北ボードゲーム会 2012.07.16

北ボードゲーム会は東京の北区王子で田中ROMさんが主催している会です。今回で7回目だという例会に参加させて頂きました。



ピクトマニア Pictomania (ホビージャパン版)
(説明 5分 プレイ時間 110分)
Pictomania20120716.JPG近年はお絵描きゲームの種類が増えましたが、このピクトマニアはその中でも戦略性の高いゲームです。コンポーネントも多く、その分やりがいもあります。絵がうまい必要はありませんが、どうやってトピックを表現するかなどの想像力が問われるのです。

毎ラウンド6枚のトピックカードが並びます。各カードは同じカテゴリーの言葉が1から6まで6つ並んでいます。例えば「かなづち、のこぎり、かんな、やすり・・・」といった具合です。よって36個のトピックがずらりと並ぶわけです。この中で各プレイヤーはカードと番号がランダムに決められます。目的は絵を描くことで決められたトピックを他のプレイヤーに伝えつつ、他のプレイヤーのトピックをいち早く正確に当てることなのです。

全員準備ができたら、一斉に自分のホワイトボードにトピックを描きます。他のプレイヤーが描いているものがわかったら、対応する番号カードをそのプレイヤーの前に伏せておきます。この番号カードは各自1-6を持っており、当てた場合、早いほど得点が高いのです(3点、2点、あとは1点という順。不正解はすべて0点)。もちろん自分のトピックを当てられることも大切で、当てられないとその分が失点となります。このあたりもよくできています。全員が異なるカードで異なる番号なので、それがヒントにもなります。

これらはすべて同時進行なので、自分のトピックを描きつつ、相手の絵を見てカードを置くというようになります。もうやることがない、つまり自分のトピックはきちんと描いたし、相手の絵に対してもカードを置き切ったならテーブル中央のボーナスチップを取ります。このボーナスチップはプレイヤー数より1枚少なく、これが無くなるとラウンド終了で答え合わせとなります。

これを5ラウンド繰り返して終了です。トピックカードは難易度が幾つかに分かれているので、適宜選んで遊びました。

印象に残ったのはぢ~ぷさんの「にしん」です。トピックカードには「まぐろ、サーモン、にしん、さば」など色々な魚が書かれていましたが、ぢ~ぷさんは魚と魚の卵を描き、そのそばに門松を描くことで表現したのです。つまり正月にたべるのはカズノコなので「にしん」というわけですね。

結果:自分 42、ぢ~ぷ 32、さくや 31、ヒゲサイズ  23、流 23



メンバーズ オンリー Members Only
(プレイ時間 70分)
MembersOnly20120716.JPGさくやさんが遊んだことが無いというので遊びました。結構久し振りの気がします。考えても仕方が無い部分もありますが、他のプレイヤーのカードの出し方から推測していくのは楽しいものです。5人で丁度5ディールで終了となりました。賭けていく優先順位とかカードの出し方など結構考えどころもあってやはり良いゲームだと思います。大きく当たった時は嬉しいですね。

結果:ヒゲサイズ 27、自分 26、流 18、さくや 17、ぢ~ぷ 16



コロッサル アリーナ Colossal Arena (ホビージャパン版)
(プレイ時間 45分)
ColossalArena20120716.JPGヒゲサイズさんの持ち込み。ファンタジーフライトの第2版を元にしたホビージャパン版です。特殊カードのテキストがあるために日本語化は嬉しいことです。以前の「タイタンアリーナ」よりもモンスターの数が4つ増えて、12から任意の8つを選ぶ形になりました。今回はランダムに選択し、コロッサス、エディン、アマゾン、ゴルゴン、ユニコーン、トロール、デーモン、サイクルプスを使用しました。

「コロッサルアリーナ」は余り遊んだことが無いのですが、特殊能力がかなり限定的なのでそれほど荒れた展開にはならないのは良いところです。極秘裏に賭けていたアマゾンをあっという間に殺され、かなり辛い展開でした。クニツィアにしては珍しく、トップ叩きが激しい昔のアメリカンタイプのゲームです(だから「タイタンアリーナ」はアメリカでヒットしたのでしょう)。勝負はあきらめたものの、せめて3位辺りは狙いたいものです。最後まで生き残った4種類のモンスターすべてに賭けていたさくやさんは自分でどれかを潰して終了させるというときに、こともあろうか自分が賭けた最後のモンスターを潰されてしまい0点でした。さくやさんの圧倒的勝利です。さくやさん曰く「すべてのカードを出さなければならないメンバーズオンリーより、最後まカードを使いきらないで終わるボツワナに似たこちらの方が好み」とのことです。なるほど、そういう意見もあるのですね。

