ロール&ロール ステーション ゲーム会 2013.08.29

アクロン Akron
(プレイ時間 各15-30分)
Akron20130829.JPG前回に引き続き、再び3D連結ゲームの「アクロン」です。連結系のアブストラクトは好きなジャンルなのですが、その中でもこのゲームはよくできています。すでに置いた玉を動かせるのは「スリザー」に似ており、良いルールだと思います。今回は先手後手1回ずつ遊んで2戦2敗でした。3次元の感覚に慣れるのはまだ時間がかかりそうです。

結果:キノ 2、自分 0



アッパーハンド Upper Hand
(プレイ時間 各5-10分)
UpperHand20130829.JPG製品版と同じ大きさの5路盤のアッパーハンドです。先手と後手を交互に2回ずつ遊びました。先手がやはり若干有利で、先手が勝利が3回と引き分けが1回でした。引き分けは初めて見たのですが、ピラミッドが完成して美しいですね。

結果
1戦目:自分 0、キノ 7
2戦目:キノ 0、自分 0
3戦目:自分 0、キノ 1
4戦目:キノ 0、自分 3



アバンデ Abande
(説明 5分 プレイ時間 各20ー30分)
Abande20130829.JPG「アバンデ」はシンプルながらも非常に面白いルールのゲームです。ゲームを通してすべてのコマは繋がっていなければならず、これをバンドと呼びます。またコマは積み重なって最大3段までのスタックになります(1段も便宜上スタックと呼びます)。スタックをコントロールするのは一番上のコマのプレイヤーです。

ボードには何も置かず、各プレイヤー18ずつのコマを持ってゲーム開始です。手番にはコマをバンドの周りの空いたスペースに置くか自分がコントロールするスタックを隣接する相手のスタックの上に動かします(ただしこれは後手プレイヤーの2手番目以降)。この時、バンドのルールとスタック最大3段のルールは守らなければなりません。すべてのコマをボードに置いてしまったら手番にパスもできます。2人が連続してパスをしたらゲーム終了です。

自分のコントロールするスタックの段数の合計が得点となりますが、相手のスタックに隣接していないスタックはすべて0点となるのが面白いルールです。

「ミックスツアー」「ヴォロー」などをデザインしたシュタインのちょっと昔のゲームですが、ギプフプロジェクトのなかの1ゲームのような雰囲気があります。地味ですが、なかなか奥も深そうで好みのゲームです。拡張ボードが2種類出ており、いずれはこれらも試してみたいものです。

結果
1戦目:自分 19、キノ 8
2戦目:自分 11、キノ 9



ヘックス Hex (14x14)
(プレイ時間 15分)
Hex20130829.JPG以前から興味を持っていたヘックスの14路盤です。考案者のひとりであるナッシュは14路盤を推奨しているとのことで、スタンダードとされている11路盤とはプレイ感が異なります。ネスターゲームズでは11路盤と14路盤の両方が販売されており、セットで手にいれました。

14路盤では中心のヘックスがなく、そこに面白みを感じました。特に、パイルール抜きの場合は偶数路盤の方が良いと思われます。またこれだけ広いと布石を打つ楽しさもあります。11路盤がタクティカルなのに対し、14路盤はストラテジカルな要素が増えたと言えます。

今回はパイルールなしで後手を受け持ちました。キノさんはまだヘックスを始めて日が浅いとのことですが、どんどんうまくなっているみたいで、あとちょっとで負けてしまうところでした。

結果:自分 勝利



アダプトイド Adaptoid
(説明 10分 プレイ時間 各15-30分)
Adaptoid20130829.JPGネスターゲームズのフラッグシップゲームとも言える「アダプトイド」です。コマはアダプトイドと呼ばれ、足の数が移動力、ハサミの数が攻撃力になります。先に相手のアダプトイドを5つ捕獲するのが目的です。また途中で全滅したらサドンデスで負けとなります。

ゲーム開始時は、足もハサミもないアダプトイド1つだけを持っています。手番は、移動、追加、過密による捕獲、の3つの手順を順番に行います。

移動では自分のアダプトイド1つを足の数以下のマス数だけ動かすことができます。これは任意で、特にスタート時にはまだ足がないので動かせません。空いてのいるマスに動かすと、ハサミの多い方が生き残ります。同数の場合は相討ちです。

追加では、既にボード上にあるアダプトイド1つに足かハサミを1つ付け加えるか、または新たに足もハサミもないアダプトイドを自分のアダプトイドに隣接するマスに登場させます。これは任意ではなく強制のアクションです。

最後に相手のアダプトイドで周囲の空きますがハサミと手の数よりすくないアダプトイドをすべて捕獲します。つまり、強いアダプトイドほど過密によって死にやすいわけです。

先手と後手を交代して2回遊びました。どちらも後手が勝ちました。自分はアダプトイドを強力にし過ぎて身動きが取れなくなることが多かったです。また今回は追加するアクションは任意というルールで遊んでしまいましたが、本来は強制なので、もっと気を付けなければならないのですね。自分のコマの能力を作っていくところは「オクティ」と似ていますが、過密のアイディアなどが面白く、自分はこちらの方が好みです。

結果
1戦目:自分 5、キノ 2
2戦目:キノ 5、自分 3



ユニティー Unity
(説明 10分 プレイ時間 各10-20分)
Unity20130829.JPG最後はアスタリスクとリングのコマが印象的な「ユニティー」です。ネスター自身がデザインしたゲームでデラックス版があるのは「アダプトイド」とこの「ユニティー」だけであり、さらにこの「ユニティー」のデラックス版は通常の通貨では買えず、仮想通貨のビットコインでの購入が義務付けられていて物議を醸し出したということもあって、ちょっと気になっていました。

ボードにすべてのコマを置いた状態からゲームを始めます。ひとりのプレイヤーが自由に配置し、もうひとりがどの色を担当するか決めるというパイルール方式です。3色あるので3人まで遊べますが、2人のときは1色は中立色となります。

ゲームの目的は自分のコマをすべて繋げることです。手番には自分のコマを直線に空いてるヘックスに動かすか、自分のコマひとつの能力を使ってコマをボードから取り除くか、壁を作るか、の3択です。コマの能力を使うと、アスタリスクの場合はいずれか一方向の直線上のコマが、リングの場合は周囲の6ヘックスのコマが、所有プレイヤーに関わらずすべて除去されます。このとき、能力を発揮したコマも除去されます。これにより、自分の要らないコマを消したり、相手を分断したりするというわけです。なお壁はヘックスマスの間に置き、コマの連結や、移動、除去の影響を遮ります。

アイディアは悪くないのですが、ルールを読んで予想した通り少々大雑把な印象を受けます。あまりに多くのコマが意味もなく除去されてしまうのでそういう印象を持ちやすいのかもしれません。能力を発揮したコマ自身も除去されてしまいますが、これは残すようなルールの方が面白いのでは、と思いますが、それだと能力発揮の意味が薄れるのかもしれません。いずれは3人でも遊んでみたいです。

結果
1戦目:キノ
2戦目:キノ

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