山形ゲームコンベンション 2011.01.15

おのさんの誘いで、1泊2日の山形ゲームコンベンションに参加してきました。以前から一度は行ってみたいと思っており、ウィークエンドパスという割引切符を利用して生まれて初めての山形に出発。新幹線のトラブルで東京駅で2時間近くも立ち往生し、長井駅には2時間半遅れで到着。長井鉄道の車内で一緒になったかゆかゆさんとともに、おのさんのクルマに乗せてもらって目的の温泉宿へ。トラブル続きでしたが、あとで新幹線代が全額払い戻されたので、ちょっと得した気分です(いつも遅れてくれれば良いのにとちょっと思いました)。

東北地方の山形、秋田、福島を中心にたくさんの人が集まりました。この日、遊んだゲームは13ゲーム。うち半数ほどはパーティーゲームでした。トレンディーとぴっぐテン、それに自分が持ち込んだ2人用ゲーム2つ(チョコレートとガウス)以外はすべて初プレイ。その中でも個人的に面白かったのは、レジスタンスとおばけキャッチの2つです。



クリエーショナリー Creationary
(プレイ時間 30分)
Creationary-1.jpgCreationary-2.jpgレゴのパーツを使って遊ぶピクショナリーで、今回遊んだのはペア戦方式(他にも色々と遊び方があるようです)。2人ずつ組になって1人が与えられたお題をレゴで作り、もう1人がそれを見てお題を当てます。お題カードは一応、初級、中級、上級とあって、各カードには4つの絵(自然、乗り物など)が描かれています。毎回サイコロでランダムに、どの絵なのかを決める訳です。本来はきちんとレゴのように組み立てれば良いのですが、なにしろスピード競争なので、お題の難解さもあって、テーブルにパーツを置くだけとなったりします。これでは折角のレゴの特性を生かしていません。このあたりもう少し何とかならなかったのかと思います。同じく制限のあるピクショナリーであるスクイントでも思いましたが、どうも制限が面白さにうまく繋がっていない気がします。ピクショナリーは好きなパーティーゲームなので、少し残念です。8人をランダムに4組に分け、自分はcarlさんと一緒のチームになりました。3点先取です。「とんぼ」などの比較的易しいお題で自分が作り、carlさんが当ててくれて2点稼いだのですが、ぽちょむきんすたーさんとおのさんのペアが難題と思われる「フィヨルド」を見事に表現して当てての勝利(写真)。

結果:ぽちょむきんすたー&おの(勝利)、けがわ&carl、くさのま&かゆかゆ、鴉&神尾



レジスタンス The Resistance
(説明 15分 プレイ時間 各25分)
Resistance20110115.jpg人狼のように2チームに分かれてそれぞれの目的を達成する事を目指すゲーム。多数のレジスタンスのなかに少数のスパイが混じっています(スパイだけがお互いを確認できます)。毎ラウンド、ミッションチーム(2-5人)を決めて、そのあとミッションチームに選ばれたプレイヤーは、極秘裏にミッションを成功させるか失敗させるかを選べます。このとき、レジスタンスのプレイヤーは常に成功を選ばなければなりませんが、スパイのプレイヤーは成功か失敗のどちらかを選べます。開票して1人でも失敗に入れていたらミッションは失敗。最終的にミッションが3回成功すればレジスタンスの勝利、3回失敗すればスパイの勝利です。

おおまかな流れはこれだけなのですが、ミッションチームが最初は2人で徐々に増えていくのが面白いです。最終的には、ミッションチームの人数はレジスタンスの人数と同じになるので、スパイを全員特定しなければなりません。ミッションチームのメンバーは手番プレイヤーが任意に選ぶのですが、このあと全員で公開投票します。賛成が過半数ならば決定ですが、反対が多ければ、手番プレイヤーは左隣に移り、ミッションチームの選定をやり直すのです。この選定失敗が5回続くとミッションをする前にミッション失敗となりますが、これは今回は起こりませんでした。慣れてくれば、ミッションチームを自分が選びたい為に否決したり、スパイが2人以上ミッションに選ばれたときに否決したりなど(2人ともミッション失敗を選んでしまうとばれやすいので)、もっと否決の使いどころがあるような気がします。

