TGC 2004.04.08 アレア・キャンペーン6

写真の現像の都合などでレポートの順番が前後しています。ようやく写真も出来て時間も取れたのでいくつか続けて書いてみたいと思います。

今回のアレアキャンペーンは、複雑な交渉ゲームのジェノバの商人 Die Händler von Genua / Traders of Genoa です。アレアシリーズでは交渉を中心としたゲームはチャイナタウンに続いて2作目で、両者は何かと比較の対象となり話題になります。僕のまわりではチャイナタウンの方が人気があるのですが、一般的にはジェノバの商人の方が評価は高いようです。また、ボードの色使いやイメージはフィレンツェの匠に似て茶系統です。フィレンツェもジェノバもイタリアなのですが、ドイツ人のイタリアのイメージはこういう色使いなのかなあ、などと考えてしまいます。作者のルーディガー・ドーン Ruediger Dorn についてはあまり知りません。調べてみたらエメラルドEmerald を作った人らしいです。

重めのゲームということもあってなかなかプレイ機会に恵まれず、今回で2度目。1年ほど前ウォルドーフで4人プレイをしたとき以来です。その時は友人所有のリオグランデ版(英語版)でプレイしたのですが、今回は自分のドイツ語版でプレイする初めての機会です。さらに今回は5人プレイ。5人が最適とされているので期待も高まります。

手番になったらまずD8(正八面体のサイコロ)を赤青2個振って、貿易商がスタートする場所を決めます。そこから、貿易商はジェノバの町の中を最大で5歩進めるのですが、その時に通った建物によって様々な行動が出来ます。ただし、手番にはそのうち1つしか行動が出来ず、残った行動は他のプレイヤーに交渉を通して売りつけるというのが画期的です。交渉したほうがどちらにとっても有利なので自然と交渉が生まれます。さらに交渉には、現金、カード、品物などを混ぜて行えるのでなかなかスキルが要求されます。

建物は各種の行動と結びついており、色々なアイテムがもらえます。4種類あるカード(大きな取引、小さな取引、手紙、建物の特権)、取引に必要な8種類の品物、厚手の特殊カード、所有マーカーはこうした特定の建物で手に入ります。他に、建物は取引先や手紙の配達先になっていることもあります。道路では隣接する建物に所有マーカーを置くことが出来ます。建物を所有すると他のプレイヤーがその建物を使うたびに10収入があります。

今回は、ゲームの中盤で鍵となる建物を所有し続け、細かく10ずつ稼ぎながら連続する特権カードを集めていたポールと、かなりの量の大小の取引をこなしていたデイブが有利に思われました。特権カードの半分独占は強力で、結局ポールの勝利。5人だと、4人と比べて断然似面白かったです。また5人揃ったときにやってみたいですね。

ポール 805、デイブ 730、アレックス 595、自分 585、マイク 570

余談ですが、これだけ複雑なゲームなのでいくつかルールミスをしました。

まず、手番プレイヤーは貿易商を5歩進める必要はなく、いつでもおしまいに出来ること。これを必ず5歩進ませなければならないとしていたので理不尽な交渉が時々起こってしまいました。次に建物の所有マーカーは複数個一度に置けること。これを道路にある貿易商につきまわりの建物1つだけとしてました。こちらの方はあまり影響はなかったと思いますが。今度プレイするときはこの2点に注意してプレイします。

あと、細かいことで気になったのは、交渉時にカードを混ぜるときにカードを見せるかということですが、これはどちらでもいいみたいですね。当人同士見せて交渉してもいいし、見せなくてもいいし。グループでの取り決めで良いようです。

3237601-R1-052-24A-s.jpg

SHARE