テーブルゲームで遊ぶ会 2014.06.07

東京・青物横丁でルウイさん主催の「テーブルゲームで遊ぶ会」に行ってきました(正確には「創作ゲームで遊ぶ会」というのかもしれませんが、通しで今回第15回目のようです)。



ボーナンザ Bohnanza
(プレイ時間 25分)
Bohnanza20140607.JPG到着すると河原さんに誘われてもう1巡が終わりかけた「ボーナンザ」に飛び込みで入りました。それなりにうまく廻して行ったと思いますが、6−10の高価な豆を2枚くらいで換金していたので少々効率が悪かったです。

結果:河原 17、ryo 16、自分 16、芯D 14



バトルシップ エクスプレス Battleship Express
(説明 15分 プレイ時間 各10分)
BattleshipExpress20140607.JPG古いアメリカゲームである「バトルシップ」を短時間ダイスゲームにしたものです。クニツィアのこのシリーズには「リスク」をダイスゲームにした「リスクエクスプレス」もあり、こちらは何度か遊んでいます。そのうち「モノポリーエクスプレス」とか「クルーエクスプレス」とか出てくるのかもしれません。

「バトルシップエクスプレス」は基本ゲームと発展ゲームがあり、今回は初めてということもあって1回ずつ遊びました。各プレイヤーは5隻から成る戦艦の軍隊を持ち、一列に並べておきます。各戦艦には振れるダイスの個数と防御値が書かれています。手番には攻撃する艦隊を一番前に移動し、他のプレイヤーの戦艦の一番前か二番目のどちらかを攻撃できます。ダイスを指定された数だけ振り、ヒットを残してもう一度だけ振れます。これが相手の防御値以上なら勝ちです。ダイスは各戦艦に対応する面が1つずつとワイルドが1面なので基本的には3分の1でヒットします。潜水艦だけは特殊能力があり、ワイルドが出れば即撃沈です。先に3隻を撃沈させれば勝利です。基本ゲームは概ねこういったルールですが、さすがにあまりにも単純過ぎるかということになり、続けて発展ゲームを試みました。

発展ゲームでは戦艦のタイルを裏返し、それぞれに特殊能力が付きます。一回目と二回目のあいだに標的を決めれば良いもの、4回振れるがワイルドは数えないもの、前方に移動せずに攻撃できるもの、などなかなかよく考えられていると思います。こちらの方が楽しめました。

クニツィアにしては個人攻撃満載ですが、雰囲気がちょっと「グラディエーター」に似ています。短時間の「グラディエーター」といった感じでしょうか。

結果
1戦目(基本ルール):芯D 3、自分 2、ryo 1、河原 0
2戦目(発展ルール):ryo 3、芯D 2、河原 2、自分 2



カップケーキの女王 Queen of the Cupcakes (パートナーシップ)
(プレイ時間 2ディール30分)
QueenOfTheCupcakes20140607.JPGルールを読んだときから試してみたいと思っていたペア戦を漸く遊べました。以前のバージョンの「魔獣の王」にはなかったルールで、是非遊んでみたいと思っていたのです。

向かい合った2人がペアになり、得点を合計します。面白いのはカードをメルドする代わりに手札から2枚を裏向きにしてパートナーに渡せるのです。ちょうど「ロストシティ」のペア戦に似ています。ただし、このゲームでは手札枚数がないので論理的には1人のプレイヤーが何度でも連続して渡すことができます。このゲームでは手札に最低2枚ないとメルドができないし、枚数が多いほど調節しやすいために、どちらかひとりのプレイヤーに同じ種類を集めるのは大切です。この裏向きに渡すというのがゲームに対してとても良く働いていると思いました。

2ディール戦を行い、1ディール目は6対7の1点差で負けていましたが、2ディール目で一気に大量点を獲得して逆転です。これは面白いのでまたペア戦をやってみたいです。

結果:ryo&自分 16(6+10)、ナカタ&河原 10(7+3)



頭脳絶好調 チャレンジ Ingenious Challenges
(説明 10分 プレイ時間 95分)
IngeniousChallengeBoxes.JPG「頭脳絶好調」と「ケルト」はともに派生ゲームがとても多いのですが、両方に共通するものは、カードゲーム、ダイスゲーム、そしてタイルゲームの3種類です。「頭脳絶好調チャレンジ」はコンパクトな箱にこの3つの派生ゲームがすべて入っているセットで、ファンタジーフライトが出版しています。厳密に言えば「頭脳絶好調カードゲーム」と「頭脳絶好調タイルゲーム(邦題は「ゲニアール」)」の2つが2008年、そしてこの「頭脳絶好調チャレンジ」が2010年、そこから取り出した「頭脳絶好調ダイス」が2012年、というようになっており、ダイスゲームはアルバムが出てからシングルカットされたかのような感じです。

