Abstract Strategy Game Society 2014.04.19

毎月第3土曜に行われる Abstract Strategy Game Society に行ってきました。今回も創作アブストラクトゲームを中心に色々と遊びました。

NoRoomForSquare20140419.JPG第1部の Abstract Strategy Game Society では7つのゲームが発表、紹介されました。順に「カメレオン」「ナンバーフラッグ」「ノールームフォースクエア」「カトル」「モザイク」「ヤバランカー」「マナラス」で、そのうち「ノールームフォースクエア」と「モザイク」を遊びました。「ノールームフォースクエア」は「クレーム」と「フレッシュフィッシュ」や「カイロコリドー」を合わせたようなゲームで、非常に魅力的でした。のちに第3部の時間で何度かルールを変えてテストプレイをしてみました。ブラッシュアップを期待しています。もうひとつ遊んだ「モザイク」はまだまだこれからといったコネクションゲームで、こちらも改良が楽しみです。

自分は「ヤバランカー」と「マナラス」を紹介しました。「マナラス」の「自分の手番終了時に、相手のコマで5のグループを作れば勝ちだが、4のグループを作れば負け」という条件はややこしいです。手番にはどちらのコマも置けるので自分と相手のコマを入れ替えて「自分の手番終了時に、自分のコマで5のグループを作れば勝ちだが、自分のコマで4のグループを作れば負け」としても理論的には変わらないのです。ギークで作者のディルターシュテインも同意してくれたので今度からはこの方法で遊ぼうと思います。




第2部の The Game Party では「グレイシャー」「チェイン」「ヤバラス」「ヤバレード」そして「3人ヤバラス」と5ゲームを遊びました。このゲームパーティーでは上位入賞者に毎回商品が出ます。今まで一度も入賞したことがなく、今回も3位どまりでした。



ヤバラス Yavalath
(プレイ時間 各10分)
Yavalath20140419.JPGせっかくヤバラスのデラックスボードがあるので、初参加の森辺さんとヤバラスを遊びました。途中ヤバレードを挟んで2人戦と3人戦を一度ずつです。森辺さんは最初から慎重に打っていったので、通常初めての方と遊ぶよりはずっと込み入った展開になりました。3人戦も最近はよく遊びますが、なかなか面白いです。白、黒、赤の順に手番が進みます。写真は白番ですが、白の勝利です。白は赤を止める必要はないので、黒に3を打たせられるのです。

結果
1戦目:自分 勝利、森辺* 敗北
2戦目:自分 勝利、森辺、中島



ヤバレード Yavalade
Yavalade20140419.JPGヤバレードは3人専用のコネクションゲームです。3色中2色が自分のコマなので、非常に5連をつくりやすいです。前回書いた通り、端に置いていかないと次のプレイヤーを利することになります。しかし、同じ端でも隅に置くよりも変に置いた方が良いかもしれないなあと後になって思いました。なお2、3戦目は第3部で遊びました。

結果
1戦目:森辺、中島、自分(勝者不明)
2戦目:土井 勝利、自分*、所
3戦目:所 勝利、土井*、自分



第3部の Yet Another Game Party は夕食を食べつつ色々なゲームを楽しみました。今回はすべてアブストラクトゲームです。



ふえ〜る Extension
(プレイ時間 各10−15分)
Extension20140419.JPG先月のASGSで発表したという山本さんの新作で、既に製品化されているそうです。インパーシャルゲーム impartial game という局面のないゲームと通常のゲームの融合を目指したそうで、自分と相手のコマを合わせて5目を作るか、自分のコマだけで4目を作れば勝利です。特徴的なのは、ボードが広がっていくことで、手番の最初にはまずボードを1ヘックス広げます。そして新しく加えたヘックスが既にあるボードに接する辺の数マイナス1だけコマを置けるのです。コマを置くときは隣接してはならず、また今追加したヘックスは置けません。また接するヘックスが1だけとのきは配置ではなくコマを移動します。

悪くはありませんが、かなりプレイが窮屈だという印象です。ボードがあるのですが、ボードはない方が良いかもしれません。また、配置の隣接の制限をなくして、6連くらいと長くした方が面白いかもしれません。インパーシャルの要素(どちらが置いても勝ちになるので、その前の手をどちらも打たない)によって閉塞感がありますので、そこが好みが分かれるところでしょう。

結果
1戦目:山本 勝利、自分 敗北
2戦目:自分 勝利、山本 敗北



ペンタラス Pentalath
Pentalath20140419.JPG5目並べと囲碁の融合です。特徴的な台形のボードなのでヘックスボードでの囲みづらさが局所的に軽減されています。また写真のように二眼なので五目を作ろうとすると眼を潰さなければならずに取られてしまうなど、このゲームならではの不思議なことが起こります。普通の碁盤でも同様のゲームがあったかと思いますが、そちらも遊んでみたいです。名前を忘れてしまいましたが。

結果
1戦目:山本 勝利、自分* 敗北
2戦目:自分* 勝利、森辺 敗北
3戦目:自分 勝利、中島* 敗北
4戦目:自分 勝利、中島* 敗北



アッパーハンド Upper Hand
持参したセットで7x7のアッパーハンドを遊びました。先手有利なので公平にするために先手と後手を入れ替えての勝負です。ところが2戦とも後手が勝つという不思議なことが起こりました。先手だと気が緩み、後手だと気が張るという心理的なことがあるのかもしれません。総計では4対16で中島さんの勝利です。

結果
1戦目:中島 0、自分* 16
2戦目:自分 0、中島* 4
(総計:中島 4、自分 16)



トラックス Trax
(プレイ時間 各10−15分)
Trax20140419.JPG数年振りに遊ぶ美しいボードのないコネクションゲームです。ループを作るか8マスを縦か横に結べば勝利です。タイルがすべて同じというのが良いところで、基本的なパターンとしては桂馬、または大桂馬上に自分の円弧があると勝ちに持ち込めます。また3本が平行するとやりずらいので相手をその形に持っていってしまうというのもありです。所さんと2回遊びましたが、経験の差が大きく出たようです。また遊んでください。

結果
1戦目:自分* 勝利、所 敗北
2戦目:自分 勝利、所* 敗北



カイロコリドー Cairo Corridor
(プレイ時間 各10分)
CairoCorridor20140419.JPG最後は東西南北を繋ぐようにマスを残し、その空白マスの回廊に面したコマ数を競う「カイロコリドー」です。取っ掛かりが難しいゲームで以前はタイにしかならなかったのですが、今回は2回とも決着がつきました。以前遊んだときよりは面白いと思いました。今度、土嚢の会で遊んでみたいです。

結果
1戦目:所* 11、自分 10
2:自分* 12、所 9

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