2人ゲーム会 2012.08.02 & 08.06

数独 ゲームコレクション Sudoku: Die Spielesammlung
SudokuDieSpielesammlugBox.JPGかつて数独が流行ってた一時期、数独関連のゲームがたくさん世に出ました。クニツィアだけでも「数独ボードゲーム Sudoku: Das Brettspiel (2005)/ Sudoku Challenge (2006)」「数独マスター Sudoku: Duell der Meister (2006)」「数独カードゲーム Sudoku: Das Kartenspiel (2006)/ Sudoku: The Card Game (2006)」「数独ダイスゲーム Sudoku: Das Würfelspiel (2006)」「ヘックス数独 Sudoku Hex! (2006)」などのほか、数独系統のパズルも含めるとかなりの数があります。彼も数独に魅せられた1人なのかも知れません。

「数独ゲームコレクション」は2007年に出版されたゲーム集で「クラシック数独」「ラビリンス数独」「キラー数独」「カックロ」「3D数独」「ヘキサ数独」と6つのゲームが入っています。シミーズさんにお付き合いいただいて、これらを2日に分けて遊びました。1日目に3つ遊んだうちの2つはルールが間違っていたことが発覚し、2日目にはその2つに加えて残りの3つを遊び、全種制覇したというわけです。

これら6つのゲームには以下のように共通するルールがあります。配置ルール、得点エリア、ボーナスエリアは各ゲームにより異なるので該当するゲームのところに書いています。

1:パーソナルデッキとして各自の色のタイルをすべて伏せて前に置いておく(2人の場合は1-9が4枚ずつで36枚、3人だと3枚ずつ27枚、4人だと2枚ずつ18枚となる)。手持ちのタイルは常に1枚。手番には手持ちのタイルをルールに従って置いてから、1枚補充する。

2:もし置かれたタイルが配置ルールに反していたことを指摘されたら、次のタイルが置かれる前ならば、ただちに他の場所に移さなければならない。しかしもう次のタイルが置かれた後ならばそのままにしておく。配置ルールに適合する場所がない時は、そのタイルは脇によけておき、次のプレイヤーの手番となる。

3:得点エリアの最後のスペースが埋まると決算が発生する。得点エリアでもっとも合計値の高いプレイヤーが2点、2番目のプレイヤーが1点となる。タイの場合は最も高い数値のタイルを置いていたプレイヤーが勝つ(例えば、3マスのエリアで8&1と9だと9の勝ち)。

4:ボーナスエリアの最後のスペースを埋めるとボーナスとして1点を得られる。

5:ゲームはすべてのタイルが置かれたとき、ボードがすべて埋まったとき、または、どこにも置けずに脇に置かれたタイルが3枚になったときに終了する。

基本的には「数独ゲームコレクション」のゲームは6つともすべてが、得点エリア内での数値合計による戦いです。よって9や8の高数値のタイルは有利です。残念ながら、全体的にそれほどゲーム性が高いものは無く、もうひとひねりが欲しかったと思われます。

クニツィアの数独シリーズではタイル数でのエリアマジョリティを競い規定の列数を先取する「数独マスター」がおそらく一番面白いのではないでしょうか。置くたびにクリベッジのように得点していくという「数独ボードゲーム」も含めると、クニツィアの数独シリーズでも主に3種類の得点システムがみられることになります。




クラシック数独 Classic-Sudoku
(数独 ゲームコレクション Sudoku: Die Spielesammlung より)

(プレイ時間 各25-35分)
Classic-Sudoku20120806.JPG配置ルール:縦列、横列、3x3のブロック内はすべて異なる数字(つまり数独のルール)
得点エリア:3x3のブロック内での縦列、または横列の3マス(計54エリア)
ボーナスエリア:縦列、横列、3x3のブロックの9マス(計27エリア)

数独のボードそのままの9x9です。1日目に遊んだ時は得点エリアはボーナスエリア同様に縦列、横列、ブロックの9マスだと思っていたのでお互いにマスを埋められないような邪魔ばかりをしていてまったく得点が発生しませんでした。なんと0対0というひどい結果になりました。

2日目に正しいルールで遊んだら、得点エリアは3マスだけなのでちゃんとゲームにはなっていました。

結果
1戦目:シミーズ 0、自分 0(1日目 間違いルール)
2戦目:シミーズ 36、自分 24(2日目 正式ルール)



ラビリンス数独 Labyrinth-Sudoku
(数独 ゲームコレクション Sudoku: Die Spielesammlung より)

(プレイ時間 各20-25分)
Labyrinth-Sudoku20120802.JPG配置ルール:縦列、横列、または色分けされたブロック内は異なる数字
得点エリア:色分けされた9マスのブロック内での2マス以上の縦列、または横列(計54エリア)
ボーナスエリア:縦列、横列、色分けされたブロックの9マス(計27エリア)

