友人宅ゲーム会 2009.07.19

DC北部に家を買ったショーンがハウスウォーミング(新居お披露目)を兼ねてのゲーム会。3人でしたが、トリックテイクを中心とした軽いゲームをいくつか遊びました。



綱渡り Drahtseilakt
(プレイ時間 35分)
Drahtseilakt.jpgクニツィア唯一のトリックテイク、とはいってもスートがなく50枚のカード(1-50)というシンプルな構成です。各プレイヤーに9枚配って9トリック勝負。得点はプラスとマイナスがあるのですが、終了時に得点の絶対値が少ないプレイヤーが勝ちます。つまり0に近ければ近い程良いのです。

各トリックではトリックに勝ったプレイヤーがプラス点、負けたプレイヤーがマイナス点を得ます。得点は表示カード(1ー9点)でトリックの直前に明かされます。例えば表示カードが4だったら勝ったプレイヤーと負けたプレイヤーがプラス4点とマイナス4点。それ以外のプレイヤーは0点です。プラス点は青い棒、マイナス点は赤い棒で表し、これらは別の色を得る事で相殺出来ます。

最終的に0点に近ければ(つまり棒が少なければ)良く、1から9まで全てのカードが出てくるので、どのトリックを取ればプラスマイナスを相殺できるのかというプランを立てるのが楽しいです。ただし、プラス点が無視されるトリックとマイナス点が無視されるトリックがあるのがくせ者ですが。

リードは不利なので、最初はリードを取って青を多めに取り、あとは負けるようにして赤を取るのが理想だと思います。丁度0になると、いままでの一番多い点(つまり悪い点)を一つ消す事が出来ます。

かなり昔に何度か遊んだままで、すっかり忘れていたゲーム。トリックテイクが今回のテーマというので持ち込んでみました。今回は3人なので3ディール勝負。3ディール目でうまく0点を取って2ディール目の失点をチャラにした自分の勝利。3人が理想だという事を聞きますがどうなのでしょうか?今度は4人や5人でも試してみたいです。

結果:自分 4、アンチュマン 11、ショーン 20



ナインティーナイン Ninety-Nine
(プレイ時間 3ディールのみ35分)
Ninety-Nine.jpg先日アンチュマンとリシに教えたナインティナインを今回はショーンに教える事になりました。3人のトランプを使ったトリックテイクの傑作だと思います。ちゃんと9ディールやりたかったのですが、まあお試しという事もあって3ディールで終了。ショーン曰く、「宣言(デクレアやリビール)してビッドが達成できないというだけで、他の2人が30点または60点をやすやすと取れてしまうのはおかしい。このスコアリングシステムでは、宣言するリスクが大き過ぎてメリットが無い。失点(相手が得る点)は半分くらいにするべきだ」、とのこと。今までの経験から言ってそんなことはなくバランスは取れていると思うのですがどうなのでしょうか?スカートなども同様の失点基準ですよね。

結果:アンチュマン 113、ショーン 60、自分 44



トランプ、トリック、ゲーム! Auf der Pirsch / Trump, Tricks, Game!
(プレイ時間 各35分)
TrampTricks.jpg4つのスートの中ランク(5-9)に書かれた足跡をトリックで取って集めるゲーム。4ディール決戦で各ディールの切り札は異なる4スート。これはあらかじめ分かっています。各プレイヤーはきっかり4トリックしか取る事が出きず、それ以降にプレイしたカードは常に最弱となります(リードでは無視されます)。面白いのは取った4トリックがそっくりそのまま次のディールでの手札となる事です。足跡カードを集めながら同時に次回の手札を構築するので、かなり考えさせられます。

得点は足跡の数と足跡のあるスートの数の積となります。よってなるべく色々なスートを取りたいのですが、これはボイドを作りにくくもなっており、なかなか悩ましいところです。最後の4ディール目だけはルールが変わってトリックはいくつでも取ることができ、得点はスートによって1枚1点ー4点となっています。

一時色々なところでレポートを見て、気になっていたトリックテイクの一つです。取ったトリックがそのまま手札になる、という部分はタントニーに似ていますが、ペア戦ではないので3人でも遊べます。またタントニーには切り札はありませんが、このゲームには毎回変わる切り札があるので、今回の切り札で次回の切り札を集めるのが面白い。特に4ディール目に備えて3ディール目できちんと次の切り札を取っておかないと最後がつらいです。

結果
1戦目:アンチュマン 162、自分 109、ショーン 102
2戦目:ショーン 177、自分 103、アンチュマン 96



賽は投げられた Alea Iacta Est
AleaDice.jpgアレア中箱第5弾。遂にブランド名アレアがタイトルの一部になったゲームが登場しました。あまり時間がなかったのですが、ショーンのリクエストで練習プレイ。それほど目新しい要素も無く、ルールが煩雑に思えました。一応終盤までプレイしましたが時間切れ。ルールが結構細かいので、どこかを間違えて解釈しているのかもしれません。きちんと見てみます。



ここでショーンは用事があるのでお別れ。アンチュマンと2人でアンチュマンの友人、アイスンの家に場所移動です。



ジェム ディーラー Gem Dealer
(プレイ時間 各5-10分)
GemDealer.jpgジェムディーラーはアタック Attacke のリメイクです。グリフォンゲームズというフレッドディストリビューションが出している本棚シリーズの3番目で、クニツィアの旧作/新作と他のデザイナーの作品が一つおきに出ています。奇数番号は全てクニツィアなので、そういう取り決めでもあるのでしょうか?

