DCゲーマーズ 2009.04.18

サイモンの家での初めてのDCゲーマーズ。夜7時40分からと言う遅い時間から参加の割にはかなりのゲームを遊ぶことができました。到着した時にはサイモンとショーンはなんとマジックザギャザリングを遊んでいました。なんでもフリーでどこかからもらったので試してみているとの事。



枝のゲーム Arbos
(プレイ時間 10ー15分)
Arbos.jpg幹に枝葉をつけていくジェンガ同様のバランスゲーム。各自に配られた枝5本と葉っぱ8枚。これを手番にひとつだけ、幹を崩さないように順番に付けていきます。面白いのは、難易度調整用に幹を土台を突き抜けるように刺してセットアップできる事です。セットアップによっては幹が始めからぐらぐらして大変です。また、カードが付いており、手番にするべき事が指図されています。このカードの指示の英語がドイツ語の直訳なのか奇妙で分かりにくく、またカード自体もアンバランスなので、使わない方が良いのでは。難易度を変え、またカードを使わない方法と使う方法とで2回プレイ。

結果:ショーン(2ゲームとも勝利)



ケルトタイル Keltis: Der Weg der Steine (BMM)
(プレイ時間 15分)
KeltisBMM.jpgタイトルは英訳だと the way of stones「石の道」。またコスモスのこのサイズの箱は総じてピクニックバージョンなどといわれ、英語ではドイツ語の bring-mit-mich spiel を略して、BMMと呼ばれる事も多いようです。一足先に頭脳絶好調のBMMが「ゲニアール」として出たのでまとめて初プレイ。

ケルトの手札なしといってしまえばそれまでですが、かなりよく出来ています。カードではなくタイルが5スート0から10までの合計55枚(ケルトと違い各タイル1枚のみ)、というミニマルなコンポーネント。よく混ぜて裏返したらゲームスタートです。手番にはタイルをめくるか、既にめくられておかれているタイルを取って自分のコレクションに加えるかかのどちらかです。めくった場合には自分のコレクションに加えるか、場に表のまま置いておくかを選べます。コレクションはスートごとで、ケルト同様、昇順か降順にしか取っていく事が出来ません。同スートで6枚集めると最大の10点となります。さらにタイルには「点数」、「願いの石」、「手番をもう一度」というケルトでおなじみのシンボルが描かれており、10ある願いの石はある程度集めないと失点となります。

ルールだけ読むと、「どこが面白いのかな、ケルトの劣化版なんじゃ?」と思ってしまいますが、プレイすると何ともジレンマが多く、素晴らしいゲームだと思いました。このゲーム会のあと、すでに10回くらいプレイしています。ケルトの降順でも昇順でも良い、というルールが、ケルト本家よりも生かされていると思います。プレイ感はシャハトのコロレットに似ています。コロレットが「カードをめくるか取るか?めくったカードはどの列に加えるか?取るとしたらどの列か?」という選択なのに対し、ケルトタイルは「めくるか場から取るか?めくったタイルは取るか残すか?めくらずに場から取るとしたらどのタイルか?」という選択です。コロレットファンにお勧め。将来はアメリカでのマーケティング用にロストシティーボードゲームタイル(BMM)が出るのかもしれません。

結果:自分 31、ショーン 24、サイモン 22



ゲニアール Einfach Genial: Wer zu viel riskiert, verliert! (BMM)
(プレイ時間 20分)
Einfach%20Genial%20BMM.jpg頭脳絶好調のBMM(ピクニック版)です。といっても似ているのはタイルのデザイン、スコアリングシステム、そして天才宣言の部分だけ。基本的には軽い運試しのゲームです。頭脳絶好調の6つのシンボルが描かれたタイルが各21枚ずつ、計126枚あります。これを混ぜて裏向きにし、場に3枚表にしてスタート。手番にはタイルをめくり、それが場のタイルのシンボルと同じならば、該当するシンボルのタイルをすべて取る事が出来ます。止めずにタイルをめくり続ける事も出来ますが、既にめくったタイルと同じか場に一致するタイルが無いとバースト。めくったタイルは場に残されます。このあたりは蚤のサーカスのバーストシステムを少しアレンジした感じですね。

6つのシンボルをすべて7枚集めれば勝ち。7枚に達すると「天才」宣言が出来、もう一手番できます。さらに自分の集めたタイルで単独最下位のシンボルが場にある時には、めくるかわりにシンボルを1枚取る事も出来ます。この辺りのルールはさすがよく出来ています。

運の要素はケルトタイル以上に高いのですが、蚤のサーカスと似ている部分もあり、なかなか楽しめました。ただ肝心の「天才」宣言ルールを忘れてしまったので終盤少々だれましたが。また遊んでみたいです。

結果:サイモン 7、ショーン 5、自分 5



フィット Fits
(プレイ時間 40分)
Fits.jpgテトリス・ザ・ボードゲーム。英訳ルールによれば Fill-In-The-Sapce の略なのだそうですが、ドイツ語ルールにこれは書かれていないのでこれは翻訳者のアイディアでしょう。各自斜面の付いたボードと16コマ受け取ります。正方形3-5個から成るコマは全部で19種類(ブロカスは1、2があるので21種)なのですが、そこからテトロミノのI(4連、いわゆるテトリス棒)ペントミノのI(5連)とZが抜けています。

