DCゲーマーズ 2010.03.13

久し振りに自宅でのDCゲーマーズ。遊びたかった日本産のガウスやパレード、往年の名作のプエルトリコ、最近の定番のコンテナや自由都市、さらにラリー作の推理ゲームデデュースオアダイなど色々と遊べました。



ガウス Gauss
(プレイ時間 20分)
Gauss.jpg磁石の反発と引き合いをモチーフとした2人用アブストラクト(完全情報)ゲーム。アールエコやロボトリーの作者、カワサキさんがデザインしたということでどうしても欲しくなり、去年のエッセンでヤポンブランドから購入しました。日本のゲームをドイツで買ってアメリカに持ち帰ると言うのも不思議な気分です。

ボードはギプフなどと同様の37ヘックスで外周のヘックスが危険ゾーン、それ以外がアリーナゾーンとなります。ゲームの目的はアリーナゾーン内で自分の色を4つ以上隣接させたグループにすること。グループのうちアリーナゾーンのものだけが得点となり、危険ゾーンのコマが多いほどあとで失点の可能性があります。

各プレイヤーは自分の色10個と相手の色5個を持ってスタート。順番にボードのアリーナゾーンにコマを置いていきます。プレイヤーの色、赤と青は磁石のN極とS極を表しており、置いたコマと同一線上のコマは同極反発、異極引き合いがおこります。つまりグループは作りずらく、また自分の色は簡単に危険ゾーンにいくようにできています。自分のコマをグループにして得点にするには自分が持つ相手の色のコマをいかにうまく置くかがポイントとなります。またこれによって相手のコマを反発で危険ゾーンに追いやったりもできます。このお互いに持っている相手のコマの使いどころが面白いです。

一番先に到着したゲーリーにロスバンディットとガウスとどちらがやってみたいかと聞くとガウスをやってみたいとの事。自分はエッセンで数回、そのあと数回あそんでいるのですが、いまだにどう戦って良いか分からないながらも面白いゲームです。もっと遊ばれても良いのではないでしょうか。

結果:ゲーリー 9、自分 6



パレード Parade
(プレイ時間 30分)
Parade.jpgバースト系のようなドラフト系のような不思議なゲーム、パレード。6スート11枚ずつ(0-10)のカードには不思議の国のアリスのキャラクターが描かれています。場にはカードが列になって並んでおり、これが「パレード」となります。目的はカードをなるべく取らないようにすること。手札は5枚。パレードの最後尾に1枚プレイして1枚補充するだけ。このとき、プレイした数字以下のカードと同スートのカードはすべて引き取らなければなりません。ただし、最後尾から数えてプレイした数字以内の枚数は無視され、取らずに済みます。つまり、高い数字だと取らなければならないカードの対象も多いのですが、同時に多くのカードが対象外になるのです。この秀逸なルールにより、低い数字でも高い数字でも使いどころが出てきます。ありそうでなかった、よくできたルールだと思います。

取ったカードはスートごとにまとめて表にします。ゲーム終了時に、それぞれの取ったカードの数値が失点となりますが、誰よりも多く取ったスートについては数値でなく枚数が失点となります。これはポイズンやダビデとゴリアテなどを思わせる良い味付けだと思います。

ダグが到着して3人になったところで、既に何度か遊んだことがあるというダグに教えてもらうことにしました。とはいってもルールは日本語だけなので、細かい部分は自分で解読しつつ説明をしたのですが、プレイ経験者が要ると、間違ったルールで遊ぶ事も少なくなります。エッセンで買いそびれたのですが、ようやく遊ぶことができて嬉しいです。おそらく少ない人数が適当だと思いますが、何度も遊んでみたくなる魅力があります。

結果:ゲーリー 18、自分 21、ダグ 29



ケルト Keltis + 追加ボード Neue Wege, Neue Ziele
(プレイ時間 40分)
KeltisEx20100313.jpgここでラリーが到着して4人。さて何を遊ぼうかと言うことになり、頭脳絶好調のパートナーシップを試したかったのですが、パートナーシップは好きではないと言うプレイヤーも多く却下。ラリーは僕が持っている様々なケルトのどれかが遊びたい、と言います。北米ではロストシティボードゲームは持っていてもケルトを持っている人自体少なく、またケルト拡張ボードやケルトタイル、ケルトカードは殆ど見たことがありません。一通り地下室から出して来たところ、拡張ボードがやってみたいという意見が多いのでそれに決定です。

自分以外全員初プレイ。好きな拡張版なのですが、ラリーは「これだったら普通のケルトの方が良いんじゃない?難しいのでこのケルトのシステムと軽さに合わない気がする」とのこと。そう言う意見も分からないではないです。どうも終わるタイミングを見誤って調子が狂ってしまい3位止まりでした。カードが尽きての終了でしたが、誰も最後の10に到達しないという妙なエンディング。いままでで一番しっくりこないケルト拡張でした。それにしても今年はケルトオラクルも出るらしいし、ケルトファンとしては楽しみです。

