ボードゲーム研究所ゲーム会 2010.11.09

水曜日の会で知り合ったビートさんに誘われて、千葉市蘇我のゲーム会に参加してきました。今回帰国後の初めてのゲーム会です。途中、強風で付着物の為に乗っていた列車が市川で立ち往生。そのあと乗り換えを繰り返し、30分遅れで到着です。会場であるビートさんの家には「ボードゲーム研究所」と書かれており、意気込みが伺えます。ゲームテーブルも2つあり、またゲームの数や種類も豊富で、会場には理想的な素晴らしい環境です。



ヒントをもうひとつ Vertippt nochmal!
(説明5分 プレイ時間25分)
Vertippt.jpg到着したときにみんながシール貼りをしていたゲーム。連想ゲームの一種で、手番プレイヤーは場にある12のトッピックのうち、他のプレイヤーが選んだものを当てなければなりません。他のプレイヤーは順番にヒントを出しますが、ヒントは与えられた5つから選ばなければならないので、時にはとんちんかんなヒントを出さざるを得ないこともあります。そのかわり、どのくらい自信があるヒントなのか、を手番プレイヤーに伝えることが出来ます。手番プレイヤーは早く当てるほど失点が少なくなり、他のプレイヤーも当てられると失点が減るというようになっています。一応8人まで出来るとなっていますが、おそらく6人くらいまでが理想だと思います。

結果:ビート 2(勝利)、いしばし 4、くらら 5、いわたま 5、自分 5、ミルオ 8



ハーベスト Harvest
自分が持参したゲームの一つです。手軽ですが悩ましい国産ゲーム。再販が望まれます。6人だとランダム要素が大きいのですが、それでも楽しめます。ベストは4人でしょう。

結果
1ゲーム目:いわたま 120、ビート 90、くらら 60、自分 40、ミルオ 30、いしばし 20
2ゲーム目:いわたま 90、いしばし 90、ミルオ 70、ビート 70、くらら 50、自分 20



どきどきワクワク相性チェックゲーム Compatibility
(プレイ時間 45分)
Compatibility.jpgペアとなったプレイヤーと同じ連想を心がけるゲーム。2ペアか3ペア、つまり4人か6人でしか遊べないのですが、パーティーゲームの傑作だと思います。自分は偶然、メリーランド州に住んでいたときに古着屋で69セントで新品を見つけてしまい、それ以降主にパーティーなどでよく遊んでいます。今回、日本版(ビートさん所有)を見るのは初めてですが、トピックが和訳されている以外はまったく同じです。なお今年再販されたものは絵柄が一新されているようです。

各プレイヤーはまったく同じカード内容のデッキを持ちます。カードは様々な写真や言葉が描かれています。毎ラウンド、トピックはカードとサイコロでランダムに決められます。トピックに最も合うと思われるカードを5枚選び、さらにそれを1位から5位までランク付けして自分の前に伏せて置きます。全員が選んだら1位のカードから順番に公開していきます。自分のパートナーと同じカードを選んでいれば2点、さらにランクまで同じであれば3点となるのです。よって、相手の性格を考えてカードを選ぶことも大切。ゲームが進むにつれて、選べるカード枚数が減ったりなどのハンデもつきます。

じゃんけんでペアを決めてのスタート。いわたまさんが選ぶカードとその解釈が面白く、それをちゃんと読んだペアの相手のいしばしさんもすごいとおもいましたが、ビートさんとミルオさんのペアの独走にはかないません。自分とくららさんはいつも良い線を行っていたとは思いますが、相手が選んだカードが自分が最後に外したカードだったりと、なかなかうまくいきませんでした。思ったのですが、英語版よりは簡単に感じました。「選ぶカードはこれしかないだろう」というようなとピックが多かったように思います。

結果:ビート+ミルオ(勝利)、くらら+自分(2位)、いわたま+いしばし(3位)



チグリスユーフラテス Euphrat und Tigris(新版)
(プレイ時間 75分/65分)
ET20101109.jpgここで2テーブルに分かれてダンジョンロードとチグリスユーフラテスに。自分はペガサス板のチグリスユーフラテスを説明することになりました。ルールはそれほど多く無いのですが、最初は取っ付きが悪いかもしれません。色々と助言をしながらのプレイで、飲み込みの良いとこさんの勝利です。あまりゲームをしたことがないといういしばしさんも、それなりには楽しんでもらえたようでした。ここでいしばしさんが帰宅。まだ隣のダンジョンロードがかなりかかりそうだったので、もう1戦遊ぶことにしました。2戦目は新マップで、文明の建物も使ってみました。モニュメントが最終的に6つ全部建ったこともあり、1戦目とは打って変わっての高得点ゲームになりました。最近ボードゲームギークのオンラインを盛んに遊んでいるチグリスユーフラテスですが、実際に遊ぶというのも良いものです。