人狼と違って負け抜けにならず、最後まで楽しめるのが良いです。今回は8人プレイだったので、レジスタンス5人とスパイ3人でした。慣れてきたら特殊能力カードを使って、ゲームに彩りを添えることもできます。3ゲーム目ではこの特殊カードを入れてみましたが、自分がスパイなのにレジスタンスだと最初から勘違いしていたのでレジスタンスの勝利となってしまいました。どうもスパイの方々、すみませんでした。

1戦目:レジスタンス(carl、くさのま、かゆかゆ、ぽちょむきんすたー、神尾)勝利
2戦目:スパイ勝利(ぽちょむきんすたー、かゆかゆ、鴉)
3戦目:レジスタンス勝利(自分がスパイなのにレジスタンスだと思っていた為のぽかミス)



ファブラ Fabula
(プレイ時間 25分)
Fabula20110115.jpgディクシットと同系統のメルヘンチックな絵を使い、ストーリーを作っていくゲームです。イーゼルに絵を立て、ストーリーテラーがお話を始めます。そして他のプレイヤーに各自のキャラクターの特性を生かしつつ、場にある物を使って問題を解決しストーリーを進めていくのです。キャットアンドチョコレートに似た部分がありますが、自分のキャラクターの個性を使うという事で難易度が増していると感じました。特に自分はRPGなどの経験が無いので、いまひとつ面白さがわかりませんでした。

結果:かゆかゆ(勝利)



チョコレート Scho K.O.
(プレイ時間 15分)
温泉で一汗流した後、carlさんを誘って2人ゲームを2つほど遊びました。まずはシュテファンシュピールのチョコレート。carlさんに急所を何カ所もブロックされて大敗です。

結果:carl 49、自分 14



ガウス Gauss
(プレイ時間 20分)
続けてネスターゲームズのガウスです。磁石の動きを取り入れたゲームで、非常にユニークなのですが、ゲーム終了時のどのあたりで攻めるかという当たりも悩ましくかなり気に入っています。carlさんにも楽しんで頂けたようです。

結果:自分 9、carl 6



GameExchange20110115.jpgstさんや神尾さんが作ってくれた、魚たっぷりのどんがら汁とキムチ鍋が夕食です。どんがら汁は庄内地方(県北西部)の郷土料理だそうで、自分好みの味でした。そのあとは、恒例となっているイベントのゲーム交換会。みなが持ち寄った不要ゲームがテーブルに並びます。まずは、持ち込んだ人がそれぞれのゲーム内容とどうして不要なのかなどを説明し、そのあと、各自1-13の数字カードを持ち(トランプのA~Kを使った)欲しいと思うゲームの上に裏向きにカードを置いてビッドします。大きい数字ほど自分が欲しいゲームという事です。その後、開票し、最も総合ビッドが高かったゲームを持ってきた人から好きなゲームを選べるという訳です。その後は2番目に高いビッドのゲームの持参者、3番目に高いビッドのゲームの持参者、というように続けていきます。自分は3つもあって重複していたトレンディを持っていきました。小さな箱のせいか、トレンディが人気投票1位。よって持参した自分がまず選びました。迷いましたが「ハイパーロボットの動きを使ったランドルフのゲームの元祖」というようなおのさんの言葉に、紫禁城を入手しました。



トレンディ Trendy
(プレイ時間 20分)
Trendy20110115.jpg交換会で、くさのまさんが手に入れたトレンディーを、早速遊びました。トレンディーを戦略的に遊ぶにはというわけで、カード構成を説明すると「モダンアートみたいですね」とのこと。ゲームのプレイする感覚も、モダンアートやモダンアートカードゲームに通じる部分はあります。他人の出したカードにのるかそるかという部分です。3人で3ディール勝負でくさのまさんの勝利です。

