古代ローマの新しいテトラデカスロン 2013.03.17

NeueSpieleFourBoxes20130317.JPG「古代ローマの新しいゲーム」は1994に出版されたクニツィアのデザインの原点とでも言うべきゲーム集で、全部で14種のゲームが遊べます。14種はどれもなかなか面白く、のちに色々な形でアレンジされたりリメイクされたりしています(参考ギークリスト:古代ローマのより新しいゲーム)。去年ニューゲームズオーダーから日本語版が再販されました。グリフォンの本棚シリーズと同サイズというコンパクトさですが、カードのインデックスなどの視認性が格段に良くなり、またコンポーネントの使い方も少々改良されています。各色14枚あるコイン兼マーカーが小さくなったため「帝国」では視認性が良くなり、また「カエサル」ではコマの代わりにこのマーカーを使うために崩れる心配もなくなりました。実に素晴らしい日本語版だと思います。

今回はなるおさんの提案で、2セット用意して4人でこの14種を順番にすべて遊び、順位点の合計を競うという試みを行いました。名付けて「古代ローマの新しいテトラデカスロン New Tetradecathlon in Old Rome」です。テトラデカスロンというのは十四種競技のことで、トライアスロン(三種競技)、デカスロン(十種競技)などと同様に本来は多種の陸上競技などを指します。バランスを考えて「歴史の糸車」と「スパルタクス」は人数分の4ディールでのトータル、「ローマ七丘」「元老院議員」「ハンニバル対ローマ」といった2人用ゲームでは総当たりでそれぞれ先手と後手を1度ずつ、つまり1人当たり6戦としました。順位点は1位3点、2位2点、3位1点、4位0点とし、2人用ゲームでは勝敗数で、それが同じ場合は総得点数で順位を決めました。ただしカテリーナの陰謀だけは勝利したプレイヤーが2点でそれ以外は0点としました。プレイ時間は延べ7時間20分、説明は延べ1時間25分、計8時間45分かかりました。もちろん途中で昼食などもあり、開始から終了までは10時間15分かかりました。メンバーは、発起人のなるおさん、それにトシナリさん、エラッタさん、自分です。写真のように、全員がゲームを持参していました。



歴史の糸車 Das Rad der Geschichte
(説明 5分 プレイ時間 4ディール35分)
Geschichte20130317.JPG第1種目は、ミニロンデル「歴史の糸車」です。25枚の円形に並ぶカードを取っていくだけなのですが、悩ましいです。スタートプレイヤーを変えて4回の合計を競いました。完全情報なので、プレイヤー間のバランスを見ていくのが大切です。最終ラウンドでは全員0点以下という凄まじい展開になりました。

結果:なるお 24、トシナリ 22、自分 17、エラッタ 12



ローマ七丘 Die Sieben Hügel Roms
(説明 5分 プレイ時間 30分)
SiebenHuegel20130317.JPG第2種目は、ミニマルな対戦カードゲーム「ローマ七丘」です。25枚のカードが織りなす心理戦が痺れます。トシナリさんがトシナリ戦法と称してうまいこと1、2戦目を大差で勝利。水を得た魚のような快進撃です。3戦目で自分はトシナリさんと当たりましたが、なんとか僅差で勝つことが出来ました。エラッタさん以外が2勝1敗ということですが、総合獲得点によりトシナリさんが1位です。

結果:トシナリ 2勝1敗(93)、自分 2勝1敗(85)、なるお 2勝1敗(78)、エラッタ 0勝3敗(76)

1戦目
トシナリ 33、エラッタ 22
なるお 29、自分 26

2戦目
トシナリ 34、なるお 21
自分 29、エラッタ 27

3戦目
自分 30、トシナリ 26
なるお 28、エラッタ 27



執政官 Konsul
(説明 5分 プレイ時間 35分)
Konsul20130317.JPG第3種目は、競り付き神経衰弱「執政官」です。序盤、自分は2連続で失敗したものの持ち直しました。トシナリさんも失敗が続き脱落かと思われましたが、なんとか持ち直しました。2とジョーカーで5枚獲得などリードするなるおさん。終盤は自分がすべて獲得することができましたが、追いつけずに2位でした。

