カール大帝の次にミヒャエル・シャハトの”コントール”をプレイしました。二人ともこのゲームは遊んだことが無いので、僕がルールを説明していたのですが、日本語訳のルールの中では倉庫番の駒をどうするのかなぜか書かれていません。仕方なくパトリックはドイツ語でルールを読み、僕は英語訳のマニュアルをチェック。そこでわかったのは日本語訳には倉庫番の駒の配置についての記述部分が抜けていました。まあーそんなにわからないような難しいことでは無くて、倉庫番の駒は港の区画が閉じられた時点に交易品の所有者(VPの多い方)がその駒を置けるということです。全体のメカニクスはちょうど”カルカソンヌ”に似ています。コントールの場合、6x6、7x7のマス目状にタイルカードを配置しないといけないので、カルカソンヌのように勝手に広げることはできません。また出すタイルカードは手札の5枚から選択できるので、カルカソンヌのランダムな引きとは一線を画しています。
パトリックと僕はまず一番ベーシックなルールで遊んでみました。これは6x6の大きさで、初期配置として中心近くに海タイルが十字に置かれています。ここにまず双方が出したいカードを伏せて同時に出します。タイルカードには数字が書かれていて、数字の高い方が先に手番を行うことができます。タイルカードにはこのほかにも税金を意味するコインが一緒に書かれている物もあり、所持金から税金を払わないと、カードを配置することができません。僕とパトリックは最初、カルカソンヌであいのりするようにとにかく相手を牽制しながら港を隣同士に配置していました。その結果港はだんだん大きくなり、やがて6x6のマス目の半分くらいになったところで僕が区画を閉じることい成功しました。でもよく考えたら(というかマニュアルにも記述されているのですが)、カルカソンヌとは違い区画が大きくてもポイントには全く関係無く、いかに自分の区画を多く作るかという方が大事だったのです。この大きな区画のおかげで盤面はすでに狭くなっていて、双方が作る区画は一転して1マスと極端にチマチマした争いに変わりました。何となく不完全燃焼な感じで6x6のマス目が埋め尽くされ、最後の方に角地を区画にしたパトリックが4対2で勝ちました。うむ~、基本ルールは何かがたらない。 w 面白いと感じるには盤面が狭く逆転する要素もあまり無いので、ちょうど狭い盤面で囲碁をやっているような感じでした。
これだけでは全く面白く無いので、今度はアドバンスルールで遊んでみることに。アドバンスルールでは盤面は7x7のマス目に増えて、新しい要素として行政府の船というのが登場します。行政府の船は船マークの書かれている港カードタイルをパネルクイズアタック25の”アタックチャンス”のごとく配置してある港タイルカードを取り除くことができます。これで逆転するチャンスが増えます。また得点方法も従来の閉じられた区画ならどれでも勝利ポイントの評価対象になっていたのが変わり、サイズの大きい区画の上から五つしか評価対象になりません。この二つの要素が加わっただけで、アドバンスルールの方はもうちょっとゲームを楽しめそうです。ベーシックなルールはゲームの手順に慣れさせる為の練習用なんでしょうね。今回は二人ともゲームのコツがわかってきたので、細かい区画を完成させるように努力しました。ただパトリックは初期配置から両サイドに2マスづつタイルをシンメトリに置くとそこが端と勘違いしていたようで、僕が中心線から片方に3マス分のタイルを配置できるとは思っていなかったようです。片方に1マスずれた分、反対側は1マス少なくなり、初期配置の十字は真ん中では無くなりました。これで計算が狂い、パトリックは閉じることのできた区画を閉じることができませんでした。この差を利用して、僕が一気に区画を2、3作ることができ大量リードです。パトリックは何とか船を利用してアタックチャンスを仕掛けたのですが、こちらも税金徴収攻撃を仕掛けて応戦。最後は6対2で僕が勝つことができました。でもここで少々疑問点が浮かびました。倉庫番駒は6駒も無いのです。どうしようか?と考えてしまいした。そこで、アドバンスルールの大きい区画の上から五つしか評価されないというのを思い出し、僕の区画のうち二つは小さすぎてカウントできないのでそれらの駒を取り除き、結果4対2で僕の勝ちということにしました。あってるのかな?
まだこの他のバリエーションは試していませんが、このゲームはこういったバリエーションがいくつもあるのが良いですね。ルールや戦略もバリエーションにより変化するのでかなりのリプレイバリューがあるといえます。次回遊ぶのが楽しみです。
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