結果:ラリー 49、ダグ 46、自分 44、ゲーリー 43



プエルトリコ Puerto Rico
(プレイ時間 85分)
PR20100313.jpg5人になったところで、ダグのリクエストでプエルトリコ。かなり久し振りですが、工場と港を取って有利になったラリーに必死に追いつくべく、ダブル市場(売却が+3になる)戦法で頑張ってみます。結果は有利と思われたラリーと最下位と思われた自分が共に最下位でタイ。とうもろこしを売りに売りまくったゲーリーの勝利です。それにしても大接戦でトップと最下位は7点差。5人は多いかなとちょっと思いましたが、やはり面白い。

結果:ゲーリー 50、ダグ 47、アンチュマン 46、ラリー 43、自分 43



賽は投げられた Alea Iacta Est
(プレイ時間 80分)
AleaIactaEst20100313.jpgこのゲームに対しては複雑な気持ちがあります。もうこれで5回目なのですが、いつも必ず何かしらルールを見落としているのです。基本のシステムは悪くないのですが、ダイスを置くルール(1人が複数列を作れるかどうか。既に置いたダイスに追加で足せるかどうか。)が場所ごとに異なり、また幸運のタイルを見てからあとで取得するルールも分かりずらいです。置けなかったダイスをトイレに置くルールを忘れたり、領地タイルは人がいないと1点減ることを忘れていたり、あとでルールを読み返すと必ず何かしら忘れています。それに加えてSPQRカードの種類が多く、アイコンも分かりずらいためにペースを悪くしています。せっかく基本的なダイスでの陣取りのようなシステムは良いのに残念です。4人だったので食べながら遊んでいたとはいえダウンタイムも長く、80分もかかってしまいました。

この日のあと、ギークで色々なプレイエイドをプリントアウトしました。次からは正しいルールで遊べますように。

結果:ラリー 44、アンチュマン 43、ダグ 40、自分 39



コンテナ Container
(プレイ時間 75分)
Container20100313.jpgラリーとダグはこのゲームが出た当時に1回プレイしたっきりだそうです。「あのときはゲームになっていなかった。どこを遊べば良いんだ?」というのがラリーの意見です。ところが、最近になってDCゲーマーズの中で熱狂的なコンテナファンが3-4人ほど現れ(自分も含まれますが)、それならもう一度遊んでみたいという気分になったそうです。

普段通りの公式短縮ルールでのプレイ。初めてクリスチャンにもらったプレオーダーのプロモーションアイテムであるコンテナを使いました。木製ではなく、横に本物のコンテナのように筋が入った石膏製で雰囲気があります(写真)。今回は皆のビッドがかなり高額なので自分はあまりコンテナを買わずに販売や生産、そして競りに出すことで稼いでいましたが結果は最下位でした。ブラインドビッド(同時入札)が嫌いなラリーは「悪くないゲームだと思うけど、ブラインドビッドがすべてを大無しにしている。どうして普通の競り上げ式の競りにしなかったのか?デザイナーの怠慢だ」とまで言います。僕はこの意見とは全く逆に、ブラインドビッドこそがコンテナでは正しい方式だと思うのですが、どうでしょうか?競り上げ式だと、第一に最終の競り値が安くなりすぎると思うし、第二に、どのコンテナが誰にとって価値があるのかを推理していく楽しみが無くなってしまうと思うのです。でもブラインドビッドが嫌いな人も多いらしく、様々なバリアントがギークでは考案されています。僕は賛成できませんが。

結果:ダグ 94、アンチュマン 88、ラリー 79、自分 62



自由都市 Minicipium
(プレイ時間 70分)
ダグがもう1ゲームくらいの時間があると言うので、アンチュマンに紹介したかったという事もあり、1時間ほどで収束しそうな自由都市をエントリー。バレーゲームズつながりということもあり、最近集中的に遊んでいるゲームです。ところが特殊能力が苦手なアンチュマンは7つの能力を覚える事ができず、ほぼ毎回聞きなをしていました。それに加え長考プレイヤーが多く、ダグの帰宅時間の問題もあったので急遽4点先取(通常は5点先取)の短縮ルールでプレイ。序盤得点を取らずにBathsでリースをつける事に励んでいたので短縮がもろに響いての最下位。もう少し続いていればかなり良い線いったと思うのですが、残念です。

結果:ラリー 4、アンチュマン 3、ダグ 3、自分 1



デデュース オア ダイ Deduce or Die
(プレイ時間 80分)
DeduceOrDieBox.jpg3人になったところで、ラリーが作った推理ゲーム、デデュースオアダイをプレイ。27枚のデッキからランダムに抜かれた3枚を推測して犯人カードを当てていきます。前回の時よりもコンポーネントが良くなっています(写真)。出版する気はあまりないようですが、推理ゲームとしてはなかなか良くできていると思います。今回で2回目ですが、最初の時よりも楽しめました。ゲーム中に1度だけ秘密の質問を聞く事ができるのですが、これを使う前にゲームが終わってしまい残念。滅多に勝たないという作者のラリーの勝利。アンチュマンはあと1手というところでした。

結果:ラリー(勝利)

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