TBGL宮原ゲーム会 2012.03.24

CU部交流会で再会したJOSSさんの誘いで、遠く大宮の宮原まで遠征してきました。今回で0.92回とのことです。どうして11回とかでないのかは謎です。主催のCOQさんがクニツィアの新作を3つも用意してくれました。まずはその3つからスタートです。



ピラニア Piranhas
(説明 5分 プレイ時間 10分)
Piranhas20120324.JPGリアルタイムで魚カードを出していくことで自分の山札を最も早く使い切ることを目指します。魚カードには8色のうち3色の魚が4つのサイズのどれかで描かれています。スタートの合図とともに、山札から1枚めくって手札にします。台札の魚と同色でより大きな魚なら、ほかの2つの魚には関係なくだして新たな台札となります。またピラニアカードはいつでも出すことができます。ピラニアの次には別のピラニアか、またはピラニアの色のない魚カードを出せます。手札は1枚で、捨てるか台札の上に出したら次をめくります。もちろん何もせずに台札が変わって出す機会を伺うこともできます。

主催のCOQさんがこの日のために翻訳をしておいてくれたというクニツィアの最新作です。同作者の「トッポ」に似ていますが、「トッポ」が手札3枚なのに対し、こちらは1枚だけでわかりやすく、こちらの方が面白く思えました。

結果:COQ 6(5+0+1)、自分 9(0+4+5)、JOSS 11(5+6+0)、海賊船 25(12+10+3)



ケルト ダイスゲーム Keltis: Das Würfelspiel
(説明 5分 プレイ時間 30分)
KeltisDice20120324.JPGケルトシリーズの最新作で小さめの立方体の箱に入っています。小さなボードにはおなじみのケルトの5つの道が描かれており、これを進めて得点を競います。ダイスは5面がケルトの5色(スート)に対応し、残りの1面が願いの石になっています。振ったら1度だけ振り直しができます。その後、どれか1色を選び出した数だけ進めます。願いの石はそれとは別にペアなら1つもらえるのです。5つ道には、願いの石、シャムロック、コボルトの特殊マスがあり、願いの石のマスでは願いの石が得られ、シャムロックではどれか自分のコマを1つ進められます。そしてコボルトではもう一回出番ができるのです。ケルトと異なるところは、これらのマスは丁度停まらないと効果が発動しないことです。

ボードは両面になっており、今回はX印のある難易度の高い面で遊んでみました。X印のマスには停まれないので、一気にたくさんのダイスでその目を出して通過しなければなりません。思いのほかジレンマがありかなり楽しめました。プレイヤーインターアクションは少々薄めですが、及第点ではないでしょうか。

結果:COQ 33、海賊船 22、自分 22、JOSS 17



頭脳絶好調 ダイスゲーム Einfach Genial: Das Würfelspiel
(説明 10分 プレイ時間 35分)
EinfachGenialDice20120324.JPG頭脳絶好調シリーズの最新作で、これも小さな立方体の箱に入っています。各自に得点シートが配られ、最初に7点取ることが目的となります。得点は頭脳絶好調方式で、6色のうち最も低いものが点数になるのです。つまり6色すべてで7点を取らなければならないわけです。

4人プレイの場合は各自2つのダイスをもちます。ダイスは6面がそれぞれ6色の頭脳絶好調のシンボルに対応しています。2回まで振り直しができます(つまり合計3回振れる)が、振り直しは両方のダイスをまとめてで片方だけはダメです。出た目が他のプレイヤーの前にあるダイス6つ(他3人が2つずつ)のなかに合わせて幾つあるか、を数えてそれが得点となるのです。頭脳絶好調カードと似たシステムですが、振り直しにも悩むし、自分に常に有利な目にすることを考えていると、他の人の得点源になってしまうしと、かなり悩ましいです。

またすべての色が1点を取るまではどの色も4点には進めません。同様にすべてのコマが4点を取るまではどの色も7点には進めません。これも頭脳絶好調カードで使われていたシステムですが、適度に平均化して取っていかねばならず、ゲームに深みを与えています。自分はケルトダイスゲームよりもこちらの方が若干好みです。

結果:自分 7、海賊船 6、JOSS 5、COQ 3



シンコ Cinco
(プレイ時間 25分)
Cinco20120324.JPGカードを使ったドーナツ状のヘックスボードで行う五目並べです。1958年という古いゲームで、デザイナーも無記名です。マス目には1から90の番号が内側から付いており、出したカードの数字以上のマス目に自分のコマを置くことが出来ます。つまり90のマスはどのカードを使っても置けますが1は1のカードでないと置けません。カードにはどのマスになら置けるかが分かりやすく図案化されています。個人戦やペア戦など色々な遊び方があるようですが、今回はペア戦で遊びました。

ボードの外側からどんど埋まり、4目を並べて相手チームの低い数値のカードを使わせます。手札から1枚出すかパスして補充するかという選択なので、ある程度カードを貯めていきたいところですが、手札制限があるのでそれもなかなかうまくいきません。どういう風に勝ったかは覚えてないのですが、自分とJOSSさんの神奈川遠征組の勝利。

結果:自分&JOSS 勝利、COQ&海賊船 敗北



フレッシュフィッシュ FrischFisch (プレナリー版)
(説明 15分 プレイ時間 35分)
FrischFisch20120324.JPG個人的にフリーゼのベストゲーム。初版の痛みが激しいので、最近はプレナリーの第2版を使っていますが、ルールは初版のルールで遊んでいます。自分以外は全員初プレイですが、非常に理解が早く、道路建設のルールも特に問題なくスムースに進みました。写真は街が完成したゲーム終了時の写真。終わってみれば僅差で海賊船さんに2点差での勝利です。

