横浜ボードゲーム会 2015.10.18

ハリウッド Traumfabrik
(説明 10分 プレイ時間 50分)
Traumfabrik-Boxes.JPG「ハリウッド Traumfabrik」は映画制作をテーマとしたゲームで2000年にハスブロから出版されました。その翌年、版権の問題で Fabrik der Träume と名前を変え、さらに2006年にウーバープレイから「ハリウッドブロックバスター Hollywood Blockbuster」、2009年にフィロソフィアから「ドリームファクトリー Dream Factory」と再販されています。競りとドラフトによって、4シーズンで最も価値の高い映画を作ることを目指します。

Traumfabrik-Boards.JPG各プレイヤーは3枚の台本ボードをもち、3本の映画を同時に制作ます。台本ボードには基本点としてシナリオの星が2-4個書かれており、その下には監督、カメラ、音楽、特殊効果、俳優、ゲストスターといったタイルを置くマスがあります。これらのマスが埋まれば映画は完成するのです。

Traumfabrik-SenarioBoards.JPGタイルはゼロサムの競りとドラフトで獲得します。各シーズンではボードの8エリア(1-3-2-P-3-2-2-P)を順に進みます。数字で示した6エリアは競りで、数字に等しい枚数のタイルを競ります。Pで示した残り2エリアはパーティーで、タイルをドラフトします。

Traumfabrik-Tiles1.JPG競りの6エリアではタイルはあらかじめ表向きになっています。最初のエリアは四つ星の監督タイル1枚と決まっていますが、他はランダムです。スタートプレイヤーから時計回りに契約書の枚数をビッド(最低0以上)して何巡でも競りあげていく、スタンダードなハードパスの競りです。面白いのは、競りに勝ったプレイヤーが支払った契約書を負けたプレイヤーで等分することです(余りは次の競りまで持ち越し)。つまり、全体で契約書の枚数は常に一定なゼロサムの競りなのです。競りの勝者が次のスタートプレイヤーです。

Traumfabrik-Tiles2.JPGパーティーの2エリアではプレイヤー数に等しい枚数のタイルが伏せて置かれています。パーティーが始まったらタイルを表向きにして、俳優とゲストスターの枚数が最も多い(完成、未完成の映画どちらも含む)プレイヤーから順に1枚ずつタイルをドラフトします。同枚数のときはスタートプレイヤーから時計回りにタイブレークになります。よってその直前の競りに勝ちスタートプレイヤーになることは大切です。

Traumfabrik-Screens.JPG競りやパーティーで獲得したタイルは、ただちに自分の台本ボードの該当するマスに自由に配置するか、あるいは不要ならば破棄します。エージェントタイルはワイルドで、ゲストスター以外のどこにでも配置できます。また空欄のマスには監督とゲストスター以外のどのタイルでも配置できます。また既に置いたタイルの上に重ねて置いて、上書きすることもできます。一度、映画ボードに配置したタイルは破棄できません。

Traumfabrik-Contracts.JPGこうしてゲストスター以外のすべてのマスが埋まれば映画は完成です。つまり、完成にはゲストスターのマスは埋める必要はありません。ゲストスター以外のマスをすべて埋めてしまうと完成とみなされ、あとからゲストスターを足すことはできません。完成した台本ボードのシナリオやタイルの星の数がそのまま得点です。ただし、得点を表す得点チップは0−22までで、うち8−14が2枚ずつ、他は1枚ずつしかないので、早い者勝ちです。また8−14のチップは1枚目には+が付いており、得点は同じですが+の方が少しだけ良いということになります。これは映画の賞に関係してきます。

Traumfabrik-PointChips.JPG最初は3分野それぞれ1枚ずつの台本ボードが割り当てられますが、完成するたびに追加で台本ボードを補充します。なくなるまでは3つの映画を同時に作っていくのです。こうしてボードの8つすべてのエリアを終えたら1シーズン終了です。再びタイルをボードに配置して次のシーズンに入ります。

Traumfabrik-Prizes.JPGこのゲームでは傑出した映画/プレイヤーに与えられる映画賞が11種類あります。ゲーム中に与えられる賞は5点、ゲーム終了時に与えられる賞は10点です。各分野で最初に映画を完成させると5点です。そして1-3シーズン終了時に最も得点が高い映画に5点です。さらに良い作品がでてこなければ、同じ映画が連続して優秀賞をとることもあります。

Traumfabrik-StartPlayerMarker.JPGゲーム終了時には、各分野で最も得点が高い映画に10点、完成した映画で監督(エージェントは除く)の星の数が最も多ければ10点(同数の時はこの賞は無し)、最低点の映画に10点です。マイナス1のゲストスター「ライナー・クニツィア」が最低映画賞を得る手助けになるでしょう。またサイトに手元に残った契約書は1枚1点になります。映画の点数、映画賞、契約書を合わせた合計が最も高いプレイヤーの勝利です。

Traumfabrik-Tiles3.JPG三大競りゲームに比べるとファミリー向けと思われがちですが、なかなかシビアで色々な勝ち方があるゲームです。俳優やスターを多く獲得してパーティーでの優位性を狙うか、早く映画を完成させて、最初の映画賞を得るか、少数精鋭でいくのか多くの作品を作るのか、など悩みどころが多いです。四つ星の伝説的な監督も監督賞を取る上では必要なので1枚だけの競りとはいえ、軽視できません。また競りも段階的に競り負けたプレイヤーが得られる契約書が増えるので、それを意識したビッドになるのが面白いです。つまり、前回から余っている契約書と自分が宣言したビッド値の合計が、プレイヤー人数マイナス1で割り切れる数よりも1つ少なくなるようにするのです。

