秋葉原水曜日の会 2012.12.12

めずらしく、午後2時前から水曜会に参加しました。



自由都市 Municipium
(説明 20分 プレイ時間 60分)
Municipium20121212.JPGかなり久し振りに遊んだ自由都市です。少々値段が高いためか、日本での知名度は低いですが、エリアマジョリティーを3通りに利用したちょっと変わった面白いゲームだとおもいます。先日、新古品を手に入れることができました。コンポーネントの欠品などが多いバレーゲームズですが、今回は勝利点用の厚紙コインが入っていなくて驚きました。さらに箱のふたに遊びがなくて開けずらかったり、ボードの印刷が劣化していたり、ミープルの頭が取れていたりと、細かい問題が色々とあります。

ちょっと久し振りなので説明に戸惑いましたが、まあなんとかルール通りに遊ぶことができたと思います。一度では特殊効果の絡み合いの絶妙さなどが見えてこないのが欠点ですが、それだけ何度か遊び甲斐があるゲームとも言えます。

結果:シミーズ 5、ナベ 3、自分 3、河原 1



秦 Qin
(プレイ時間 20ー35分)
Qin20121212.JPG現在一番熱いゲームの「秦」です。この日はまず2人で1回、そしてオレゴンのあとに締めで4人で1回遊びました。

個人的には、2人プレイがこのゲームの本質という気がします。シミーズさんとの2人対戦(写真)では、途中までは優勢でしたが、後半に非常にうまい手を打たれて一気に形成が逆転してしまいました。そのまま点差が縮められず敗北です。さすがシミーズさん。

4人ではやはり流れに乗るという感じで、あまり長期的な計画は建てられません。そのせいかそれほど考えるところもなく、20分ほどで終わってしまいました。

結果
1戦目:シミーズ 0、自分 2
2戦目:yakult 0、アル隊長 1、自分 1、ナベ 4



アニマリア Animalia
(説明 10分 プレイ時間 40分)
Animalia20121212.JPG 3ー 6人までプレイ可能。3ラウンド制で各ラウンドでは5枚までしかカードを買えない。カードは5スート7枚ずつの35枚にジョーカー1枚を加えた36枚。手番では最大3枚までを山からめくり、それぞれの組み合わせで買えるチャンスは1度きり・・・

と、ここまで書くと一巡競りの傑作「メディチ」とそっくり同じルールです。しかし「アニマニア」では競りはなく、手番プレイヤーがめくったカードを引き取るかパスするかを順番に決めるのです。カードはまず1枚めくられ手番プレイヤーから取るかパスかを決めます。全員がパスすると、初めて2枚目、同様にさらに1巡パスが続くと3枚目がめくられます。それでも全員がパスした場合は手番プレイヤーが強制的に引き取るのです。カードの5枚制限のために、それ以前に引き取らなくてはならない場合もあります。

カードでの各スートの数値(星の数)は3、2、0、0、0、0、ー1という構成で、4枚の0のうち3枚には特殊能力があります(任意のプレイヤーから、1枚カードを奪う、カードを引き取らせる、山札の上から5枚を見て好きに順番を変える、の3種)。得点になるのはカードのスートごとの枚数だけで、同スートを同ラウンドで2枚以上得ないと得点になりません。2枚なら2点、3枚なら3点、といった具合です。例外として5スートすべてを1枚ずつ集めてた場合はそれぞれ1点計5点となります。3ラウンドを通して5枚、10枚、15枚の同スートを獲得すればボーナスで5点、10点、15点となります。

カードの数値合計が多い上位2人は、山札から1ー2枚のカードを手札にできます。これで決算の時、他のカードを上書きできるのです。

得点システムが曲者で、あるスートを1点だけ獲得する術は5色セットを集める以外にはありません。ゲームを通して15枚しか獲得できないので、5枚ずつを3セットになるようにするのが理想です。そのあたりがシステム的にはいまひとつという気がしました。

また3ラウンド目ではボーナスでもらえるカードが足りなくなってしまい、ルールでその辺りがカバーされていないのはどうもなあと思います。一応ギークのフォーラムで聞いてみたので、返事があったら追記します。

