Abstract Strategy Game Society 2014.05.24

SenetModern20140524.JPGこの日は新たな参加者も含めて総勢16人という盛況振りでした。自分がコネクションゲームが好きだと言っていたことが発端なのか、ちょっとしたコネクションゲームブームで、創作ゲームや既成のゲームもコネクションゲームが多数遊ばれました。この分野はまだまだ新しいアイディアが出続けている分野だと思います。これからが楽しみです。

第1部 Abstract Strategy Game Society では「セネトモダン」「インフェクション」「モザイク」「猫の集会」「スプライン」「秘密のゲーム(仮名)」という6つのゲームが発表、紹介されました。写真は山本さん制作の「セネトモダン」で非常に綺麗なつくりの大掛かりなゲームです。自分は「渋」から「スプライン」を紹介し、さらに「スプラインプラス」やあとのゲームパーティーでは「スポネクト」も紹介できました。今回、特に印象に残っているのが「インフェクション」というコネクションゲームです。




インフェクション Inphexion
Inphexion20140524.JPG7x7くらいの菱形のヘックスボードを使ったコネクションゲームです。ヘックスボードとはいっても三角形のマス目としその交点に置いています。目的は自分に与えられた対辺をつなぐことでヘックスと同じです。中立のコマ1−2個をボードにおいて始めます。
手番には相手か中立のコマを1マス動かして、コマがあった場所に自分のコマを置きます。たったこれだけですが、色々と面白いことが起きます。例えば完全に囲まれてしまったコマはもう変えられません。よってコマの固まりがあるとその中央部分は確定しており、周囲が色々と変化するといった感じです。局所的にニムの様なことが起こり、あるコマの周りの最後から2マス目を埋めるときには特に注意が必要です。また相手か中立のコマのあるマスにしか自分のコマを置けないので相手のコマを自分が繋ぎたい方向に置くようにしていきます。

非常に面白くて何度も遊ばせていただきました。中立のコマをあまり使わないので不要な気もしますが、まだ自分が分かっていないだけなのかもしれません。中立のコマをずっと多くしても逆に面白いような気がします。まだまだ色々と変化がつけられそうなゲームです。ボードサイズなどももう少しだけ広くしても良いのかもしれません。

第1部のプレゼンテーションのときに1回、そして第2部で2回と計3回遊び、全勝しました。




第2部 The Game Party では前述した「インフェクション」のほか、「猫の集会」「アクロン」「スポネクト(渋より)」などを遊びつつ、渋のスプラインやスポネクトを色々な方に教えました。



アクロン Akron
Akron20140524.JPG3Dのコネクションゲームでは最も面白いと思われるアクロンです。コネクションと直接関わらなくなったボールを再度活かせるところ、そして配置と移動のバランスの取り方のうまさなど素晴らしいと思います。

これも遊ぶのはちょっと久し振りです。最近のコネクションゲームブームもあり、まだ遊んだことがないというStew Eucenさんに紹介がてら一回遊んでみました。

結果:自分 勝利、Stew Eucen 敗北



スポネクト Sponnect (渋 Shibumi より)
「渋」の連結系では一番面白いゲームで、ルールも簡単です。見えなくなってしまう5カ所にあらかじめ赤いボールを置いておき、あとは1つずつ配置していくだけです。パスができるというルールを忘れていていました。手軽なのでまた遊びたいですね。

結果:渡辺 勝利、自分 敗北



第3部 Yet Another Game Party では色々なプロトタイプを始め、先月紹介した「マナラス」「ヤバランカー」や渋/マーゴのサムライセットを使った「アッパーハンド」を遊びました。



アッパーハンド Upper Hand
UpperHand20140524.JPGちょっと久し振りな気がする「アッパーハンド」です。今回は7x7で中立のボール無し、つまり先攻後攻とも同数70ずつで遊び、先攻後攻を交代で行うことにしました。残ったボールが自分の失点となり失点の少ない方が勝利です。先攻は真ん中から攻めていくことができるので、よほど実力差がなければ勝てますが、相手をどれくらい引き離して勝つかが大切になってきます。1戦目は8ボール差で勝てました。2戦目は「ヤバランカー」の終了後にこの日最後のゲームとして遊びましたが、時間切れで後手だけしかやっていません。それにしても23ボールというのはかなり敗色濃厚な差ですね。

結果
1戦目:自分 7、Yoko 15
2戦目:Jun 0、自分 23



マナラス Manalath
Manalath20140524.JPG最近の変なゲームの筆頭だと思える「マナラス」です。作者とのやり取りで、ルールは「手番の終わりに自分のコマが5つのグループがあれば勝ち、4つのグループがあれば負け」と言い換えら得ることになりました。本質は変わりませんが、分かりやすくなったと思います。今回はこの分かりやすい言い方になってからの初プレイとなります。まだ勝利となるパターンを模索していますが、一番分かりやすいのは3=1−2というパターンだと思います(写真の黒いコマの形)。3、1、2は自分のグループの大きさを表し、3と1は2通りで、1と2は1通りで繋がっています(=と−がそれを表している)。さらに3の周りの1と繋がってしまう以外の空きますがちょうど1マスではだめです。他にも2−2−2というのもありますが、これはまだきちんと研究していません。

結果:自分 3、渡辺 0



ヤバランカー Yavalanchor
鋭い五目並べの「ヤバランカー」です。こちらの方が「マナラス」よりは分かりやすいと言われます。ただ気をつけていないとあっという間にゲームが終わりますので、ある程度の試し打ちが必要でしょう。第1手目は辺に打つのが良いのではと思われます。それも辺の真ん中ではなく角の隣りが良いでしょう。

結果:自分 2、渡辺 1

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