日本では廉価版とデラックス版が出ているようですが、ファンアゲインなどを見る限り廉価版の扱いを見た事がありません。デラックス版は宝石のコマが付いており、宝石という目玉コンポーネントを箱を開けずに見せる為に箱には穴があいてます。説明書を入れるとこれが見えなくなってしまうので、説明書はトレイの裏側と言うのがなんだか本末転倒な感じです。カード構成はアタックと全く同じですが、視認性が悪く、とくに青と紫は非常に見分けずらいです。

アタックとのルールの違いは各ラウンドで1度だけ伏せ札(1枚1として数える)を何枚でも出せる事です。これは終盤でのスピードアップに役に立ちそうですが、序盤で使うと勝てないような気がします。

もうひとつ、ルール変更の可能性があるのはワイルドの10の使用制限です。アタックではラウンドで各プレイヤー1枚まで使うことができるのですが、ジェムディーラーのデラックス版ではラウンドでトータルで1枚まで、となっています。つまり誰かが10を出したら、他のプレイヤーは10を出せないのです。もっともジェムディーラーの廉価版では同じフリフォンにもかかわらず書き方が異なり曖昧です。廉価版に付いてきた和訳ルールはアタックと同じになっています。このあたり重要ルールながら曖昧なので、ただいまグリフォンとギークに問い合わせ中です。

以前かなり遊び尽くしたアタックですが、アタックの感覚で手札を温存して状況を伺っているうちにぼろ負けしてしまいました。伏せ札でのビッドの使いどころが難しいですね。

結果
1戦目:アンチュマン 4、アイスン 2、自分 0
2戦目:アイスン 4、アンチュマン 3、自分 3



ドラゴン Draco (オリオン Orion より)
(プレイ時間 15分)
オリオンに魅せられたアンチュマンが、どこからか中古で買ったので早速ドラゴンをプレイ。とは逆にアンチュマンが騎士で自分がドラゴンを担当です。ボードの端からうまくすり抜けて勝利。

結果:自分(ドラゴン)勝利、アンチュマン(騎士)敗北



頭脳絶好調 Einfach Genial (Ingenious)
(プレイ時間 35分)
ここで再び3人で頭脳絶好調です。アンチュマンがプレゼントにもらったそうで、ファンタジーフライト版の Ingenious ですが、ボックスアートが違うだけで中身は同じです。いつ最も少ない色を集め始めるかのタイミングを少し誤ってしまいました。いつ遊んでも良いゲームです。

結果:アンチュマン 9、自分 8、アイスン 7



カルカソンヌ ディ ブルグ Carcassonne the Castle
(プレイ時間 各35ー40分)
前日に引き続き連続でディブルグ。やっとコツが飲み込めてきた気がします。今までアンチュマンには全敗。今回2度目でやっと初勝利です。

結果
1戦目:アンチュマン 100、自分 86
2戦目:自分 90、アンチュマン 74



ロボット マスター Robot Master
(プレイ時間 各10分)
RobotMaster.jpgフランスのカクテルゲームから出ている2人用のカードゲームです。以前韓国のペーパーイヤギから限定で出ていたドラゴンマスターのリメイクでカード構成が少々違いますがルールは似ています。正方形のコミカルなロボットが描かれた36枚のカード(0-5、各6枚)。このうちランダムに25枚を使います。各プレイヤーに12枚ずつ配り、最後の1枚はテーブルの中央に表向きに置いてこれが5x5のグリッドの中央となります。

1人が縦列、もう1人が横列を担当し、自分の列でなるべく同じロボットが揃うようにするのです。手番には既にあるカードの隣にカードを置くだけ。列の5枚のなかで同数値が2枚あるとその数値の10倍となり、3枚あると数値に関係なく100点となります。つまり、4、4、3、1、3という列は71点、0、2、3、0、0、という列は105点です。手札が尽きて5x5のグリッドが埋まったらゲーム終了。チグリスユーフラテス式に、自分の列で最も低い点数が得点となります。

短時間ながらも悩ましいゲームです。とくに11枚のカードが埋まっているのでそれを推測しながらプレイしていくのが楽しいです。0、1、2あたりは3枚揃えるようにし、4や5はペア狙いが良いと思うのですが、それに気が付いた時には既に1勝2敗。手軽なのでまた遊びたいですね。

クニツィア自身がロボットマスターのルールを説明しています(英語、字幕はフランス語)
リンクはここ

結果
1戦目:自分 58、アンチュマン 37
2戦目:アンチュマン 43、自分 12
3戦目:アンチュマン 48、自分 25



ケルトカード Keltis - Das Kartenspiel
(プレイ時間 30分)
最後に2人でケルトカード。30枚抜くのを忘れていて長い長いケルトカード対戦となりましたが、それでも大いに楽しみました。ケルトシリーズはどれも面白いです。そろそろロストシティボードゲームも遊ばなければ。

アンチュマン 46、自分 33

SHARE