結果:ナカタ 25、シミーズ 24、自分 24、アル隊長 19、yakult 16



マヤ Maya
(説明 20分 プレイ時間 70分)
Maya20121212.JPG以前「ヒッポダイス賞」を獲得し、その後製品化されたゲームです。ゲームは3ラウンドに渡って行われ、各ラウンドはキューブの獲得とエリアマジョリティーの2部構成になっています。

キューブの獲得はブラインドビディングです。各プレイヤーは同じ構成(3、4、4、5、6、7、8、ー3)の8枚の手札を持ちます。これを6カ所(4人プレイ時)ある石切場に順番に1枚ずつ裏向きに配置していき、あとで公開したときに数値合計が最も高いプレイヤー何人かが示された数のキューブを獲得するというオーソドックスなシステムです。それぞれの石切場でのトッププレイヤーは特殊タイルも獲得できます。

面白いのは、残しておいた手札の数値合計までしかキューブを獲得できないということです。よってだいたい2枚くらいは手札を残しておくことになります。なおマイナス3というカードは同じ場所にビッドした誰かの合計値を3下げることができますが、手札に残しておくとただの0です。

キューブを獲得したら、それらを順に遺跡に配置していきます。4つの遺跡すべての1段目が埋まらないと次の段には置けず、また同じ遺跡で下のそれぞれの段すべてに自分のキューブがないと、置く権利がありません。遺跡のある段で単独でトップだと、ボーナスとして次の段に1つ自分のキューブが置かれます。配置が終わると、各遺跡の各段ごとにキューブの数で1位2位が得点を獲得するというエリアマジョリティーです。タイフレンドリー(同数は全員得点する)なのですが、1位がタイのときはその次は2位に繰り上げるというスーパータイフレンドリーとでも呼ぶべきシステムです。

得点を獲得したプレイヤーは、自色のキューブを1つ取り除かなければなりません。このルールによって、以降のラウンドにかなりの変化が起こって面白いです。ボーナスルールとスーパータイフレンドリーのルールもとてもよく機能しています。

今回はルールを少し間違えてしまいましたが、概ねゲームの雰囲気は味わえたと思います。「モルゲンランド」に似たキューブ獲得の部分はちょっと今ひとつかなあと思いました。配置枚数制限や最初のカードはローカードでなくてはならない(裏面がハイカードとは異なる)など、細かいルールが多い気がしました。また後手になった方が基本的には有利なので、ほぼ毎回全員が2枚を手札に残す形になりました。先抜けでも有利な状況があれば残す枚数もことなって、もっと深みが生まれたかもしれないと思います。

遺跡へのキューブ配置はなかなか考えどころも多く、さすがヒッポダイス賞を取っただけあります。これも忘れないうちに正しいルールで遊んでみたいゲームです。

結果:自分 62、ナベ 45、アル隊長&シミーズ 43、yakult 42



カルカソンヌ ディ ブルグ Carcassonne: Die Burg
(プレイ時間 30分)
カルカソンヌは様々な拡張セットのほか、何人かのデザイナーが自分なりにアレンジしたものを出しています。ディブルグは本家とはかなりプレイ感覚が異なり、自分は高く評価しているゲームの1つです。配置の自由度が高いこと、盤面が狭いので自然とインターアクションが起こること、特殊タイルで様々な状況が生まれること、終了時に未完成のものは無得点であること、そして2人専用であることなどが主な特徴です。

草場さんは初めてとのことですが、楽しんで頂けたようでなによりです。



オレゴン Oregon
(プレイ時間 35分)
Oregon20121212.JPGこれもちょっと久し振りになります。アル隊長さんが大好きなゲームのひとつで、やはりそのゲームが好きな人と遊ぶと楽しいものです。

アル隊長さんは序盤カードに恵まれず、ミープルをバラバラに配置していましたが、後半で一気に大量得点を重ねての勝利でした。自分はミープル3連がひとつも作れず、またボードの2、3カ所で待っているカードが同じだったりと、かなりまずいミスをしてしまい、金鉱で多少稼いだものの得点が伸びませんでした。

結果:アル隊長 63、ナベ 58、自分 54、yakult 53

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