結果:なるお 16、自分 14、トシナリ 10、エラッタ 7



元老院議員 Senator
(説明 5分 プレイ時間 40分)
Senator20130317.JPG第4種目は、スライド式アブストラクトゲーム「元老院議員」です。総当たりで先手後手を1度ずつの計6回勝負です。完全な公開情報ゲームなのですが、カードがスライドする感覚がトシナリさんには受けが悪く、途中で「これはダメだ、このゲームはダメだ」と連発していたのが可笑しかったです。同じ2人ゲームの「ローマ七丘」のときとは大違いでした。それ以外の3人が三つ巴の2勝1敗となりましたが、エラッタさんに1点差で自分の勝利です。

結果:自分 2勝1敗(194)、エラッタ 2勝1敗(193)、なるお 2勝1敗(181)、トシナリ 0勝3敗(168)

1戦目
自分 77、トシナリ 47
エラッタ 63、なるお 57

2戦目
自分 60、エラッタ 58
なるお 65、トシナリ 64

3戦目
エラッタ 72、トシナリ 57
なるお 59、自分 57



ハンニバル対ローマ Hannibal gegen Rom
(説明 10分 プレイ時間 60分)
HannibalGegenRom20130317.JPG第5種目は、2人用ミニウォーゲーム「ハンニバル対ローマ」です。おそらく「古代ローマの新しいゲーム」では一番プレイ回数が多いと思われます。順当に攻めていき、5勝です。久し振りに地中海制圧でも1勝しました。今回は勝敗数にタイがありませんでしたが、今後のためにタイブレークを考えておいた方が良いですね。

結果:自分 5勝1敗、エラッタ 4勝2敗、トシナリ 2勝4敗、なるお 1勝5敗

1戦目
自分 2、なるお 0
エラッタ 2、トシナリ 0

2戦目
自分 2、エラッタ 0
トシナリ 1、なるお 1

3戦目
自分 1、トシナリ 1
エラッタ 2、なるお 0



総督 Prokonsul
(説明 5分 プレイ時間 35分)
Prokonsul20130317.JPG第6種目は、片道交渉ゲーム「総督」です。バランスをプレイヤーの交渉に委ねているところがあるのですが、なかなか面白いゲームだと思います。どのくらいの数値のカードでどれくらい稼げるのかというのが面白いです。自分は持ちかけられた提案を断りすぎたために現金が稼げず、またボード上にも殆ど自分のコマを置けずに最下位でした。

結果:トシナリ 66、エラッタ 65、なるお 41、自分 32



カエサル Caesar
(説明 5分 プレイ時間 20分)
Caesar20130317.JPG第7種目、は多人数生き残りゲームの「カエサル」です。自分が珍しく最初に自分のコマ同士を重ねたためか、前半はあまり戦いが起こらずに準備期間のような展開になりました。終盤にはカードが4以下しかなく息切れしてしまい、トシナリさんに戦いを挑むのをやめて、安全に2位を狙いました。なるおさんは途中で全滅してしまいましたが、このゲームではよくあることです。

結果:エラッタ 11、自分 8、トシナリ 6、なるお 0



スパルタクス Spartacus
(説明 5分 プレイ時間 30分)
Spartacus20130317.JPG第8種目は、変則カウントダウン競りゲーム「スパルタクス」です。単体としてもかなり好きなゲームです。エラッタさんのバナーカードの使い方がうまかったです。3ディール目までは勝っていたのですが最後に逆転で2位に転落しました。

結果:なるお 282、自分 278、エラッタ 258、トシナリ 207



法廷 Tribunal
(説明 15分 プレイ時間 25分)
Tribunal20130317.JPG第9種目は、裁判交渉ゲーム「法廷」です。多少のロールプレイが必要なゲームで、本来は5人が面白いと思われます。4人なので被告人も4つでした。自分は色々と交渉を持ちかけるのですが、なかなかうまくいかずに結局全員無罪で終わってしまいます。自分は青の10を持っていたために3ラウンド目に追加投票を買って4ラウンド目に備えたのですが、それらが無駄になったこともあって最下位でした。振り返ると「総督」と「法廷」という交渉ゲームは両方とも最下位という結果になってしまいました。

結果:トシナリ 44、なるお 43、エラッタ 37、自分 27



カテリーナの陰謀 Die Verschwörung des Catilina
(説明 5分 プレイ時間 30分)
Catilina20130317.JPG第10種目は推理ゲーム「カテリーナの陰謀」です。自分とエラッタさんのカードが偏っており、推理はかなり早く進みました。8巡目くらいですべて分かり、勝利です。このゲームもやり方を変えれば順位点を1位から4位まで付けることは可能だと思いますので、次回は検討してみたいと思います。

