプルなので、最近よく遊びます。面白いのは失点を喰らうのは勝負に残ったプレイヤーの中で最弱のプレイヤーだけで、勝負から降りるときの失点は1−10ラウンドで1−10点に固定されています。そして、釣り上げていくのは、負けたときの失点値なのです。グループによってこの失点値の上がり方が様々で、社会的実験としても興味をそそります。今回は、あるラウンドで残ったnakiさんとhalさんのあいだで「1000」、そして「2000」という恐ろしいビッドが出ました。結局、どちらかが降りたのでもう1人のプレイヤーが不戦勝になったのですが、なんらかの上限を決めた方が良いのかもしれません。何もせずにすべての勝負に降りていたら失点は合計55点です。なので「ラストパラダイス」のように55点を超えていたら、自動的に負けとする手もあります。あるいはビッドできる数値は、現在のラウンド数の5倍から10倍くらいまでとする手もあります。ちょっと改良案を考えてみたいです。

結果:自分 43、hal 126、まさのぶ 147、naki 214、秋山 336



後編に続く

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