結果:自分 1、海賊船 3、COQ 14、JOSS 20



ハイパーロボット Rasende Roboter
個人的にランドルフのベストゲーム。いや、これはゲームではなく多人数早解きパズルなのですが、この手のゲームではいまだに最も面白いと思っています。COQさんのリクエストで持参したものです。

結果:自分 10、COQ 5、JOSS 1、MOG 1、海賊船 0



ホーン岬 Kap Hoorn/Cape Horn
(プレイ時間 30分)
KapHoorn20120324.JPGコスモスからの90年代の薄箱ゲームのひとつで、南米のホーン岬を帆船でまわるレースゲームです。タイルは様々な方向と進むマス目が書かれており、これをボードに配置して自分の船を進めていきます。もちろん他のプレイヤーが配置したタイルを使うこともできまし、タイルを上書きすることもできます。途中チェックポイントが3カ所あり、これをクリアするか、2カ所だけクリアしてゴールラインを越えれば勝ち。残念なのは他人との絡みがあまりなく、遅れたプレイヤーの救済処置もあまりないことです(遅れていけばタイルを温存できますが、それほど意味はないように思えます)。よって淡々とした展開になり、いつのまにか海賊船さんの勝利を誰も止められない形になっていました。30分という短いゲーム時間なので機会があれば再戦したいです。

結果:海賊船(勝利)、COQ、JOSS、MOG、自分



ブレーキング アウエイ Breaking Away
(説明 5分 プレイ時間 120分)
BreakingAway20120324.JPGここで8人になったので8人でもできるブレーキングアウエイを提案してみました。7人まではやったことがあるのですが、8人は初めてです。自転車が32台になるので大変ですが、移動力は大きくなる(最大34!)ので以外と短時間で終わるかもしれないなあ、などと希望的観測を持っていました。ところがやはりゲームは長引いてしまい2時間ほどかかってしまい披露困憊でした。どうもすみません。でも色々な山場があって個人的にはとても面白かったです。写真は終盤。ゴールに向けてトップのぢ~ぷさん(赤)に追いついた自分(白)。

結果:自分 36、COQ 29、海賊船 27、さくや 21、MOG 16、ぢ~ぷ 12、NINJA 10、JOSS 5



コンテナ Container
(プレイ時間 95分)
Container20120324.JPG「コンテナ」を一緒に遊ぼうというのは事前から話し合われていました。4人プレイのショートゲーム(コンテナをプレイ人数の3倍使用)です。最近は早めに工場をもう1つ建てて生産で儲けるということを考えていますが、ゲームが早く終わってしまうというリスクもあります。競りでの値段が全体的に低めだったので、あまり船を動かすことにはこだわらずにいたのですが、それではやはり勝てませんでした。COQさんは借金をして積極的に競り落とし、最終的にはコンテナの価値は最高の66でしたが、借金が残ってしまい最下位に。他の3人は現金とコンテナの両方をバランスよくやっていたのですが、JOSSさんが一歩抜けて勝利でした。好きだけどやはり勝てないコンテナ。今回も負けてしまいました。

結果:JOSS 76(49+27)、さくや 73(33+40)、自分 65(35+30)、COQ 3(ー3+66)
(括弧内は現金+コンテナ)



海賊ケーパー Piraten Kapern
(プレイ時間 35分)
PiratenKapern20120324.JPG今日のダイスゲームシリーズ第3弾です。作者は「ハリガリ」や「バンジー(ヤニブのバリアント)」で有名なイスラエルのシャフィールです。ゲームとしては完全なバースト系で、毎手番カードを1枚公開することで多少の変更はあるものの、基本的には毎手番の状況は変わらずに単調です。ダイスを振り直すオプションも割と自明でファミリーゲームとしては良いかもしれませんが、物足りなさを感じました。「グリード」に近いのですが、自分が「グリード」が好きではないので低評価なのかもしれません。

結果:自分 5800、COQ 4900、JOSS 4700、さくや 2600



バーン レート Burn Rate
(説明 15分 プレイ時間 60分)
BurnRate20120324.JPG最後は4人でバーンレートという2002年のアメリカゲームを遊びました。IT企業の経営をテーマにしたカードゲームで、資本金の50がどんどんと減ってゆき、破産したプレイヤーから負け抜けとなります。そのためにエンジニアを雇ったり、悪いプロジェクトを他のプレイヤーに押し付けたりと、いろいろとあるのですがどうしても手札次第という気がします。とにかく毎手番が個人攻撃なので非常に疲れました。多種多様のカード、個人攻撃、負け抜け、とアメリカゲームの欠点がてんこ盛りのゲームです。一緒に遊んだメンバーが良かったのでそれなりには楽しめましたが、ゲームとしてはまったく自分には合いませんでした。

結果:NINJA 1位、さくや 2位、自分 3位、ぢ~ぷ 4位



そのあとはみなでラーメン屋で夕食、そしてぢ~ぷ&さくやさんが親切に都心まで送ってくれました。主催のCOQさん、誘ってくれたJOSSさん、一緒に遊んでくれた皆さん、どうもありがとうございました。TBGLのレポートはこちら。ミクシィコミュニティはこちら

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