ルネッサンスの君主

 先週末は自宅でゲーム会を開きました。参加メンバーは椿さんphyさん、mattyanさん、りんちゅさんの5人です。プレイしたゲームはルネッサンスの君主ラストパラダイスオービットビジネスマハラジャサンクト・ペテルスブルグです。

 この日プレイしたゲームの中で一番ヘビー級なゲーム、ルネッサンスの君主を紹介します。ルネッサンスの君主はその名の通りルネッサンス時代のイタリアを舞台にしたゲームでゲームフリークのあいだで高い評価を得ているマーティン・ワレスが作者です。ボードゲームギークではよくプエルトリコと比べられていますが、メカニクスが似ている訳では無くて、むしろ戦略的選択肢が広くそのどれもバランスが良いところが比較されているようです。

 このゲームでプレイヤーはイタリアの小国を統治する君主の役割をします。この時代のイタリアにはミラン、ローマ、フィレンツェなどの都市が大国として存在していました。小国の君主としてこれらの大国の要人や商人を味方につけ外交(タイルを集めていく)を行っていくのが目的です。


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 開始直後はプレイヤー全員にそれなりの所持金があるので、それぞれ好きなタイルを購入または競り落とすことができます。この日はphyさんが軍隊タイルを買い、りんちゅさんと椿さんが都市タイルの商人を、mattyanさんが策略タイルを、そして僕はイベントタイルの芸術家とほぼ君主の特殊能力を活かせるように動きました。

 このゲームは最初から色々な選択肢があるので初めて遊ぶプレイヤーは戸惑うかも知れません。とくにアクションの大半はオークションで、最初にいくら使って競り落とせば良いか相場が全くつかめないのです。そして数ラウンドプレイすると、マーティン・ワレスの他のゲームよろしく、金回りがカツカツだということに気づきます。w 他のプレイヤーより多く収入を得る為には戦争に参加するか、商人を獲得する必要があります。この二つをうまく実行できたのが軍備拡張路線のphyさんとヴェニスの商人を次々に獲得した、りんちゅさんです。

 一見有利に見える二人ですが、このゲームで面白い所はプレイヤーの誰かが極端に軍備増強したり、商業路線に走ったとしてもある程度は対抗手段があるというところです。ここで重要なのはこのゲームで得られる主な勝利ポイントはプレイヤーが代表する小国がどのくらい大国に影響力を及ぼし(獲得した都市タイルの枚数)、またその大国のステータス(威信値)がどのくらいあるかという事です。大国の威信値は3から10まで有り、戦争の勝敗や芸術家の獲得(イベントタイル)によって上下します。最終的に威信値の高い大国との関係が一番親密な小国に一番大きな勝利ポイントが与えられます。つまり、軍隊の強いphyさんにはできるだけ戦争に参加しにくい大国同士を戦わせ、りんちゅさんの場合、かなりの影響力を及ぼしているヴェネツィアの威信値を失墜させれば良いわけです。っとここまでは僕の頭の中でうまくいっていたのですが、ここに大いなる策略家mattyanさんと威信値の高い大国のタイルを獲得している椿さんが割って入ります。とくに僕の仕掛けた戦争をmattyanさんが拒否権を行使して潰してしまったのは辛かったです。=)

 ゲームの終盤では僕以外の皆さんがナポリ以外の大国のタイルを順調に獲得していき、僕以外のだれが勝ってもおかしくない展開になりました(いつものパターンですw)。この時ばかりはトップ目に絡む大国の威信値がめまぐるしく乱高下します。最後にphyさんが勝利を呼び込む一手を行うように自由交渉で僕を説き伏せ、ゲームは終了しました。結果的にphyさんとりんちゅさんのトップ争いの結末を僕が左右してしまうキングメイカー的な行動をしてしまいました。でも他意は無くて、ただ単に僕の勝利点を少しでも確保するように優先しただけですのでお許しください。

 ルネッサンスの君主をプレイするのは2回目ですが、まだどんな戦略を取って良いかおぼろげにしか判っていません。今でもそれなりに面白いのですが、本当に楽しむにはプレイヤー全員の熟練度がもう少し必要かもしれません(僕も含めて)。そういった意味ではプエルトリコに似た敷居の高さがあります。でもゲームフリークの集う仲間内でプレイするならお奨めのゲームだと思います。

プレイ時間: インストを含めて3時間程
結果: りんちゅ 40点/puppi 35点/椿 22点/phy 47点(勝利)/mattyan 28点

参加してくださいました皆様ありがとうございました。楽しかったですね。

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