Traumfabrik-CD.JPG各シーズンは1-3-2-P-3-2-2-P、という8エリアなので、登場するタイルは13+2N枚です(Nはプレイ人数)。よって4シーズン合わせると52+8N枚となり、2、3、4、5人では68、76、84、92枚を使うことになります。特に5人では全93枚中、1枚だけ使用しないタイルがあるのです。なおタイルの内訳は以下の通りです。戦略的に遊びたいならば、この表を利用するのが良いでしょう。

監督カメラ音楽特殊効果俳優ゲストスターエージェント
20
29
29
10
−1
191313131993

テーマを重視しているせいもありますが、結構細かいルールが多いです。個人的な主観ですが、間違いやすいところを書いておきます。
1:スタート時の契約書は各プレイヤ−12枚(5人のときは10枚)で、全部を人数で割るのではない。
2:追加の台本ボードはプレイヤー人数に関わらず7枚のみ。表向きの山にし、一番上だけが見えるようにする。
3:エージェントはゲストスターには配置できず、エージェントはエージェントでしか上書きできない。
4:エージェントが置かれた監督は監督賞には寄与しない。
5:台本の空欄には監督とゲストスターは置けない。
6:映画が完成したらタイルの配置を中断し、得点チップを得る。その後、新たな台本ボードにも残りのタイルを置くことができる。
7:未完成の台本の俳優とゲストスターはパーティーでの優先順位に数える。
8:パーティーではスタートプレイヤーは変更しない。
9:ゲーム終了時の得点には、契約書チップの枚数も加える。
10:監督賞だけはアンフレンドリー・タイブレーク、つまり星の数が同じ時は誰も賞を取れない。



各エディションの違い

ハスブロからの初版の Traumfabrik と第2版の Fabrik der Träume は邦題はどちらも「ハリウッド」で、外箱に引用されている絵柄以外はまったく同じです。初版では往年の名作のサウンドトラック集の特製CDが付属しますが、第2版では付属するものとしないものがあるようです(ギークのフォーラムによる情報)。なお、ルールの変更はないので変更点はコンポーネントのみです。

四つ星監督、俳優、映画タイトル
ハスブロ版:実在(マイナス1の俳優はクニツィア)
ウーバープレイ版:架空(実在のパロディー、マイナス1の俳優はキアヌ・ブリーズ)
フィロソフィア版:架空(実在のパロディー、ただしマイナス1の俳優はクニツィアで実名)

詳しくは以下のボードゲームギークのフォーラムを見てください。
https://www.boardgamegeek.com/wiki/page/Movie_Comparison_-_Traumfabrik#

映画のジャンル(シナリオの星の数が2、3、4の順)
ハスブロ版:アドベンチャー(黄)、ドラマ(紫)、エンターテイメント(緑)
ウーバープレイ版:アドベンチャー(緑)、ドラマ(青)、コメディー(黄)
フィロソフィア版:コメディー(赤)、ドラマ(青)、アクション(緑)

ゲームで競りに使う通貨
ハスブロ版:契約書
ウーバープレイ版:契約書
フィロソフィア版:百万ドル

スタートプレイヤーマーカー
ハスブロ版:カメラ
ウーバープレイ版:カメラ
フィロソフィア版:ポップコーン

他には、ウーバープレイ版は6と9の得点チップがわかりづらいという欠点があります。


Traumfabrik20151018.JPGはまげーの主催であるこいちさんが好きなゲームなので、初版を持ち込みました。タイミングが合わずにこいちさんとは遊べべませんでしたが、適正だと思われる5人で遊べました。序盤はまったく映画ができず、焦るもののなんとか緑のエンターテイメントの最初の映画賞とシーズン最優秀映画賞を取ります。競りも白熱して15以上の値も時々出るので、なかなか思うように競り落とせません。もちろんそうしているうちに契約書がたまるので、待っていれば競り落とせるチャンスは巡ってきます。

TraumfabrikFinalGato20151018.JPG終盤になり、がとうさんがマリリンモンローをゲストスターに迎えた「風と共に去りぬ」という最高傑作(風とともにめくれるか?)を完成させます。なんと22点の最高点です。このときまで気がつきませんでしたが、論理的には23点がトップスコアなのですね。でも得点チップは22点が最高なのがちょっと不思議です。

TraumfabrikFinalMe20151018.JPGこれは勝てないと思いましたが、自分はクニツィアというヘボ役者をゲストに迎えた映画でラズベリー賞を取り、さらに予期しなかった優秀監督賞を取れて逆転勝利。かなりラッキーな展開だと思いますが、こういうこともあるのですね。今度は久しぶりにCDを聴きながら遊びたいです。音源をmp3に落とすのが良いのかな。

結果:自分 73、がとう 69、Ryo 58、ニコ 56、bluerose 52



DTC DTC
(プレイ時間 各20分)
DTC20151018.JPG余った時間でDTCを遊びました。2回目は0枚に抑えていたものの、最後に10枚を引き取る羽目になりました。まさか騙されるとは!

結果
1戦目:不明
2戦目:タナカ 5、bluerose 5、自分 10、じゅん 46

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