何度か遊んで異なったモンスターの能力に慣れてからが面白いのだと思います。

結果:さくや 15、ヒゲサイズ 11、流 6、ぢ~ぷ 6、自分 0



カラヤのスルタン Sultans of Karaya
(説明 25分 プレイ時間 65分)
SultansOfKaraya20120716.JPGゴールデンウィークに千葉の合宿で遊んだ以来、久し振りです。少々勝利条件などが難しいので慣れが必要ですが、推理と勝負所が面白い良いゲームだと思います。5ラウンドほど遊び、結局0点で最下位でした。

中立のカードの「予言者」は面白いアイディアですが、不要だと思います。ゲームが冗長になり過ぎです。

結果:ヒゲサイズ 6、木 6、むらた 5、さくや 5、流 4、夜の花畑 4、ぢ~ぷ 3、自分 0



食べ物と飲み物 Um Speis' und Trank (アレーレイシュピーレイ Allerley Spielerey より)
(プレイ時間 各15-25分)
UmSpeisUndTrank20120716.JPGクニツィアのゲーム集では余り有名でない「アレーレイシュピーレイ」です。なかには6つゲームが入っており、そのうちの1つがこれです。このセットで一番最初に遊んだのがこのゲームであり、ちょっと変わった交換ゲームで面白いと思います(詳しいルールなどは以前のレポートを参照)。

メンバーを変えて2回遊びました。PANーTAさんは木製のボードとコマが気に入ったらしく「これはこのコンポーネントだから良いのですよね」と繰り返していました。味はあるのですが重いんですよね。経験を生かして2戦2勝。また機会があれば持ち込んでみたいと思います。

結果
1戦目:自分(勝利)、木、草場、夜の花畑
2戦目:PAN-TA(勝利)、自分(勝利)、BWルパン、ほーまるはうと



ひつじがいっぴき Ein Schaf
(説明 5分 プレイ時間 20分)
EinSchaf20120716.JPG同人ゲームだとのことですが、奥野カルタ店などでも取り扱っているそうです。最近は同人ゲームと一般ゲームの境界があいまいになってきているのだと思います。カードには羊が1-4匹描かれています。これを1匹から始めて、以前のプレイヤーより1匹だけ多くなるように出していき、手札をなくせば得点となります。また代わりに1匹のカードだけを1枚出して、1匹にリセットすることもできます。どちらもできないとき、またはカードを出したくない時は山札から1枚取ってパスとなります。たったこれだけなのですが、慣れてくると他のプレイヤーのカード枚数によって出せるのにパスをしたり、1匹にわざともどしたりとそれなりの駆け引きが生まれるのが面白いところです。

1人が手札をなくすとラウンド終了で、無くしたプレイヤーは得点カードをランダムに1枚取ります。これらには1-3点の得点が書かれており、丁度5点になるように取れば勝利です。ただし6点以上になってしまうような取り方だと、そのカードは戻さなければなりません。

結果 自分 5、BWルパン 2、ほーまるはうと 2、PANーTA 2、ばば 2



レス パブリカ Res Publica (クイーン第3版)
(プレイ時間 35分)
ResPublica20120716.JPG最後はばばさんのリクエストでレスパブリカです。ぢ~ぷさんからクイーンの最新版をお借りしました。交渉ゲームなので4-5人の方が面白いのですが、最初は3人くらいの方がさくさく進んで良いと思います。通常ルール、新版付属の拡張ルールを両方説明してから、通常ルールで行うことにしました。交渉が情報操作を兼ねているのが面白い部分です。また「カード2枚とカード2枚」というような闇鍋交換も結構好きな要素です。3人だと村カード(3点であり文明カードを引く権利となるカード)を早く取らないと厳しいのですが、うまいこと文明カードも集めて逃げ切ることができました。

結果:自分 34、BWルパン 33、ばば 30



主催の田中ROMさんとは遊べませんでしたが、久し振りに会う方々もいてとても楽しい時間を過ごせました。田中ROMさんや草場さんらと夕食を食べて北区から帰宅。

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