ひさしぶりのゲーム会 前編

 10日の祝日に久しぶりに我が家でゲーム会を開きました。参加者はわんこさんさとーさんブンケイさん健部さんと僕の5人です。当日遊ぶことの出来たゲームは朝まで大統領選、パクリ作家、FLUXX日本語版、犬夜叉、炎の子ら、サック・ノアール、黄色が勝ち!、そしてアルダラードのキャラバンです。

P1020393.JPG朝まで大統領選挙(プロトタイプ) さとーさん作
 さとーさんの創作ゲーム、朝まで総選挙の続編です。といってもタイトルが示す通り、アメリカに舞台を移し、大統領選に設定が変わっています。もちろん、それに伴いシステムも大統領選に合わせて変更されています。一番大きな変更点はアメリカ2大政党の争いに焦点を絞っているということで、プレイ人数が2人プレイまたは4人(2対2のチーム戦)になったこと。僕は前に2人プレイで遊んだことがあったのですが、4人プレイのチーム戦は初めてです。チーム戦とはいえ、ルール上、第1フェーズには誰がチームメイトか明かされません。ちょうど、インコグニトで協力者を捜すように、このゲームでも、最初は手探りで投票を行っていきます。今回のゲームでは結果的に経験者の僕とさとーさんがチームだったこともあり、28点対20点でわんこさん+たけるべ党に勝利しました。総選挙とくらべシステムがさらにシンプルになっている所は良いですね。ただ、実質1対1の戦いになっているので、勢力が必ず拮抗します。普通ならそれはゲームとして良いのですが、結局のところ浮動票で決着がついてしまうので、運だけで勝敗が決する感じがあります。もう少し、駒の配置の仕方や得点方法に工夫があれば良いかなと思いました。もちろん、まだテストプレイ段階なので、これからより面白くなることを期待してます。

P1020398.JPGパクリ作家 わんこさん作
 タイトルが少し衝撃的なワード系の創作ゲームです。このゲームではあらかじめマンガのタイトルが一部書かれているカードを手札として渡されます。たとえば、”まいっちんぐ”とか”魁!”とか実際にあるマンガのタイトルです。初めに、プレイヤーは作家側と作品を評価する側に分かれます。作家は手札から、パンチの効いたタイトルを組み合わせて、秘密裏に提出します。評価する側は、自分が面白いと思うタイトルに投票していき、ポイントを競います。カードのタイトルは予め用意されているとはいえ、やはり笑いが取れるようなタイトルをひねり出さないといけないので、プレイヤーのセンスが問われます。宝島のVOWにネタを投稿して、みうらじゅんに採用されたこともある僕としては、もう笑いのカーニバルあーんどフェスティバルを開催してやると意気込んだんですが、結果はべべでした。どうも僕の笑いはとんがりすぎていたようです。伏兵のさとーさんがダントツに支持をえて圧勝してしまいました。このゲームに負けたのが実は一番悔しかったりする。w

fluxxjpnplay.jpgFLUXX日本語版 アンドリュー・ルーニー
 日本語化は絶対ありえないだろーなーっとどうみても思えるゲームですが、ホビージャパンさんがやってくれました。英語版で数回遊んだことがあるのですが、日本語化されてないので、一部の人としか遊ぶことが出来ずにいて、非常に残念に思っていたゲームの一つです。僕はこのゲームをかなり気に入っているのですが、嫌いな人もかなり多くて、評価がすごく分かれるゲームです。嫌いな人の主な理由はたぶん、まったくの運まかせというところだと思うのですが、まったくその通りです。なにしろ、ゲームの勝利条件がころころ変わり、ルール自体もかなり変容していくので、戦略のたてようがないからです。しかし、バカゲーなので、そんな状況を楽しんでみんなでワイワイやるのが、このゲームの真骨頂だと思っています。FLUXXは展開が非常にランダムなゲームですが、作者のアンドリュー・ルーニーは意外に緻密で、このFLUXXも英語版ではいくつかの改訂が行われ、現在ではバージョン3.0になっています。たぶん、日本語版も3.0をベースにしていると思うので、ルールの組み合わせによりゲームが極端に壊れるということは無いと思います。僕なんかは、FLUXXは意外にゲーマーズゲームだと思っています。なぜなら、ゲーマーが集まって遊んだ場合、ルールが複合的に組み合わさった場合の効力や解釈をみんなでその都度、議論したりするのが面白かったりするからです。今回のゲームはもちろん僕が勝たさせて頂きました。運ゲーの中にも結構強力なコンボがあったりするので。 w でも本当はこのゲームに勝敗はあんまり関係なくて、夜中の3時くらいに遊ぶのがちょうどなんじゃないかな。ちなみに日本語版はカードがかなり厚めで良く出来ています。値段も手頃なので、僕はおすすめしますねー。< めずらしいゲームプレイが楽しめるので、嫌いでも損しないでしょ。
(ホビージャパン FLUXXのページ)

inuyashaplay.jpg犬夜叉(Inuyasha) Reiner Knizia
 あのクニツィアがキャラ物に手を出してるとは~!っと話題先行の感(一部にだけだけど)がある、犬夜叉です。犬夜叉はもちろん、高橋留美子がサンデーで連載中のマンガでアニメ化もされている超有名な作品です。このゲームの話だけは聞いていたのですが、日本ではまだどこも仕入れていないので、今まで、まったく見たことがありませんでした。今回参加した健部さんが持参してくれたので、少し時間が空いたすきに早速プレイ。犬夜叉は単純に言って、TRPGの戦闘部分だけを抽出したようなメカニクスです。マンガに出てくる敵キャラがカードになっていて、各に勝利点になる”しこんのかけら”(妖気の源となるクリスタルのかけら)が割り振られています。プレイヤーは、犬夜叉の主人公である犬夜叉かかごめになり、ダイスを使って敵キャラの体の一部を部分的に倒していきます。敵キャラの体はいくつかに分かれていて、数字が書かれています。プレイヤーはダイスを振って、この数字以上を振れば、その部位のかけらを所有する権利を得ます。inuyashacompo.jpg
 実はこのゲームで使用されるダイスは1種類だけではなくて、色、サイの目の数、特殊能力など、プレイヤーが操るキャラクターの特性に差違がでるように差別化されています。今回遊んだゲームでは敵カードをシャッフルしたにもかかわらず、ちゃんと奈落(ボスキャラ)が最後に登場し、一応ドラマっぽい展開になったのですが、犬夜叉役の僕はまったく手を出さず、人任せにしてひんしゅくを買いました。でも最終的にポイントを計算したら僕が一番多くて勝利することが出来ました。このゲームは1-4人プレイということなので、どちらかというとソリテアでRPGライクなゲームだと言えるでしょう。基本は犬夜叉とかごめの二人だけでプレイするように出来ているので、2対2のチーム戦で遊ぶか、2人だけで遊ぶのがベストだと思います。たぶんトレカのように追加の敵キャラカードや主人公セットが発売できるような作りなんですね。それにしても、クニツィアがマンガを読みながら、しこんのかけらをどうゲームに取り入れようとか考えていたのを想像するとちょっと滑稽で笑えます。

後半につづく~

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