結果:自分(勝利)正答は30



帝国 Imperium
(説明 5分 プレイ時間 15分)
Imperium20130317.JPG第11種目は、エリアマジョリティー「帝国」です。第1ラウンドで3人が1を出して失敗というスタートです。自分は序盤から6、7、9の3カ所を攻め、終盤には8のエリアで3位に食い込んで2点を得たこともあり、逆転勝利をものにしました。

結果:自分 21、トシナリ 20、エラッタ 17、なるお 16



近衛兵 Die Prätorianer
(説明 5分 プレイ時間 10分)
Praetorianer20130317.JPG第12種目は、プッシュユアラック「近衛兵」です。ここで休み時間という感じで、終盤にこのゲームがあるのは良いことかもしれません。なるおさんはバーストの連続でかなり出遅れてしまいます。自分はバーストから逃れるべく、安全策とリスクテイクを交互に繰り返しますが、先に走ったトシナリさんとエラッタさんには追いつけませんでした。

結果:トシナリ 101、エラッタ 82、自分 78、なるお 55



商人 Mercator
(説明 5分 プレイ時間 15分)
Mercator20130317.JPG第13種目は、1ラウンド握り競りメデイチ「商人」です。4人だと32枚使用します。つまり8枚も余分があるのですが、カードの振れ幅が大きいのでギャンブル性も高いです。最後に強制的に獲得させられた1枚が赤の9という高数値で合計数値でトップになりました。ラッキー。

結果:自分 72、トシナリ 70、エラッタ 42、なるお 36



大競技場 Circus Maximus
(説明 5分 プレイ時間 60分)
CircusMaximus20130317.JPG第14種目最終種目は、完全情報レースゲーム「大競技場」です。これまでの経験を活かしてコーナーでブロックを続けるものの、あまりに井戸力を無駄にしすぎたために結局最後は最下位になってしまいました。このゲームでの最下位は久し振りかもしれません。悔しい!

結果:なるお 1位、トシナリ 2位、エラッタ 3位、自分 4位



結果一覧(数字は順位点、括弧内はそのゲームでの得点)


種目名説明プレイ自分トシナリなるおエラッタ備考
歴史の糸車5351 (17)2 (22)3 (24)0 (12)4ディール
ローマ七丘5302 (2-1:85)3 (2-1:93)1 (2-1:78)0 (0-3:76)総当たり
執政官5352 (14)1 (10)3 (16)0 (7)
元老院議員5403 (2-1:194)0 (0-3:168)1 (2-1:181)2 (2-1:193)総当たり
ハンニバル対ローマ10603 (5-1)1 (2-4)0 (1-5)2 (4-2)総当たり
総督5350 (32)3 (66)1 (41)2 (65)
カエサル5202 (8)1 (6)0 (0)3 (11)
スパルタクス5302 (278)0 (207)3 (282)1 (258)4ディール
法廷15250 (27)3 (44)2 (43)1 (37)
カテリーナの陰謀5302 (30)0001人のみ得点
帝国5153 (21)2 (20)0 (16)1 (17)
近衛兵5101 (78)3 (101)0 (55)2 (82)
商人5153 (72)2 (70)0 (36)1 (42)カラーボーナス有り
大競技場5600 (4th)2 (2nd)3 (1st)1 (3rd)
総合点24231716
総合順位1位2位3位4位



こうしてテトラデカスロンは終了しました。非常に充実した試みで、また機会を設けて遊びたいです。次回の課題として、まず「カテリーナの陰謀」の順位点があります。分かったプレイヤーから紙に書いて正解を見ると言うのが良いかもしれません。全員がチャレンジするまでやるのです。先に当たるほど順位点が上ですが、先に外れるとあとから外すよりも順位点が下になるというのが良い気がします。またタイブレーク問題がどのゲームにもあります。このときは「帝国」式に繰り下げ式が良いかと思います。「ハンニバル対ローマ」では勝敗数だけだとタイになりやすいかと思うので、もう1つ何かあっても良いかもしれません。

このあと何か遊ぼうかということになり「ゾンビダイス」というゲームのテュートリアルプレイをしましたが、自分は疲れてゾンビ状態であまり覚えていません。

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