結果:くさのま 180、自分 174、naga 150



ぴっぐテン Pig 10
(プレイ時間 2ディール 15分)
ここで、近頃話題のぴっぐテンです。6人なので、流れに乗るしか無い部分も多いのですが、その軽快さが面白かったです。多少は経験の差が出たのかもしれません。何度か遊んでいる自分が勝ちました。面白いです。

結果:自分 37、かゆかゆ 35、carl 32、naga 22、くさのま 17、おの 10



ファンフェア Rummelplatz/Funfair
(プレイ時間 70分)
Funfair20110115.jpg遊園地を舞台にしたミニゲーム集。8種類のアトラクションのうちの4つとおみくじをこなしていきます。今回は占い、UFOキャッチャー、海賊船、ジェットコースター、を遊びました。占いは手札のマイナス10からプラス15のカードを「これは◯◯です」といって誰かに引き取らせる(誰も引き取らないと自分の物になる)のですが、嘘を言っても本当を言ってもまったく意味が無いのが気になりました。UFOキャッチャーは、ひとりが上下左右の指示を出し、もうひとりが自分の手を使って動かしますが、財宝は見えません。前後左右の指示を暗号で言うのですが、勝手に降りてきたりするクレーンに笑えました。海賊船はダイスでのバースト系だったと思いますがあまり記憶に残っていません。最後のジェットコースターはなかなか面白く、遠心力で上下左右に揺れたり、目を隠したり、万歳したりするカードの順番を一定時間内にできるだけ覚えて、その通りに再現しなければなりません。面白いのは2人1組で遊ぶこと。「ガタンガタンガタン」という掛け声の後、2人で一緒にポーズをするのですが、2人が不一致だったりするのを見ているのがたまらなくおかしいです。だいたい6-7ポーズくらいが覚える限界のようですね。そして最後はくじ引き。これまでの点数に比例した分くじが引けます。まあ単純なのですが、それなりに盛り上がる締めくくりでしょう。

FunfairUFO20110115.jpgおのさん、carlさん、かゆかゆさん、nagaさん、くさのまさん、それに自分での6人プレイです。ミニゲームの集まりなので一通りは遊んでみたいのですが、どれほどのリプレイバリューがあるかは結構疑問です。左の写真はUFOキャッチャーで一人がこれを見ずに腕をうごかしていくのです。やはり面白かったのは最後のジェットコースターかな。最後のくじ引きで、nagaさんが見事に当たりである紫の石を引いて勝利。

結果:naga(勝利)



フリーズ Freeze
(プレイ時間 35分)
Freeze20110115.jpgシチュエーションとランクが決まっている寸劇を演じ、見ている側が誰がどのランクなのかを当てるゲーム。演じる側の4人にはシチュエーションがまず与えられます。工事現場とか、エキシビションのブースとか色々です。さらに1から4のランクが与えられますが、これは他の誰にも見せてはなりません。面白いのがこのランクによってそれに合うと思われる役割を演じるのです。例えば、店だったら1はそこの店主なのか、それとも上客なのかというのは演じ始めるまでに個人で考えなくてはならないのです。さらにやっかいなことに、同じランクが2枚入っている事があるように作られています。

一定時間の寸劇が終わると、見ている側の1人がシチュエーションを当てる事ができます。その後、4面ダイスを振り、出た目と同じランクが誰なのかを全員一斉に指差すのです。自分がそのランクならもちろん自分を指差しますが、もうひとり同じランクがいるかもしれません。1は偉そうに、4は卑屈に(掃除ばかりしている)というのでわからないでもないのですが、2や3は難しいですね。今回はランクが4だと掃除をしているというのが多かったので掃除禁止にすると良いかも。




