ウォルドーフゲーム会 2010.07.09

7月のウォルドーフです。今回は通常通り第2金曜日に開催です。総勢15人ほどで楽しく色々と遊べました。とくにクク(カンビオ)と賭博英雄伝セブンが遊べたのは大収穫です。



ブリンク Blink
Blink.jpg到着した時には、ワサビと古いシドサクソンのゲームバザールがプレイされていました。待つまでの間にマギーとチェルシーに誘われてブリンクをプレイ。アウトオブザボックスから缶入りで出ているスピードゲームです。目的は手持ちのカードをなくすこと。手札は3枚。台札と同じ色かスートか数をリアルタイムでどんどん出すことができます。マギーと自分が2勝2敗。チェルシーはこの手のスピードゲームは苦手だと言ってました。

マギー 2勝、自分 2勝、チェルシー 0勝



サーカスフロカティ Circus Flohcati
CircusFlohcati20100709.jpg続けて持参したフロカティサーカスのリオグランデ版です。ルールは10点ボーナスのあるアミーゴ版を使用。皆始めてなので特殊カードは抜いて遊びました。誰も低いカードを取らないとそのスートはすべて捨て札になるので、いつその低い札を取るかが結構鍵となってきます。トリオを狙って早く取るのもいいのですが、あえて残して高い数値が無くなってから取るというのもありだと思います。特に7、6、5くらいが消えてから取れば他のプレイヤーのそのスートは最高でも4止まりなのです。

1ゲーム目:チェルシー 60、自分 56、マギー 45
2ゲーム目:自分 93、マギー 82、チェルシー 66



クク(カンビオ)Cucco (Cambio)
(プレイ時間 各30-50分)
続けてククカードを使ったカンビオ。古いイタリアのゲームが日本のグランペールによってよみがえりました。トランプのように色々な遊び方ができるのですが、一番有名なのがカンビオというギャンブルゲーム。よってクク=カンビオという書かれ方も見られます。ドミノ=カンテットと似た構図ですね。カンビオは、日本でのゲーム会で遊ぶ機会が何度かあったのですが、自分で説明をしたのは始めてです。カードの能力をきちんとつかむのは結構大変です。

カンビオでは手札はたったの1枚。ディーラーの右隣から反時計周りに次のプレイヤーと手札を交換するかしないかを決めます。最後にディーラーは山札のトップと交換する権利があります。その後、手札を公開して、一番低いランクのカードを持った人が負けです。基本はこれだけですが、5種類ある特殊カードが良い味を出しています。

ランクは15から-4まで20種。ランク、15-11と-4が特殊カードです。

15(クク)ゲーム中に「クク」ということで交換を終わらせることができる。すぐに決算となる。
14(人間)人間に対して交換要求をしたプレイヤーはは失格です。
13(馬)11(家)馬または家にたいして交換要求をしたプレイヤーはさらに右隣の人に交換要求をする事になります。
12(猫)交換を要求されたら「ミャオ」と鳴きます。要求した人が持っていたカードを最初に持っていた人が失格です。
-4(道化)交換でもらったら失格です。

つまり最後に手札を比べて負けた人と途中で失格になった人が全て敗者となるわけです。敗者は、1-3ディールまでは1-3チップを場に支払い、4ディール以降はゲームから抜けます。こうして最後に残った1人が場のチップを総取りするわけです。これを繰り返し1人が破産したら終了です。

まずは7人でプレイ。特殊能力をちょっと忘れていて最初は手探りでしたが、元々のルールが簡単なのですぐに理解してもらいました。でも、道化のルールを忘れていて、-4が廻るという展開になりましたが、まあそれはそれで面白かったです。ククは意外とこの特殊カードをきちんと把握するのが難しいですね。ルールに書かれていた通りに25点から始めましたが、ちょっと長いので途中から10点ずつ回収して15点としました。

好評で、もう一度やろうということになり。今度は10人で手持ち10点としました。ルールもほぼ完全に把握していたと思います。たった1枚の手札が織りなす喜劇と悲劇。ククカードは1枚除いた方が良さそうなので、次回はそうしてみます。

結果
1ゲーム目(持ち点15 50分):ピート 48、ダン 14、ハック 13、カーク 5、ノア 4、マギー 4、自分 0
2ゲーム目(持ち点10 30分):マギー 39、ハック 24、ピート 7、チェルシー 6、エリックC 6、カーク 5、自分 5、エデン 4、ノア 4、ダン 0



賭博英雄伝セブン Gamble Hero Saga: The Seven
MindRoulette.jpgカワサキファクトリーが送るギャンブルのアンソロジー。以前のテンプラスが10という数字をテーマにしているとすれば、この賭博英雄伝セブンはその名のとおり7をテーマにしています。7つのゲームが入っており、カードも数字1-7の7種が7枚ずつ(と0、00が入り計51枚)。幾つかのゲームを続けて遊ぶコースメニューとどれでも単体で遊ぶやりかたがあります。今回は折角なので7つ全てのゲームを遊ぼうという事になったのですが、その場でルール確認をしたり、雑談したりといろいろと不備があり、時間の都合で最初の5つしか遊べませんでした。

遊んだ5つのゲームはどれも面白く、また一番面白かったゲームとつまらなかったゲームがプレイヤーごとに異なるという意見の違いが又良かったです。個人的にはビットイーンベットとマインドルーレットが気に入りました。