スコアボードは共通ですが、それぞれのゲームは単体としても、また3つ通しても遊ぶことができます。ここでは、それぞれの違いなどを書きます。

カードチャレンジ
「頭脳絶好調カードゲーム」とルールは同じです。
得点のエリアルール(0、1−3、4−6、7−10)があり、目的は7点以上、絶好調宣言は10点です。なおカードを引く前に最低点の色(複数でも良い)がなければカードの交換できます。

コンポーネントでは、カードの裏面のデザインが異なります。また「頭脳絶好調チャレンジ」のスコアボードは、「頭脳絶好調カードゲーム」のものを受け継いでいます。



ダイスチャレンジ
「頭脳絶好調ダイスゲーム」と同じように目的は7点ですが、以下の点が異なります。

スコアボード
「頭脳絶好調ダイスゲーム」ノートパッド式
「ダイスチャレンジ」付属のボードを使う

得点のエリアルール
「頭脳絶好調ダイスゲーム」(0、1−3、4−6、7)
「ダイスチャレンジ」(0、1−3、4−6、7−10)

絶好調宣言
「頭脳絶好調ダイスゲーム」なし
「ダイスチャレンジ」10点

あと、両方に共通する間違えやすいルールとして、2−3人の時トリプルやクオドラプルがあります。これらをワイルドとして使うときにはひとつのシンボルにすべて適用しなければなりません。



タイルチャレンジ
「頭脳絶好調タイル」と同じように目的は7点(4人なら5点)で、絶好調宣言は7点(4人なら5点)です。

スコアボード
「頭脳絶好調タイルゲーム」なし(タイルをそのまま並べていった)
「タイルチャレンジ」使用

めくらずに場のタイルを獲得する条件
「頭脳絶好調タイル」単独最下位の色を1枚だけ取れる
「タイルチャレンジ」最下位(単独でなくても)の色すべてについてのすべてのタイルを取れる



3つの派生ゲームをひとつのパッケージにしており、非常にリーズナブルだと思います。ダイスゲームでは、「ダイスチャレンジ」のルール(スコアボードが10点まであり、絶好調宣言がある)の方が面白いと思います。タイルゲームではスコアボードは使わない方がゲームがやりやすく、また場のタイルを取る条件は「頭脳絶好調タイル」の方が良いでしょう。「タイルチャレンジ」では相当ゆる過ぎると思います。今回はルールを少し間違えて1枚しかとれないとしましたが、それでも単独最下位でなくても良いというだけで、めくる回数がぐっと減りました。

IngeniousChallengeComponents.JPGこのゲームの魅力は3つのチャレンジを通して総得点を競うことができるという所です。得点はそれぞれのゲームでの得点の合計ということですが、同点の場合のために2番目に低いものの合計、3番目に低いものの合計、などとすると良いかもしれません。

今回は初めて4人で3のチャレンジでの合計点を競ってみました。3人よりも面白かったと思います。

カードチャレンジ Card Challenge
(プレイ時間 25分)
IngeniousChallengeCard20140607.JPG途中まではうまく流れに乗ったものの、終盤でナカタさんが必要な7点を上回る8点での勝利を飾りました。河原さんは序盤で流れに乗り損ねたこともあって、終始つらそうでした。このゲームが一番オリジナルのボードゲーム「頭脳絶好調」に近い感覚です。得点したい色は2回続けて出せば必ず得点に成るというのがポイントです。

結果:ナカタ 8、ryo 5、自分 5、河原 4



ダイスチャレンジ Dice Challenge
(プレイ時間 40分)
IngeniousChallengeDice20140607.JPG一時「頭脳絶好調ダイス」で良く遊びましたが、スコアボードが10まであり、絶好調宣言があるのでこちらの方がより面白いという気がします。4人だとひとりダイスは2つまでなのでそこまで派手な展開にはならず、結果としてこのチャレンジが一番時間がかかってしまいました。ダイスゲームながら自分の残したダイスが影響するというのがなかなかジレンマがあります。河原さんが一歩先んじての勝利。

