BGG.CON 2011 その3 2011.11.18

GeekChic-1.JPGさすがに3日目ともあると疲れが出てきたのか、少々寝坊してしまいました。会場に着いたのは10時半くらいだったと思います。プレイルームの隅にある「ギークチック」という家具のサンプルをじっくりと見ました。ゲーム専用のテーブルを販売しているということですが、主にRPGやミニチュアゲーム、ウォーゲームプレイヤーをターゲットにしているようです。

GeekChic-2.JPGRPGのゲームマスター用のテーブルや便利そうな色々な引き出しがついていたり、ゲームを中断して上に板を乗せて食事が出来るようになっていたり、テーブルの縁にはドリンクホールダーなどさまざまなオプションを付けられたりと、長時間ゲームを遊ぶ方にはなかなか便利そうです。

StarTrekExDemo20111118.JPG次に、ウィズキッズのブースを覗いてみると、スタートレックエクスペディションの追加キャラクターセットが置かれていました。これはもうすぐ一般に発売になるとのことですので楽しみです。一度くらいは上級レベルをクリアしたいものです。

昨日1841を遊んだ小部屋に行ってみると、マットとマークが他の3人のプレイヤーとともに1846を遊んでいました。昨日デニーズで会った初老の方もいます。こうして18xxが伝授されていくわけですね。マットは18xx伝道師と言った感じです。明日1841をまた遊ぼうという約束を取り付けました。

そうして時間は過ぎてゆき、DCゲーマーズのトムと一緒にZ-MANのブースにある「アンダーマイニング」を始めたのは11時過ぎでした。



アンダー マイニング Undermining
(説明 15分 プレイ時間 60分)
Undermining20111118.JPGシンプルな輸送(ピックアップ&デリバリー)系のゲームです。ボードには様々な種類の鉱石タイルがランダムに並んでいますが、公開されているので純粋に早い者勝ちになります。獲得した鉱石はベースに戻ってから自分の探索車を強化したり勝利点に変換したりします。アクションや移動力を増やせたり特殊カードがあったりと、かなりオーソドックスな作りで、プレイヤー間の絡みもそれほどありません。探索車は可愛らしいのですが、特に見るべきものはないと思います。先手番が強く、緑のキューブの初期の数でそれを調節してあるのですが、どうにも調節不足だと思います。緑のキューブはペアで1アクション増やせるのですが、これを獲得するのが非常に高価なのもバランスが悪いですね。最終順位はほぼ手番順でした。4番手だったマックスが5位なのは皆に積極的に邪魔をされたからだけです。

結果:トム 42、自分 37、ダグ 32、アニー 25、マックス 19



ここでお腹が減りすぎないうちに軽く朝食をと思い、安く上げる為にホテルの売店でペーストリーとコーヒーを買って、ソファーに座って食べることにしました。隣りでなにやらコンピューターで仕事をしている女性の方に話しかけると、なんとボードゲームニュースのエリックマーティンの妻だとのこと。自己紹介をして、エリックと是非会って話したいというと、快く連絡先を教えてくれました。



コーセオ Coerceo
(プレイ時間 50分)
Coerceo20111118.JPG正三角形マスのチェッカーボードを使った2人用アブストラクトゲーム。ボードは小さな六角形のボードの集合体で、自分のコマは同じ色のマスにしか置けません。手番には自分のコマ1つを頂点を挟んで隣りの同色マスに移動し、相手のコマのマスのすべての辺を囲んだらそのコマを取れます。また移動によりコマが全く無くなった六角形の小ボードは捕獲することができ、手番にはボード2枚で任意の相手のコマを取り除くことも出来るのです。目的は相手のコマをすべて取ることなのでゲームが少々長いのが欠点ですが、なかなか面白い攻防が出来ます。

朝食後、部屋を徘徊していると、ふと見かけたのがこのゲーム。ここでアブストラクトゲームを遊んでいる人自体が非常に稀なので興味を持ちました。思ったよりも時間がかかりましたが、コンポーネントも内容も良いと思います。コマをX個取れば勝ちというように勝利条件を変えると良いかもしれません。ところでタイトルの読み方がわからないのですが、どなたかわかる方いますか? (とりあえずコーセオとしておきました)

結果:自分(勝利)



キングダム ビルダー Kingdom Builder
(プレイ時間 35分)
KingdomBuilder20111118.JPGエッセン新作のひとつで「ドミニオン」のヴァッカリーノのデザインです。手番には地形カードの山札から1枚めくり、該当する地形に3つの自分のコマを置きます。このとき既に置かれた自分のコマにできるだけ隣接させるように置かなければならないというルールがあります。ボードにはボーナスタイルや城があり、その周りにコマを置くとタイルがもらえたり城の得点が獲得できたりします。誰か一人のコマが無くなったら終了。ゲーム開始時にあらかじめ公開された3枚のスコアリングスキームカードによって得点を数えて勝敗を決めます。スコアリングスキームカードには「4つのエリアで最多なら何点、2番目は何点」とか「自分の最大のグループのコマ数の半分が得点」とか「グループ数だけ得点」といった具合です(これら3つが自分が遊んだときに使われたものです)。