プライバシー 激辛 Privacy - Scharf wie Chili
(プレイ時間 65分)
元になったシュタウペのプライバシーは未プレイですが、これはその大人版。とても面と向かっては聞けないような性に関するような質問ばかりで、何人がイエスに投票したかを当てるのがゲームの目的です。思いのほかぴたりと当てるのは難しく、質問がどぎつすぎて、終盤にはくらくらしてきました。

結果:st 21、鴉 19、くさのま 19、おの 18、naga 17、かゆかゆ 16、ぽちょむきんすたー 15、自分 8、神尾 7



私の世界の見方 新世界 Neue Welten
NeueWelten20110115.jpg私の世界の見方の続編でゲーム内容は同じだと思います。アップルトゥアップルのように与えられた質問に合う単語カードを他のプレイヤーが選び、そのなかから一番に気に入られると得点になります。例えば「動物園のオリに「エサやるな」と書いてあっても、別のやり方で動物を喜ばせられる。例えば◯◯で。」「夏と冬、昼と夜、愛と◯◯。」のように穴埋め問題もあります。この2つは自分の答えが気に入られました(写真)。アップルトゥアップルよりも質問の幅が大きくて面白いです。

結果:自分(勝利)



おばけキャッチ Geistesblitz
Geistesblitz20110115.jpg早解きパズル系のゲーム。5色5種のオブジェクト(赤い椅子、青い本、灰色の鼠、白いおばけ、緑の瓶)がテーブル上に置かれています。カードを1枚めくったら、描かれているオブジェクトを誰よりも早くつかみ取るのです。このとき描かれたオブジェクトは色と種類が完全一致していなければなりません。面白いのは一致したオブジェクトが無いときで、その場合にはそこに描かれていない色と種類のオブジェクトを取るのです。例えば、赤い本と、白い瓶が描かれていたら、灰色の鼠を取ることになります。セット Set と似たルールですね。

これだけでも結構ややこしいのに、今回採用した大人用の追加ルールがそれに拍車をかけています。追加ルールでは、カードに本が描かれていたら取るのではなくてそのオブジェクトの名前を言わなければなりません。先ほどの例だと、赤い本が描かれているので、「鼠」と真っ先に叫ぶのです。間違えたものを取ったり言ったりするのはもちろんのこと、言うべきなのに取ったり、取るべきなのに言ったりするとお手つきで1点失います。こうしてもっとも多く正解したプレイヤーの勝ちとなります。

この手のゲームは個人的には好きで、眠気がこのときだけは吹っ飛びました。赤い椅子を誰よりも早く取っていて調子が良かったのですが、中盤からかゆかゆさんが追い上げてきて同点1位。とくに大人用のルールが秀逸で、つい取るのを躊躇したり言うのを躊躇してしまいます。なかなかの傑作だと思います。ちょっと欲しくなってきました。

結果:かゆかゆ 13、自分 13、くさのま 12、鴉 9、naga 7、おの 6



ビーンストーク Beanstalk
Beanstalk20110115.jpg最後は未来世界をテーマにしたビーンストークです。ボードの上端から落ちてくる2つのブロックが同色4つ以上揃うとそれを手番プレイヤーからドラフトできます。目的はこれらのブロックの4色組をできるだけ多く集めることです。ブロックを使って特殊効果のある建物を買うこともできますが、この建物が高価なのでブロックとして持っていた方が良いような気がしてあまり買いませんでした。かなりソロプレイ感の強いゲームで、ほとんど特殊建物を買わなかった鴉さんと自分が1位と2位でした。

結果:鴉 6、自分 4、かゆかゆ 2、おの 2



この辺りでもう意識がもうろうとしてきたので、眠ることにしました。このあともいくつかゲームが遊ばれていたようです。翌日にはまだ残ってゲームをしている方もいましたが、神尾さんとぽちょむきんすたーさんと一緒に仙台の遊友会で遊ぶことにしました。ということで、次回は仙台編です。

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