結果:河原 7、ryo 5、ナカタ 5、自分 5



タイルチャレンジ Tile Challenge
(プレイ時間 30分)
IngeniousChallengeTile20140607.JPGこれが3つの中では一番運の要素が大きいです。バーストの危険が高いので、取れるものならタイルを1枚とって終わりにしてしまうことが多いのです。よってそのルールを緩くしてしまった「タイルチャレンジ」でのルールは改悪だと思えます。さすがに中盤以降にはプールに何枚もタイルがたまって盛り上がりました。このゲームだけは人数によって勝利の点数が異なります。4人の場合は5点先取です。

結果:自分 5、ナカタ 4、ryo 2、河原 2



こうしてチャレンジは終了しました。ナカタさんの優勝です。たまにはこうして遊ぶのも良いですね。派生ゲームとして切り捨てるのはもったいないと思います。

なお「ケルト」は北米では「ロストシティボードゲーム」となっていることもあり普及していないので、ファンタジーフライトが「ケルトチャレンジ」を出すことはないと思いますが、「ケルトカードゲーム」「ケルトダイスゲーム」「ケルトタイルゲーム」を連続して遊ぶというのも面白そうですね。機会があればこちらも通してやってみたいです。

総合結果:ナカタ 17(8+5+4)、自分 15(5+5+5)、河原 13(4+7+2)、ryo 12(5+5+2)



ババババ バーガー BaBaBaBa Burger
(説明 10分 プレイ時間 40分)
BabababaBurger20140607.JPG賽苑の新作「バババババーガー」です。ハンバーガーショップのアルバイトとなり、食材を集めて注文通りのハンバーガーを作ります。注文カードは全員共通なので早い者勝ちです。食材は9種類あるのですが、4つのデッキに分かれています。野菜(トマト、オニオン)、揚げ物(チキン、ポテト)、グリル(目玉焼き、パティ)、トッピング(ピクルス、チーズ)で、9種類目のバンズだけはどのデッキにも入っています。面白いのはこれらを集めるときは自分のコマ(アルバイター)を対応する場所に動かすのですが、食材カード裏向きのまま2枚を受け取るいうことです。色々と集めてコマを手元に戻してからやっとカードを見ることができます。なので目標をひとつに絞るのではなく、幾つかの可能性を考えるという戦略的なプレイが必要なのです。

また手札制限は手番終了時に4枚で、超過カードはゴミ箱に捨てますが、このゴミ箱からも食材を取ってくることができます。ここでもどのデッキのカードかは分かりますが中身までは分かりません。ただし見て選ぶことができます。

一度に2種類しか作れないので、無駄にならないように他人の動向には常に気をつけましょう。90年代のドイツゲーム的な要素満載でとても良いゲームだと思います。

結果:自分 1300、ナカタ 1150、河原 650、芯D 450、ryo 250



ペントス Pentos
(プレイ時間 40分)
Pentos20140607.JPGナカタさん持ち込みの怪しいカードゲームです。5スート9ランク(1−9)のカードが3列に並んでいます。手番にはある列の2枚以上の同スート/同ランクのカードを取るか、山札から3枚めくって列に足すか、既に獲得した特殊カードを使うかの3択です。しかし取れるカードがなく特殊カードもなければ自動的に山札から3枚めくるしかありません。ここでもしすべての列に2枚以上の同スートがあれば、または2枚以上の同ランクがあれば、好きなカードを1枚取ります。この1枚は同スート/同ランクと無関係なので、どうしても欲しいカードがあればあえてこの選択肢を選ぶこともあるかもしれません。

手札は連番ならカード1枚につき1失点、そうでなければ数値だけ失点になります。なのでなるべくカードを取りたくないのですが、同スートや同ランクを集めることで魔法カードがもらえたり、さらにはゲームに即座に勝ったりするのです。

カードを取った方が良いのか取らない方が良いのか、取ろうとしているのか取らされているのか、とよくわからないゲームでした。失点のルールがあまりわかっておらずに大失点を繰り返し圧倒的な最下位でした。

結果:河原 21、ryo 23、ナカタ 29、自分 122



タントニー Tantony
(プレイ時間 2ディール25分)
Tantony20140607.JPG最後はトランプを借りてトリックテイクでは一番好きなゲームのひとつである「タントニー」を遊びました。ナカタさんも河原さんも「トランプ、トリック、ゲーム」は遊んだことがあるとのことですが、これは取ったトリックの押しつけなどがあるので、大分勝手が違うということでした。なお得点は新しい方法(エースは30点、キングは25点・・・というもの)を採用しました。

時間の関係で本来の半分である2ディールのみでしたが、楽しんでもらえたようです。今度はきちんと4ディール遊びたいですね。

結果:自分&ryo 95(51+44)、河原&ナカタ 89(41+48)

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