これもクラシック数独同様に得点エリアをボーナスエリアと同じものだと勘違いしていました。よって1日目にやった時にはなかなか得点が発生せずに、クラシカル数独ほどではないにせよ、かなり低得点な争いとなりました。ちゃんとしたルールで遊んだ2日目では結構ゲームらしくなっていました。ただ終盤は置くところが強制されてしまい、どうしようもなくなってしまうのは残念な部分です。

結果
1戦目:シミーズ 15、自分 11(1日目 間違いルール)
2戦目:自分 51、シミーズ 48(2日目 正式ルール)



キラー数独 Killer-Sudoku
(数独 ゲームコレクション Sudoku: Die Spielesammlung より)

(プレイ時間 30分)
Killer-Sudoku20120802.JPG配置ルール:縦列、横列、太線で囲まれたエリア内は異なる数字
得点エリア:太線で囲まれた2-3マスのエリア(計33エリア)
ボーナスエリア:黄色の太い線が描かれた(つまり3マスから成る)得点エリア(計15エリア)

初日に遊んだ3つのなかで唯一正しいルールで遊んだものです。ボードには数字が書かれていますが、なんとこれはゲームとは関係がないとのことでバリアントとしても使われておらずにびっくりです。おそらく出版直前にルール変更があったのかもしれません。なんだかこのあたりをみてもやっつけ仕事なのかなあという気がしないでもありません。

とにかく小さなエリアですぐに得点が発生するので、相手が置いているエリアで発生させないように別のタイルで牽制したりということが続きます。

結果:シミーズ 12、自分 7



カックロ Kakuro
(数独 ゲームコレクション Sudoku: Die Spielesammlung より)

(プレイ時間 20分)
Kakuro20120806.JPG配置ルール:連続するマスの縦列、横列は異なる数字
得点エリア:連続する2マス以上から成る縦列、横列(計40エリア)
ボーナスエリア:太線が描かれた(つまり4マス以上の)得点エリア(計10エリア)

バージョンAとBがあり、Aは上記のルールです。Bでは以下のルールが追加されています。

配置ルール:連続する縦列、横列での合計がボードに書かれた数字を越えてはならない。
追加ボーナス:得点エリアで合計を丁度ボードに書かれた数字と同じにすると追加ボーナスとして1点得る。

数独同様にポピュラーなパズルの「カックロ」をモチーフにしたゲームです。縦横の連続するマスをすべて異なる1-9の数値で埋めていきます。本来のカックロでは、合計があらかじめ決められた数値と同じでなければなりません。例えば4マスで11だと1、2、3、5というように自動的に組み合わせが決まることもあります。しかし、このゲームではボードに書かれた数値は上限というだけで、ちょうどにする必要はないのです。

バージョンAではカックロの部分が使われていないので、バージョンBで遊びました。書かれた数字より合計が小さくても良いというルールなので、小さい数字は置きやすく大きい数字が置きにくくなっています。このあたり、大きい数字が強いこれまでのゲームとは少々異なった感覚で面白かったです。

結果:シミーズ 38、自分 38



3D数独 3D-Sudoku(数独 ゲームコレクション Sudoku: Die Spielesammlung より)
(プレイ時間 10分)
配置ルール:縦列、横列の8マスは異なる数字
得点エリア:4x4のブロック内の縦列、横列の4マス(全部で24エリア)
ボーナスエリア:縦列、横列の8マス(全部で12エリア)

ボードを立方体の三側面に見立てた数独です。縦横の列は立方体の二側面にまたがる8マスとなります。4マスに同じ数字を置けばボードのすべてのマスをカバーできてしまうので、すぐに置けるところが無くなってしまいます。気をつけなければなりません。

なお、このゲームだけ写真を撮り忘れていたようです。

結果:自分 23、シミーズ 21



ヘキサ数独 Hexa-Sudoku
(数独 ゲームコレクション Sudoku: Die Spielesammlung より)

(プレイ時間 25分)
Hexa-Sudoku20120806.JPG配置ルール:3方向の列(3-9マス)、色分けされた9マスのブロック内は異なる数字
得点エリア:色分けされた9マスのブロック内の2マス以上の3方向の列(計81エリア)
ボーナスエリア:3方向の最低2つのエリアにまたがる列、色分けされた9マスのブロック(計42エリア)

その名前の通り六角形のマス目からなるボードでできています。ラビリンス数独のようにエリアが色分けされています。3D数独ほどではないのですが、置けるところが結構限られてきます。

結果:シミーズ 56、自分 48



そんなわけで数独シリーズはひとまず終了です。クニツィアの中でも残念ながらあまり見るべきところの無いゲーム集でしたが、すべてにお付き合いいただいたシミーズさんには感謝です。

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