非常に淡々としたゲームで、ボーナスタイルを巡る争いがあるもののそれが終わってしまうとさらに淡々としてしまいます。ボーナスタイルは余計にコマを置けたり、コマの移動が出来たりするので、これを多く取ったプレイヤーが断然に有利過ぎるのが少々問題だと思います。

結果:ナンシーリン 61、自分 53、スコッティ 48



ハイパーロボット Ricochet Robot
ここで息抜きをかねて「ハイパーロボット」を2人に紹介して遊びました。早解きパズル系の傑作です。



自由都市 Municipium
(プレイ時間 60分)
Municipium20111118.JPGスコティが遊んでみたいというのでライブラリーからチェックアウト。結構久し振りなので少々セットアップを忘れていた部分がありましたが遊び始めるとなかなか好評でした。序盤は皆なが2-3点のところを自分だけは1点と出遅れていましたが、後半にうまく1回限りの特殊カード3枚を使って最後は逆転勝ち。いつもこの特殊カードを使い惜しみしてしまいますが、今回はうまくいきました。

結果:自分 5、ナンシーリン 4、ウィル 3、スコッティ 3



夕食はスコッティとナンシーリンのクルマでちょっと離れた日本料理屋に寿司を食べにいきました。昨日も誘われたのですが時間が合わなかったのです。偶然居合わせたDCゲーマーズのトムも加わって、出発です。「花庄」という店で、予想していたよりもずっと美味しかったです。サイズもテキサスサイズでお腹いっぱいで大満足。緑茶も無料だしね(経験上、緑茶が有料なところはあまり料理がおいしくない)。レストランでは別のクルマで来たスコッティの友人のウィルなども加わり、8人で楽しかったです。帰りにコーヒーを買って戻ったのが9時頃。



ファウナ Fauna
Fauna20111118.JPGスコッティとナンシーリンと3人で数ラウンドだけお試しプレイ。クイズ形式のゲームで、もうちょっと何かひねりがあるのかなあと思ったのですが、殆どクイズだけです。メートル法がわからないというのでポンドヤード法のボードを使いましたが、頭の中でメートル法を変換するのが少々面倒でした。



バベルの塔 Der Turmbau zu Babel / Tower of Babel
(プレイ時間 50分)
TowerOfBabel20111118.JPG「他にもあまり有名でないゲームで面白いクニツィアのゲームはあるのか?」とのリクエストに応えて、比較的まだ手に入れやすく、一風変わった「バベルの塔」を選びました。このゲームは何度遊んでも痺れます。もちろん青の特殊カード無しです。3人だとある程度ディスクを集めなければ勝てないので、決算のタイミング調整とのバランスなどもあり悩ましいです。かなりの高得点ゲームとなり、最終的には何とスコッティと自分が同点首位でした。

結果:スコッティ 96、自分 96、ナンシーリン 71



トルーデルおばさんのがらくた Tante Trudels Trödel
TanteTrudels20111118.JPGナンシーリンがライブラリーから借りてきたツォッフォの子供向けゲーム。ボード上の色々なものを集めて、最後にそれらの重さ量ります。決められた重さ以下に押さえながらももっとも重いプレイヤーの勝ちです。重さを量るのはトルーデルおばさんと思われる女性が支えている両天秤なのですが、ゲームとはいえこの肝心の天秤の精度が今ひとつで、ゲームとして成り立たせるのは難しいかなあと思いました。アイディアは悪くないのですが、もうひとひねり欲しいです。



ケルトタイル Keltis: Der Weg der Steine (Keltis BMM)
(プレイ時間 20分)
KeltisBMM20111118.JPG続いて地元のダリルも一緒に「ケルトタイル」を紹介して遊びました。いつも2-3人で遊ぶことが多く、4人で遊ぶのは久し振りなので感覚がつかめずに大敗です。もうすこし保守的にタイルを集めて行った方が良かったようですね。これも好評で、ダリルは友人に紹介して何度か遊んでいたようです。ケルトシリーズは北米ではまったくと言っていいほど知られていない不運なシリーズですが、少しずつでも広まれば良いなと思っています。

結果:スコッティ 21、ダリル 16、ナンシーリン 6、自分 6



ウォルナットグローブ開拓史 Walnut Grove
WalnutGrove20111118.JPG「大草原の小さな家」の舞台となったウォルナットグローブの開拓をテーマとしたゲームです。プレイヤーボードがあり、毎回カルカソンヌの要領でタイルを付け加えて行きます。隣り合うタイルの地形が合致している必要はありませんが、合致していればより効率的に生産が行えるのです。その後コマをこれらの様々な地形に配置しリソースを生産、そのあと中央の共通ボードの町を時計回りに回って特殊タイルを手に入れたりコマを増やしたり足りないリソースを手に入れたりするのです。最後に自分のコマにリソースを消費させてラウンド終了。これを規定ラウンド数行います。

リソースを生産しては使い、生産しては使いという割と単調なゲームです。他のプレイヤーとの絡みは、共通ボードでのマス目の取り合いくらいで、ほぼソロプレイ。残念ながら自分の好みではないのですが、最近こういうゲームが増えていますね。

結果:トム 30、ナンシーリン 25、スコッティ 21、自分 20



終わったのが2時くらいだったと思います。翌日に備えて就寝。

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