2人ゲーム会 2016.09.01

ボールト Vault
ボールトは変わったジャンプのゲームです。ようやくネスターから製品版が届きましたが、写真を撮り忘れてしまいました。自分が提案した4色ボードです。ウサギさんと2回遊びましたが、なかなか難しいゲームですね。自分の列を守るパターンが多すぎるので、もっとコマを少なくして別の目的にすれば良いのではと思いました。このジャンプのシステムは好きなので。




フリンク Flink
Flink20160901.JPG前回遊んだときにコマが足らなくなったとネスターに知らせたら、それならその写真を撮って欲しいと言われたので、それを検証するべく正方形とダイアモンドを合計3回遊びました。問題はダイアモンドボード(斜め45度の正方形)で起こりました。最善手と思われる手を2人とも打ち続け、防御の応酬で自分の辺にどうやってもたどり着けないという事態が起こってしまったのです。さらに崖の側面にデッドロック(市松模様でどちらも繋がっていない状態)が起こり、解消できなくなってしまいました。これは問題かもしれません。面白いので、なんとか解決して欲しいものです。正方形のボードでは問題はありませんでしたが、それはたまたまなのかもしれません。




エコ Ekö
(プレイ時間 各30分)
Eko20160901.JPG多人数アブストラクトゲームです。陣取りのような不思議なゲームです。ボードもコマもランダム配置でスタートします。目的は12点を獲得するとこ(3人のとき)で、それぞれ1-3点の価値がある3種類の建物をどんどん建てていくのが基本的な得点方法です。建物を建てるには、その価値と同数以上の高さの自分の塔が隣接するヘックスになければなりません。価値に等しい分だけコストとしてコマを一時的に消費します。価値2以上の建物はそれより1段階下の建物をアップグレードするためにコマを消費することになります。また他のプレイヤーの建物を同価値か1段階上の自分の建物にすることもできますが、この場合はさらに1つ自分のコマが多く必要です。これらの建設コストは必ず1つの塔から支払うので、高い塔を作ることが大切なのです。消費したコマはただちに回収してボード上に再配置できますが、他のプレイヤーの建物の隣りには建てられません。つまり建物は他のプレイヤーの再配置をブロックしていることになり、これが勢力拡大に非常に大切です。

手番では、建物を建てる代わりに自分のコマを移動できます。空きヘックスをたどる限りはいくつでも移動可能で、自分の他のコマに重ねて塔を作ったり、より勢力の弱い相手コマを除去して相手に再配置させたりすることができます。気をつけたいのは塔は4段が上限で、さらに4段の塔は1段の塔よりも弱いという特例があることです。これによって4段の塔をつくるタイミングが難しくなっています。また各プレイヤーは1つだけ王様コマを持っており、同じ高さでも王様を含んだ方が含まないよりも強いのです(ただし王様同士は同等で相手を取ることができる)。王様は取られてしまうと再配置されずに人質としてそのプレイヤーの3点の得点になります。この3点はかなり大きいので王様を取りに行くことも大切でしょう。自分の王様が人質になってしまっても、自分も誰かから人質を獲得すれば、人質交換をして自分の王様を取り戻すことができます。なかなか面白い発想のゲームです。

ところどころにルールの粗さや妙な特例がありますが、全体としてはよくできている多人数アブストラクトではないでしょうか。プレイヤーコマのランダム配置はあまり好みではないのですが、もっと良い方法はなかったのでしょうか。この配置が重要なので。

結果
1戦目:キノ* 勝利
2戦目:キノ 勝利



ブルームーン Blue Moon
(プレイ時間 55分)
単一種族デッキ第49戦はミミックス対テラです。自分がミミックスを受け持ち、キノさんがテラを受け持ちます。どちらも攻撃力が高い印象のデッキですが、どちらが強いのでしょうか。