結果
1ゲーム目:とこ 9、ごめす 7、自分 7、いしばし 5
2ゲーム目:自分 27、ごめす 18、とこ 18



レインボー Rainbow
(プレイ時間 15分)
Rainbow.jpgここで、はせがわさん持参のレインボー。国産ゲームでエッセン2010でも販売されていて気になっていたゲームの一つです。毎ラウンド、プレイヤーは場の得点札を手札を使って時計回りにビッドしていきます。ビッドに使ったカードが、次のラウンドではビッドの対象の得点札となるというのが面白いところです。ビッドで出せるのはセット(同位札)とラン(連番)の2種類があり、誰かが2枚以上のセットを出したら、それ以降はセットのみしか出すことが出来ません。2枚以上のランが出された場合も同様です。なお1枚のビッドはセットともランとも見なさるので、いつでも出せます。説明書ではわざわざ1枚のビッドを別のケースとして記載してますが、どうしてなのかちょっと不思議です。なおビッドは枚数が多い方が強く、同じ枚数ならば数値の高い方、それも同じならば先出しが強いことになります。もっとも強いビッドから高い得点札を同数値なら2枚までもらえます。カードの数値は1から6なので、最も高い得点から、12、10、8、6、5、4、3、2、1という可能性がある訳です。この「同数値を2枚まで」というのがあまり機能していないように思えました。どうしても得点札が似通ってしまい、ここぞという勝負所があまりなく、メリハリに書けるような気がします。同じ数値を全部、とした方が面白かったのでは? と思います。もっとも、あとから聞いたところによれば6人ではゲームとして成立しがたく、もっと少人数の方が良いということですが、このルールではあまり変わらないような気がします。

結果:はせがわ 32、ごめす 29、ビート 27、とこ 24、いわたま 23、自分 20



冷たい料理の熱い戦い Die Heisse Schlacht am Kalten Buffet
ランドルフの古いゲームですが手軽なサイコロゲームとしては、かなり面白いゲームです。人数は多い方が良く、6人が最適だと思います。ボードの中央には料理タイル(1-7点)がランダムに積まれており、その周りには21マスのマス目が円形につながっています。サイコロの出目で進んでゆき、赤い21マス目を通過すると一番上の料理タイルがもらえます。またちょうど21マス目に止まるとボーナスとして2枚もらえるのです。これだけだと単純な双六なのですが、このゲームを面白くしているのはサイコロのバーストと進む数のルール、それに他人のコマの上に乗るルールです。

まず、手番にはサイコロを3つまで振れますが、振るのは1つずつで途中でやめることも出来ます。サイコロの目の合計が8以上だとバーストとなりスタートに戻ってしまうからです。進む数は目の合計とサイコロの数の積なので最大では7x3の21となり、この場合はボードを1周することになるので動かずに料理タイルをもらえます。進んだ先に他のプレイヤーのコマがある時にはその上に乗ります。2つだけでなく3つ4つと重なることもあり、上のコマは下のコマと一緒に運ばれるのですが、下のプレイヤーがサイコロを振るときには一番上のコマがどこでサイコロを振るのをやめるかの決定権があります。バーストしたら全員スタートへ戻りますが、21マス目に到達したときに料理タイルを撮るのは一番上のプレイヤーだけです。

このシンプルなルールがただの双六をかなり面白くしています。出目の可能性は21、18、15、14、12、10、9、8、6、5、4、3、2、1だけなので、スタートから7、11、13マス目などは上に乗られる可能性が低いなど、多少の考えどころもあります。9もほとんど可能性がないので安全です。

今回は割とバーストが多かったと思いますが、最後のロブスター7点を得たビートさんの勝利でした。

結果:ビート 18、ごめす 15、とこ 14、はせがわ 11、自分 11、いわたま 10



ヒントをもうひとつ Vertippt nochmal!
このあと、再びヒントをもう一つを遊びました。ビートさんがなかなか当てられず、前回トップだったのに最下位になってしまいました。はせがわさんは何と自分の失点カードを全て無くすというパーフェクトを達成。

結果:はせがわ 0(勝利)、いわたま 5、自分 7、ごめす 8、とこ 9、ビート 10



フレッシュフィッシュ Frisch Fisch
(プレイ時間 30分)
FreshFish20101109.jpg最後に3人でリクエストされていたフレッシュフィッシュです。初めは道路が建設されるルールが直感的に分かりずらく、見落としもしやすいのですが、今回は見落としも無くスムースにゲームが進みました。ビートさんもいわたまさんも飲み込みが早く、ゲームを楽しんでもらえたようで嬉しかったです。このゲームは2度目からが本当のゲームなので、是非いつか2度目を遊んでもらいたいものです。

結果:自分 -3、ビート 4、いわたま 9



初対面の方も多かったのですが、楽しく遊ぶことが出来ました。また参加するときにはよろしくお願いします。ビートさんによると、千葉でのゲーム会は少ないとのことなので、近辺で興味のある方は参加してみたらどうでしょうか?

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