それぞれのゲームにかかった時間と最終結果は以下の通りです。

バッティングポーカー 25分
ロト7 10分
ビットイーンベット 25分
マインドルーレット 45分
ユアオーダー 30分

結果:自分 202、エリックC 104、ハック 42、ピート 63、カーク 125



バッティングポーカー Batting Poker
同じ役を作ってはいけないという4枚のポーカー。役は1ペア、3カード(3オブアカインド)、2ペア、ストレート、合計値10、4カードで、複数の訳ができる場合は上位の役として考えます。3回カード交換ができ、自分や他人の捨て札も拾えますがそのときは1枚だけで2チップ払います。他人と同じ役を作ったらアウト。よって他人とかぶるくらいならば低めの役を作りたいのですが、それほど他人がどの役を作ろうとしているのかが分からないので賭けになります。4カードを作るのは難しくはないのですが、大抵かぶってしまいます。それを運の良いことにかぶらなかった自分が頭一つ抜けました。

宣言する時に低い役から公開していくので、ポットのチップが多くないと高い役を作っても十分なチップが取れない時もあります。このあたりはクニツィアの銀行強盗っぽく好みです。ただ、幾つかの役にできるもの(例えば1333は3カードと合計値10の2つの役になる)は公開する時に選ぶことができるともっと面白いかなと思いました。でもそうなると公開方法に工夫が必要ですね。



ロト7 Lotto 7
7枚配りそれを1枚キープ、残りを左隣に回すというノートルダム式の交換方式で7枚キープします。その後残りの札から5枚公開して、マッチした枚数によって点がもらえます。その後、そのまま交換を繰り返し、今度は山札から7枚開けて決算です。数字デッキ49枚のうち47枚を使うのでカウンティングが大切です。おぼろげながらでもどの数字がでていないか(つまり山札に残っているのか)を考えながら交換していきます。

今回は1度目の決算の後カードをシャッフルして配り直してしまいました。これはまずいですね。



ビットイーンベット Between Bet
7枚のカードのうち3枚が見えています。目的は上限と下限の間で最大値を賭ける事。7枚のうち、最大と最小のカードは取り除かれ、残った5枚で最大の2枚の和が上限、最小の2枚の和が下限となります。面白いのは賭けが2段階になっている事。まずはオープンビッドで、自由に口頭でビッドします。最大のビッドをしたプレイヤーは伏せてある4枚のうち2枚を見る事ができ、そのごビッドを上げる事ができます。他のプレイヤーは拳に握って同時公開の入札ビッドをします。上限と下限の範囲内で最大のビッドは配当が2倍、それ以外は配当は1倍です。

0か00のカードが入っていると、上限も下限も3枚で決められる為に幅がぐっと狭くなります。ちょっと思ったのは上限ぎりぎりを狙う価値はあるのですが、下限を下回ったビッドというのは殆どなかった事です。最大と最小をともに配当を2倍にしても面白いかもしれません。とくに小さいと配当も少なくなるので、バランスが取れるかも。



マインドルーレット Mind Roulette
1人がディーラーとなり次の数字を決める事ができます。他のプレイヤーは自分のタイルがある限り必ず最低1カ所には賭けなければなりません。あたれば難易度に応じて配当(2-10チップ)が、外れると掛けたタイルが没収されます。配当はすべてディーラーがあらかじめ分けておいた50チップからとなります。

全員のトークンが無くなるか、ディーラーの50チップが無くなるか、あるいは同じ数字が3枚でて、かつ0か00が出たら終了です。

ルールを間違えていてカードで終わらせた場合は50から支払った分の残りが銀行から戻ってくるのですね。このルールを忘れたのは大きなミスですが、それでも非常に楽しく遊べました。



ユアオーダー Your Order
手札の2枚の合計が全体で何位なのかを当てるゲーム。ダミープレイヤーを含めて6人なので1位から6位まで。そのうち難易度の高い中間の3位4位は3倍、2位5位は2倍、1位6位は1倍の配当となります。ダミープレイヤーは3枚持っているのですが、同じ数字だと0という扱い。そのうち2枚は徐々に公開されます。

2枚のうち交換できるのは1枚だけでそれもベットする前です。ここで安全に1位や6位を狙うのか、中間を狙いにいくのかを決める事になります。その後、ダミープレイヤーのカードをオープンするごとに1-10の任意の額を賭けます。

他のプレイヤーのビッドの仕方を観察するゲームでこの辺りはメンバーズオンリーなどに通じるものがあります。ただ1回目と2回目の賭での情報の差はダミープレイヤーのカードが1枚多く公開されたというだけなので、ここにもうすこし情報の差があればより面白かったんじゃないかと思います。あるいはプレイヤーの手札を少しだけ見せるとかね。あと自分が一度だけ7枚賭けた他は、殆どみんな最高の10チップを賭けていましたが、確かに9以下を賭ける理由はあまりないですね。



ゼロ Zero
Zero-Asyncron.jpg去年出たばかりのアシンクロン版。現時点で市場に出回っている版で、コンパクトでカードの質も良いです。好きなゲームなのですが、なかなか思う通りに色も数字も集まらず、かといって低い数字でその場しのぎというのもうまくいかない事が多く、今回も5ディールプレイして4位でした。エリックCとエリックKが共にゼロ宣言を一度ずつ決めました。何かコツがあるのでしょうかね。難しい。

結果:エリックC 24、カーク 38、エリックK 39、自分 60、ピート62

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