BlueMoon20160901-1.JPGミミックスは相手を制限するカードがほとんどなく、基本気には自分のデッキでうまくペアを作っていくことに主眼が置かれます。唯一制限を課すカード Mimix28「催眠の振動音 - あなたはブースターカードをプレイできない」は、ブースターが2枚しかないテラには有効とは言えません。対照的にテラには相手を制限するカードが多く、特にTerrah26「五里霧中 - あなたのアイコンは、ストップアイコンと保護アイコンを除いて無視される」はペアアイコン15枚、フリーアイコン3枚のミミックスには致命的です。さらにTerrah25「泥濘地帯 - あなたは、書かれた攻撃値が5以上のキャラクターカードをプレイできない」は攻撃値の高いカードが多いミミックスには強力で(注意:「書かれた攻撃値」は現在の戦いの要素でない方も含むので注意が必要です)、Mimix09-10の攻撃値4−4の女戦士ペアが最大のキーカードになりえます。これらと Mimix22-24 フリーキャラクター「落陽」「月昇」「星輝」、Mimix25-26 ブースター「降り注ぐ矢」「旋回する斧」、そしてMimix28 サポート「脅威の出陣の舞」を組み合わせて場を6枚にして2匹獲得するのは必須でしょう。特に Terrah13「カブ・カット」やTerrah14「バグ・バット」に対抗するべく、これらのブースターやサポートの枚数には常に気をつけているべきです。ときには Mimix 31 リーダーシップ「冥府の霊 召喚」で捨札からブースターやサポートを再利用してこれらを乗り切るのも大切です。

BlueMoon20160901-2.JPG1ディール目はペアがどんどん揃う好展開で Mimix09-10「飛翔する女戦士」「飛越する女戦士」のペアにブースターを加えて攻撃値10を決めたこともあり僅差ながら2点勝利。これは意外と戦えるのではないかと思いましたが、2ディール目はテラがどんどんとキーカードを決めてきます。Terrah13,14,16のサポート、ブースター、特殊効果テキストのあるキャラクターカードを出さなければ撤退という条件にあっけなくやられてしまいます。もちろんTerrah21-24の4枚の嵐や積み上げてきた戦闘エリアを台無しにする Terrah29「地震誘発」などどれも非常に手痛いカードばかりです。1ディール目で勝てたのが奇跡に思えてきます。

BlueMoon20160901-3.JPG3ディール目の最後は Terrah30「ドラゴン感銘 - 今、私は手札から書かれた大地の攻撃値が合計8以上のカードを捨てて、ドラゴンを1匹引き寄せることができる」で綺麗にサドンデス負けを喫しました。

結果:キノ(テラ) 8(0+4x+4x)、自分(ミミックス) 2(2+0+0)



ハロー ドリー! Hello, Dolly!
(プレイ時間 各10分)
HelloDolly20160901.JPG「ハロードリー!」は相手より先に自分の羊5匹を小屋に戻すゲームです。羊はボード周辺の三角マスの頂点にランダム配置します。羊飼いは三角マスの中のスタート位置に置きます。手番には自分の羊を直線状に他の羊の手前の頂点まで動かします。途中で止まることはできず、曲がることもできません。羊が動いた歩数だけ、羊飼いはボードの中央付近を時計回りに動きます。羊飼いが動いた結果、羊飼いの周り3頂点にすべて羊がいれば、その3匹の羊は小屋に戻ります。よって最長でも(そしておそらく多くの場合は)3回小屋に戻れば計9匹戻ったことになり、どちらかのプレイヤーは勝っているわけです。端的に言えば、三角マスの頂点を巡るエリアマジョリティーで、羊飼いが来るときが決算になるわけです。2対1の構図になりやすいのですが、負けていたら自分を動かして決算をさせないということもできますね。ちょっと考えどころが少ない気がします。

結果
1戦目:キノ 7、自分 2
2戦目:キノ 6、自分 3



ミノア Minoa
(プレイ時間 20分)
Minoa20160901.JPG以前、キノさんの自作版で遊んだことがありますが、製品版を遊ぶのは初めてです。自作版より一回り大きなボードで、54マスが96マスと倍近くになりました。三角マスのボードを区切っていき、外側に置いた自分のマーカーに繋がったエリアの大きさが得点です。所有者のいないエリアを作ってはいけないので、うまく自分のエリアが大きくなるように仕向けるのですが、これがなかなかうまくいきません。自分のマーカーを置くとすぐに小さな三角にされてしまいます。最後に1つだけ大きなエリアができて、結局それを取った人が勝つ、というようになってしまうのです。

ただ、これは我々が慣れていないから起こるのだと思います。慣れてくるともっといろいろ分割されたり、ある程度のエリアを確定させるような打ち方もできるようになるのではないでしょうか。もう少し遊んでみたいです。

結果:キノ(赤) 74、自分(青) 22

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