最初の1コマを除いては全員同じ順番で積み上げていきます。テトリスとの大きな違いは空いている部分に横からねじ込めない事、要らないコマはパスできる事です。全部で4面あり、総合点を競います。

Fits%20Shawn.jpg空白が出来るとマイナス1点、というのが全4面に共通した部分。よってコマをパスするのは多くても2つくらいまでが良いでしょう。1面はテトリス同様、列が出来ると1点です。2面以降は列は得点対象になりませんが、その代わりに特定の場所を残すことによって得点を得られます。これがなかなか難しく、特に最終の4面はペアと成った両方の場所を残すとプラス、片方潰すとマイナスとなるのでどこまで頑張るか残りのコマとにらめっこしながら進めていきます。

最初なげやりだったショーンはマイナス9点でしたが、2面目から一気に大量得点の才能を発揮(写真はショーンの3面。9点獲得のとき)。結局12点で勝利。完全なソロゲームなのですが、楽しいパズルゲームだと思います。

結果:ショーン 12、自分 10、サイモン 6、アンチュマン 3



城の守り A Castle for All Seasons / Im Schutze der Burg
(説明 15分 プレイ時間 1時間20分)
Im%20Schutze%20der%20Burg.jpg今日のビッグゲーム。ボードは2面で夏と冬があり、初心者向けの夏をプレイ。予備知識が全くなかったのですが、短時間ゲームだというのでプレイ。職業同時選択で資源やお金を得て、城の色々な部分を作っていくゲームなのですが、ルールが難解でとても把握しきれるものではありませんでした。ショーンが「職業の1から順番にプレイすると良いよ」というのでその通りにプレイ、代金を支払うのにきっちりと支払わなければならず、そのあたりで長考続出。まあこういうゲームは自分には向かないのだと思います。

唯一良いなと思ったのが砂金(麦?)の資源を表す黄色のコマ。星の王子様に出てくる象を飲み込んだウワバミにそっくりです(写真)。

結果:ショーン 58、サイモン 49、自分 44、アンチュマン 34



インコグニト Inkognito
(説明 25分、プレイ時間 55分)
Inkognito.jpg長年未プレイだったインコグニトをようやくプレイ。ルールもよく出来ており、良いゲームだと思います。サイモン所有のゲームは以前の所有者がすべて英語化してくれたのでプレイは比較的スムースでした。

4人で2人ずつ組になるのですが、誰が自分のパートナーなのか始めは分かりません。まずはパートナー探しです。パートナーがわかると、ミッション確認、ミッションを達成するとゲームオーバーです。ミッションを達成したペアの勝ちとなります。自分のパートナーとミッションが分かっても相手チームのミッションは2通りにまでしか絞れないように出来ているのも心憎いです。相手の動きを見てどちらのミッションを達成しようとしているかを考え、邪魔しなければなりません。

ゲームの始めに自分のアイデンティティカード、体型、そしてミッションの片割れが配られます。手番にはサイコロの代わりとなる人形を振って、自分のコマ(4つある、1つが本物)を他人のコマや大佐のコマのある場所に動かし、質問をするのです。質問はアイディンティティか体型のどちらかについて。質問されたプレイヤーは、3枚のカードを見せて応答するのですが、そのうち1枚は真実が含まれていなければなりません。また大佐に遭遇すると誰にでも質問が出来、また2枚中1枚は真実の回答でなければならないのでかなり絞られます。

こうしてパートナーが分かったら質問カードの中に自分のアイディンティティやミッションを混ぜて相手に伝えます。また秘密の仕草をする事も出来ます。このあたり、パーティーゲームっぽくて面白いです。その後ミッションを達成して終了となります。

今回は初プレイでしたが、3回の質問のあと、パートナーがアンチュマンだと判明。ショーンとサイモンがメモ取りに夢中になっているときを見合わせて秘密の仕草で合図です。そのごミッションをほどなく達成して勝ちました。これはなかなか味のあるゲームです。近日再戦希望。



天空の巨人 Giganten der Lüfte / Airship
(説明 15分 プレイ時間 1時間)
Airship.jpg名作プエルトリコの作者、ザイファルトの作品。ずっとプレイしたかったのですが、ようやく願いが叶いました。ザイファルトはマンハッタンとプエルトリコで有名ですが、これはダイスとリスクマネージメントを基本にしたゲームで過去の代表作とはかなり趣きが違います。ダイスは白、赤、黒の3種類で出目が違います。最初は目の低い白のダイスから始めて徐々にグレードアップ。6種類あるバラエティーに富むタイルをダイスを使って取得していくのです。タイルはダイスのグレードをアップや得点になります。結構考えどころもあり、軽めながらもしっかりと作られていると感じました。

自分は赤のダイス1つの目を5に固定させるタイルと赤のダイスの目をプラス1加算させるタイルの組み合わせで常に赤は6の目。これをうまく使って勝つ事が出来ました。飛行船のコマがクジラを思わせる感じで、ウワバミの次はクジラか?と思ってしまいました。

結果:自分 13、サイモン 11、ショーン 10、アンチュマン 5

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